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コーチのホームページ集客|契約につながる3つの重要ポイント

コーチのホームページ集客|契約につながる3つのポイント

先に結論をお伝えします。コーチのホームページが契約につながらない一番の原因は、デザインでもアクセス数でもありません。「他のコーチではなく、あなたに相談する理由」がページの中で設計されていないことです。

総務省の調査では、ホームページを開設している企業の割合は93.3%。持っていること自体は、もう差になりません。それでも、志師塾がコーチの方を支援してきた実感では、「わかりにくいまま公開されているホームページ」がまだ多い。ここに手を入れれば、同業と大きく差がつきます。

この記事で扱うのは、次の3つです。

  • ポイント1:キャッチコピーで勝負が決まる。言葉選びのセンスではなく、ポジショニングの問題です
  • ポイント2:予備知識ゼロの人にも伝わる表現にすること。手法ではなく「変化」を語る
  • ポイント3:ゴールはひとつに絞れているか。コーチングなら体験セッションが最有力

解説するのは、先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師など)の集客・顧客獲得支援を専門としてきた志師塾です。これまでに3,200名を超える先生業の方を支援してきました(2026年8月16日確認)。公的な調査データと、卒業生コーチ3人の実例をあわせて紹介します。

読み終えたときに手元に残るのは、あなたのホームページをどこから、どの順番で直すかの見取り図。まずは、多くのコーチがつまずく理由から確認しましょう。

この3つには、手を付ける順番があります。キャッチコピーが固まらないうちに中の文章を書き、文章が固まらないうちにボタンの位置を決める。作り直しの一番の原因が、この順番の乱れです。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、どこから着手してどう積み上げるかを、先生業の実例つきで解説しています。

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1. コーチのホームページが「作っただけ」で失敗する理由

コーチのホームページとは、SNSや検索であなたを見つけた人が、依頼するかどうかを最後に確かめに来るページです。集客に欠かせない道具でありながら、ホームページ単体でできることには、はっきりした限界があります。この限界を知らないまま制作会社にデザインを注文しても、期待した成果は出ないのです。まずは構造から押さえましょう。

1.1 ホームページは、もう「持っていること」が差にならない

総務省の令和7年通信利用動向調査報告書(企業編)によると、自社のホームページを開設している企業の割合は93.3%(有効回答2,488社)。前年から0.1ポイント増えました。産業別では情報通信業が100.0%、不動産業が97.5%、建設業が97.2%と続きます。

ここから読み取れることは、ひとつです。ホームページを持っていることは、もはや誰の差別化にもならない。10年前なら「ホームページがあります」だけで信頼の材料になりました。いまは、無いほうが不審に思われる段階。ここは統計ではなく、志師塾が現場で見てきた実感です。

だからこそ、勝負は「持っているかどうか」から「中身が設計されているかどうか」へ移りました。デザインにいくらこだわっても、それだけでは見栄えのよいホームページができるだけ。アクセスを増やしても、訪問者が来るだけです。「見てもらう」と「申し込んでもらう」の間には、大きな隔たりがあります

1.2 コーチングは「わかりにくいサービス」だから

この隔たりは、コーチングでは特に大きくなります。コーチングは、受けたことのない人にはサービス内容が想像しにくい専門サービスだからです。形のある商品なら写真で伝わりますが、コーチングは何が手に入るのかが見えにくい。伝え方を設計していないホームページは、コーチングの魅力を伝える道具としては力不足なのです。

このわかりにくさには、正体が3つあります。

  • 形がない:手に取って確かめられない。写真も動画も、中身そのものを写せません
  • 成果が外から見えない:変化はクライアント本人の内面と行動に起きるので、他人からは観察できない
  • 隣のサービスとの区別がつかない。答えを提示するコンサルティングと、対話を通じて本人の中から答えを引き出すコーチング。この違いを説明できる人は、世の中にほとんどいません

