クックパッドから学ぶ士業経営の秘訣とは?(上)
クックパッドから学ぶ士業経営の秘訣とは?
こんにちは、五十嵐です。
本日は、私が大学院時代に研究した、クックパッドという企業の成功要因について、簡単にお伝えしますね。
士業のマーケティングにも使える考え方だと思いますよ。
さて、クックパッドをご存知ですか?
おそらく女性の方は、ほぼ全員がご存じだと思います。
そうです、レシピサイトですね。
プろでは無い、一般の主婦が中心となってレシピを投稿し、そのレシピに対してコメントなどが登録されます。
また、レシピを使って実際に料理を作った人は、「つくレポ」といって、料理のレポートを写真付きで投稿します。
こうしたレシピサイトは、実はたくさんあります。
大手どころだと、味の素などがレシピサイトを10年以上前から開設し、様々な情報発信を行っていますね。
しかし、レシピサイトのアクセス数などを見ると、クックパッドが独り勝ちの様相を呈しています。
これは、なぜこのようなことが起こったのでしょうか。
主な理由は3つあります。
(1)ユーザ投稿型の方式を早期から採用していた
ユーザによって投稿される「投稿型レシピ」という方式は、クックパッドが1990年代から採用していました。その一方で、味の素などのメーカーは、料理のプロによってレシピ投稿される「プロ作成型レシピ」でした。
主婦にとって親しみやすく、同じ主婦目線で簡単に料理を作れる「投稿型レシピ」は、非常に強力な方式で、大手の食品メーカーなどがいたにもかかわらず、小さな企業であったクックパッドが成功することができたのです。
これは、大手食品メーカーが「投稿型レシピ」を採用したくても、なかなか採用できなかった論理が背景にあるんですよ。
食品メーカーは、レシピサイトを、あくまでも自社の「販促ツール」の1つとして位置付けていました。
しかし、ユーザによる「投稿型レシピ」は、自社製品以外の食材(もしくは調味料)を投稿することがあるため、なかなかその方式を採用しづらい。
さぁ、この発想を士業経営にどう活かすか?
たくさんの職員さんを抱える士業事務所と、開業して間もない士業の人、それらの対比に使える考えでは無いでしょうか。
大手士業事務所の場合、どうしても既存顧客や多くの職員の慣性が働きます。そのため、思いきって新しいことをやろうとしても、なかなか簡単にはいきませんよね。
例えば、超柔軟な価格設計(起業家には特別料金)をやろうとしても、既存顧客への体面上、なかなか難しいでしょう。
しかし、開業直後の士業であれば既存のしがらみに関係なく、思いきった挑戦ができると思います。
開業直後の士業の人って、実は色々な戦略が取れるんですよね。
でも、
「普通はこうだから」
なーんて思ってしまうと、なかなか大手士業事務所には勝てないのかもしれませんよ。
開業直後の士業の人は、けっこう遠慮がちだなと感じています。
【開業直後には開業直後の戦い方がある】
僕はそう思っているのですが、皆さんはどう思いますか。
ちなみに、味の素は2010年になって、一部の料理分野で「投稿型レシピ」を採用し始めましたが、それも「味の素製品」を利用したレシピ限定になっています。
これはこれで興味深いものですね、しばらくウォッチしてみます(^.^)
今日は長くなってきたので、2つ目以降は、また明日?。
士業ウェブマーケティング@志師塾のMBA中小企業診断士 五十嵐
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