facebook

歯科医向けのコンサルタントとして医院経営をサポート、そして自らの事業の幅を拡げる~前田剛志さん~

前田剛志さんは、直接訪問とオンラインの双方で、全国の歯科医をサポートするコンサルティング事業を行っており、多くの歯科医から厚く信頼されています。いっぽうで、神戸を日本一高齢者の元気な街にするという理念のもと、介護事業も手がけています。

複数のフィールドで活躍されている前田さんが、どのような思いを持っているのか、また、コロナ禍の中で参加した志師塾での経験が如何に役立っているのかについて、お話しを伺いました。

1.コンサルタントとしての独立

1.1 はじめは大手コンサルティングファーム

大学卒業後、前田さんは大手のコンサルティングファームに就職します。そこで様々な業種のクライアントとお付き合いしつつ、精力的に仕事を進めました。

この時代に特に印象的であったのは、魅力的な先輩方の存在とおっしゃいます。クライアントのために全身全霊を傾けて仕事をする姿に大いに影響されたそうです。またそこでは、働けば働いただけ成長するという認識が浸透していました。

前田さんは、とにかく早く成長し、できればチームを引っ張る存在になりたいという気持ちが強く、若さもあってバリバリと仕事をこなし、努力を重ねました。その結果、入社数年後にはチームリーダーになります。

1.2 チームリーダーとなった後に独立

そのまま同じ会社で、リーダーないしそれ以上の存在として仕事を続けることもできたようです。

しかしながら、経営者として自分なりのやり方で、特に関わりたいと考えた業種である歯科医をサポートする仕事をずっと続けたいという気持ちが強くなり、退職を決意しました。そして、コンサルティング事業、次に介護事業を立ち上げ、現在に至ります。

2.歯科医を対象とするコンサルティング

2.1 なぜ歯科医との付き合いを続けるのか

前田さんが特に歯科医を対象としたコンサルティングに取り組む理由は明快です。

「前職時代に、いくつもの業界の方々とのお付き合いがありました。その中で、特に歯科医の真摯な姿勢に感じるところが多かったのです。歯科医の先生方は、とにかくまず患者の健康のために技術を磨き、努力と研鑽を続けられています」

しかし当然のことながら、技術と経営は別の話です。歯科医院の増加と医療費削減を背景として競争が厳しくなり、多くの医院の経営に影響が出るようになりました。

「技術などとは別のことで苦労をしている先生が多くいらっしゃいます。経営側のお手伝いをする存在が必要であり、自分なら十分にその役目を果たすことができるし、また、是非やり続けたいと考えました」

ターゲットと動機は明確、それまでの経験から頼りがいのあるコンサルタントになることが可能でした。

2.2 コンサルティング事業の立ち上げと訪問診療のサポート

前職退職後の2009年から、コンサルティング事業を軌道にのせるため、会社を設立し、活動をスタートしました。

訪問歯科事業というものが、まだあまり一般的ではなかった時期で、これを普及させ、興味を持つ歯科医を支援することから始めています。そのために、まず啓蒙普及を目的とした団体を設立し、関係する業界の方とタイアップし、訪問歯科診療の立ち上げに関するセミナーを実施しました。

興味を持ってくださる方も徐々に増えてゆき、歯科医向けのコンサルティング事業のスタートは比較的スムーズであったようです。

訪問歯科診療では、歯科医や歯科衛生士が、患者のご自宅や介護施設を訪問し、診療にあたります。一見すると効率に問題がありそうですが、外出が難しい患者もあり、ニーズは確実に存在しています。そして、業界での競争が激しいなかで、診療する患者を増やしたい歯科医院にとっても、訪問診療は大いにメリットがあるわけです。

しかしながら、新しい事業としての訪問診療を進めようとしても、それまでやってきたこと以外の仕事を好まないスタッフが往々にしています。技術や方法といった問題の前に、診療に参加するスタッフの気持ちを盛り立てることがなかなか難しい。前田さんは、そんな医院内部の事情を丁寧に酌んで、いくつもの訪問診療の実現をサポートしてきました。

歯科医向けのコンサルタントの前田剛志さん3

3.介護事業をスタートさせたが

前田さんは、コンサルティングと並行し、2010年から介護事業にも取り組み始めます。介護事業に参入した理由は、まず共同経営者となる歯科医の先生の気持ちに強く共鳴したことです。それは、「神戸の方々の健康に寄与し、神戸を日本一高齢者の元気な街にしたい」というものでした。

また、医療と介護が近しいものであると感じ、歯科医向けの、とくに訪問歯科事業へのコンサルティングを進めるうえで、介護の現実を知っておくことがプラスになるという思いもありました。

しかし、こちらの業績はなかなか上向きません。居宅介護や訪問介護は、ケアマネージャーやヘルパーの方に大きく依存する労働集約的な事業です。ニーズはかなりあったようですが、それに見合うサービスを準備することに四苦八苦します。

高齢者とそのご家族の期待に応えるだけの手配が難しく、必要とされるサービスを提供しきれない。多くのスタッフに気持ちよく仕事をしてもらい、会社としての成果に繋げることに大変苦労しました。

スタッフ同士の関係で難しい問題に直面し、それが大きくなってしまったこともありました。また、労働条件を改善するために取った策が不公平感につながり、かえって離職者を生んでしまう、といったこともあり、非常に苦労をしたそうです。

4.コンサルタントとしての成長と介護事業の好転

4.1 何を大切にしているのか

継続的に事業を発展させるためには、それまでと異なる策を採用したり、新しいことを始めたりすることが必要な時があります。しかし、保守的で、新しい取り組みに難しい反応を示す人も多いものです。