しかも訪問者が迷っているのは、正確には「コーチングを買うかどうか」ではありません。「自分の変化にお金を払うかどうか」です。変化は、事前に試せない。だからホームページの仕事は、読んだ人が受けたあとの自分を言葉で疑似体験できるようにすること。この記事の3つのポイントは、すべてここにつながっています。

1.3 直すべきは見た目ではなく「伝わる設計」

志師塾がお伝えしているのは、Web集客全体の枠組みの中でホームページをどう位置づけるかという考え方です。その中でも、ホームページそのものを作るときに特に大切なポイントが3つあります。キャッチコピー、伝わる表現、ゴール設定です。

順番にも意味があります。キャッチコピーが決まらないと、中の文章は書けません。中の文章が決まらないと、どこにボタンを置くべきかも決まらない。上から順に固めていくのが、いちばん手戻りの少ない進め方です。

コーチのホームページ 見栄え重視と顧客獲得型の違い

2. コーチのホームページに来る人は誰か。3つの入口からの逆算

コーチのホームページに来る人とは、職場では解決できなかった悩みを自分で検索し、頼れる相手を外に探している最中の人です。設計を始める前に、誰が、どこから、何を持って来るのかを確かめておきます。ここを想像で埋めると、書く内容がまるごとずれてしまう。公的な調査から見える読者像を、先に押さえておきましょう。

2.1 会社に相談の場がない人が、自分で探しに来る

厚生労働省の令和7年度「能力開発基本調査」には、コーチにとって見逃せない数字が並んでいます。

まず、キャリアコンサルティングを行うしくみが「ない」事業所は51.4%。半分以上の職場には、キャリアの相談を持ち込む窓口そのものがありません。しくみがある事業所でも、相談を受けているのがキャリアコンサルタントかという問いに「そうである」と答えたのは11.7%だけで、「そうではない」が74.0%でした。専門の訓練を受けた人が相談役に立っている職場は、多くないと考えられます。

一方、同じ調査では「上司による定期的な面談の実施(1on1ミーティング等)」を実施した事業所が69.8%で最多でした。1on1という形は7割の事業所まで広がったのに、相談の中身を専門家が担っているケースは少数派。この落差が、いまコーチに向かって開いている入口です。

職場で解決しきれなかった人は、どこへ行くか。自分で検索して、外の専門家を探します。あなたのホームページに来るのは、その人たちです。

コーチのホームページに来る人の背景 職場のキャリア相談の実態

2.2 発見はSNSと検索、決定はホームページ

では、その人たちはどんな道を通ってくるのでしょうか。総務省の令和7年通信利用動向調査報告書(世帯編)で、個人がインターネットで何をしているかを見てみます(有効回答35,794人・複数回答)。

  • SNS(無料通話機能を含む)の利用:79.4%
  • 電子メールの送受信:75.4%
  • 検索サービスの利用(Google検索、Yahoo!検索など):74.8%
  • 動画投稿・共有サイトの利用:61.3%
  • ホームページやブログの閲覧、書き込み、または開設・更新:54.5%。ここだけ半数台まで落ちます

注目したいのは、SNSの使われ方です。同じ調査でSNSの利用目的を聞くと、1位は「従来からの知人とのコミュニケーションのため」86.1%。そして2位が「知りたいことについて情報を探すため」65.6%でした。SNSは、いまや検索の場でもあります

ここから導かれる役割分担は、はっきりしています。見つけてもらうのはSNSと検索、決めてもらうのはホームページ。SNSの投稿だけで契約を決める人はまずいません。気になった人が最後に確かめに来る場所が、ホームページなのです。

インターネットの利用目的 コーチのホームページに人が来る経路

2.3 訪問者の多くはスマートフォンで見ている

同じ調査で、インターネットの利用機器も出ています。スマートフォンが86.7%、パソコンは53.2%。モバイル端末(携帯電話、スマートフォンのうち1種類以上)まで広げると91.5%です。報告書は「全ての年齢階層で、スマートフォンの利用割合がパソコンを上回っている」とも書いています。

制作会社から見せられる完成イメージは、たいていパソコンの大画面です。ところが実際の訪問者は、電車の中で片手にスマートフォンを持って見ている。この差を忘れると、次のような事故が起きます。

