佐藤さやか(さとうさやか)さんは、小さなお子さんを中心として、子供から大人まで楽しく英語を学べる「おうちプラスファン」を経営されています。ご自身の幼少期の経験を活かした、たくさん聞いてたくさん話すことで自然と英語が身につく、少人数制のレッスンが特徴の英会話スクールです。
紆余曲折を経て開始した英会話スクールで集客に困っていたときに志師塾と出会い、生徒数が増えただけでなく助け合える仲間もできたそうです。今回、佐藤さんが現在のお仕事を始められた経緯やご自身の思い、志師塾の魅力について、お話をうかがいました。
1.「楽しく英語を話せるようにしてあげる」佐藤さんのお仕事
「楽しく英語を話せるようにしてあげる」佐藤さんのお仕事。
佐藤さんの運営する「おうちプラスファン」では、経験豊富なネイティブの講師と佐藤さんがペアで協力しながら英語を教えています。ネイティブ講師がキレイで正しい発音による英語を教えているのに加えて、必要に応じて佐藤さんが日本語でのサポートを行うことで、生徒さんは安心することができ、笑顔の絶えないレッスンが開催されています。
「とにかく恥ずかしがらずにネイティブ講師の真似してみること」キレイな英語を繰り返し聞いて、真似して話すことで英語を自分のものにしていくことを重視したレッスンが好評です。
生徒さんにたくさんに英語を話してもらうために、英会話スクールというより「おうち」のような雰囲気を作ることを心がけています。家の鍵を忘れ親御さんの帰りを待つ生徒さんがいたり、ときには家族や人間関係の愚痴をこぼす思春期の中・高校生がいたり、生徒さんたちにとってもう1つの「おうち」としても機能しています。
「将来結婚するときは、結婚式に呼んでね!」佐藤さんが生徒さんや親御さんに冗談めかして言う言葉です。「もし本当に全員から呼ばれたら破産してしまいます!」そう言って笑う佐藤さんの表情からは、たくさんの生徒さんたちと心地良い信頼関係を築いていることが伝わってきました。幼稚園児のころから教え始めた生徒さんの中には、高校生になった今でも通っている方もいるそうです。
2.英語の先生になるまでの道のり
2.1 幼少期に培った英語の原点
佐藤さんはお母様も英会話スクールを経営していたこともあり、生まれた時から外国の方や英語は身近な存在でした。小さなころから、ネイティブ講師の真似をしては英語をたくさん聞いたり話したりしていたそうです。小学3年生のころ、「あんたはおしゃべりすぎて他の生徒さんの迷惑になる!」とお母様の英会話スクールを出禁になってしまいました。
すっかり英語から離れた結果、中学3年生のころには英文法が全くわからなくなってしまったそうで、「Be動詞って何?」とお母様に聞く始末。当然、英語の先生をしているお母様にこっぴどく怒られてしまいました。それで個人指導塾に入れられたそうです。そこの先生のおかげで、すぐに英語力が回復しました。
高校1年生で英検2級に合格。学校で、「耳が良い」、「発音が良い」と褒められ気をよくしたことも英語が好きになる要因になりました。その勢いでアメリカへのホームステイを経験、高校卒業後も20代前半にカナダへの留学を経験しています。
幼少期の積極的な英語でのコミュニケーションが、佐藤さんの英語力の原点です。こういった経験があるからこそ、「楽しくネイティブの真似をして、たくさん聞いてたくさん言ってみることで、英語を自分の言葉にしてほしい」という信条をもってレッスンを行っています。
「小さいころはまさか自分が英語の先生になるとは思っていませんでしたが、幼少期にたくさん真似していた経験が今に生きていると思います。レッスンでは、小さいときから英語をやっていると、英語が聞こえるようになるよ、上手に発音できるようになるよ、と生徒さんや親御さん、無料体験に来る皆さんに言っています」
2.2 英語力を活かして様々な仕事に挑戦
カナダへの留学から帰国すると、英語力を活かすために翻訳会社で仕事を始めました。その後、「たくさんの日本人と外国の人が楽しく過ごせるお店をしたい」と言う夢を持ち、西麻布でブラジル料理のレストラン&バーを開業。世界中の人たちが集まる本当に生き生きしたお店になりました。
