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人生100年時代に自分らしく生きるためのキャリア支援がしたい~キャリア自律支援コンサルタント・野本敬子さん~

今までの終身雇用、会社依存型の雇用制度が崩れ、個人でキャリアを形成することが求められる時代。将来のキャリアプランに不安を覚えたことはないですか。

I Creation合同会社代表の野本敬子さんは、「主体的に人生を創造するためのライフキャリアコーチング」を掲げ、魂の使命に目覚める、40歳からのライフキャリアを支援しています。

「個性の調和を大切にしたい」という思いで、キャリア支援事業を展開する野本さんにお話しを伺いました。

1.現在の事業内容

1.1 会社と個人の両面で自分軸のキャリアをサポート

野本さんは一人ひとりの個性が輝くキャリア支援がしたいという思いから、2019年5月にI Creation合同会社を創業しました。

現在の事業は大きく2つ。法人向けのキャリア支援事業と、個人向けのキャリアコーチングです。どちらも事業を立ち上げたばかりで、まだまだこれからの段階ですが、それぞれの事業に対する思いについて伺いました。

法人向け事業は、厚生労働省が推進する「セルフ・キャリアドック制度」を活用した企業内のキャリア支援です。離職率が高い、職場に定着せず早期に退職してしまう、シニアや女性の活用をどうしたら良いかなど、企業の持っている人材育成の課題は様々です。それを従業員一人ひとりとのキャリア面談やキャリアワークショップを通して解決します。

「これからは会社と従業員がWin-Winで、双方に選び選ばれる対等な関係性が求められています。個人は自分でキャリアを考える、会社はその環境を整える。私はその後押しができればと思っています。今はまだ駆け出しの段階ですが、本格的な事業化に向けて取り組んでいます」

個人向け事業は、個人のキャリア形成を支援する「ライフキャリアコーチング」です。自分が本当にやりたいことを見つけ、人生のキャリアを望む方向へとシフトする。そのためにはどうすれば良いか…。野本さんがこれまで培ってきた、カウンセラーやキャリアコンサルトとしての知識と経験、それにカードツールを掛け合わせた、オリジナルのコーチングメニューです。

「私はこのメニューを『5次元キャリアシフト』と呼んでいます。コーチングとカードツールを使った、リアルとスピリチュアルの融合によるキャリアシフトです」

1.2 社名にこめた思い

キャリア自律支援コンサルタントの野本敬子さん2

2つの事業とも、野本さんの経験と思いが詰まったユニークで魅力的なオリジナルコンテンツですが、その思いは会社名にもこめられています。

「キャリア支援といっても、就職や転職、キャリアアップの支援ではありません。会社に依存せず、自分が望むキャリアとは何なのかを、自ら考え創造する。そんな思いで『I Creation』という名前にしました」

自分がどんな価値観で、どの様な働き方を望んでいるのか、何のために働いているのかを自己理解すること。そして、それが発揮できる場として会社があり、仕事があると野本さんは捉えています。

「キャリアとは生き方そのもの。一人ひとりの働く意味や意識が変わると、会社も変わってみんながハッピーになる。働くを楽しむ大人で溢れる社会にしたいですね」野本さんの言葉にも力が入ります。

2.「あなたに紹介できる仕事はありません」突然の転職

2.1 役員秘書としての仕事のやりがい

野本さんの事業のベースになっているキャリアコンサルタントの資格と、カードツール。どちらも出会いは、人生の転機ともいえる苦難に立った時でした。

もともとは一部上場企業で役員秘書として働いていた野本さん。役員の世話はもちろんのこと、会議資料や事業計画書の作成、営業本部や各本部との調整役まで幅広く業務を担当し、「野本さんが居ないと、あの役員は仕事が回らないよね」とまで言われます。社内では仕事ができる人として、一目置かれる存在になりました。

もともと気配りや段取りが得意だった野本さんは、組織全体で欠かせない調整役となり、それが上司にも、職場でも評価されることにとてもやりがいを感じていました。

そんな時に大きな転機が訪れます。

2.2 突然の転職活動で失意のどん底に

「大阪支社の役員秘書として勤務していましたが、担当していた役員が東京本社に異動になり、私は役員について東京に転勤するか、退職するか人生の選択をすることになったんです。知人もいない東京でひとり仕事をする自信がなく、役員秘書の仕事もやり切った感があったので、退職する決断をしました。もしあの時、キャリアコンサルタントの存在を知っていたら、人生の選択は変わっていたと思います」

