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【卒業生インタビュー】 スポーツトレーナーが世の中のパパを変える 〜ゴルフ飛距離アップ専門家・関口純裕さん〜

みなさんはアスレティックトレーナーという資格をご存知ですか?

選手の健康管理やケガ予防、救急処置、リハビリなど、医療に関わる高度なケアをおこなうスポーツトレーナーの資格で、医療とスポーツをつなぐパイプ的な役割を担う仕事です。

今回ご紹介するゴルフ飛距離アップ専門家の関口純裕(まさひろ)さんは、その資格を生かして12年間スポーツ現場に携わり延べ800名のアスリートにトレーニング指導をされてきました。

関口さんのゴルフ飛距離アップの極意と独立に際しての苦悩を、育児に関する熱い思いとともに紹介したいと思います。

1.スポーツトレーナーという職業

1.1 ゴルフ飛距離アップトレーニングとは

「私は今、ゴルフの飛距離アップに特化したトレーニング指導をしています。もともとは、ラグビーを中心にスポーツトレーナー(スポーツアスリートのケガ予防や故障管理などのトレーニング指導者)として実業団に所属をしていました。独立に際して、自分の経歴を生かした事業を考えていたところ、ゴルフ指導に関するニーズがとても多かったので、今はゴルフに特化したトレーニング指導を中心にやっています」と関口さんは話します。

関口さんのトレーニングは、基本的に器具を使わずにヨガマット一枚のスペースがあればどこでもできるそうです。その内容としては、①可動域の向上のためのストレッチ、②安定性を獲得するための体幹トレーニング、③動きの質を向上させるために、ゴルフの動きに特化したトレーニング、この3つのステップが基本になります。これらはすべて飛距離をアップさせるために必要なフィジカル面のトレーニングとのこと。

人間のパフォーマンスを上げるために「パフォーマンスピラミッド」という考え方があります。これはゴルフに限らずスポーツのパフォーマンスを上げるために必要な考え方で、上から「技術」「筋力・スピード」「動きの質」「可動性・安定性」となっています。

ティーチングプロは一番上の「技術」の部分にアプローチして指導を行うケースが多いのですが、関口さんがアプローチするのはその下の土台になる部分であり、ティーチングプロとはアプローチの方法が全然違います。

ゴルフ飛距離アップトレーナーの関口純裕さん2

関口さんは、運動不足解消のトレーニングもオンラインで指導されています。しかし、ゴルフの飛距離アップトレーニングは原則的に対面での指導にこだわっているそうです。その理由をこのように教えてくれました。

「一般ユーザーがスマホの機能をあまり使えていないのと同じで、人間本来の機能の1-2割しか使いこなせていません。使ってない部位のポテンシャルを引き出していく事でゴルフの飛距離アップなどパフォーマンスアップにつながります。私はそのための体の使い方や動かし方を指導しています。その部分はなかなかオンラインで伝えるのは難しいと感じていて、基本的に対面で指導をしています」

1.2 スポーツ現場で働くための「運と縁」

関口さんは小さい頃から野球をしていましたが、高校生の時に病気や怪我が続いて半年くらい野球から離れる時間がありました。その時に、たまたま見ていたテレビの報道番組でスポーツトレーナーの仕事について特集されていたそうです。

野球選手としての才能に見切りをつけていた関口さんは、直感的に将来はこの仕事をしようと考えます。そして、せっかく携わるなら専門知識を身につけようと、当時合格率が10%前後で推移していたスポーツトレーナーの中でも最難関の資格である「アスレティックトレーナー」を挑戦すべく専門学校の門をたたきます。

専門学校を卒業後、見事アスレティックトレーナーの試験に合格されました。これを機に、ラグビーチームでトレーナーとして10年間携わった他、短大で非常勤講師としてトレーナーを目指す学生に授業もされていました。12年間スポーツ現場で延べ800名くらいアスリートのトレーニング指導をされてきたと言います。

ゴルフ飛距離アップトレーナーの関口純裕さん3

ラグビーのほかにも、ラクロスやサッカー、フットサルなど様々なスポーツで幅広く活躍されていたので、とても社交的で人付合いが得意なのかと伺ったところ、ご本人は人付き合いが苦手なのだと言います。また、ラグビーという競技も学生時代は激しいプレーが多いためトレーナーとして携わるのは大変だなと感じていたそうです。

「ラグビー部へトレーナーとして声をかけられた時は正直悩みました。それまでラグビーのことはルールも知らず、アメフトとの違いも説明できないくらい無知だったからです。でも、せっかく誘ってもらったので行ってみようと思い直し、挑戦してみました。試合も見たことがなくルールも分からないため、競技を理解することが一番大変でした。それでも、選手やスタッフと接していくうちに楽しくなり、気付いたら10年間もラグビー部に携わることが出来ました。苦手だなと感じたことでも続けていくことで『運と縁』を掴むきっかけになったのではないかと思います」

2.トレーナーとしての独立

2.1 志師塾で学んだこと

大学などの学生スポーツの現場は、朝練があることが多いため早朝の出勤が多く、帰宅も夜遅くなることが日常だったようです。そのような現場を見て、関口さんは50歳を過ぎてまでできる仕事ではないと考え、いずれは独立してご自身で仕事を始めようと画策します。その考えに拍車をかける出来事が、お子様の誕生でした。関口さんは熱弁します。

「子供が生まれた時に僕の中で強い思いが2つありました。1つ目は、子供たちにとって常にかっこいい父親でありたいという思い。2つ目は、成長していく過程で子供たちにいろんなことにチャレンジしてもらいたいという思いです。