  • 横長のバナーに入れたキャッチコピーが、スマートフォンでは小さすぎて読めない
  • 料金表:横にはみ出し、指で拡大しないと数字が追えない状態
  • 申し込みボタンがページの最下部にしかなく、そこまでスクロールしてもらえない
  • プロフィール写真が縦に大きく表示され、肝心の文章が画面外へ押し出される

作ったあと、必ず自分のスマートフォンで開いてください。指1本で最後まで読み進められるか。ここが最初の合格ラインです。

インターネットの利用機器 コーチのホームページはスマートフォンで見られる

2.4 「コーチング」で検索している人は、ほとんどいない

もうひとつ、コーチ特有の事情があります。悩んでいる本人は「コーチング」という言葉で検索しません。コーチングが自分の解決策になると、まだ知らないからです。

検索窓に打ち込まれるのは、こんな言葉です。「部下が本音を話さない」「管理職 つらい」「転職 決められない」「やりたいことがわからない」。悩みそのものの言葉です。「コーチング 料金」で検索する人は、すでにコーチングを知っていて、いま比較検討している少数派にすぎません。

この事実は、ホームページの書き方を変えます。トップページに並べるべきは、コーチングの説明ではなく、相手が自分の頭の中で使っている悩みの言葉です。志師塾では、理想の顧客をたった一人に絞って「小人(こびと)さん」と呼び、その人が普段どんな言葉で悩みを口にしているかを書き出すワークを行います。専門家の言葉ではなく、本人の言葉を集めること。ここが出発点です。

3. コーチのホームページのポイント1:キャッチコピーで勝負を決める

コーチのホームページのキャッチコピーとは、誰のどんな悩みをどう解決するかを一目で伝える一文です。訪問者は、ページを開いた瞬間に全体をぱっと見て、読むか閉じるかを決めます。この数秒を左右するのが、一番上に置くこの一文。志師塾のメソッドでも、フロントページ最上部のキャッチコピーを最も重視しています。

3.1 かっこいい言葉より、ポジショニング

キャッチコピーと聞くと、気の利いたフレーズを思い浮かべるかもしれません。ただ、ここで勝負を分けるのは言葉選びのセンスではないのです。ワーディング(言葉選び)ではなく、ポジショニング(事業の位置づけと狙い)。どんなサービスを、誰に提供しているコーチなのかを、どれだけ印象づけられるかで決まります。

志師塾がポジショニングと呼ぶのは、無競争状態で顧客に選ばれる独自の場所を見つけること。差別化とは違います。差別化は「違い」を追いすぎて、顧客のいない世界へ迷い込む危険があるからです。狙うのは珍しさではなく、その場所に確かに顧客がいて、しかもライバルが少ない場所

「あなたの人生を輝かせます」では、何のコーチかわかりません。「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」が一目で伝わる言葉のほうが、ずっと強いのです。

3.2 肩書きは13文字、キャッチコピーは25文字で組む

抽象的な話で終わらせないために、志師塾では文字数の目安を持っています。肩書きは13文字、キャッチコピーは25文字です。

肩書きは「あなたの価値を1秒で伝える言葉」。公式は専門領域+一般名称です。「コーチ」「メンタルコーチ」だけでは、独自のコンセプトも選ばれる理由も表現できません。「話し声ボイストレーナー」のように専門領域を1つ足す。あるいは2つ足して、さらに絞り込む。この一手間で、記憶への残り方が変わります。

キャッチコピー25文字は、次の3つに好奇心を足して組み立てます。

要素 中身 コーチの場合の例
メリット提示 手法ではなく、相手に起きる最終的な良いこと 「会議で自分の意見が言えるようになる」
具体性 数字で可視化する。期間・回数・人数。虚偽は禁物 「3か月」「延べ800名」
To Meメッセージ 属性や感情の言葉で「自分のことだ」と感じさせる 「初めて部下を持った30代へ」
+好奇心 反対語の対比や常識の反転で「なに?」を起こす 「教えないから、伸びる」