次の仕事を探そうと、転職紹介会社に登録に行くと担当者から衝撃の一言が。「いきなり『あなたに紹介できる仕事はありません』って言われたんです。当時30代前半で、秘書は事務職扱い、営業経験もマネジメント経験も無い私には、紹介できる転職先が有りませんと言われました。秘書としての経歴も、仕事ができる自信もあったので大変ショックを受けました」

失意のどん底に落ちた野本さん、この時に自分で稼げるようにならないといけない。40代50代になっても稼げる力をつけたいと思ったと言います。

2.3 キャリアコンサルタントとしてのスタート

キャリア自律支援コンサルタントの野本敬子さん3

いったん転職の道は諦め、派遣社員として複数の企業で事務職を渡り歩いた後、学生の就職相談の仕事に取り組みます。そこで出会ったのが、キャリアコンサルタントの資格です。

もともと興味のあったカウンセリングは学んでいましたが、対外的にも証明できる資格があった方が良いと思い、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を取得したとのこと。

「学生さんの話を聞いているうちに、秘書の経験や今まで派遣で色々なお仕事をしたことが視野の広さにつながっていることに気が付いたんです」

例えば、一般的には特定の業界や部署には精通していても、他の業界や部署が解らないことが多いですが、野本さんの場合は秘書をしていたことで、会社のどの部署がどんな仕事をしていたかもすべて把握しており、派遣社員として20社近い会社で仕事を経験したことで、様々な会社や組織の風土も知っています。

「キャリアコンサルタントだったら自分のキャリアになるかもしれない」そう実感したのが、人生の転機となった岡山での女性起業家コーディネーターの仕事と、キャリアインタビュアーの仕事経験でした。

縁もゆかりもない土地で200名を超える女性コミュニティの運営と、1000名を超えるインタビューで自分の経験が大いに役に立ったという実感が、大きな転機になりました。

3.初めてのスピリチュアルな体験が大きく後押し

キャリア自律支援コンサルタントの野本敬子さん4

3.1 カードツールとの出会い

キャリアコンサルタントの資格を活かして何かをしたい。自分のやりたいことがおぼろげながらも見えてきた時、趣味の一貫として、興味本位でカードツールの講習会に参加します。これが野本さんにとって2番目の大きな転機になります。

「最初に体験で、私自身がカウンセリングを受けた時に泣いちゃったんです。自分の理解を超えた深層心理に入って、マインドブロックが外れた時に思わず泣いてしまいました」

これまでは言葉だけのカウンセリングでしたが、カードを使えば、本人も意識していない無意識の領域にまで立ち入っていけることに気付きます。「これはなんだか凄そう、カウンセリングやコーチングにも絶対使える」と直観して、その場ですぐプロコースを申し込んだそうです。

その後も野本さんのカードツールに対する熱量は冷めることなく、気が付けば協会最短のわずか4か月でインストラクター資格も取得していました。

3.2 充実した日々とキャリアとのジレンマ

実際にカードツールをコーチングに活用したところ、効果は想像以上。スピリチュアルなカードツールが、内観させるときに絶大な効果を発揮します。

これまで対話でコーチングしていた時は、問題の核心に到達するのに数時間掛かっていたのが、カードを使ったら30分で到達できるようになり、中には30分のセッションで長年の悩みが解決できたケースもあったそうです。

「カードを使ったコーチングで、相手の人生がガラッと変わる瞬間を何度も目の当たりにして、ああ私コレがやりたかったんだ!って思えるようになりました」

インストラクターとしてカードツールの良さを広め、教え子のフォローアップを兼ねたカウンセリングやコーチングで充実した日々を送る毎日でしたが、ここで困ったことが起きます。

「稼げないんです。4か月の最短記録でインストラクターになったにもかかわらず、講座単価は安く、集客の仕組化もできず、単発の講座だけを繰り返していました。教え子は順調に増えているのに、私の懐はいっこうに潤わないジレンマを抱えていました」

さらに、順調に増えていた受講生もコロナ禍の影響で激減。新規の受講生が増えないまま、教え子のフォローアップとして設定した個人セッションで細々と食いつなぐ日々が続きました。

4.志師塾の出会いと学び

4.1 オリジナルコンテンツを求めて

キャリアコンサルタントの資格取得とカードツールの出会いで、ようやく自分のやりたいことの輪郭が見えてきた頃、稼ぐ力をつけるために「オリジナルコンテンツ」を開発する必要性を痛切に感じるようになりました。

