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【卒業生インタビュー】自身の能力を最大限発揮する道の探求〜事業承継を成功に導く「五刀流CFO」 馬醫光明さん〜

自身の能力を最大限発揮できる道を探求したい」という想いから、独自のビジネスモデルを追求している馬醫光明(ばいみつあき)さん。

税理士として税理士事務所を経営しながら、過去に大企業の海外現地法人役員や、中小企業の取締役を務めた豊富な経験をお持ちです。その経験を基にして、コンサルティング会社の設立と、税理士事務所の再編成を進めようとしています

本インタビューでは、馬醫さんの独自ビジネス探求の変遷と志師塾入塾のきっかけや学びの内容、集客の仕組み構築の追求、そして今後の展望についてお話を伺いました。

1.事業承継の現状

2025年版中小企業白書によると、中小企業(特に小規模事業者)で人材確保が最大の経営課題とされる一方で、”事業承継”が次点の課題に挙げられています。また、事業者が独力で対応していくことが難しい経営課題として”事業承継”挙げる企業は、企業スケールを問わず10%を超えています

さらに、全都道府県に設置されている事業承継・引継ぎ支援センターの相談社数についても近年増加傾向であり、センター活動開始時の2021年度は約21,000社でしたが、2023年度は23,000社を突破。事業承継についてのニーズは高まりを見せています

2.税理士事務所と並行するための新たなビジネスの探求

馬醫さんは、独立して税理士事務所を設立。オンラインを活用していることもあり、高知県だけでなく全国に広く顧客を有しています。業務内容は、税理士の独占業務以外にも、保険代理店としてビジネスを展開しています。

そんな馬醫さんですが、税理士事務所経営に加えて、これまでの経験を活かせるご自身のスキルと市場ニーズを見極めながら、新たなビジネスの展開を模索しています。その内の一つが、CFO(Chief Financial Officer)です。

CFOは、企業のお金に関わるすべてを統括し、CEOを支える経営陣の一人で、「(CEOの右腕として)経営戦略・事業戦略の立案」「財務戦略の立案及び実行」「管理部門の統括」が主なミッション。ベンチャー企業など規模が小さい組織の場合は組織開発まで職務領域が広がることもあります。

馬醫さんは、税理士や今までの取締役経験を活かした、自分ならではのCFOの専門領域について、検討を重ねてきました。その内の一つがIPO (Initial Public Offering)です。IPOは新規株式公開のことで、資金調達のしやすさや金額の大きさが、未上場の状態と比べて飛躍的にアップします。

ただし、IPOを実施するための事前準備には年単位の期間が必要で、直前2期分の外部監査法人による監査証明が必要になるなど、多くの準備作業が必要になります。

馬醫さんは、税理士の資格を有し、大企業で経理・新工場立ち上げを推進し、海外現地法人で経営管理担当役員として人事部門の責任者を務められました。また、中小企業では組織改革や経営管理の仕組みづくりを進めた経験をお持ちです。

自身の強みから、IPO準備に必要なスキルを7つの刀に見立てて(財務戦略の刀、会計整備の刀、内部統制の刀、対外対応など7つ)を掲げ、複数の顧客にアプローチを開始しました。

「証券会社は2年後の上場を目指す段階では、必ずCFOを雇うよう助言する」との情報を入手していて、IPO準備に向けた7つの刀の必要性を訴求しましたが、アプローチした顧客からは、「刀は7つも必要ない。CFOは会計と財務で早く体制を整えればいい」との反応で、馬醫さんが訴求する内容の浸透には至っておらず、引き続きアプローチを検討中です。

その後すぐに軌道修正し、他の専門領域として馬醫さんが注目したのが、前述の事業承継です。「2代目、3代目の事業承継の場合は、ある程度事業も成熟していて、顧客も構築できていて、組織文化も形成されている。そのような企業には財務以外にも悩みが絶対あるんですよね」と意気込みを語ります。そこで、自身の強みを、事業承継に最適化させた5つの刀を掲げ、”五刀流CFO”として進める方向性を検討しています。

3.志師塾での学びとビジネスモデルの進化

3.1 志師塾との出会いと入塾のきっかけ

馬醫さんが志師塾に入塾したのは2024年5月のこと。それ以前の2023年6月頃から、自分で今まで以上にビジネスを展開したいという思いを持っており、自身の強みを活かせる分野を模索していました。採用に関するノウハウがあり本も執筆していたことから、当初は採用関連のビジネスを考えていました。他方で、専門である財務のスキルが活かせないかとも考えていました。

そんな中、SNS上で”CFO養成講座”を見つけ、受講を決断。その3ヶ月の講座では、CFOとしてのビジネスを展開する方法を学びましたが、受講生コミュニティの中に同じ税理士の方など、志師塾の卒業生がいたことが志師塾との出会いのきっかけでした。

「その養成講座では、感情面に訴えて心を動かして集客するという考え方を主としていました。一方、志師塾は集客動線を構築する考え方で、集客法がロジカルだと感じました。私が前職で推進した採用のアプローチも、集客動線を構築して結果を出すという考え方だったこともあり、考え方が合いそうだと思いました」と、志師塾の合理的なアプローチに共感したことが入塾の決め手となりました。