数字が胡散臭く見えそうなときは、根拠を一文だけ添えます。「30億円の借金を返済した経験をもとに」のような一行が入るだけで、同じ数字の受け取られ方が変わるのです。

3.3 「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を言い切る

ポジショニングは、この3つの問いに答えるだけで輪郭が出ます。誰のためのコーチングなのか。向き合う悩みの正体。そして、受けたあとに何が変わるのか。たとえば「営業チームのマネジメントに悩む30代リーダーのためのコーチング」なら、当てはまる人は自分ごととして読み始めます。

絞ると客層が狭くなる。そう心配になるかもしれませんが、実際は逆です。誰にでも向けた言葉は誰にも刺さらず、絞った言葉だけが「自分のことだ」と思わせます。コーチは全国に大勢いますから、絞らなければ比較の土俵にすら乗れません。

実際にやる業務まで絞る必要はない、というのも大事なところです。志師塾が伝えているのは「お客様に認知してほしい場所だけを絞る」という考え方。入口を1つに絞って選ばれ、信頼を得たあとで扱う範囲を広げていく。この順番なら、絞ることで仕事が減る心配はありません。

3.4 絞る軸は、どこから見つけるか

とはいえ、いきなり「絞りましょう」と言われても迷うはずです。手がかりは、あなたの過去にあります。これまで特に成果が出たクライアントには、どんな共通点があったか。コーチになる前の職歴で、誰のどんな悩みなら人一倍わかってあげられるか。

営業マネジャー出身なら営業リーダーの苦しさが、子育てと仕事を両立してきた人なら復職期の迷いが、実感を持って語れます。実感を持って語れる相手に絞る。これがポジショニングの近道です。

絞る軸そのものにも、型があります。志師塾が講座で紹介している切り口を、コーチ向けに並べ替えてみます。

コーチでの当てはめ方
業種別 飲食チェーンの店長専門、医療機関の看護管理職専門
立場・規模別 初めて部下を持った人専門、社員10名を超えた社長専門
タイミング別 昇進の直後、育休からの復職期、定年退職の前
趣味・関心別 ゴルフを通じた経営者向け、マラソンを続けたい人向け
過去の自分 同じ悩みを通った経験を、そのまま入口にする

最後の「過去の自分」は、コーチと相性がよい軸です。共感が価値になる領域では、自分自身が通ってきた道がそのまま説得力になるからです。プロフィールでその経験を自己開示すると、同じ場所にいる人が強く反応します。

3.5 キャッチコピーは接点全体で統一する

決めたポジショニングは、ホームページだけでなく、ブログ・SNS・名刺・自己紹介まで一貫させましょう。接点ごとに名乗りが違うと、何の専門家なのかを覚えてもらえないのです。同じ言葉を繰り返し目にしてもらってはじめて、見込み客の頭の中に「○○といえばこの人」という第一想起が育ちます。紹介や口コミが生まれるのも、この想起からです。

志師塾はブランドを「ポジショニング+時間」と説明しています。ブランドの語源は牛の刻印。何度も何度も押すから残る。1回どこかに書いて満足するのではなく、接点のすべてで同じ言葉を繰り返すのが、覚えてもらう唯一の方法です。

厄介なのは、ここでつまずいた影響がホームページの中で終わらないところです。名乗りが決まらないまま発信を続けると、ブログ・SNS・名刺・自己紹介で言葉が少しずつずれ、どの接点でも第一想起が育ちません。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで扱うのは、その全部の接点で使い切れる一文の決め方。先生業の実例で、絞り方から順に見ていきます。

コーチのホームページの価値伝達3点セット 肩書き13文字とキャッチコピー25文字

4. コーチのホームページのポイント2:予備知識ゼロでも伝わる表現

コーチのホームページの「伝わる表現」とは、コーチングを一度も受けたことのない人が、辞書なしで最後まで読める言葉のことです。2つ目のポイントは、この中身の伝え方。読んでもわからないページなら、無いのと同じです。厳しい言い方ですが、ここで多くのコーチのホームページが脱落しています。