15年間経営しましたが、どんぶり勘定とリーマンショックが重なり閉店。そこで、「改めて1番下から出直そう」と他の飲食店で皿洗から働き始めます。その飲食店の向かいに偶然にも英会話スクールがあり、少しは自分に投資しようと再び英会話を習いに行ってみたそうです。
習い始めて数ヶ月したある日スクールの方に「英会話の先生をしてみない?」と声をかけていただいたとのこと。こうして佐藤さんの英会話講師としての経歴がスタートしました。
2.3 英語の楽しさを教えるために独立を決意
いくつかの英会話スクールを渡り歩き、英会話講師として働いていましたが、5分単位で教える内容が決まっているカチッとしたカリキュラムや、非ネイティブの講師ばかりで必ずしもキレイではない発音で英語を教えているスクールに疑問を持つようになります。
「私だったらもっと良い英会話スクールを運営できるのではないか?」そこで独立を決意。「ネイティブ講師の英語を聞き、真似をしてたくさん話すことが大事」。この信念のもと、ネイティブの知り合いにも声をかけて英会話スクールの運営を始めました。
「英会話スクールの場所を探していた時、たまたま今の一軒家が見つかったんです。この一軒家に通ってくれる生徒さんが楽しみながら英語を学べる「おうち」にしようと思い、『おうちプラスファン』と言う名前が思い浮かんでその名前にしました」と笑って話してくれました。
3.集客の基礎を学び、助け合える仲間ができた志師塾
3.1 生徒数の増加につながった志師塾との出会い
「考えすぎずに、まずはなんでもやってみる」こうした佐藤さんのスタンスと持ち前の行動力で英会話スクールを始めてみましたが、次第に集客面で課題を感じるようになります。新規生徒さんのほとんどは教えている生徒さんからの紹介ばかり。生徒数の伸びに悩んでいた時期があったそうです。何をすればよいのかわからない中、集客に関するセミナーや個別相談の場に出向いていたところ、志師塾と出会いました。
「いくつかの個別相談に行きましたが、説明会で登壇する人と実際に相談させてもらえる人とが違う所ばかり。本当にこの会社を信頼して高い学費を出しても大丈夫なのか?と感じていました。でも志師塾の場合は五十嵐さんが説明会で話し、その後の個別相談の時にも五十嵐さんでビックリ。思わず、あ!本人!と言ってしまいました。お話も面白くて、他のセミナーとは違うのかなと感じました」
とはいえすぐに志師塾に参加しようと決められたわけではありません。先生業というと弁護士や行政書士など堅い職業のイメージがあり、英会話スクールの先生としてでも参加して大丈夫だろうか?と迷いがあったそうです。それでも五十嵐さんと話をし、英語の先生が志師塾に参加した実績があることを知り、参加を決意しました。
3.2 志師塾での学んだターゲットを絞り込むことの大切さ
志師塾に参加した結果、悩みだった集客が軌道に乗るようになりました。志師塾に参加する前は25人程度だった生徒数が、今では45人超えまで増えています。集客が上手くいった要因は、小学生のお子さんにターゲットを絞ったこと。今の「おうちプラスファン」のキャッチコピーは、「『英語モジモジkids』から『英語ペラペラkids』に変身 ~ネイティブに積極的に話す子供になるまでの7つのステップ~」です。
「ターゲットを1つに絞るという考え方が当時の私には無かったんですよ。欲張りなので、子供から大人まで、みたいな感じで集客をしてしまっていました。でも、『小学生のお子さんをお持ちのパパさん・ママさん』、みたいな感じでチラシを作ってみたら、教室の外のチラシが見る見る減るようになりました。志師塾で学んだことは効果てき面でした」
ターゲットを絞って適切にアプローチすることで、これまでは紹介に頼りきっていた新規生徒さんの獲得が、ホームページからの問い合わせも含めて、次々と実現していきました。ターゲットを絞ることは勇気が必要だったそうですが、志師塾の教えがあったからこそ、決断ができました。信じて本当に良かったと心から感じているそうです。
