「FPは独立できるの?」
「独立する前に何を準備すればいいの?」
「FPで独立して成功している事例はある?」
など、あなたは今、FPとして独立できるかどうか疑問に思っていませんか?
FPとして独立して年収1,000万円以上を達成するためには、成功事例に基づいた事前準備が重要です。
特に、紹介経路や、顧客定義などのビジネスモデル構築がポイントになります。
1.FPの特徴
FPは、お金に関する幅広い知識が得られる国家資格です。
投資、不動産、住宅ローン、税金、老後、相続などの分野のお金のエキスパートとして、個人や法人のお客様の資産・収入・支出などを分析して、資金計画を立てアドバイスを行うことができます。
独立したい人に限らず、学生や主婦にも人気があり、受検者が多い資格です。資格を取得した方の中には、固定費が掛からず、金銭的な独立のハードルが低いため、勢いで独立される方もいます。
しかし、FPは独占業務がなく、資格取得者も多いため、顧客獲得に悩むケースが少なくありません。
そのため、勢いで独立するのではなく、しっかりとした準備(成功体験に基づいたノウハウを活用する)が重要になってきます。
2.FPにまつわる市場の動向と競合
現在、FPのマーケットである個人向けの保険や相続業務は、増えています。これらは、高齢化社会の到来によって、今後、仕事は増加していくことが予想されます。
こういった状況だけを見ると、もしかすると、誰しもが成功するイメージを持たれるかもしれません。ところが、FPの主な仕事である家計管理や資産運用、保険選びなどはAIに代替されてきています。
また、日本の企業(法人)の数は年々減少しているため、企業向けにサービスを提供するFPの方には厳しい時代になってきました。
そのため、FPが独立して生計を立てるためには、ライバルとの競争に勝ち抜き、AIに仕事を取られにくい価値を提供して、安定して高額な仕事を獲得していくことが求められています。
それでは、どのように仕事を獲得していけば良いのでしょうか。まずは、FPが独立前にすべき4つの準備について見ていきましょう。
3.独立前にすべき4つの準備
FPとしての独立は、事務所や設備を準備する必要もなく、開業届を出せばすぐにでもできてしまいます。
しかし、独立してからなるべく早く軌道に乗せるために、また、失敗しないようにするためには、事前の準備が重要になります。
FPの独立を成功させるため、事前に準備しておきたいことは、下記の4つです。
それでは、順番に解説していきます。
3.1 他のFPとの差別化について考えておく
FPの資格を持つ人は年々増加し、近年、価格競争が激化しています。
自分が何を専門とするのか、自分は他のFPと何が違うのかを明らかにしなければ、安定して収入を得ることは難しいでしょう。
そのため、「顧客が自分を選ぶ理由」を明らかにして、他のFPとどう差別化するのか考えて置く必要があります。
これまでのキャリアの棚卸しや取得している他の資格などから、あなたの専門分野が見えてくるはずです。
突出した強みがないと感じるのであれば、現在の知識をより深く学ぶことや、関連する新しい分野について勉強しておくことをおすすめします。
3.2 人脈を広げていく方法を考えておく
FPとして仕事を確保するためには、人脈が大切です。
FPとして独立した後に1番大切なのは、どのように仕事の確保をしていくかということで、当然のことながら、仕事が途切れてしまえば廃業につながってしまいます。
そのため、異文化交流会への参加や知人からの紹介など、独立した後にどうやって人脈を広げていくか考えておくことは、必須と言えるでしょう。
3.3 集客の方法を考えておく
人脈のみで仕事を確保し続けるのは難しいため、自分で集客する方法を考えておく必要があります。
いくらFPとしての実力があったとしても、自分の強みのアピール方法や、必要な人に自分の存在を知ってもらう方法について知らなければ、仕事を確保することはできません。
そのため、ホームページやSNSの運用など自分に合った集客方法を検討しておくことが大切です。
実際に、4章「FPとして独立している先輩の体験談から成功ポイントを学ぶ」で紹介している先輩も、志師塾で集客について詳しく学び、実践のサポートを受けることで独立を成功させています。
3.4 まとまった資金を準備しておく
FPとしての独立を成功させるために、まとまった資金を準備しておきましょう。
独立した後に、すぐに軌道に乗る人は少数であるため、自分の手元に資金がなければすぐに廃業に追い込まれてしまいます。
お客様との契約を獲得しつつ、自分のスキルを高めていくためにも、半年から1年は仕事と収入が少ないと仮定して、余裕を持って資金を準備しておくことが大切です。
