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【卒業生インタビュー】 時代の波に乗る力を、すべての士業へ。 〜士業専門AI活用コンサルタント・株式会社ツナグミチ代表取締役 西田明(にしだあきら)さん〜

今回お話を伺ったのは、士業専門AI活用コンサルタントとして東京と福岡を拠点に活躍されている、株式会社ツナグミチ代表取締役・西田明さんです。

AIという最先端のテーマを扱いながら、その根底にあるのは「人と人をつなぎ、相手の困りごとを解決する」という温かな志です。

金融・人事・キャリアコンサルタントという多面的な経歴を持つ西田さんは、時代に翻弄された父の背中を原点に、いま“士業のスキルアップ”をAIで導こうとしています。AIを教えながら、人の可能性を引き出し、時代の波に乗る力を伝えられています

1.士業専門AIコンサルタント/法人向けAI研修プロデューサーとしての活躍

現在、西田さんは“士業専門AI活用コンサルタント”として、税理士・中小企業診断士など、専門性の高い士業を中心に支援されています。テーマは”時代の波に乗る力を士業に届けること”。

高度な専門スキルをお持ちなのに、時代の変化への対応という部分で苦労されている先生方が多いんです。AIは先生方がもう一段ステージを上げるための『右腕』になれると感じています」

「私の役割は、AIそのものの操作方法を教えることではなく、『先生の業務やビジネスをどう変革できるか』を共に考えることです。事務所の業務フローを聞き取り、どこにAIを組み込めば業務時間の短縮や付加価値につながるのかを一緒に設計していく。そこに価値があります」

たとえば「月20時間、AIで業務が空いたら何をしますか?」と問いかけます。そこで、学び直しや新サービスの企画に時間を投資すれば、AIは単なる効率化ツールではなく、付加価値を高める存在になります。

西田さんは士業専門AIコンサルタントだけでなく、法人向けAI研修プロデューサーも両立されており、AI研修やセミナーの登壇はこの1年間で50回以上の実績。お客様は、税理士、中小企業診断士事務所など多岐に渡ります。

AIの需要が急増しているため、西田さんが登壇できないことが増えてきました。そこで、AI講師の育成をして、対応できるようにしています。社会のニーズに応えたいというマインドがうかがえます。

そんな西田さんの仕事観の奥底には、子どもの頃にみたお父さんの姿がありました。

2.西田さんのこれまでの歩み

2.1 父の廃業が教えてくれた「変化への対応力」と「やり抜く力」

福岡県で英会話学校を経営していたお父さんは、英検1級を全国トップで合格するほどの実力者。しかし、大手である英会話教室が全国で拡大し、福岡にも進出してきました。その結果、徐々にその影響を受けて生徒数が減少。事業の継続が難しくなり廃業を決断しました。

高いスキルがあっても、時代に乗れなければ事業は継続できない。経営が苦しくなる過程を間近でみて、変化への対応力の重要性を強く感じました

お父さんの廃業が「AI時代において『時代の波に乗る力』を士業に届けたい」という想いのきっかけとなったのです。

家庭は母子家庭となり、母が働きに出る姿をみて育った西田少年は、早くから“自分の力で生きる”ことを意識しました。

高校は地元・福岡の高校へ進学。硬式野球部に所属しながら早朝には新聞配達をし、1年間欠かさず新聞配達を続けながら部活動と学業を両立。

「体力的には大変でしたが、『一度決めたことはやり切る』という思いだけを支えに続けていました」

2.2 金融・人事キャリアとAIで、「数字とヒトの両眼」を士業支援へ

大学卒業後は大手リース会社に入社。中小企業や上場企業をお客様とするリースやファイナンス営業を担当しました。お客様との面談前に決算書を読み込み、仮説を立て、お客様が抱えている課題や、どのような支援ができるかを考えます

事業を始めた際は、これらの経験がどこまで役に立つのか半信半疑な部分がありました。しかし、税理士の先生方や、経営者の皆さまの事業発展のお手伝いする中で、この知識が非常に重要であることを実感します。専門家の方々と共通言語で対話できることは強みであり、培ってきた経験は役立っています。

その後、人事部へ異動し、採用・育成・給与労務だけでなく、キャリア(公募・副業等)・戦略人事・全社の人員配置、役員の後継者育成プランまで経験。

「人を活かす仕組みを作るのが人事の仕事。人の強みを引き出し、つなげていく面白さがありました」

また、オーナー社長に仕えた6年間で経営者側と従業員側の“橋渡し”の大切さも学びました。

「オーナー企業では、社長の考えを現場に正しく伝えないと動かない。私は『社長の意図を翻訳する役』でした。いまAIを教えるときも同じです。言葉を噛み砕いて、現場で動くカタチに変える。まさにその経験が活きています

AIに出会ったのは2024年の夏。

「全社の人事異動を担当する中で、現場からは『人が足りなくて異動させることができない』『人が不足して事業部の目標が達成できない』という声がたえませんでした」

「人材が不足していく中で、本当に見直すべきなのは『業務の進め方』そのものです。でも現場には、その業務を変えるための手段がない。だからこそ、人事異動と業務効率化は切り離せないと感じ、自分がAIを学んで現場に伝えていきたいと思い立ちました」

