【最後の授業】 残り半年の命であれば、あなたは何をしますか？
【最後の授業】 残り半年の命であれば、あなたは何をしますか？
あなたは、残り半年の命と宣告されても
今の仕事を続けますか？
それは自信を持って「Yes」と答えられますか？
五十嵐です。
この週末に、一冊の本を読みました。
皆さんは、アメリカにあるカーネギーメロン大学の「最後の授業」という
授業を聞いたことがありますか？
この大学では、人生最後の授業であれば、どのような授業をするかという
「最後の授業」
というものを以前から行っていました。
もちろん、最後の授業という「仮定」で
教授たちが話をするというものです。
しかし、ある一人の教授は、まさに人生最後の授業を
ここで行うことになったのです。
彼の名は、ランディ・パウシュ。
カーネギーメロン大学の終身教授でした。
彼は小さなころから様々な夢を叶えてきて、
４５歳の時に、末期がんを宣告されます。
その病魔と闘いながらも、残りの時間をどう過ごすかということに
真剣に向き合っていました。
その時間の過ごし方の主なものは、残される妻と子供への時間。
子供との思い出を作り、将来子供のためになるようなことは
何かということをずっと考えていたのです。
しかし、彼にはどうしても挑戦しなければならないことがありました。
それは、カーネギーメロン大学での「最後の授業」だったのです。
彼が末期がんを宣告される前に、この「最後の授業」を
担当することは決まっていました。
もちろん、本当に「最後の授業」になった教授は
それまでに１人もいません。
そのため、周囲の人は、ランディ教授に
「止めたほうが良いよ」
とアドバイスをしていました。
しかし、ランディ教授は、この「最後の授業」を決行する決断を
下したのです。
薬の副作用も強く、多くの時間と体力を使う「最後の授業」を
行うには、彼にとって大変な出来事でした。
しかし、ランディ教授は、
「私は教授であり、教えることが仕事である」
との想いから、最後の授業に真っ向からぶつかったのです。
このランディ教授の「最後の授業」は、
400名もの聴衆を集め、テレビ放送などを含めると、
数百万人が眼にすることになったのです。
しかし、ランディ教授にとっては、実はこの授業は
将来の子供のためでもありました。
将来の子供に見せたい。
そういった思いを持って、この最後の授業に取り組んだのです。
彼は、その約１年後に、４７歳という生涯を閉じました。
しかし、この姿は、僕にとって、多くのことを問いかけました。
その最も根源的な問いは、
「はたして、残り半年と宣告されて、今の仕事を続けるだろうか？」
ということ。
この答えに、僕自身は、
「Yes」
です。
人生はいつ幕を閉じるか分かりません。
むしろ、人生の終わりの時期を自分で知れるのは
幸せなのかもしれないと、ランディ教授も言っていました。
もしも残り半年の時間しかなかったとしても、
おそらく僕は今の仕事を続けると思います。
なぜなら、それが僕自身が生きてきた証だからです。
もちろん、人生の終幕に向かって準備すべき事項は多いでしょう。
でも、自分の人生で最も重要だと考えている
「何を為すべきか」
という問いに答えるためには、仕事は外せないものです。
士業にとって、
仕事は人生そのものになることが多いのではないでしょうか。
なぜなら、仕事と生活、そして人生は、
切っても切り離せないものだからです。
いや、これは士業に限った話ではないのかもしれません。
しかし、こうした問い、すなわち
「残り半年の命とわかっても、今の仕事を続けるか？」
に対して、心からYesと答えられる人がどれだけいるのでしょうか。
そういった意味で、僕は幸せな仕事をしていると思います。
そして、これからも、今の仕事をして後悔しないように、
全力を尽くしていこうと思います。
皆さんも、是非とも問いかけてみてください。
「あなたは、残り半年の命とわかっても、今の仕事を続けますか？」
この週末は、やけに感傷的になってしまいました(^^);
最後の授業 ぼくの命があるうちに (単行本)
武田ランダムハウスジャパン (2008/6/19)
士業ウェブマーケティング＠志師塾のMBA中小企業診断士 五十嵐
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