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弁護士のInstagram集客4ステップ|相談の敷居を下げる

弁護士のInstagram集客4ステップ|相談の敷居を下げる

弁護士がInstagramを始めると、まずフォロワー数が気になります。100人で止まる、投稿しても増えない、同業ばかりが見ている。そこで手が止まるのは、よくある流れです。

ただ、弁護士のInstagramで見るべき数字はフォロワーではありません。フォローせずに黙って読んでいる人のほうが、依頼に近い場所にいるからです。離婚や借金の相談を考えている人が、弁護士のアカウントをフォローするでしょうか。友人の画面に「フォローしました」と出るかもしれない場所で、押せるはずがありません。

この記事では、先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師など)の集客・顧客獲得支援を専門としてきた志師塾が、弁護士のInstagram集客を4つのステップに整理して解説します。

  • ステップ1:誰の、どの悩みのアカウントかを決める
  • ステップ2:相談前の人が知りたいことを投稿にする
  • ステップ3:見つけてもらう(検索とリールの使い方)
  • ステップ4:相談への道を、押しやすい形にする

合わせて、Instagramが弁護士に向いている分野と、向いていない分野もはっきり書きます。仕様は変わることがあるので、細かい機能は最新の画面で確かめながら読み進めてください。

1. 弁護士とInstagramの相性は「個人の悩み」で決まる

この媒体は、弁護士にとって当たり外れの差が大きいところです。まず、どこで効いてどこで効かないのかを押さえましょう。

1.1 匿名で見られるから、隠したい悩みと相性がいい

Instagramは、実名を出さずに閲覧できます。ここがFacebookとの決定的な違いです。実名の場では、弁護士の投稿に反応した時点で周囲に事情が伝わってしまいます。だから個人の相談者は近づけません。

Instagramなら、誰にも知られずに見られます。保存もできますし、投稿を何度も読み返すこともできる。知られたくない悩みを抱えた人が、こっそり情報を集められる場所です。弁護士に相談するかどうかを迷っている段階の人と、この特性はよくかみ合います。

1.2 向いている分野と、向いていない分野

正直に線を引きます。向いているのは、個人が当事者になる分野です。

  • 向いている:離婚、養育費、相続、交通事故、労働トラブル、ネット上の誹謗中傷、消費者トラブル
  • 向いていない:顧問契約、企業法務、M&A、知的財産といった法人向けの領域

企業案件を伸ばしたい弁護士が、Instagramに時間を注ぐのはおすすめしません。経営者は困ってから検索するのではなく、顧問税理士や取引先に聞くからです。その場合は弁護士のFacebook集客弁護士のセミナー集客を先に整えるほうが早く効きます。

もうひとつ、若い層に届きやすい点も見逃せません。20代から40代の相談者にとって、検索よりInstagramのほうが日常の道具になっている場合があります。誹謗中傷や交際相手とのトラブルのように、若い当事者が多い分野では特に効いてきます。

1.3 フォロワー数を追わないでください

冒頭にも書いたとおり、この媒体でフォロワー数を目標にすると判断がずれていきます。伸ばそうとすれば、話は一般化し、当たりさわりのない内容になり、結局は誰にも刺さらなくなるからです。

代わりに見るのは、保存の数と、プロフィールを開いた人の数です。保存は「あとで読み返したい」の証で、プロフィールを開いた人は連絡先まで確かめに来た人になります。フォロワー200人でも、毎月相談が来るアカウントは珍しくありません。追う数字を間違えないでください。

2. ステップ1:誰の、どの悩みのアカウントかを決める

最初に決めるのは中身ではなく、看板です。ここが決まらないまま投稿を重ねると、アカウントは散らかっていきます。

2.1 「弁護士です」だけでは、指が止まらない

流れてくる投稿を、人は1秒で判断します。そこで見られているのは資格ではありません。「自分の話かどうか」の一点です。

「弁護士の○○です。法律のことを発信しています」。正確ですが、誰の指も止めません。「別居してから離婚が決まるまでの流れを発信しています」なら、いま別居している人の手が止まります。名乗るのは資格ではなく、相手が置かれている状況のほうだと考えてください。

