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【卒業生インタビュー】クライアントの想いを引き出し具現化する~ブランディングデザイナー北澤絢子(きたざわあやこ)さん

今回お話をうかがったのは志師塾卒業生、北澤絢子さんです。現在、「強みを言語化するブランディングデザイナー」として日々邁進されています。

結婚、出産を機に専業主婦として過ごしていた北澤さんは、不惑の年を迎えるタイミングで、あこがれだったデザイナーになるべく次々と行動を起こします。

今回の取材を通して、北澤さんがあこがれのデサイナーになるために、何を取り組んできたのか、そして自分らしいデザイナー像を掴むのに大きな気付きがあったという志師塾での学びについてお話をおうかがいしました。

1.「自分の人生、後悔したくない」という想いが行動力の源泉

1.1 広告代理店の学生向けプログラムで広告の世界の面白さに触れる

「私、話すの大好きなんですよ。そして行動だけは速いんです」インタビューが始まると、はきはきとテンポ良く話し始めてくれた北澤さんは、ショートカットが良く似合う明るい女性です。

今年41歳になる北澤さんは、地元山口県の高校を卒業すると京都の大学に進学しました。大学3年生の時、友人に誘われて、株式会社電通関西支社が主催する「電通クリエーティブ塾関西」に応募しました。これは、クリエーティブのおもしろさを大学生に体験してもらおうと当時の電通がCSR活動として開催していたものです。

何度かの書類選考、面談を経て、見事20名の枠に北澤さんは入りました。そして、このクリエーティブ塾で広告の世界のイロハに触れたことで、広告の仕事の面白さに目覚めることに。卒業したら、そのまま関西の地で働きたいと考えていた北澤さんですが、「広告の仕事をするなら東京だよ。東京と関西では量も質もレベルが桁違いだからね」と、電通関西支社の男性社員に言われたことから、上京を決意。

大学卒業後は、東京のCM映像制作会社に就職します。そこで80社以上の企業のCMプランニング・コピーライティングに携わり、クライアントの想いを表現する仕事の面白さを知りました。

1.2 一度きりの人生、あこがれのデザイナーになりたいと一念発起

新卒で働いたCM映像制作会社で、クライアントの想いを表現する仕事に面白さとやりがいを見出していた北澤さんですが、CM映像制作会社から一回、転職を経験したのち結婚を期に仕事を辞めました。それから10年間、専業主婦として家族を支えてきました。北澤さんが子供の頃、学校から家に帰ると、必ず「おかえり」と迎えてくれた自分の母親と同じように、専業主婦として子育てをしたいという想いが強かったと言います。

北澤さんは、昔から「自分の人生、後悔したくない」と考えていたそうですが、2020年、世界がコロナ禍に突入した頃から、その想いが強くなったそうです。ちょうど下のお子さんが小学校に上がるタイミングも重なり、ずっとあこがれだったデザイナーに挑戦することを決意します。

まず、デザインを勉強するための学費を貯めるために「学校給食の調理員」として働き始めました。いわゆる「給食のおばちゃん」の仕事であれば、子どもが小学校に行っている間だけの勤務なので、北澤さんの信念である「おかえり」と子どもの帰宅を迎えられる理想の子育てとの両立ができるからです。そうして軍資金としての学費を準備した北澤さんは、2021年の5月から、念願のデザインを教えてくれるオンラインのデザイナー養成塾でみっちり半年間、学んだのでした。

志師塾の先輩である渡辺知光さんと会社案内のデザインを打合せ中

2.偶然が呼んだ志師塾との出会い

2.1 デザインができてもビジネスとしてやっていけるか不安になる

デザイナー養成塾を卒業後、デザインの基本やデザインソフトの操作ができるようになった北澤さんですが、いよいよフリーランスとしてデザイナーを目指すのに、果たしてそれだけでビジネスとしてやっていけるのか不安になりました。

そこで、2021年12月から、デザイナーに特化した起業塾に入り、デザインを使ったビジネスのやり方について学び始めました。その起業塾で、「デザイナーは“コンサル型ヒアリング”が大事」という講義がありました。この「コンサル型ヒアリング」という言葉が心に響いた北澤さんに、志師塾のFacebook広告が流れてきたそうです。

「コンサル型ヒアリングができるデザイナーになるために、私が学ぶべき場所はここかもしれない!と、“志師塾”の広告にピンときちゃったんです」北澤さんは、さっそく志師塾の説明会に参加し、ここで学びたいと入塾を決めました。

2.2 最初はなじめなかった志師塾の仲間たち

「他の起業塾とのダブル受講となりますが、両立は本当に大丈夫ですか?」と、入塾にあたり、志師塾の星野さんから心配の声がかかりましたが「大丈夫です!」と北澤さんは、明るく答えたそうです。五十嵐塾長が自ら指導した77期の志師塾はリアル開催というのも魅力的でした。