4.1 訪問者は「コーチングを知らない」という前提

ページを開いた人は、コーチングのサービスが具体的にどういうものかを知らないのです。ここを忘れると、業界用語だらけのページになります。「セッション」「クライアント」「気づき」。あなたには日常語でも、初めての人には外国語です。

たとえキャッチコピーに惹かれても、「書いてあることがよくわからない」という印象を持たれたら、そこで終わりです。訪問者は、わからないページを読み解く努力はしてくれません。閉じるだけ。

直し方はシンプル。業界用語を、初めての人の言葉に置き換えていくだけです。

業界の言葉 初めての人の言葉
セッション 1回60分の対話の時間
クライアント お客様
気づきが得られます 自分では見えていなかった考え方のクセが見えてきます
目標達成をサポート 決めたことを、決めたとおりに続けるためのお手伝い
傾聴と質問で内省を促す こちらから答えを出さず、質問で考えを整理していきます

置き換えられたかどうかの判定基準は、ひとつだけ。コーチングを知らない人が、辞書なしで最後まで読めるかどうかです。

4.2 顧客が知りたいことに、先回りして答える

予備知識のない人がコーチングのページで知りたいのは、次の3つです。コーチングの中身、受けたあとに起きる変化、そして料金と進め方。この3つに顧客の言葉で先回りして答えられていなければ、契約には進みません。

とりわけ料金と進め方は、隠すほど不安が膨らむ情報です。「お問い合わせください」だけで済ませず、目安でも示しておくほうが、行動につながります。

たとえるなら、期待して入ったお店のカウンターに黒い箱だけが置いてあり、値札は空欄、店員は知らない言語で説明している状態です。そんな店で買い物をしたい人はいません。あなたのホームページが訪問者にそう見えていないか、一度、コーチングを知らない友人に読んでもらうことをおすすめします。

志師塾が使っているのは、断られる理由を「なぜ買うのか」「なぜあなたから買うのか」「なぜ今なのか」の3つに分けて洗い出す方法です。ホームページでも同じです。この3つに1つずつ答える段落があるかどうか、いま自分のページで確かめてみてください。

4.3 お客様の「変化」を3つの層で語る

サービス説明を伝わるものにする近道は、手法ではなく変化を語ることです。「傾聴と質問で内省を促します」ではなく、「頭の中が整理されて、翌朝から何をすべきかが明確になります」。受けたあとの自分が想像できたとき、人は初めて申し込みを検討し始めます

変化を書くときのコツは、3つの層に分けること。具体性がぐっと増します。

  • 気持ちの変化:「モヤモヤが晴れた」「朝、会社に行くのが苦しくなくなった」
  • 行動の変化:会議で自分の意見を言えるようになり、部下との面談はいまも毎週入れています
  • 成果の変化。チームの雰囲気が変わり、部下が本音を話す。出した異動の希望も通る

気持ちの層で止めてしまうページが、とても多いのです。行動と成果まで書けると、読み手は受けたあとの自分を細部まで想像できます。

コーチのホームページで語る変化の3つの層 気持ち・行動・成果

4.4 変化を表す言葉は、自分で発明しない

ここでひとつ、手を止めてほしいところがあります。変化を表す言葉を、机の上でひねり出そうとしていませんか。

セッション後の感想やアンケートには、お客様自身が使った生の言葉が残っています。「頭の中の霧が晴れた気がする」。そんな一言は、コーチが考えたコピーの何倍も届きます。無形サービスの言語化とは、ゼロから書くことではなく、お客様の言葉を集めて選ぶことなのです。

集め方は難しくありません。セッションの最後に「今日いちばん印象に残ったことを、一言でお願いします」と聞いて、そのまま書き留めておく。3か月続ければ、コピーの材料が20も30も貯まります。もちろん、お客様の声として載せるときは本人の許可を忘れずに。

