星佳(ほしけい)さんは、ライフ&ビジネス夢実現心理コーチとして、心理カウンセラー、ビジネスコーチ、セミナー講師など幅広いサービスを展開しています。ユニークなのは「悩みを聞かずにクライアントの悩みを解決する」方法です。
3年間に3,400人を超えるセッションを通じて、クライアントの悩みを解決しています。なんと99%の方が自分の状態を変えメンタルポイントがアップしたなど、高い満足度で数々の実績を上げてこられました。
「今は本当に幸せを感じています」と笑顔に満ちた星さん。
今回の取材を通じて、星さんが心理学を学ぶことになったきっかけ、モットー、志師塾との出会いや学び、今後の決意など幅広くうかがいました。
1.現代社会のストレスと精神疾患の増加:心理カウンセリングの重要性
現在、日本には500万人を超える精神疾患者が存在しています。テクノロジーの進化により世の中は便利になる一方で、労働環境の変化、社会的格差、孤立などの現代社会のストレスやプレッシャーにより、その患者数は年々増加。驚くべきことに、2014年には361.1万人だった病院外来の患者数が、2020年には586.1万人に達しています。
(出典:令和5年版厚生労働白書、図表3-2-13)
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/22/dl/zentai.pdf
「人間は一日に約35,000回の選択や決断を繰り返しています。その中で思考の癖が人生を左右します。その癖を取り除き、自らの力で未来を切り開くという気持ちが必要です」と星さんは語ります。
精神疾患から抜け出すためには、投薬による治療だけでなく、患者自身の潜在的な意識を変えることが根本的な回復につながる。つまり、大事なのは患者の心にアプローチすることです。
心の健康を保つためには、メンタルケアの重要性が広く認識されるようになり、心理カウンセリングの需要が非常に高まっています。
2.黒子に徹して人生を変える:強い信念
株式会社NeverEndingStoryと一般社団法人メンタルクリア協会の代表である星さんは年間に1,200人を超える方へのセッションを提供しながら、心理カウンセラー、ビジネスコーチ、セミナー講師など幅広く取り組んでいます。
「気持ちはあるけど行動できない」、「新しいことに挑戦しているが成果が出ない」といった様々な心の悩みを持つ方に対し、潜在的な原因を突き止め、解消することで、クライアントが自分の力で前進できるように支援しているのです。
また、カウンセラー養成講座には現在約40名の生徒が受講し、後進の育成にもつとめています。
星さんは悩みを聞かずに質問を通じて、自己の気づきを促し悩みの解決につなげるユニークな方法を提供しています。クライアントが悩みを話すことでトラウマが強化されるリスクを避け、心理的な安全を確保しつつ、感動体験を与えるためです。
また、星さんのモットーは「黒子に徹する」こと。クライアントが自らで人生を切り開くことを使命としています。
3.絶望から希望へ:心理学への旅
3.1壮絶な家族との死別から
星さんが心理学を学ぶきっかけとなったのは、家族との死別による深い悲しみと絶望からでした。「当時、私が家族との死別を体験した後、絶望の淵に立っていました。夢もなくなり、暗闇をさまよい歩くような状態。鬱(うつ)の状態です。生きる希望さえもなかった」と振り返ります。
どれだけカウンセリングに通っても、何百回も涙を流しても、真のいやしは得られず、苦悩は続きました。「500万円以上も費やしたのに、鬱が治るどころか10年以上も同じ状態だった」と。
しかし、星さんは「なぜ自分はこうなったのか、他の人はそうならないのか」という疑問を抱き始め、心理学の学びに足を踏み入れました。独学から始め、大学での脳科学や心理学の講座も受講。「心理学は学ぶだけでなく、使用すること」を大切にし、ボランティア活動で4ヶ月間100人に心理カウンセリングも挑戦しました。
そして、長く深い探求の末に、「自分で自分の鬱を解消することができた」と語る星さんは、まさに人生の転機を迎えました。「昨日までの鬱が、まるで魔法のように解消されたのです」という言葉には、驚きが隠せません。
3.2大震災での経験で命の尊さを実感:独立への決意と転機
「独立を決意した大きなきっかけは東日本大震災です」
宮城県出身の星さんが独立を決める背景には、東日本大震災の経験が深く関係します。当時、公務員として避難所の開設に携わった星さんは、混乱と絶望の中で多くの人たちと接しました。
避難所には、不特定多数の人たちが集まり、逃げ場を求めていました。泥だらけになりながら避難してきた子どもたちや家族が行方不明な人たち、さらには同僚の殉職の姿を目の当たりにし、星さんは命の尊さを痛感します。
これを機に、自分の人生をどう生きるべきかを真剣に考えるようになりました。公務員としてのキャリアをやりきったと感じた星さんは、もっと身近に困っている人々を助けたいという強い思いを抱くようになったのです。
3.3公務員からの転身:挑戦とその先に見えた壁
「公務員からの独立だったので、集客など全く活動していませんでした」と、星さんは独立当初の苦労を振り返ります。
営業活動は未経験でしたが、足で稼ぐ営業を始めることを決意。しかし、ある会社の担当者が星さんの励んでいたボランティア活動を知り、声をかけてくれたのでした。
