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【卒業生インタビュー】 自分の人生に金メダルを掛けてあげよう 〜集中力プロデューサー 森健次朗さん~

集中力プロデューサーとして、集中力を高める方法を多くの人々に伝授してきた森健次朗(もりけんじろう)さん。会社員時代、水泳や陸上のオリンピック選手向けのウェア開発に従事。「サメ肌水着」を開発し、シドニーオリンピックで多くの世界新記録樹立に貢献しました。

約20年前に独立。塾経営を経て実体験をベースとした講演活動をスタートさせます。それは瞬く間に評判となり、教育現場から企業に至るまで引く手あまたの講演家に。しかし、順風満帆に見えるこれまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。そんな森さんに、独立前後のこと、志師塾での学びや出会い、今後の夢や目標についてたっぷりと語っていただきました。

1. 集中力プロデューサー 森健次朗

1.1 限りある人生を実りあるものに

「野球は9回、サッカーは40分。では人生の長さはどれくらい?」
これが、森さんが小学生に集中力を教えるときに切り出す、最初の一言だといいます。

「人生はおよそ80年。先祖から受け継いできたこの人生がつまらなかったでは、両親やご先祖様に失礼です。だから今この時に100%集中して幸せになり、命が尽きて地球を卒業するとき、自分の人生に金メダルを掛けてあげよう、そう最初に呼びかけるのです。すると、受講生の皆さんのスイッチが入るのがわかります」

小気味よくそう語る森さんは、集中力プロデューサー。株式会社集中力と一般社団法人日本集中力育成協会という2つの法人の代表を務め、これまでに延べ800の企業や学校、15万人以上の方々に集中力の高め方について指導をしてきました。

「トップアスリートは高い集中を通じて、心も体も『いま、ここ』に置くことができます。それにより100%の力を出しきり、いい結果を得ることができるのです。僕は皆さんにも高い集中力で何かを成し遂げ、幸せな人生を送って欲しいのです」



【写真2】高校での講演風景

もちろんそれは簡単ではありません。そのうえ集中力の大切さを知らない人も多いといいます。

「講演の冒頭、前に立ち皆さんの顔を見渡すと、多くの方は心だけどこかにいっている。心身分裂しているのがよくわかります。それでは自分の人生に金メダルを掛けてあげることはできません」
しかし、誰もが心を「いま、ここ」に置く方法はあると森さんはいいます。

「ラグビーの五郎丸歩選手も、プロ野球のイチロー選手も、自分なりのルーティンをもっています。ルーティンを行うことによっていつでも成功イメージを引き出し、100%集中することができるのです」
以前ある高名な先生が、意図的に高い集中状態に入ることはできないと話すのを聞いた森さん。

「だったら自分がその方法を開発し、伝えようと思いました。これが僕のミッションとなりました」



【写真3】セミナーでの集中風景

1.2 充実した会社員時代、転機、そして独立

若い頃からスポーツ万能だった森さんは大学院卒業後、ミズノ株式会社に就職しました。そこで北島康介選手、室伏広治選手など多くのオリンピック選手のウェア開発に携わります。シドニー五輪(2000年)に向け開発したサメ肌水着は12個の世界新記録を樹立、世界で大きな話題となりました。この仕事を通じて森さんは、多くのトップアスリートがそれぞれの方法により、集中力を高める様子を目の当たりにしてきました。

そんな充実した日々を送っていた矢先、思いもよらないことが起こります。奥様の病気が発覚、余命宣告を受けたのです。青天の霹靂のなか、ウェア開発が一段落したタイミングで会社を退職、看病に専念します。

しかし奥様は2か月あまりで他界されます。森さんが40歳の時でした。森さんはその経験を通じて、人生の有限さ、大切さを痛感します。そしてシングルファザーとして二人の娘さんを育てながら、新たな一歩となる学習塾の「元気塾」を開業します。

「元気塾という名前にしたら、元気ではないお子さんがたくさん来られたのです。不登校生など、学校の先生に匙を投げられた子たちです。しかし、みんな集中して没頭できる秀でた何かをもつ、いわば天才だったのです」