3.2 志師塾での学びと実践

馬醫さんが入った講座は「先生業のためのウェブ集客」に関するもので、6か月の開発期と6か月の実践期からなる1年間のプログラムでした。

開発期の6か月間は月1回の講義がある他に、動画のコンテンツが豊富で、馬醫さんは、講義や動画を通して、集客からセールスまでの一連の流れを体系的に学びます。馬醫さんは学んだことをすぐに実践に移し、開発期の開始前後からフロントセミナーを開催し始めました。

「開発期は、とにかく数多くフロントセミナーを開催したのですが、その際のバックエンド商品をコンサルとしていました。しかしコンサルだとお客様が唐突感を抱く場面があったり、私が所属・加入しているコミュニティとの規模感とマッチしていないなどで、商品が売れないと感じていました

そんな中、「『では、バックエンド商品を講座にしましょうか』と話し合いの中で見直しをかけることができ、そうしたら少しずつ成約が増え出しました」と成果を語ります。

講座内容についても、受講生の悩みを聞きながら日々改善を続け、倍倍経営塾、売上倍倍講座、倍倍分身講座、などの名前で開催実績を重ねていきました。また、講座終了後に受講生からコンサルの話が出てくることもあり、馬醫さんの当初の狙いが実現した一面もあります

実践期では、開発期で学んだことをもとにご自身のビジネス展開を進めました。既に開発期からスピード感を持って進め、メンターとの月1回の状況確認の場でも助けを必要としないくらい、トップランナーとして駆け抜けていきます。

馬醫さんはご自身でさらに高いハードルを設定しました。志師塾では売上達成に応じたポイント制度があり、「100万円売り上げ達成したらこれ、300万はこれ、1,000万はこれが進呈される」という仕組みがモチベーションになったとのこと。「途中から売れ出してきたので、1,000万を目指して進めて、それで超えたんですよ」と、成果を語ります。

3.3 志師塾での学びを活かした集客動線の構築

ただ、上記目標達成について、馬醫さんは手放しに喜んでいるわけではありません。「ただ売れたというだけで、仕組み化されていません。動線を構築したわけではないので、継続しないのです」と振り返ります。

そんな志師塾での学びや実践を基に、馬醫さんは現在、体系的な集客からセールスまでの動線構築に取り組んでいます。「メルマガを数本作って、ステップ配信を10本ぐらい作って、もうセットしている状態です。メルマガ登録から、最終的にフロントセミナーに申し込んでいただく、という動線を作っています」と語ります。

また、事業承継CFOとしてのランディングページも制作し、「そのページから無料コンサル、無料相談につなげるような」動線も検討中。実践期の反省を踏まえ、安定的に案件を獲得できる仕組みの重要性を認識しています。

一方、税理士事務所で推進する保険代理業でも、福利厚生のプランとして、変額年金の福利厚生プランについてスキーム検討し、パートナーと協力してセミナー集客とフォローアップの仕組みを構築中です。

「お客様が動線に入っていただけるような集客及びセールスが実現すると、売上が安定的に向上するのではないかと思います」と、志師塾での学びを税理士事務所側にも活用しています。

4.今後の展望

4.1 馬醫さんの事業ポートフォリオ

馬醫さんの今後のビジネス展開として、コンサルティング事業を中心とする予定です。事業ポートフォリオとしては、「コンサルティング事業を6割7割くらい。税理士事務所の仕事は残りの4割ですね」と語り、コンサルティングを主軸にしつつも、税理士事務所の業務も継続。財務コンサルティングや事業計画作成などの業務は、新たに立ち上げるコンサルティング会社で進める予定です。

コンサルティングの中で、馬醫さんが主力として考えている”五刀流CFO”について、改めて思いをお聞きしました。

「一般的にCFOは、財務に特化しているイメージですが、自分の棚卸しとかをしていく中で、5つほどいろんなスキルがあるよね、という自己分析から生まれました。その5つとは、まずはベースとして会計刀、それを上積みする4つの刀として、戦略・組織に関する「経営刀」、海外進出等で培った「海外刀」、採用育成・評価制度に関する「人材刀」、最後に資金調達や収益構造に関する「財務刀」です。これが自分の能力を最大限に活かせるのではないかと考えています

自身を差別化できたことで、特に事業承継を検討している企業向けの商品として、可能性が高まるのでは、と馬醫さんは考えています。

4.2 場所に縛られない自由なライフスタイルを目指して

馬醫さんのビジョンは、ビジネスの成功だけでなく、場所に縛られない自由なライフスタイルの実現も含まれています。「僕の構想は、海外含めて3拠点生活なんです」と、現在お住まいの高知に加え、留学経験があるオーストラリアと、大企業在籍時に赴任したマレーシアを拠点とした生活を構想しています。

「3ヶ月行って、次の3ヶ月は別の場所に」というように、デジタルノマドのようなスタイルで、場所に縛られずにビジネスを展開すること。特にマレーシアについては、4年間の居住経験があり、医療体制や英語が使えるなど、生活環境の良さも魅力に感じています。

このようなライフスタイルを実現するためにも、オンラインで完結するビジネスモデルの構築が重要で、現在進めている集客からセールスまでの仕組み化は、ビジネスとライフスタイルの両立に向けた基盤となるものです。

馬醫さんは、志師塾での学びを基盤としながらも、常にご自身のスキルと市場ニーズを見極め、最適な形を模索し続けています。柔軟思考と迅速な行動力で、独自のビジネスモデルを構築しようとする姿勢が印象的です

文:木内義貴(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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