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【卒業生インタビュー】可能性を引き出し、未来を切り拓く 〜開運不動産エージェント・伊東侑泰(いとうゆうた)さん〜

今回お話をうかがったのは、志師塾卒業生であり「開運不動産エージェント」として活躍する合同会社ユウタオフィスの伊東侑泰代表です。

不動産仲介と運勢診断を掛け合わせた独自のサービスを展開し、補助金申請や資金調達やメンタルサポートにより経営者に寄り添い支援されています。

元学校教員という異色の経歴を経て占い師に転身。その後の波乱万丈な経験を通じて、”人に寄り添い、可能性を探る”スタイルを確立されました。

今回は伊東さんのビジネスに対する想いと、ビジネスの方向性を掴むきっかけとなった志師塾で得た学びについてうかがいました。

1.開運不動産エージェントとしての挑戦

1.1 不動産と占いを組み合わせた独自のサービス

「お客様から最も多く聞かれる相談が”引っ越しや開業のタイミング”だったんです」と語ってくれたのは、”開運不動産エージェント”として活躍されている伊東侑泰さんです。

占い師として活動していた際、転居や開業に関する相談が後を絶たなかったことが、不動産業界に参入するきっかけでした。

「どうせなら占いと不動産を一気通貫で支援した方がお客様から喜ばれるのではないか」と考え、誕生したのが”開運不動産エージェント”。賃貸物件探しの実務力や経験に加え、運勢を考慮したアドバイスが加わることで、顧客に新しい価値を提供しています。

1.2 女性起業家を支える

伊東さんが対象とされているお客様は主に女性です。理由を尋ねると「占いが好きなのは圧倒的に女性だから」と笑顔で返答されました。

加えて、融資や補助金の話題を「専門家には聞きづらい」と感じる女性が多いことも背景にあります。専門用語などを使わず、むずかしいことをわかりやすく説明することや親しみやすさで女性から好感を得ています。

「僕は元学校の先生なので、お母さん方から相談を受けることが仕事でした。自ずと女性との相談の経験が増えました」と従来の仕事とつながっていることを述べられました。女性起業家が安心してお金の悩みなどを打ち明けられる存在として、信頼を築かれています。

一方で「0歳~2歳くらいを育てている主婦など、起業で家庭を犠牲にするリスクがある人は支援しない」と、あえて断る姿勢も貫いています。幼少期は親が育てることが大切です。その2、3年間は起業せず、お子さんと向き合ってほしいと願っています。”寄り添うこと”と”断る勇気”を両立させるのが、伊東さんらしいスタンスです。

2.伊東さんのこれまでの歩み

2.1 教員時代に培った「寄り添う力」

大学院を修了後、教員として10年間勤務されました。中学校・高校・特別支援学級と幅広い現場を経験し、とりわけ発達障害を持つ子どもたちと向き合った年数は7年間もあり、伊東さんにとって大きな財産となりました。

発達障害を持つ子どもをじっくりと観察し、”できること”と”できないこと”を把握します。そして、”できること”を認めて伸ばしてあげることで、子どもたちは自信を持ち、それ以外のことにもチャレンジするようになるそう。

「とりあえずやってみることを推奨しました。失敗したら先生が責任をもつ」と述べられました。それにより本人のチャレンジを後押し、子どもに明るい未来を照らしていました。

「むずかしいことをわかりやすく伝えるのが得意になったのは、この経験が大きい」と過去を振り返りながら語られました。発達障害を持つ子どもはわかりやすい言葉で教えないと理解ができません。その経験を基に、今も相手の立場に立ち寄り添うことを意識しています。

実際、複雑な制度やビジネスの仕組みを相談者へかみ砕いて説明できる力は、今の仕事の大きな強みになっています

2.2 波乱万丈の転機と占い師への道

教師という仕事は親の強い勧めで選んだ道であり、「本当にやりたい仕事ではなかった」と感じていました。10年を一区切りに退職し、学習塾、ネット物販、運送業とさまざまなビジネスに挑戦しました。

「僕は一通りのビジネスを経験しています。だから創業者に対して、机上の空論ではなく、実体験を踏まえたアドバイスができるんです」と述べられました。

しかし、フランチャイズや経営の難しさから失敗も多く、借金の返済に苦しむ日々を経験されました。「朝は運送、夜は塾、とにかく働きました。でも家計は火の車でした」

そんな中で交通事故に遭ったことが、人生の転機となりました。運送業を続けられなくなり、これまでの経験を踏まえて「人と向き合う仕事」に再び立ち戻ります。

「そこで閃いたのが占いでした。占いとの関りはありませんでしたが、保護者対応の経験があったからか、相談者の話を自然に受け止められました。すぐに仕事として成り立ったんです」