こうして2022年1月から始まった志師塾の講義ですが、最初の頃は弁護士や行政書士、社会保険労務士などのザ・士業という感じの錚々たる面々の同期に上手くなじめずにいたそうです。専業主婦からデザイナーを目指す北澤さんは、この面々の中で自分は場違いだと感じ、一人居心地が悪い想いをしていました。

しかし、志師塾の学びが進むにつれ、その違和感は徐々に解消されていきます。第3講で本格的に取り組む自分自身を深堀する「25の質問」のワークで、いわゆる立派な肩書のあるザ・士業のメンバーもみんな同じ悩みや苦労、葛藤があったことがわかったからです。ワークを通して仲間とのディスカッションが深まるにつれ「上から目線」「偉そう」な人という士業のイメージは、単なる自分の思い込みであったと気付けたと言います。

2.3 志師塾の仲間と学ぶなかで肩書コンプレックスから解放される

北澤さんは、努力家で勉強のできたお兄さんに、とても強い影響を受けて育ったと言います。お兄さんは高校の弁論大会で優勝するほど弁が立つタイプで、北澤さんの意見はお兄さんに論破されることも多かったそうです。

成績優秀で自分には到底真似のできない努力を重ねてきたお兄さんと比べると自分はたいした人間ではないと、北澤さんはある種のコンプレックスを持っていました。最初、志師塾で出会った立派な肩書のある同期達に気後れしていたのは、このお兄さんへのコンプレックスを投影していたのかもしれないと北澤さんは言います。

凄い努力をして手に入れた立派な肩書を持つ人も「同じ悩みを持ついわゆる一人の人間なんだ」と志師塾の学びと仲間から気付くことができ、長年、抱いていた肩書を持つ人へのコンプレックスから解放されることになりました。

2.4 仲間が気付かせてくれた自分の本当の強み

志師塾の学びの中で、ザ・士業の同期たちは、難しい単語を沢山使えるし、言いたいことを長い文章に書くのは得意だけれど、その内容を端的に要約するのが苦手な人が多いことに気が付きました。

「言いたいことはこれですよね?と私が要約をする係になることが多く、これを強みにしていいんだと気づけました。私の強みは思考の整理力です。ザ・士業の人たちはオール5のパーフェクトな人間だと思っていたのに、そんな人たちにも不得意なことがあり、私だからこそ役に立つこともあるのだ、と自分の中でパラダイムシフトが起きました」

肩書で人を見て勝手に恐れて近寄りがたいと思っていましたが、どんな人でも一人の人間として見ることができるようになったそうです。それは、交流が続いている志師塾の同期との出会いのおかげだと北澤さんは言います。

志師塾卒業後も同期との交流は続く(笑いの絶えないBBQ大会)

3.目指すはデザインしないデザイナー

3.1 自分の価値はクライアントの想いを整理し言語化できること

デザイナーになりたいと一念発起して、ここまで走ってきた北澤さんですが、デザインの仕事を通して様々な発見があったといいます。志師塾の同期の一人からWEBのランディングページのデザインを作る仕事を受けた時に「デザインだけじゃなくて、北澤さんに相談にのってもらいたいの」と言われたそうです。クライアントは単なるヒアリングではなくコンサルやカウンセリング的な要素を求めているのだと改めて気づきました。

私がデザインの仕事を通して一番喜びを感じるのは、クライアントさんとお話しをして、その想いを引き出し具現化することです。志師塾で気づいた自分の強みである思考の整理力がここに生かされていると思います」

3.2 クライアントも成長できるデザインしないデザイナーを目指す

今はCanvaのようにWeb上で誰でも簡単にデザインが作れるサービスや、ココナラのように低単価でデザインを作ってくれるクラウドソーシングサービスも出てきています。時代背景的にもデザイナーとして高単価で受注できる価値をどう提供できるかが課題だと北澤さんは言います。

志師塾の仲間からも「この価格は破格だよ。単なるデザインじゃなく北澤さんのコンサル的な提供価値を考えると、もっと高単価にした方がいいよ」とアドバイスされたそうです。簡単にデザインができる時代だからこそ、デザインをする作業はクライアントがしてもよいのでは?と北澤さんは言います。

クライアントに伴走し、何を表現するデザインなのかの整理や、素人目線ではわかりにくいデザインのつまずきポイントを見つけてコンサル的にサポートするデザインしないデザイナーを目指したいといいます。クライアント自身が自分でデザインを作ることで満足度も上がるし、成長につながるからです。

「ChatGPTなど新しい技術もどんどん出てきて進化が激しい時代。実現するのは5年後などという悠長なことを言っている暇はないと思っています。1年後にはデザインしないデザイナーとして活躍できるようにもう一段ギアを上げて頑張りたいと思います」

進化の著しいAIにできない部分を探して、自分にしかできない仕事を見つけ後悔のない自分らしい人生を送るのが北澤さんのこれからの目標です。

爽やかな笑顔が素敵な北澤さん

文:三宅裕子(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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