そんな時に出会ったのが、志師塾です。最初は無料体験セミナーだけに参加するつもりでしたが、講師の先生の真摯な対応に講座を受講することを決意します。

「これまで何度か起業塾に行ったこともありましたが、すべて形にならなかったんです」野本さんが、正直な思いを講師の先生にぶつけたところ、何度でも個別でフォローしてもらえること、たとえ期間内にコンテンツが完成できなくてもフォローしてもらえることを知り、安心して受講を決意したそうです。

4.2 マンツーマンのフォローで自分だけのコンテンツ作り

志師塾での学びは、野本さんのオリジナルコンテンツ作りと「稼ぐ力」に大きな影響を与えます。

「フロントエンド、バックエンドという売れる仕組みの知識があっても、売るものが無かったら意味がない。自分にしかできないこと、オリジナルコンテンツを考えるヒントをもらえたことがとても大きかったです」

アイデアに行き詰った時、講師の先生が寄り添って一緒に考えてくださったことも、大きな支えになったそうです。ポジショニングや自分の棚卸しの後にいただいたアイデアがきっかけで、女性支援の経験を女性のマネジメントに悩む男性に活かすといった、自分ひとりでは思いつかない様々な切り口から、色々なアドバイスをいただけたことが、大きなヒントになったと野本さんは振り返ります。

「志師塾で学んだことや、その時作ったコンテンツが、現在の事業のベースになっています。もし、あの時志師塾に出会っていなかったら、今の事業は存在していないでしょうね。考えただけでもぞっとします」

5.将来へ向けてやりたいこと

キャリア自律支援コンサルタントの野本敬子さん5

5.1 個性の調和を大切にしたい

まだ事業を始めたばかりの野本さんですが、その視線の先はこれからの働き方、働きやすい社会を見据えています。

「私が一番大切だと思っているのは『個性の調和』です。キャリアという言葉は、キャリアアップ、キャリアデザインといったビジネス的なイメージに捉えられがちです。私は、生きてきた軌跡やその人の個性も含めた人生全てをキャリアとして、広義な意味で捉えています。

「私は個性とか多様性とか、一人ひとりという言葉が大好きで、一人ひとり個性が調和するようにナビゲートしたい思いが根底にあるんです」

社会はジグソーパズルのピースのように、一人ひとりは凸凹した形でも、全体できれいにはまると、野本さんは捉えています。人と同じにならなくて良いし、できないことは無理してやらなくて良い。やりたいこと、得意なことで進化成長すれば良いと野本さんは訴えます。

できないことをできるように無理に頑張ってしまうことで、ジグソーパズルがうまくはまらず不調和になり、それが原因でストレスを抱えたり、悩んだり、人間関係がうまくいかなくなってしまうことを危惧しているそうです。

「私がキャリアに関わっているのは、自分の形をみんなが知って、互いに認めて、尊重できたらうまく調和できると思っているからなんです。何ができるかできないかではなく、魂磨きのお手伝いをしていくことで愛に溢れる世界を創ることが私の志です」

5.2 自分磨きのお手伝い

最後に野本さんが目指す、会社と個人の関係について伺いました。

「従業員が頑張っているわけでもないのに、会社としては自然と成果が上がっている。従業員がお互い貢献しあって、できないところは他の人が補い合っている。お互い高めあっているような関係を作りたいです」

今の社会は人に対して不寛容で、同調圧力が強くて、思考停止に向かっていることに強い不安を感じていると野本さんは言います。人には個性があって、本当はみんな違うはずなのに、違うことが表現できない社会に、とても気持ち悪さを感じているそうです。

お互いを認めて尊重することで、心も豊かになる。ひとりの力で社会を変えることは難しくとも、身近に関わる家族や友人、会社では違う意見を言っても尊重される様な環境を作ることが野本さんの目標です。

そのために必要なのは、まず自分の凸凹を受け入れることだと、野本さんは考えています。自分の凸凹を認められれば、他人の凸凹も受け入れられる。みんなが自分の形を知って、受け入れることが個性の調和や尊重につながる。まずは自分を知ること、自分のネガティブなところも欠けている所も受け入れること。

「それもひっくるめてあなたのキャリア、あなたの生きてきた人生の形ですよと伝えたい。自分を生きることの大切さを目の前の人から広げていきたいです。自分に向き合う、自分の魂を磨けるのはあくまで自分自身だから、そのきっかけ作りをすることが私の役割、私の志だと思っています」

文:細田哲也(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

追伸

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