士業・コンサル・講師・コーチなどの“先生業”での独立開業が、増えています。「小規模企業白書」によれば、起業する人の５人に１人が先生業であり、多くの方が先生ビジネスに挑戦しています。人生100年時代を迎え、「自身の専門知識を活かして仕事をしたい！」という先生業は、ますます増えていくでしょう。

しかし、経営ノウハウが不十分のまま新規開業し、先生ビジネスに失敗してしまう方が後を絶ちません。先生業といえども“腕”があれば成功するわけではないのです。先生業を“ビジネス”として捉え、先生業ならではの開業準備を行うことが重要になってきます。

先生ビジネスをスタートするためには、多くのことを決めていかなければなりません。例えば、下記のような内容です。

・どのような事業を行うのか？

・お客様を確保する方法は？

・副業からスタートするか、本業から始めるか？

・生活を考えて、収益がいくらあれば良いのか？

・家族への説明は？

・開業手続きをどうするか？

・オフィスを借りるべきか？

・本当に独立開業すべきか？

・開業スケジュールをどうするか？

・参考モデルになるような成功事例は無いか？

これらは、ごく一部の検討事項であり、実際には、100個以上の項目を検討していく必要があります。これらをしっかり準備してスタートした先生業と、そうではない先生業とでは、成功率に大きな違いが出るのは必然でしょう。

ところが、多くの先生業にとって、独立開業・副業は初めての経験のため、必要な情報を十分手にしていません。その結果、やみくもに準備を進めたり、準備無しで独立開業したりしています。

ある統計データによれば、３年後に生き残っている確率は３割程度。これが、独立開業の実態です。これでは、勇気をもって、独立開業や副業をスタートできないのではないでしょうか。

その一方で、成功する先生業もたくさんいます。志師塾で支援している先生業は、３年後に９割超の方が、ビジネス継続しています。

ポイントは、徹底的な事前準備。必要な情報を手にして、いつ・何をしていけば良いのか、ゴールから逆算して独立開業・副業の計画を立てているのです。