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【卒業生インタビュー】人の成長を支える~働く人の「わくわく」と「いきいき」を実現したい、人事顧問 梶原多真季さんの挑戦~

人と組織の成長を支援するプロフェッショナル、梶原多真季さん。

音楽大学を卒業後、出版社でキャリアをスタートし、その後コールセンターに転職。そこでチームの品質を日本一に育成するという大きな成果を上げ、2011年にフリーランスとして活動を開始。2023年には人事顧問・育成研修事業を展開する株式会社LinkSolarリンクソラ(以降、リンクソラ)を設立します。

梶原さんのキャリアは、二人の子育てや夫の転勤といった人生の転機と向き合いながら、自らの強みを見つけて磨き上げてきた軌跡そのものです。

本インタビューでは、これまでの歩みと志師塾での学び、そして『働く人の「わくわく」と「いきいき」を実現したい』という梶原さんの想いに迫ります。

1.「125本の研修からの転換」〜今、力を注ぐ“人事顧問”という新しいカタチ〜

現在、リンクソラの代表取締役として活動する梶原さんは、戦略人事に基づく人材育成と組織支援を中心に事業を展開しています。

リンクソラを立ち上げる前は、個人事業主として年間125件もの委託研修をこなしていました。この実績を見ると、すでに十分に成功しているように見えます。

しかし梶原さんは、この実績に満足することなく、“単発”の研修から“継続支援”へのシフトを進めています。

「年間125本も研修に登壇していた時期もありました。でも、それは“研修のための研修”で終わってしまうことも多かったのです」

法人化を機に委託研修を削減し、個人指名の研修や大学での講師の仕事と、直取引の提案型研修に絞り込んだ結果、仕事量を8割も削減したそうです。

現在は、直取引の研修や商工会議所での提案型研修、および企業の採用・定着・育成に深く関わるコンサルタントとして人事顧問契約を2社と結んでいます。

さらに、ホームページや動画による自社のPR強化、初の自主開催セミナーへの挑戦など、着実に新しいステージへと踏み出しています。

2.出版社からコールセンターへ、そして独立へ

音楽大学で声楽を学んだ梶原さん。卒業は1995年、バブル崩壊後のいわゆる就職氷河期でした。不動産の事務や、先物取引の営業事務など、様々な仕事を経験したそうです。

今ではパワハラを疑われるシーンを見かけることもあったとのこと。そんな中、出版社の総務部受付の仕事を見つけます。

2.1 出版社でキャリアスタート

「出版社ならぜひ入社したい」と、直接履歴書を持ち込み面接をクリア。編集職への想いを胸に、総務部の受付業務からスタートしました。

日常業務が終わった後、無償で編集業務にも関わりながら、2冊のムック誌を担当することができました。

出版社の仕事は給料も良く、念願の編集、出版に関われたものの、夜中に牛丼を食べたりソファーで寝たりする生活で、「一生の仕事にはできないな」という思いが募ってきます。

2.2 「クレーム大好き」—コールセンターで花開く才能

“声だけでできる仕事”に惹かれ、出版社からコールセンター業界へ転職。ここで梶原さんの才能が開花します。

品質の低かったチームを、全国1位に引き上げました!

コールセンターには学生から60~70代までのコミュニケータ(電話を受ける人)がいて、それをまとめる管理職と、クライアント、3者の関係を良好に保つことに腐心されたそうです。

クレーム対応、チーム育成、クライアント対応まで多くの葛藤と経験を積み、組織運営やファシリテーションの力を磨いていきました。

私、クレーム大好きなんです!!

梶原さんも最初はクレームが嫌いで、腹の立つこともあったそうです。しかし、クレームは、正当な要望、ハードクレーム、カスタマーハラスメントと、適切なレベルの見極めと対応の切り替えができれば、むしろチャンスになると考えるようになりました。

こうした経験を活かし、コールセンターで研修制度を導入するなど実績を積み上げ、リーダー、スーパーバイザへとキャリアアップしていきます。

ところがこの会社、全国組織で転勤の可能性がありました。

同じ会社で働く夫の転勤も視野に入れ、“どこにいても働ける自分”を目指して独立を決意。独立にあたり、梶原さんは“まずは何か資格を”と考え、研修を受けてキャリアコンサルタントの資格を取得しています。

2011年独立、フリーランスとしてのキャリアが始まりました。

3.転勤、育児…環境が変わる中でも、人とのご縁が原点

独立直後、すぐに仕事の依頼が舞い込んできました。キャリアコンサルタント資格の研修先からお茶ノ水女子大学でのキャリア支援の仕事を紹介されたのです。

ところが、ここで第2子出産。お茶ノ水女子大学での仕事はいったん休止となります。

復帰しようとした矢先、今度は旦那さんが広島に転勤。広島に転居し、長男は幼稚園に預けられたものの、次男は預けられず、二人の子を抱えてどうやって自分のキャリアアップをするかが課題となりました。

ここでも人脈を通じて、広島の大学で就職支援の話が舞い込みます。

梶原さんはグループワークや面接対策のワークショップを提案しました。このワークショップが好評で、大学のキャリアデザインの講座として組み込まれることになったのです。さらに行政での就労支援を受託するなど仕事の幅を広げていきました。