子供が常に挑戦する気持ちを持つためには、親である僕自身がまず挑戦する姿を見せることが大切であると考えました。そこで、それまで10年間ラグビーという同じ業界にいて仕事を与えられる立場から、新しいフィールドに飛び込んで自分で仕事を提供する立場にシフトしようと決断しました」

当初は一般の方向けにダイエットの指南をしたり、スポーツ選手の指導経験を生かしたサービスを提供しようと考えていた関口さん。しかし、ちょうどその時、コロナウイルス感染症の影響を受け日本全国に緊急事態宣言が発令されます。なかなか事業が思うように進まないとき、志師塾での学びを生かそうと舵を切りました。

「ラグビー部のトレーナーをしていたときに志師塾主催のセミナーに申し込み、興味が湧いたのでそのまま講義も申し込みました。いつかは独立をしようと考えていたので、そのときに役立つよう自分の強みを見つけたり、実際に事業を始めるに当たっての具体的な顧客像(ペルソナ)を考える講義を受けました。その時に学んだ内容が、今の自分のサービスを形作ってくれました」

志師塾では、自分のビジネスを実際の見込み客に対して提案をするカリキュラムがあります。実際にチラシを作って提案し、断られた場合はその理由を聞いて改善していくという実習ですが、関口さんには苦行だったようです。

「トレーナーという仕事柄、人にアポイントを取って会いにいくことをしたことがなかったので、この実習はハードル高かったです。特に、『今度、時間とってカフェで話しませんか?』とお誘いするまでがとても大変でした。それでも、何度か経験していくと、相手との距離感や何を話したら良いかなど感覚的に理解できるようになり、いろんな人と会ってコミュニケーションをとることで相手の求めているものがわかるようになってきました。自分の苦手なことに挑戦して学んだことは大きいですね」

2.2 独立して一番大変だった集客

独立して一番大変だったことは、集客だと即答する関口さん。事業が軌道に乗った今でも試行錯誤されていて、永遠のテーマだと語ってくれました。

関口さんの場合、独立と同時にコロナ禍になってしまったため、最初は何もできなかったといいます。密室・密集・密接の回避が言われ始めていた当初は、オンライン専用のサービスにしようと考えてダイエットのためのトレーニング指導を始めます。ダイエットであれば運動不足の解消が目的であるため、オンラインによる指導のみで完結できると考えたからです。

しかしそれでは他のトレーナーと差別化が図れず、思うように集客に結びつかなかったといいます。そんなやきもきしていた頃に、知人から交流会を紹介してもらいます。

当時は、自身のトレーニングに興味を持ってもらえるようにどうやって伝えていくかを考えていましたが、交流会に参加してからは意識が変わりました。

「このような交流会ではゴルフに取り組んでいる経営者の方が多く、相手の興味がゴルフにあることが多かったです。そこで、トレーニング内容をゴルフの飛距離アップに特化して際立たせました。また、名刺に『飛距離アップ専門家』と書いて、経営者の方と名刺交換をするようにしました。名刺交換時に興味をお持ちの経営者は少なからず反応があり、相手の目を惹くことの重要性を学びました」

2.3 個人事業主として活躍するには

関口さんは、顧客開拓面以外でも独立や事業継続に関する知識が全くなく戸惑ったと言います。

「独立するまでは、どんな事業をするかということだけを考えていました。しかし、事業を考え内容を充実させただけでは、その事業が顧客に伝わることがありません。例えば、集客の導線作りやそれに必要なSNS、ランディングページなどを準備する。このような事業に付随することをどこまで計画に織り込めるか、これらの知識がいかに大切であるか、独立して実感しました」

これらの経営に関する知識についても志師塾でベースを学んだあと、実際に独立して試行錯誤しながら、個人的にコンサルをお願いしたり、ビジネススクールに通ったりして今でも日々勉強されているそうです。

3.すべてはかっこいい大人を増やすために

3.1 トレーニングを実践の場で発揮する仕組み作り

関口さんのこれからの事業展開を伺ったところ、シミュレーションゴルフ(実際のゴルフクラブとゴルフボールを使い、プロジェクターで映写されたスクリーンに向かって打つインドアゴルフ)の店舗に挑戦したいと語ってくれました。

「ゴルフ飛距離アップトレーニングが支持をしていただいているので、ゴルフ関連の事業をやってみたいと考えています。例えば、トレーニングとシミュレーションゴルフを同時並行して取り組むことで相乗効果が生まれるのではないかと期待しています。具体的には、僕のやっているトレーニングをしながら、実際に打つことで体のどの部位を使うと効果的か実感してもらえると考えています」

3.2 世の中のパパにかっこよくなってもらいたい

関口さんのトレーナーとしてのコンセプトは「かっこいい大人を増やす」こと。したがって、そこに沿った内容であればどんなことをやってもいいと考えているようです。

「別にトレーナーという仕事に固執してはいないです。今はトレーナーをやっていますけど、『これを持っていたらかっこいい大人になれるな』と思わせるリュックサックがあったらそれを売るかもしれない。現時点では、フィジカル的な体づくりを通じてかっこいい大人を増やす事ができると思っているので、トレーナーとして取り組んでいます」

シミュレーションゴルフ以外にもアパレル事業に興味があるようです。それも、世の中にいる私服のダサいパパにすこしでもかっこいい大人になって欲しいという思いからで、子供たちにとって常にかっこいい父親となるために何が必要かを常に考えているとのこと。

今後どのような事業が生まれるのかは、その時の「運と縁」によって決まるのかもしれません。

ゴルフ飛距離アップトレーナーの関口純裕さん4

文:石川一仁(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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