ところが最近は新規入会の生徒数が停滞気味。「志師塾で学んだことを改めて思い出して頑張らないと」そう佐藤さんは言います。目標の生徒数は80人。多くの子供たちに英語を使いこなせるようになってもらうため、佐藤さんの試行錯誤は続いています。
3.3 志師塾を通じてできた仲間たち
志師塾で得たものは集客のノウハウだけではありません。同期の塾生を中心として、志師塾の横のつながりが本当にありがたい存在になっているそうです。
志師塾に通っていたときには、復習や課題の提出など学びを進めるのに大変助かったといいます。「私1人で授業を受けていたら、最後までやりきれなかったかもしれません。授業のときも五十嵐さんに指されないように、下を向いて目を合わせないようにしていたときがあったくらい。授業の内容は難しいと感じることもありましたけど、みんながサポートしてくれてなんとかやり切れました」
卒業してからも、横のつながりにはたくさん助けられています。講師陣の出勤日数や給与計算、生徒の出席日数を一括で管理するスプレッドシートを志師塾の仲間が作ってくれたそうです。以前はそれぞれバラバラで、管理するだけでも手間がかかっていましたが、このシートのおかげで生徒さんに向き合う時間が増えました。
他にも犬が好きな人たちが集まった「ワンコ部」で全国にいる仲間たちと交流したり、同期で勉強会を開催して最近話題になっているChatGPTを使ってみたりと、親睦を深めることから真面目な勉強会まで、幅広い交流ができているそうです。
「最近も仲間から教えてもらってTikTokを始めてみました。これは英語の先生とは全然関係ないんですけどね。」そう言って笑う佐藤さん。これからも楽しみながら、新しいことに挑戦してみるそうです。
4.英語教育を通じて世界を平和に
佐藤さんの究極の夢は、将来子供たちが「世界の共通語である英語で世界中の人とコミュニケーションをとり、お互いを理解することで、世界から戦争をなくすこと」です。
以前ブラジルに旅行をしたとき、貧しい子供の実情を目の当たりにして心を痛めました。路上で寝起きし、物乞いをする小学生くらいの子供たちがストリートチルドレンとして生きているのを見ました。このような子供たちは世界情勢の不安定な昨今増えていると感じているそうです。このような子供たちが信頼できる大人と安心して暮らせる場所、そして教育を受けられるチャンスも与えられるような「おうち」も作りたいな、と夢は大きくなっています。
生徒さんたちには世界中の人とコミュニケーションを図るためにも英語を学んで、将来は世界で活躍してほしい、佐藤さんの意思を継いでほしいと考えているそうです。
「みんな英語が話せるようになって、世界中の人と友達になっちゃえば、戦争なんてなくなるよ、って子供たちによく話しています。日本の子供たちがどれだけ恵まれているのか、っていうことも少しずつ教えてあげられたらなって思っています」
留学やホームステイ、旅行でいろいろな国に行き、またブラジル料理のお店を経営し、世界中の人たちと交流をしてきた佐藤さんだからこそ、生徒さんたちに伝えられることがあります。
最後に、志師塾への入塾を考えられている方に卒業生としてのメッセージをいただきました。
「ターゲットを絞るためのやり方を教えてもらえたことが何よりも良かったです。『子供から大人まで』という集客をしている友達の同業の先生たちには『それじゃダメだよ。ターゲットを絞らなきゃ』なんて得意げに話しちゃったりしています」
「あと、仲間ができたのもありがたかったです。今でも何か分からないことがあると手伝ってくれる、教えてくれる大切な存在です。それから何よりも、五十嵐さんって本当に面白い人そしてパワフルな人。一度知ったら病みつきになるようなキラキラした人なんです!」
文:斎藤謙二郎(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部
年商1,000万円以上を目指したい士業・コンサル・講師・コーチ・セラピストなどの先生業の方は、佐藤さんも学んだWebを活用し、高単価で安定的に顧客獲得するためのノウハウを、学んでみてください。