さまざまな歯科医のクライアントとその関係者、そして介護事業のスタッフと仕事を続けていくなかで、前田さんは事業にかかわる人の問題に大切にする気持ちがますます強くなります。

現在、訪問診療をはじめとする歯科医療へのコンサルティング事業と介護事業の両方を続けていますが、共通する重要な要素はやはりヒューマンな問題だと考えています。制度や手続き、あるいは技術の話は、いずれ変化するものです。

しかしながら、特に多くの人手を必要とする事業をうまく進めるためには、そこに参加する、あるいは関係する人の気持ちに充分配慮し事業を進めるべきであることは、変わらぬ原則です。そういった発想に、成功の秘訣があるようです。

利用者や仕事にあたる人だけではなく、家族等までを含めた周囲の理解と協力を得ることが、非常に重要なのです。介護事業の実践においても、歯科医療のコンサルティングでも、そこを大切にしていらっしゃいます。

4.2 全国の歯科医のチカラになる、そして介護事業の改善

現在、歯科医院向けコンサルティングでは、北海道から九州まで全国のクライアントを対象として、訪問診療のスタートアップ、患者満足度の向上、自費診療の増加、さらにはスタッフ採用力向上など、さまざまな内容で経営のバックアップを行い、歯科医院の経営改善に貢献しています。

立ち上げ当初は厳しい経営の続いていた介護事業も、サービス付き高齢者向け賃貸住宅の運営を開始したことにより、安定した事業運営と収入が実現し、順調に推移するようになりました。

歯科医向けのコンサルタントの前田剛志さん2

5.志師塾への参加

コンサルティングと介護、双方の事業が既にかなり安定した状態にあった2020年に、前田さんは志師塾に参加しました。

「コロナ禍があり、このタイミングで自分を磨く機会を作りたいという気持ちがありました。特に移り変わりの早いウェブコンサルティング、ウェブマーケティングの最新を学びたいと考えていました。志師塾への参加の動機はまずそこにありました」

ここで学んだウェブコンサルティングについては、既に歯科経営オンラインコンサルティングで実践されており、介護事業においても応用されています。特にオンラインコンサルティングの導入で、クライアントの拡大が容易になったことは大きな成果でした。

距離・マンパワーの問題から広域での対応に難しさを感じていた前田さんにとっては、志師塾を通じて学び開発したオンラインコンサルティングは大きな前進でありました。しかし、成果はそれだけではありません。

「もともとは塾生で、ここでの学びをもとに成功された清永先生が講師を務めており、お話が現実的、刺激的でした。説得力が全く違います。その話を聴くだけでも参加した甲斐がありました。さらに、共に参加した他のメンバーの方々の意識が非常に高く、大いに刺激を受けました」

6.今後に向けて

志師塾の学びのなかで、前田さんは独自の発見をされたようです。

「自分の分野というか特性を、できるだけ尖らせ、そこで日本一を目指すという考え方が志師塾のベースにあったように思います。そして、例えばそれをウェブに組み込んだりして、どうやってブランド化を進めていこうか、ということを学びました。ただそこで、どうしてもひとつに絞れない自分に気づいてしまった」

自分の存在を志師塾で明確にしていく中で、前田さんはひとつところに絞ってのブランド化、というよりは、より多くのことにチャレンジしたいという思いにとらわれたそうです。やや逆説的ですが、これも志師塾で自分を見つめた結果であり、ご自身の強みの発見なのでしょう。

そして、現在は、コンサルティングと介護の事業を続けつつ、3つ目の事業の開始に向けて奔走しているそうです。今後はどのように事業を続ける意欲をお持ちなのでしょうか。

「主軸はあくまで経営コンサルタントかと思います。そこはプレイヤーとして続けていきながら、介護、そして第3の事業と、自分と気のあう仲間と喜怒哀楽を共有しながら、面白い事業があれば積極的に取り組みたいと思っています」

「40歳を過ぎ、人生としても、仕事人生としても、折り返し地点に来たと感じているので、次の20年は、やらなかった後悔をしたくないと思います。すこし大きなことを言えば、日本経済に閉塞感がずっとあるので、プレイヤーのひとりとして日本の活性化の役に立ちたい、という気持ちは常に持っていますね」

志師塾での学びを経て、歯科医向けのコンサルタントとしての強さに磨きをかけつつ、更に事業を拡大させる前田さんの今後が、とても楽しみです。

文:吉田 潤(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

追伸:士業・コンサル・講師・コーチ・セラピストなどの先生業の方は、仕事を獲得する「受注力」を高めることで、安定的に高額な仕事を受注できるようになります。

前田さんのように、先生業としての受注力を高めて活躍の場を広げたい方は、「先生業の顧客獲得を成功させる7つの能力」が学べる無料ダウンロード資料をご活用ください。

Amazonランキング2部門No.1の著書を、
無料進呈キャンペーン期間中 (一部ダウンロード)

「先生業の顧客獲得を成功させる7つの能力」

  • ビジネスとして見た時の、
    先生業の3つの特性
  • 先生業のハマる5つの罠
  • 究極的には、先生業に求められる
    能力は2つしかない
  • 安定的に高額で顧客獲得し
    続ける7つの能力etc…

Amazonランキング2部門No.1の著書

あなたにお勧めの記事

RELATED POST

PAGE TOP
MENU
体験セミナー

TEL:03-5937-2346

カスタマーサポート(9:00 - 18:00 土日祝日除く)