3.志師塾でみつけた「志」と「仲間」

3.1 「想いをビジネスに」─40歳の挑戦

会社員として順調にキャリアを重ねていた西田さん。しかし、40歳を過ぎた頃、ふと立ち止まりました。

「このまま定年まで会社員として生きていいのか。今まで大きなチャレンジしていなかったなぁと。自分も何かを変えたいと思いました」

そんな時、SNSで「想い・志を、形にする経験が、ここに」という志師塾の広告を目にします。

「その時に自分も副業から始め、3年後には独立をするというチャレンジをしたいと思い、志師塾に入りました」

入塾後の課題は3万字の自分の棚卸しでした。

「自分のこれまでを掘り下げて書き出す。自分の価値観や原体験を言葉にする作業は大変でした。でも、その過程で『自分が何をやりたいのか』がみえてきました」

西田さんが導き出した答えは「AI時代の波に乗れずに不安を抱えている士業の方々を支援し、未来につなげていく

それは、お父さんへの想いの延長線にありました。

3.2 刺激のある仲間との出会い

志師塾の講義は、単なるスキルアップだけでなく、志を大切にすることにも重点がおかれています。

「誰かを助けたいとか、貢献していきたいという同じ志を持った同期がいる環境がすごく刺激になり、本当に感謝していますね」

「人は怠けてしまいがちですが、同期のみんなが『いつまでに何をやる』と公言しているので、周りが頑張っているなら自分もやらなければと思えます。また、ゼロから何かを生み出すことはもっとも大変ですが、そうした挑戦をしている方々が周りに多くいらっしゃいます。自分にもできると信じて行動することが、プラスに働いていますね

どの業界でも、ビジネスは信頼関係で成り立っていると再確認します。

「信頼関係のある同期同士でお客様を紹介しあえる環境に、私自身も本当に感謝しています。今のビジネスには、ほとんど同期の方からつないでいただいています。志師塾の同期がいなかったら私は今ここにいないと思います」

3.3 志師塾で育まれた考え方

志師塾で学んだ教訓は、とんがりポジショニングといった一点突破・全面展開の考え方です。「いろいろとできます」というのではなく、自分は誰の、どんな課題を、どう解決するかを尖らせることが重要となります。西田さんは“マンツーマンで行う士業専門AI活用コンサルタント”と決めました。

「お客様の一番の悩みは業務にどうつなげていいかがわからないということです。いかに業務に落とし込んで、お客様が活用して、業務短縮で時間をつくったり、他社との差別化に使ったりするためにマンツーマンで伴走支援することが大きな特徴だと思います」

大人数が受ける講座はわからないことがあっても、なかなか聞くことができませんが、マンツーマンは理解できるまで質問することができます。そして、お客様の事業規模や歩まれた歴史などを考慮し、それにあわせた提案が可能となります。

実際に、ある司法書士のクライアントでは、マンツーマンセッションを実施したことで、月65時間の業務削減を実現しました。

まずは業務とタスクを毎月どれぐらい何時間ほどかかっているということを全部洗い出し、みえる化を図ります。そして、どこでAIを活用すればよいかをクライアントと一緒に考えていきます。たとえば、メールのやり取りをAIに任せたところ、時間だけでなく、お客様のストレスも軽減できました。

また、ほかの業務では、お客様から問い合わせがあるたびに分厚い本をめくって調べる必要がありましたが、AIを活用し、プロンプトに質問するだけで、回答が得られる仕組みに変えられました。まさに、AIが士業の先生の“右腕”となり、士業の未来を切り拓くことが実現した事例です。

4.未来へ―AIで人が輝く社会を

AIは人間の仕事を奪うものではなく、人が人らしく働くためのツールとなります。士業の現場でも、AIでルーティン業務を自動化し、人手不足を補う取り組みが進んでいます。

「AIで作業時間を削減できれば、その分、お客様と向き合う時間を増やすことができ、向き合う時間が増えるほど、信頼関係は深まります。さらに、AIをみんなが使えるようになったら、差別化にはなりません。大切なのは、AIを活用し、生まれた時間をどう使うかです」

また、西田さんはご自身が母子家庭で育った経験から、同じような環境にある方々を支援したいという想いも抱いています。

「大学まで進めたのは、母が働く環境にあったからであり、そうでなければ進学を諦めていた可能性もあったと思います。母子家庭になったことで、進学を諦めざるを得ない人が多くいるのかもしれません。だからこそ、AIの力を活用することで、そうした方々の力になれる仕組みを、広げていきたいと考えています

「AIはツールであり、人と人をつなぐ力にもなります。それがツナグミチの使命です」穏やかな笑顔で、西田さんは締めくくりました。

人と人がAIでつながる道を、未来へ。ツナグミチがこれからも照らし続けます。

文:西田雄一郎(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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