「2019年版小規模企業白書」によれば、独立起業する人の５人に１人が先生業となっています。特に、年齢を重ねるほど割合が増加し、40代以降の独立開業では、最も多い開業スタイルとなっています。人生100年時代を迎え、「自身の専門知識を活かして仕事をしたい」という先生業は、ますます増えていくでしょう。

しかし、経営ノウハウが不十分のまま独立開業し、先生ビジネスに失敗してしまうケースが後を絶ちません。先生業といえども“腕”があれば成功するわけではないのです。つまり、先生業を支援するマーケットは、今後、いっそう求められていくのです。

先生業の支援は、”人”に焦点が当たります。そのため、顧客の人生に直接影響を与える、とてもやりがいの大きい仕事。「ありがとうございました！」「本当に助かりました！」など、心からの感謝を受けることも多いでしょう。

また、先生業を支援する場合、ビジネス領域の支援となるため、比較的高い単価で報酬を頂くことができます。サポート内容によりますが、継続顧問型であれば月額5～20万円ほど、スポットのプロジェクト型（期間限定の支援）であれば20～150万円ほどが相場。

つまり、先生ビジネスの支援は、感謝と報酬をもらうことのできる、素晴らしい仕事なのです。

こうした背景から、独立起業支援に携わる人が、先生業をサポートするケースも増えてきました。例えば、中小企業診断士向けの研修でも、先生業向けコンサルティングというテーマが人気となっています。

しかし、先生ビジネスには「高額である、分かりにくい（形が無い）、営業しにくい」という特徴があり、通常のビジネス支援とは異なる方法が必要となります。また、「自分自身が上手くいった方法を教える」というスタイルで支援している人も多く、再現性ある形での支援ができていません。そのため、先生ビジネス支援が、必ずしも有効ではないケースも散見されるのが現状です。

こういった流れを受けて、2011年の創立以来、志師塾では先生ビジネス支援のノウハウを蓄積し、一人でも多くの先生業をサポートすることに邁進してきました。

しかし、毎年３万社以上が先生業で独立起業し、日本全体で20万社超、副業も含めると200万人超の先生業を、志師塾だけでサポートするのには限界があります。

そこで、「一人でも多くの先生業を支援して、日本全体を元気にしたい」という想いから、志師塾の先生業支援のノウハウを体系化し、広く伝えていくことにしました。