元教師の占い師という肩書きは珍しく、信頼を呼び、あっという間に相談件数は4カ月で2000件を超えるまでになりました。

3.志師塾との出会い

3.1 入塾のきっかけと学び

志師塾に入ったきっかけは、最終的に人と向き合う仕事であるコンサルなどをしたかったからです。教師の経験が原点となり、人の役に立ちたいという想いがあります。

志師塾とオンラインに特化したビジネス講座との2つの選択で悩みました。伊東さんは率直に「費用面で選択しました」と述べられました。

当時は資金的にも余裕がなく、選択が限られていました。志師塾は分割払い等の支払システムが充実していることも後押しになりました。

入塾前はオンラインで授業を聞いて、質問に答えてもらい、添削してくれる程度と思っていました。しかし、入塾してみると、同期のみんなが規律を守り、学びやすい環境でした。ビジネスのあり方などをしっかり教えてもらい、想像以上の価値を得ることになります

毎回の課題やディスカッションを通じて「自分の強みをどうみつけ、どう表現すべきか」という体系的な学びを得られたことは大きな財産となりました。

特に「知識やスキル以上に、仲間と一緒に切磋琢磨できる場の力が大きかった」と振り返ります。孤独になりがちな起業準備の中で、同じ志を持つ仲間と出会えたことが、伊東さんにとって大きな転機でした。

3.2 横のつながりが生んだ新たなビジネス展開

「同期との協業が、補助金支援などの新たなビジネスにつながった」と実感を込めて語られました。補助金支援の分野では、診断士や他の専門家と組んで新しいビジネスモデルを構築することができました

それにより、女性の起業家に開業のタイミングや店舗の場所をアドバイスするだけでなく、資金面の支援も可能になりました。メンタルサポートも含めてトータル的な支援となっています。

これは志師塾で築いたネットワークがあったからこそ実現できたもので、今でも継続しているプロジェクトは少なくありません。横だけでなく、縦のつながりである後輩とも補助金で協業することになりました。

ときには意見の衝突やライバル意識を感じる場面もありましたが、それこそが伊東さんをさらに鍛え、ビジネスをブラッシュアップするきっかけにもなりました。

一人では絶対にできなかった展開が、仲間と一緒ならカタチになる」。志師塾の横と縦のつながりは、伊東さんのビジネスを大きく押し上げる原動力となっています。

卒業後も志師塾とのつながりが活かされています。具体的にはいろんな交流会で元志師塾の方が主催したり、運営層にいたりします。

志師塾にお世話になっていたことを言うだけで、目をかけてくれることが多々ありました。コミュニティーの広さを実感し、ビジネスへと発展することもあります。

3.3 「1分自己紹介」と「志宣言」

特に印象に残っているのは”1分自己紹介”のトレーニングです。

「肩書きをはっきりさせて、短く伝えることが商談につながると実感しました」と伊東さんは語ります。肩書きを工夫したことで、初対面の相手にも強く印象を残し、その場で相談や商談につながるケースが格段に増えました

“開運不動産エージェント”というユニークかつわかりやすい肩書きは、単なる言葉ではなく、伊東さん自身の経験や強みを凝縮した武器となりました。

「自己紹介の1分で勝負が決まる」。その重要性を体感した伊東さんは、今では同じ志を持つ後輩にも”肩書きとポジショニングの明確化”を強く勧めています。その後輩がビジネスで成長することにも喜びを感じています。

同じく印象的なことは”志宣言”です。志を決めたこと、考えるという行為が今のビジネスの柔軟性や、仕事をする原動力になっています。宣言することで周囲から応援してもらいやすくなっています。

伊東さんの志は「迷いを断ち切り、自己決定力を高め、自分で道を切り開く人物を1人でも多く輩出する」です。人の成長を支援することで生きがいを感じ、また、その能力を身に付けています。

4.おわりに

4.1 「三方よし」の精神

伊東さんのビジネスの根底には”三方よし”の精神があります。顧客、取引先、そして自分自身、そのすべてがハッピーになれるカタチを常に意識しています。

ご自身の活動を”仲介業”と表現する伊東さん。人をつなぐことこそが社会に新しい価値を生み出すと考えています。

占いを通して相性を見極めたり、強みを引き出したりしながら、最適なマッチングを実現する姿勢は”つなぐ力のプロフェッショナル”と言えます。

「人と想いを分かち合いたい」そう語る伊東さんは、ビジネスを単なる利益追求と考えていません。

人と人とを結びつけることで、関わる誰もが成長し、喜びを感じられる。その積み重ねが社会貢献にもつながります。その原点には”三方よし”の精神が息づいています。

4.2 今後の展望

伊東さんは今後”官公庁の入札案件を活用した仲介事業”にも取り組みたいと考えています。自ら官公庁の入札に参加し、そこで獲得した仕事を企業家たちに振り分けていく仕組みを構築する構想です。

これにより若い企業家が実績を積み、社会的な信頼を高めていくきっかけになると考えています。

また、引き続き「不動産」「占い」「補助金サポート」という三本柱をさらに強化し、創業を志す人の背中を押していきたいと語ります。

「むずかしいことをわかりやすく伝え、誰もが一歩踏み出せる環境を作りたい。それが僕の役割だと思っています」

文:西田雄一郎(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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