1.3 講演家としての飛躍

そして、その秀でた何かを活かす教育に打ち込みます。
「そのような子は日本に数多くいて、発達障害といわれます。しかし、大人になり活躍している人の多くが、発達障害だったといいます。ですから長所を押し殺して平均点を取れるように育てるのではなく、長所を伸ばし、それにより活躍できるようにしてあげたい、そういった思いがありました」

そんな元気塾の噂を聞きつけた大手セミナー主催会社から、森さんに一件の講演の依頼が入ります。森さんのこれまでの人生や経験を血肉化した講演は大好評。それは評判に評判を呼びます。
「自ら営業することなく、セミナー会社の依頼を受けて話にいくだけで十分やっていける状態になりました」

しかしテレビ出演するまでになった講師業も、コロナ禍によって状況が一変します。



【写真4】出版風景_書店にて

2. コロナ禍、そして志師塾へ

2.1 集中力教育を仕組み化する

コロナ禍になり講演の依頼がピタッと止まったのです。これはまずい、と正直思いました」
そこで新たな手を打ちます。これまでは自ら講師として集中力の高め方を伝授してきた森さんですが、集中力を教える先生を養成する仕組みを作ることにします。

「志師塾には士業の方がたくさんいらっしゃるので、集中力と相性がいいはずです。その方たちに集中力を学んでいただき、志を同じくする方に集中力の先生になっていただければと考えました」

そして志師塾の体験セミナーに参加。当初は正直、入塾する気はなかったといいます。実際15年近いキャリアをもつ森さんが今更受講する必要はない、そういう声もありました。しかし塾長の五十嵐和也さんの話を聞いて考えが変わります。

「ポイントを押さえた説明がとてもわかりやすいものでした。また、個別面談の際に僕のビジョンを話したところ、参考となる卒塾生の成功事例を紹介してくださいました。引き出しの多さを実感し、ここで学べば僕の事業も上手くいくな、そういうイメージがもてたのです」

2.2 志師塾で得た集客ネットワーク

事実、塾での学びは実り多いものでした。
カリキュラムは無駄なくまとめられ、士業ビジネス経験者ではない方、初心者の方向けにもとてもわかりやすくなるよう工夫されています。自分で動画を視聴し、実際にリアルやオンラインでその人に会い、自分のコンテンツを磨き上げていくという、仕組みが良くできていると感じました」

さらに、ビジネスの肝といわれる集客についても、大きなメリットがあったといいます。
「SNSなどを駆使した集客はもちろん大切です。しかし一番早く簡単なのは、信頼できる仲間の口コミと、彼らとのジョイントベンチャーなのです。志師塾にはそのチャンスがありました」

しかし、セミナーに出席したとしても、参加者同士が信頼し合える仲間になるのはそう簡単ではありません。
「志師塾では常にさまざまな人と1on1を行います。Zoomで60分話しをし、何かコラボしませんかといった話が頻繁にできるコミュニティがあるのです。それが素晴らしいと感じました」

2.3 卒塾後も続く志師塾の学び

志師塾での学びは卒業後も続きます。有料のさまざまなオプションセミナーです。森さんにとっては、三つの印象深いセミナーがありました。

一つ目は元トップ提案営業マンによる営業セミナー。
「現場営業の裏の仕組みや真のニーズの探り方、フィロソフィーを色々と教えてくださいました」

特に感激したのがその講師からのフィードバックです。
「受講生の宿題に対して、先生ご自身が赤ペンで全員にお手本の営業スクリプトを作って返してくれるのです。これには本当に感動しました」

次に元トップ電話営業マンによる営業セミナー。
「電話営業で多くの実績を有している方ですが、ご自身の営業の『型』、オリジナルで型破りな『型』なのですが、これを教えてくれるのです」

一般的な営業セミナーでは、講師が別の方から学んだ二次情報を伝えるものが多いといわれますが、この先生は自身の経験談を体系化して伝えてくれたといいます。
「こちらの方が響きやすいし、腹落ちしやすいのです。やはりプロだなと、感銘を受けました」

そして起業支援プロフェッショナルの養成セミナー。
こちらは過去からつながる講師の方とのご縁もありました。

「僕が退職して間もない頃この先生のセミナーを聴き、さすが日本の第一人者だなと感銘を受けました。このタイミングで改めて聴けるなら受講するしかない、そう考え参加しました」
このセミナーも、森さんが現在取り組んでいる事業テーマと重なる有益なものでした。