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2.2 プロフィールを、相談の入口に整える

投稿で興味を持った人が最初に開くのがプロフィールです。ここで迷わせると、そのまま離れてしまいます。触るのは4か所だけで足ります。

  • 名前の欄:氏名と、扱う悩みを短く(検索の対象になる場所です)
  • 1行目:誰の、どの状況を扱うアカウントかを一文で書く
  • 2行目以降:相談の費用と時間、対応できる地域や方法を短く
  • リンク:事務所サイトの、相談案内のページへ直接つなぐ

ここでも、名刺やホームページと同じ言葉を使うことが効きます。接点ごとに名乗りが違うと、何の専門家か覚えてもらえません。全体の考え方は弁護士の集客方法8選で整理しています。

3. ステップ2:相談前の人が知りたいことを投稿にする

看板が決まったら中身です。ここで多くの弁護士が、条文や手続きの解説を並べてしまいます。相談前の人が知りたいのは、実はそこではありません。

3.1 求められているのは「手続き」ではなく「順番」

まだ相談していない人の頭にあるのは、法律の中身ではありません。「今の自分は何をすればいいのか」という順番の問いです。

別居を考えている人が知りたいのは、財産分与の法的な性質ではないでしょう。「家を出る前に何を持ち出しておくべきか」「通帳の記録は残しておいたほうがいいのか」。こうした順番の話が、いちばん保存されます。相談の前の一歩を教えてくれる人が、相談相手として選ばれます

3.2 投稿の型を4つ決めておく

毎回考えると続きません。次の4つを回してください。

  • 順番型:「別居する前にやっておく3つのこと」。保存されやすく、繰り返し見られます
  • 誤解型:「よくある勘違い」を正す。「専業主婦だと財産はもらえない、は誤りです」
  • 費用型:相談にいくらかかるのか、いつ費用が発生するのか。ここは特に知りたがられます
  • 人柄型:仕事への考え方、相談を受けるときに大切にしていること。信頼はここから育ちます

投稿の見た目に凝る必要はありません。文字が読めて、色がそろっていれば十分です。デザインより、1枚目の言葉に時間をかけてください。1枚目で自分の状況だと思わなければ、2枚目は読まれません。

3.3 守秘義務と、業務広告の規程を守る

SNSの投稿も、内容によっては業務広告として扱われます。日本弁護士連合会の業務広告に関する規程では、事実に合致しない広告、誇大な広告、誤導や誤認のおそれのある広告、品位を損なう広告などが禁じられ、勝訴率のように受任の判断を誤らせかねない数字の表示も制限されています。規程は改正されることがあり、所属する弁護士会ごとの運用もありますから、発信の前に原文と所属会の案内で確かめてください。

守秘義務にも注意が要ります。実際の相談を題材にすると、当事者が読めば分かってしまうことがある。個別の事案ではなく、一般化した「よくある場面」として書くのが安全です。短い動画で顔を出す場合も、背景に事務所の書類が写り込まないよう確かめてください。

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4. ステップ3:見つけてもらう仕組みをつくる

良い投稿を出しても、見つけてもらえなければ何も起きません。この媒体で見つかる道は、大きく3つあります。

4.1 検索とハッシュタグの使い方

Instagramの中でも、悩みの言葉で検索する人が増えました。ここで効くのが、投稿の1枚目とキャプションに、相談者が使う言葉をそのまま入れておくことです。「財産分与」ではなく「離婚 家 どうなる」。法律用語に翻訳した瞬間、検索とすれ違います。

ハッシュタグは大量に付ける必要はありません。悩みの言葉と地域名を数個ずつ。地域名は特に大事で、「近くで相談できる人を探している」層に届きます。ただ、この種の仕様は変わることがあるので、思うように届かない時期があっても慌てないでください。

