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【卒業生インタビュー】子供達の脳力を伸ばすロボット学習クリエイター 榎本正樹さん

榎本正樹(えのもとまさき)さんは、「ロボット学習クリエイター」として、「プリマヴェーラ・ロボティクス」というロボット教室の経営を行っております。

そして、ソニー株式会社(以下、ソニー)のオーディオ設計業務の経験を活かしてのロボット学習の講師育成やものづくりコンサルティングなど、幅広い活躍をされています。

今回、プログラミング教室の業務、榎本さんが志師塾に入ったきっかけ、志師塾で学んでからの取り組みと成果、今後のビジョンについて、お話を伺いました。

1.オーディオ設計の技術を活かす

現在、榎本さんはソニーでオーディオ設計業務に携わっています。

ソニーでは50歳以上の社員に兼業や副業を許可する制度があり、その制度を使って母校である青山学院大学の理工学部で機械設計製図の講師業務や、オーディオ関係のものづくりコンサルティング業務も担当。 活動範囲も、居住地の東京都や、今でも同級生などとのコミュニティをもつ出身地の静岡県だけに限らず、中国や東南アジアとのビジネスも行っています。

そのような幅広い活動の中でもっとも力を入れているのが学習塾としてのロボット&プログラミング教室です。

2.子供に人気のプログラミング教室

榎本さんは「ロボット学習クリエイター」として、東京の目白、大塚、巣鴨、西日暮里・日暮里に「プリマヴェーラ・ロボティクス」というロボット&プログラミング教室を5校展開しています。

今や小学校ではプログラミングが必須になり、タブレットが教科書やノートの代わり。 小学生の親世代の方が小学生だった頃には全くなかったIT中心の世界が始まっています。

また、グローバル社会の波が押し寄せており、日本独自の教育に加えてグローバルな視点が必要な時代です。 榎本さんはそのような現代の子供達のために、ロボット学習やプログラミング学習を通じてITとグローバルの社会を生き抜く力を伸ばす仕事をされています。

3.子供の6つの「脳力」を伸ばす

榎本さんは教室に通う子供達に対して「自ら考え、自ら決める」を教育理念として、ロボット作りやプログラミングを通して、想像力・創造力、論理的思考力、集中力、問題解決能力、空間認識能力、失敗力の6つの「脳力」を伸ばすことを心がけています。

2次元の教科書から3次元を創造する「空間認識能力」。テキスト通りに作る「創造力」を身に付けた後、テキストを超える「想像力」を養います。

そして、プログラムのアルゴリズムを通じて「論理的思考力」を、90分間の授業で「集中力」を、思うように動いてくれないロボットを自ら直すことで「問題解決能力」を伸ばす。 以前はこの5つの「脳力」でしたが、最近はさらに「失敗力」の必要性を感じ、失敗からの学びを大切にしています。

確かにロボットの完成までは失敗の繰り返しです。それを乗り越えて、がんばって作りきったときの達成感は、問題解決に向けて自ら取り組む姿勢を育み、子供達の自信へとつながっていきます。

榎本さんは子供達に、この6つの「脳力」を身に付ける前のことで即断即決能力を備え、世界で活躍する人になってほしいと言います。そしてその先にあるのが、プリマヴェーラ・ロボティクスの合言葉でもある「未来はエジソン、ノーベル賞」です。

「1+1は、学校の算数の中では2だけかもしれないけれど、現実の世の中では3にも4にもなることがあるし、逆に2になることなど滅多にないと思います。しかし義務教育で思考が固くなっている。そういった固さを解いてあげたい」榎本さんはこのような持論をもっています。

そしてこの持論をイメージしやすいように、「エジソンのノーベル賞を狙える能力を育てていく」というキャッチコピーを考えました。

4.榎本さんの背中を見て変わった感動秘話

榎本さんの幅広い活動は、家族の心も動かしました。

榎本さんは、長男が小学生の頃、中学受験を考えて様々な学習塾に通わせていました。しかし、本人は性格的に学習塾に通うということが難しく、通塾や受験勉強を時折さぼってしまう。そのため、受験をやめて地元の公立中学に行こうと話をつけていました。

ところが、榎本さんがロボット&プログラミング教室を開いて活躍し始めた姿を見て、長男の意識も変わっていきました。

「パパ、受験していい?僕、プレゼンテーションで受験できる学校を探してきたから、これで受験する」榎本さんの姿が長男に刺激を与え、無事に受験をすることができました。

また、長男の姿は榎本さんにも刺激を与えます。

「息子の姿を見たときに、ロボットプログラミング学習が、オールマイティではなくて、ある一芸に秀でた子を育てることができると気がつきました。そこから本格的に取り組み方などを考えてこのロボット教室を発展させていきました」

親子で刺激し合うことで、お互いの発展につながっていきました。

5.ビジネス成功の方程式を学んだ志師塾

5.1 志師塾に入ったきっかけ

榎本さんが志師塾に入ったきっかけは、たまたまWEB広告を見たことでした。その頃、榎本さんのロボット学習塾は問題を抱えていて、年々生徒数が減っていく危機感をもっていました。