このようにさまざまなセミナーがあり、真のプロフェッショナルの方々が講師を担うこと。これこそが志師塾の強みであり、最大の魅力だと森さんはいいます。

もちろん卒塾後の学びはこれだけではありません。志師塾は、受講生同士が継続的につながり続けられるところも魅力の一つだといいます。

「近隣にも卒塾生が何人かいるのですが、定期的に懇親会を催し、そこで仕事の交流もしています。志師塾にはさまざまな領域のプロフェッショナルの方が多くいらっしゃいます。交流を通じてお互いの持ち味を確かめ、仕事を紹介し合うといった関係を続けています。こういう仕組みがあり、それを丁寧にサポートされているのも志師塾の素晴らしいところです」



【写真5】セミナー風景

3. さらなる高みを目指して

3.1 脳は楽しむようにできている

そんな森さんの人を育てる情熱は、尽きることがありません。話はヒトの成り立ちにも及びます。
「脳は三層構造でできているという説があります。真ん中が爬虫類脳(脳幹)で、本能的な欲求をつかさどる部分です。次に哺乳類脳(大脳辺縁系)。嬉しい楽しいといった感情です。一番外側が霊長類能(大脳新皮質)。思考や創造の部分です」

これまで森さんが関わってきたトップアスリートを振り返ると、彼らは小さい頃から欲求に忠実で、やりたいことをやらせてもらってきたといいます。
「ヒトの成長は脳の進化の過程と同じなのです。好きなことに高い集中力で没頭し、それを楽しいと感じ、その結果、自分の新しい考えや概念ができていくものなのです」

しかし実際の家庭や教育現場では、つい細かい指導をしてしまいがちです。
ああしなさい、こうしなさいといい続けますと、たとえ一流の企業に入っても結局自分の意見をもてず、オーラのない人になってしまうように感じます」
つまりそれは、自然の摂理にそぐわない育て方が招いた結果、ということなのです。

3.2 未来を託せるヒーローを育てたい

日本がこれからも輝く国であるためには、自ら考え人生を切り開く人々がいなくてはなりません。そのために自分は高校生の教育に懸けたいと森さんはいいます。
これからの日本を託せるヒーローを作りたいのです

そして、新しいビジネスは動き出そうとしています。
「まさに今、志師塾のある先生とコラボしながらヒーロー育成事業にチャレンジするところです」

もちろん事業として仕組み化し、スケールさせることを忘れてはいません。
「自分一人が教育しても、育成できる子どもの数には限りがあるからです。目指す姿は、当たり前のように全国の高校でヒーローを生み出す教育が行われている状態です。そして未来のヒーローを生み出すことで、その高校自体が日本一になれる。僕が描いているのは、この思いを共有する高校を支援する事業です」

2024年春より全国の高校を回り始めるとのこと。夢を語る森さんの目は一層輝きを増していました。

3.3 独立に欠かせない三つのこと

最後に独立を考える方々に向けたアドバイスをうかがいました。三つあると森さんはいいます。

一つ目は失敗体験です。
「人生は山あり谷あり。ヒーローは必ず一回は失敗を経験していますそれは絶対譲れない宝物、人生のジャンプ台なのです。そこにあなた自身が本当にやりたいこと、得意なこと、世の中の役に立つことを掛け合わせることが大切です」

二つ目は「すべての原因は自分にある」ということ。
「上手くいかないことも自分、雨が降っても自分。すべて自分に責任がある、そう思い切れるかどうかです」

自分との約束は、たとえ守らなくても誰も困りません。それゆえ自分を甘やかす誘惑にかられます。
「だからこそ、これが一番難しい。この覚悟は欠くことができません」

そして最後は、「言葉は言霊」ということです。
常に『いま、ここ』に集中して、ポジティブな言葉を用いること。そうすると天命が下りてきて、思いは形になるものです」

森さんの言葉はどこまでも明るく前向きでした。これが森さんの夢を実現する原動力なのは、いうまでもありません。

話しを進めながら自ら元気をチャージしているかのような森さん。これからも多くの方に金メダルを届けていくことでしょう。



【写真6】保護者への講演風景

文:湯山 聡(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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