4.5 プロフィールは、相手のために書く

コーチングは「誰に受けるか」で選ばれるサービスです。だからプロフィールは、飾りではなく本体の一部。

志師塾がプロフィールで最初に伝えるのは、「プロフィールは相手のためのもの。書きたいことを書いてはいけない」という一点です。自分の志を美しい言葉でまとめた略歴は、書いた本人の満足度こそ高い。ただ、読む人の関心と噛み合っていなければ、仕事にはつながりません。

そのうえで有効なのが、志師塾が「谷山谷山(たにやまたにやま)ストーリー」と呼ぶ組み立て方です。手順は2つ。

  1. プロフィールで伝えたいメッセージを、先に2つ決める
  2. そのメッセージが伝わる出来事を、自分の過去から選んで谷(苦境)と山(転機)の順に並べる

順番が逆になっている人が多いところです。過去の出来事を時系列で書き出してから、そこに意味を付けようとする。それだと、ただの経歴になります。先にメッセージ、あとから出来事。この順番だけで、読後感がはっきり変わります。

ただ、注意点がひとつ。谷の話は、相手によっては響きません。創業直後の資金繰りの苦しさは、これから独立する人にこそ刺さる話。一方、家業を引き継いだ2代目・3代目の経営者には、共感する土台がないこともある。誰に読ませるページなのかで、選ぶ出来事は変わります

5. コーチのホームページのポイント3:ゴールを明確にする

コーチのホームページのゴールとは、訪問者に取ってほしい行動をひとつだけ決めておくことです。3つ目のポイントは、この出口。意外なほど多くのホームページが、ゴールを決めないまま公開されています。

5.1 ホームページのゴールをひとつ決める

候補になるのは、体験セッションの申し込み、問い合わせ、メールマガジンの登録など。どれを選んでもかまいません。大事なのは「ゴールを設定すること」そのもの。ゴールが決まれば、ページ全体をその行動へ導く構成に整えられるからです。

逆にゴールがあいまいだと、ページのあちこちに違う誘いが散らばり、訪問者はどれも選ばずに去っていきます。選択肢が増えるほど、人は決められなくなる。まずはひとつに絞りましょう。

絞ったあとに見るのは、そこへ向かうハードルの高さ。いきなり「契約する」は重すぎます。「まずは一度だけの体験セッション」「LINEで気軽に質問」のように、最初の一歩を小さく設計しましょう。ゴールのボタンは、ページの最後だけでなく、読み進めた途中でも押せる位置に置いておくと親切です。

5.2 コーチングのゴールは体験セッションが最有力

コーチングの場合、ゴールとして最有力なのは体験セッションです。ここまで見てきたとおり、コーチングには言葉を尽くしても伝わりきらない部分がどうしても残ります。その最後の距離を埋められるのは、実際の対話だけ。ページ全体を「まず一度、体験してもらう」ことに向けて設計するのが、コーチのホームページの王道です。

志師塾はこれを「商売の鉄則は体験」と表現しています。スーパーの試食、車の試乗。ただ、コーチングは物と違って体験そのものを陳列できません。だからこそ体験の場を無料または低額で用意して、疑似体験ではなく本物を1回渡す。無形サービスで最も効く一手です。

ここで注意したいのが、顕在ニーズと潜在ニーズのずれです。コーチングを受けたいという願望は、たいていの人にとって潜在ニーズ。表に出ている顕在ニーズは「部下が動かない」「転職すべきか決められない」といった困りごとのほうです。だから体験セッションの名前も、「無料コーチング体験」ではなく、相手が抱えている困りごとの言葉で名づけるほうが申し込みは増えます。

5.3 コンバージョン率で効果を測る

ゴールを決めると、ホームページの効果を数字で測れるようになります。使う指標がコンバージョン率(=訪問者のうち、狙った行動を取った人の割合のこと)です。ゴールが体験セッションなら「申し込み数÷訪問者数」、問い合わせなら「問い合わせ数÷訪問者数」で計算できます。

ゴールを設定していなければ、そもそも効果を測ることすらできないのです。数字が見えれば、キャッチコピーを変えた、料金の見せ方を変えた、といった改善の成果も判断できるようになります。ホームページは作って終わりではなく、測って育てるものです。