ここで塾を維持するためには何かを変えないといけないと思いつつ、何をしていいか悩んでいるときに志師塾のWEB広告を見かけ、直感で「これは受けるべきだ」とピンと来た、電気が走ったことで入塾を決めます。

また、榎本さんが尊敬している知り合いがすでに志師塾の講座を受講していて、「この人が受けているなら間違いない」という安心感を得たことも入塾の決め手になりました。

5.2 志師塾で習うこと

志師塾で習うことは、ビジネスで成功するための方程式。 経営学など理論的なことではなく、実践的なノウハウです。

絵に例えると、絵の具などの道具を準備してくれて、絵の具の使い方や混ぜ方、もしくは筆の使い方を教えてくれるところ。 どんな絵を描きたいかは自分が決めることです。

もちろん受講するにあたっては大変なこともあります。講座では課題が出ます。榎本さんを含め多くの受講生が普段仕事をしながら受講しているため、課題を仕上げるための時間を確保することが難しいと言います。

しかし、課題をこなすことで自分の頭の中が整理できて、やるべきことが見えてくるうえ、当たり前のことに気付かされることもあるそうです。

5.3 志師塾の仲間との交流

志師塾では受講生同士の交流も深くなります。どの受講生も忙しい合間を縫って課題などに本気で取り組まないといけないため、榎本さんも受講仲間とは情報交換や進捗状況の確認を頻繁にしていました。

そして受講仲間はFacebookでつながっているため、仲間の活躍を常に見ることができ、刺激を受けモチベーションが下がったときの支えにもなってくれていたそうです。

「志師塾の仲間のおかげで自分のモチベーションが維持できます。モチベーションが下がるときがあっても、クラスの中に必ず誰かモチベーションの高い人がいるので、刺激を受けますね」

「気持ちが落ち込んでも、その時間を短くできます。常にモチベーションの高い状態を維持し続けられる。これが成功への近道になると思います」榎本さんはこのように説明してくれました。

志師塾では月に1回、東京で講座があり、そこで実際に仲間に会って情報交換や進捗状況の確認ができます。

クラス自体は大人数ですが、その中に4つから5つの小さい班があります。班によってはお酒好きのメンバーが多く、そうなると打ち合わせと言って飲みに行く昔ながらのパターンもあり、それが楽しかったとのこと。

受講仲間はお互い苦労し合った仲間で絆が非常に深くなるため、卒業後もコミュニティが存続しています。そのため、困ったときはいつでも連絡を取ったり実際に会ったりすることができる。 そのようなグループに属しているという安心感が今の榎本さんにとっての心の支えとなっています。

5.4 志師塾の魅力

志師塾の魅力は、何と言ってもビジネスで成功するための最短の方法を教えてくれるところです。

「ビジネスを成功させたい人にとっては非常に近道になると思います。でもやる気がないとダメです。課題をしっかりこなして、自分の中で整理して、そうすれば成功できると思います。卒業後もコミュニティはありますので、仲間になってみてください。楽しいと思います」

6.おわりに

最後に、今後の榎本さんの展望について伺いました。

6.1 学習塾の利益を上げる

1つ目はロボット&プログラミング教室の発展です。教室で使うブロックやモーター、ギアなどの教材は、自力で作ろうと思うとコストと時間がかなりかかってしまい、それなりの資本を持っていないとできません。

そのため、ロボット教室は、フランチャイズ形式を採用することが多いですが、フランチャイズ形式は、利益率が非常に低いです。

「私が所属しているソニーの教材を使って何かできないか、もしくはこれまでの教材から新たな教材を開発できないか」榎本さんは、ソニーの力を活かして低コスト化を図り、ロボット&プログラミング教室の利益を上げていくことで、景気など環境が変化しても発展し続けられるようにしていきたいと考えています。

また、講師の育成も考えています。ロボットプログラミング教室の講師の育成方法を確立していき、自分で教材を開発できればフランチャイザーになれる 。そのための準備をするべきだろうと考えています。

6.2 地元への貢献

2つ目は榎本さんの出身地である静岡県掛川市の地域活性化です。

掛川市には掛川城という観光資源があるので、地元の同級生などとのコミュニティを活かしつつ、掛川城の近くで榎本さんが得意としているロボット&プログラミングの学習塾と、民泊をハイブリッドで展開できないかと考えています。

まず一室だけで民泊をやってみて、そこで学習塾と民泊のハイブリッドである程度の利益構造を作り、そこから2件目、3件目、4件目と進める 。さらに学習塾の発展形として地方の子供達と都会の子供達の交流イベントを立ち上げていきたいと考えています。

掛川市は空き家が多い地域になってきているので、そうやって民泊展開ができればいいなという夢を描きつつ、楽しんでいる最中です

文:水村聡(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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