「人と人とのご縁。それが、私のキャリアの原点です」

やがて旦那さんの転勤と共に福岡へ。今では、福岡での仕事に加え、広島の大学での講義も8年以上にわたり継続しており、その実績はブランドとして全国に広がっています。

4.志師塾で出会った“志”と“戦略” 〜法人化への道筋〜

4.1 志師塾との出会い

福岡転勤後、キャリアコンサルタント仲間の紹介や、研修会社への登録で委託研修が広がり、広島の大学での講座も続けながら、年間125件もの研修を委託されるようになります。

このころ(一社)福岡県中小企業家同友会(以降、同友会)に加入し、パワハラに関するセミナーを実施したところ、パワハラ問題で悩んでいた経営者の方から「当社でもセミナーをやって欲しい」と声が掛かります。

ところがパワハラに関するセミナーが商品になると考えてもいなかった梶原さん。資料もないし、ホームページもない、いくらで受託するか価格も考えてなかったそうです。そんな時、志師塾のチラシが目に留まります。

「ちょっと待てよ、ちゃんとやればできるかな、と考えた時に、志師塾に出会いました」

志師塾での学びは、まさに“ビジネスの地図”でした。特に“人事トータルコンサルタント養成講座”で学んだ、「採用・定着・育成」を戦略的に設計する力は、そのまま“人事顧問”という形でサービス化されました。

志師塾での学びを通じて、戦略人事の視点から、“企業の土台”づくりに関わる、そう自らの戦略ドメインを決め、今までの委託研修からより高単価の提案型研修へと舵を切ったのです。

「クライアントさんとの商談で、数字をもとに戦略を提案できるようになったのは本当に大きかったですね」

学びの途中で初の顧問契約を獲得し、2023年に法人化。現在は、組織の課題に向き合うファシリテーターとして活躍中です。

4.2 法人化へ

法人化に合わせて、ホームページも志師塾の“はじめてのホームページ自主制作講座”を受講して手作りで立ち上げます。

「ホームページのコンテンツは志師塾での学びそのものをてんこ盛りにしています」

ホームページは、外注するにしても、そのコンテンツは自ら考える必要があります。梶原さんは、志師塾で自らの経営戦略を確立できたからこそ、ホームページの講義を受けたときに、コンテンツを作り上げることができました。

そして手作りだからこそ、いつでもそのコンテンツをブラッシュアップすることができ、実際ホームページの問い合わせから仕事に繋がるケースも出てきているそうです。

5.独立を考えるあなたへ 〜“得意”を磨き、“強み”で勝負しよう〜

5.1 これから独立しようと考えている方に

“自分にできるのかな”と迷う気持ち、よくわかります。でも、まずは“小さくても始めてみる”ことをおすすめします

梶原さんが独立したのは、全国転勤の可能性と家庭の事情をきっかけに「自分で働くスタイルを作ろう」と決意したからでした。そしてキャリアコンサルタントの資格取得を目指す研修の中で、縁あってお茶ノ水女子大の就職支援の仕事を見つけました。

志師塾のメリットの1つは、この最初の一歩を支援してくれることだと言います。何をしたいのか、何ができるのか、ニーズがあるのか、ビジネスモデルの組み立て方や、商品設計、マーケティングの基本を“体系立てて”作り上げることができます。

そしてそこには独立の志を持つ多くの仲間がいます。

独立に向けた本来孤独なプロセスを、切磋琢磨する仲間がいることで短期間で推進することができました

梶原さんが志師塾と出会ったのは、独立10年後、仕事の在り方を委託研修から提案型で高単価の研修へと切り替える絶妙のタイミングでした。

5.2 独立後集客に悩む方に

独立して10年、研修のための研修に終わる日々に違和感を持ち始めた梶原さん。2021年、志師塾と出会います。

福岡に移動し同友会でのパワハラ対策研修で、研修そのものは評判が良かったものの、参加した経営者から「いろいろできます、と言われても何を頼めば良いのか分からない。これができます、これが得意です、というものがないとね」と言われたのです。

「“色々できます”では伝わりません。“これが得意です”と語れることが大切です」

独立後の集客には、顧客目線での“見せ方・伝え方”が重要と強く訴えます。

梶原さんは自社の経営戦略、理念をいかにホームページで見せ、伝えるかを志師塾のホームページの講義で学び、作り込むことができました。

6.働く人の「わくわく」と「いきいき」を実現したい

「私の夢は、“働く人がいきいきと活躍できる場”をつくること。会社も人生も、大人たちがもっと楽しくして、子供たちの未来も楽しくしたい

そのために梶原さんは、今後3年以内に利益で3000万〜5000万円稼げるくらいの組織づくりを目指すと同時に、資料や事務の外注化、人事分野のネットワークの構築、動画やYouTubeによる情報発信も強化していく計画を立てています。

そして、「若手起業家の支援もしていきたいし、個人としてもロードバイク、キャンプ、磯釣りから和胡まで幅広い趣味を活かして、人生と仕事をバランスよく楽しんでいきたい」と語ります。

自分の力で未来を切り開く人を、私は心から応援したい

一人ひとりが“自分の人生を生きる”ために。梶原さんは、今日も人の背中をそっと押し続けています。

梶原多真季さんの株式会社LinkSolar(リンクソラ)のホームページはこちら

文:齋藤徹也(中小企業診断士/東京都中小企業診断士協会所属)/編集:志師塾編集部

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