4.2 短い動画は、人柄を届ける近道になる

弁護士に相談するのをためらう理由の多くは、人柄が分からないことです。怖い人だったらどうしよう、という不安。文字の投稿では、ここが埋まりません。

30秒でも話している姿があれば、印象は大きく変わります。凝った編集は要りません。1つの質問に1本で答え、落ち着いた口調で話す。それだけで「この人になら聞けそうだ」という感覚が生まれます。顔出しに抵抗がある場合は、まず声だけから始めても構いません。

4.3 同業や他士業に見つけてもらう発信としても効く

見落とされがちですが、あなたのアカウントを見ているのは相談者だけではありません。同業の弁護士、司法書士、社労士、税理士も見ています。

ここに意味があります。他士業が自分の顧客から相談を受けたとき、「この分野ならあの先生」と思い出す材料になるからです。専門を絞った発信を続けている弁護士は、同業からも案件を回してもらいやすくなります。相談者向けの発信が、そのまま紹介元向けの発信にもなる。この二重の効きが、続ける理由になります。

5. ステップ4:相談への道を、押しやすい形にする

最後は導線です。ここを決めておかないと、投稿は読まれているのに連絡が来ない状態になります。

5.1 いきなり「相談してください」と書かない

投稿を見ただけの人にとって、弁護士への相談はまだ遠い一歩です。そこへ直接誘っても、指は止まったままになります。あいだに段を置いてください。

置きやすいのは、事務所サイトの相談案内のページです。費用と時間、当日の流れ、持ち物が書いてあるページへつなぐ。不安が減るほど、連絡は近づきます。受け皿の整え方は弁護士のホームページ集客で詳しく解説しています。

5.2 メッセージでの相談は、線を引いておく

投稿を続けていると、個別のメッセージで具体的な相談が届くようになります。ここは事務所として先に線を決めておいてください。

やり取りの中で具体的な回答をすると、記録も残りませんし、相手が助言だと受け取ってしまう恐れもあります。返信の型を用意しておくのが安全です。「詳しいご事情を伺ったうえでないと判断できないため、相談の枠でお話を聞かせてください」。その場で答えないことが、結果として相手のためになります

5.3 「インスタ集客のやり方を教わりたい」と感じたら

ここまで読んで、手を動かす前に誰かに教わりたいと感じた方もいるでしょう。実際、インスタ集客の講座やセミナーを探している先生業の方は少なくありません。

その場合に気をつけたいのは、道具の使い方だけを学んでも成果が出にくいことです。投稿の作り方や表示の仕組みを覚える前に、誰に向けた何の専門家かが決まっていなければ、発信は積み上がりません。志師塾が「ポジショニング先行」を大切にしているのは、この順番を飛ばした発信が続かないからです。学ぶ場を探すときも、手法の前に位置づけから扱ってくれるかを確かめてください。

6. まとめ:弁護士のInstagramは「相談の敷居を下げる場」

弁護士のInstagram集客を、4つのステップでお伝えしました。

  • ステップ1:資格ではなく「誰の、どの状況か」で名乗る。プロフィールを相談の入口にする
  • ステップ2:手続きではなく順番を書く。投稿の型を4つ回す
  • ステップ3:相談者の言葉で検索に乗せ、短い動画で人柄を届ける
  • ステップ4:いきなり相談へ誘わず、相談案内のページを1段はさむ

企業案件が主戦場なら、この媒体に時間を注ぐ必要はありません。反対に、個人の悩みを扱う弁護士にとっては、匿名で近づける貴重な入口になります。自分の主戦場と照らして判断してください。

明日から手をつけるなら、この3つからどうぞ。

  1. 直近1年の相談から、「相談する前に知りたかったこと」を3つ書き出す
  2. プロフィールの1行目を、資格名から「誰の、どの状況か」に書き換える
  3. その3つのうち1つを、1枚目の言葉にこだわって投稿にしてみる

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