そこでジョイントベンチャーとしてチームでの仕事が始まります。集客は別の方が行い、星さんはコンテンツ提供に専念。しかし、収益配分には限界がありました。
「最大限で頑張っても私の収益はこれだけ?」と。
4.自分自身の強みが発見できた志師塾
4.1志師塾に入ったきっかけ:カラダは一つしかない
「私が2人いればもっとコンテンツを提供できるけど、カラダは一つ。誰かにお願いしようと思ったら、さらに収益が減っていくし」と、星さんは壁に立ち向かいながらも前進を続けました。その壁を乗り越える挑戦が、志師塾に入るきっかけです。
顧問の税理士からのアドバイスを受けて、志師塾に入ることを決意しました。
「新しい商品が生まれることや、やりたいことが増えるかもしれないから、ご自身のその商品とかサービスを言語化するのがよいと提案を受け、志師塾をご紹介いただきました」
これは、星さんにとって大きな転機となりました。志師塾での学びを通じて、自分自身を深く見つめ直し、新たな視点を得ることができたと実感しています。
4.2 志師塾での学び:強みの可視化と仲間との出会い
「志師塾での自分自身の言語化は非常に今でも大事な取り組みだったなと思います。自分自身のことをひたすらに書き続け、合計35,000文字を超えたのではと」
「その作業で自分のリソースや得意分野の理解につながりました。まだまだ私は新しい役割も担える、商品も販売できるなといろいろな発想をいただけたので、とてもためになりました」
「自分の強みってわかんないですもんね。それが可視化されたことで発見できたっていう感じですね」
志師塾での学びは、単なる知識の習得にとどまらず、自分自身の強みやリソースを再発見し、それをビジネスにいかすための大きな一歩となりました。
また、実践的なスキルだけでなく、人間関係の構築やお互いのモチベーションを高め合うことにもおおいに役立っています。
志師塾でそれぞれの分野で活躍している新しい仲間との出会いは、経営者として大きな刺激を受けるともに、「星さんのセッションを受けてみたい、心理学を学んでみたい」という新たなチャンスを得ることができました。そんな仲間とは近日中に食事会を計画しています。
4.3 SNSを活用した新しいサービスを開発
また志師塾の学びを通じて、新しいビジネス商品の開発にも取り組みました。
その名は、時流に合わせSNSと心理学を掛け合わせた「SNSロケット集客」。YouTubeやTikTokで専門チャンネルを制作。YouTubeでは長尺の心理学解説講座、TikTokでは150作を超える動画を配信し、心理学を理解することへの大切さを伝えながら自身のコンテンツ利用や新しい商材の販売を誘導することに成功しました。
4.4 体系的なプログラムで成功する起業家に
「起業の知識や経験があまりなく、ゼロからイチで起業されようと思っている方は特になんですが、やっぱり見よう見まねで起業がうまく進むほど甘くはなくって」と語る星さん。
星さん自身も、「自分のことをよくわからない状態で起業を決めていた」と言うように、初めての起業に際して何から手を付けてよいか、何ができるのか分からない状態でスタートしたそうです。
志師塾の受注力、満足獲得力、基盤力を高めるために体系的に練られたプログラムは、そんな星さんのような起業家にとって大きな助けになります。
「志師塾の中のプログラムを順番にたどっていくことによって、自分は何ができて、どんな人間で、これから何を目指していきたいのかっていう。点と線がつながっていく気づきがありますから」と強調します。
このプログラムを通じて、自分の強みや目標をより明確にし、納得のいく形で独自の商品を作り上げることができるのです。
特に、初心者にとってはこのプロセスが重要です。「自分自身の強みやよりよいサービスの提供方法がわからないよっていう方は特に効果的です。志師塾で私もやりましたが、言語化という作業を通して、ご自身の唯一無二の商品を作っていただくといいのかなと思います」
5.悩み解決からクライアントの夢を実現へ:新たなる決意と使命
5.1 伴走者として心理学を超えた支援
星さんは、クライアントの理想を現実化するための伴走者としてのスキル磨きにも力を入れています。
「当時は、クライアントの要望に応じて、鬱や落ち込んだ状態を解消するためのセッションを開発してきたのです。ただ、悩みを解消するだけでは何の意味もなくって。例えば『鬱が治りました』というのはあくまで手段。その後どうやって夢や理想を実現していくという目的が大事です。その支援に今はワクワクしています」
5.2 メンタルクリア協会を大きくして、支援を広げる
「特に一般社団法人メンタルクリア協会を大きくしていきたい。母体が大きくなると、それだけ救われる人が多くなります」
「日本には今500万人を超える精神疾患とか気分障害で悩んでいる人たちがいるので、その方々にぜひ私たちが提供する体験に触れていただけるよう取り組んでいく。本当になりたい理想の人生をちゃんとつかんで、自らの力で進んでいけるまで見届けたい」
「悩みの解消だけでなく、自分の人生を切り開けるまで。そんな方々を3年後には300人応援したい」
星さんには、多くの人を救いたいという未来へのビジョンがあります。心の伴走者、星さんの新たなる挑戦から目を離せません。
文:野原悟(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部
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