4.FPとして独立している先輩の体験談から成功ポイントを学ぶ
資格を取得し、FPとして独立して活躍されている人の体験談を紹介します。
実際に活躍している人から成功するためのポイントを学んでいきましょう。
4.1 コストの最適化で資金を生み出し、地方から日本を元気にする~株式会社大西商事・アセットサービス 大西宏征さん~
大西さんは、ふたつの切り口から企業のコストの最適化サービスを提供されているコンサルタントです。
1つ目は、不動産、設備、エネルギーに加え保険や税金などあらゆるコストセーヴィング商品やサービスを提供するビジネスを自社と取締役として参画する別会社で展開すること。
2つ目は、商品サービスをアライアンス先から提供してもらい、コンサルティングを提供すること。
通常のビジネスでは、大きな投資をして大きなリターンを得ることを目的として活動しており、リターンが得られるまでに非常に長い年月がかかることが普通です。
一方で、大西さんのサービスは、早ければ翌日からリターンを得ることができ、効果を安定的に見込むことができるのです。
新サービスを始めた当初は、10社のうち6社程度でしかコストの削減方法を見つけられなかったのですが、今ではほとんどのクライアントで支出の最適化を図れるようになっています。
しかも、75%以上が年間100万円以上のキャッシュの創出が、年商5億円以上の規模の企業では、93%にまでその確率は上がったとのこと。
「地方企業の投資意欲が戻れば、産業が活性化し、人が集まり、地域が復活できる。地方復興の未来図が描けてくる」という想いを胸に、ビジネスを展開しています。
【名前】大西 宏征さん
【資格】不動産鑑定士、行政書士
【現在の業務内容】最適化されてない支払いを見つけ出し、次の投資のための資金を社内から創出するサービス
【成功ポイント】
・「無駄な支出」ではなく「支出の最適化」という言葉を使用している
・75%以上が年間100万円以上のキャッシュの創出が、年商5億円以上の規模の企業に限って言うと93%で成果を上げている
・頭から湯気が出るほど自分のビジネスを向き合い、仲間と切磋琢磨して選ばれる商品サービスを作り上げた
独立後、無収入時代を生き抜いた方法や、高額でもお客様に選ばれる商品サービスを開発し、先生ビジネスを軌道に乗せるまでの軌跡を知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
コストの最適化で資金を生み出し、地方から日本を元気にする~株式会社大西商事・アセットサービス 大西宏征さん~
5.まとめ
本記事では、FPの独立に失敗しないための準備内容についてお伝えしました。最後に、ポイントをまとめましたので、あなたの独立準備に役立てていただけると幸いです。
1.FPの特徴
独立したい人に限らず、学生や主婦にも人気があり、受検者と合格者が多い資格。顧客獲得に悩まないよう、独立前の準備が重要
2.FPにまつわる市場の動向と競合
FPのマーケットである個人向けの保険や相続業務は増えているが、資産運用や保険選びはAIに仕事を取られやすいため、AIに仕事を取られにくい価値を提供して、安定して高額な仕事を獲得していくことが大切
3.独立前にすべき4つの準備
3.1 他のFPとの差別化について考えておく
キャリアの棚卸しや取得している他の資格から、自分の専門分野を明確にし「顧客が自分を選ぶ理由(競合との差別化ポイント)」を明確にする
3.2 人脈を広げていく方法を考えておく
異文化交流会への参加や知人からの紹介など、独立後の人脈を広げ方を検討する
3.3 集客の方法を考えておく
FPの実務能力が高くても、自分の強みのアピール方法を知らなければ仕事の確保は困難。ホームページやSNSの運用など、自分に合った集客方法を検討する
3.4 まとまった資金を準備しておく
独立した後に、すぐにビジネスが軌道に乗る人は少数。半年から1年は収入が少ないと仮定して、資金を準備する
いかがでしょうか。ぜひ、できることから1つずつ実践し、成果につなげていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
文:川口翔平(Web集客コンサルタント)/監修:星野慎吾(CFP)
Web集客コンサルタント 川口翔平
志師塾のコピーライティングとWebマーケティングを担当する傍らで、受講生のWebサポートを行っている。
年間6,000名超を集める志師塾のWebマーケティングの一翼を担い、特にWebライティングやSEO(検索エンジン対策)、メルマガ集客の主担当を務める。