見る数字は、3つで足ります。

  • 訪問者数:そもそも人が来ているか。ここが少なければ、直すのはホームページではなく入口(SNS・ブログ・紹介)です
  • 申し込み数:来た人が動いているか
  • コンバージョン率。上の2つを割るだけ。数%あれば十分な水準です

5.4 体験セッションを無料にするか、有料にするか

体験セッションを無料にするか有料にするかも、ゴール設計の一部です。どちらが正解ということはなく、あなたが体験セッションに何を期待するかで決まります。

無料にする 有料にする
申し込み数 増えやすい 絞られる
来る人の本気度 ばらつく 高い
向いている段階 実績・お客様の声を集めたい時期 枠が埋まってきて、選びたい時期
注意点 情報収集だけの人が混じる 価格の根拠を先に示す必要がある

実績を積みたい時期は無料で数を集め、お客様の声が10件ほど貯まったら有料に切り替えます。この移り方をあらかじめ決めておくと、迷いが減ります。

コーチのホームページ3つのポイント

ここまでで決まったのは、キャッチコピー・伝わる表現・ゴールの3つ。残るのは、それをページのどこに置くか。その配置を先に完成形で見ておきたい方のために、志師塾では先生業に特化した「顧客獲得型ホームページ設計書テンプレート」を無料で用意しています。セミナーはまだ早いという方の、最初の一歩としてどうぞ。

集客型ホームページに変えて問い合わせを3倍にする

先生業のための顧客獲得型ホームページ
設計書テンプレート

  • ・先生業のホームページに必要な「デザイン・必要情報」が分かる
  • 非公開のサンプルサイト(3種類)を見ながら、サクサク作成できます

6. コーチのホームページに必要な5枚と、ページ別の役割

コーチのホームページの構成とは、トップ・サービスと料金・プロフィール・お客様の声・体験セッション申し込みの5枚に、役割を1つずつ割り振ることです。3つのポイントが決まったら、いよいよ形にしていきましょう。枚数を増やすほど、訪問者は迷子になると考えてください。

6.1 トップページ:3秒で「自分向けか」を判断してもらう

トップページの役割は、売り込むことではありません。「このページは自分向けかどうか」を、訪問者に3秒で判断してもらうことです。

最上部に置くのは、3.2で組み立てたキャッチコピーと肩書き。その直下に、想定している相手を具体的に書きます。「初めて部下を持った30代の方へ」といった一行があるだけで、当てはまる人は読み進め、当てはまらない人は静かに離脱します。この離脱は、むしろ歓迎すべきものです。

そのうえで、下へスクロールした人が順に見るのは「こんな悩みはありませんか」「受けるとこう変わります」「担当するのはこういう者です」「お客様の声」「まずは体験セッションへ」の流れです。スマートフォンで縦に読む前提なので、左右に情報を並べず、上から一本道で並べるほうが読まれます。

6.2 サービス・料金ページ:金額より「含まれるもの」を先に

料金ページで訪問者がいちばん知りたいのは、実は金額そのものではありません。その金額に何が含まれていて、何が含まれていないかです。

ここで効くのが、志師塾が言う「標準パッケージ化」です。1対1のコーチングでも、標準の形を先に決めておく。標準がないと、お客様は何がカスタマイズで何が標準なのかを判断できません。志師塾はこれを「物知りおじさんになってしまう」と表現しています。あれもこれもできると並べるほど、結局この人が何をしてくれるのかがわからなくなるからです。

最低限、次の5つを書いておけば伝わります。

  • 期間と回数:3か月・全6回など
  • 1回の長さと形式:60分・オンライン(対面も可)
  • セッション以外に含まれるもの。メールでの質問、宿題へのフィードバック、途中の進捗確認
  • 含まれないもの:ここを書くと、逆に信頼されます
  • 金額と支払い方法:一括か分割か

6.3 プロフィールページ:経歴ではなく、選ぶ理由を渡す

4.5で触れた谷山谷山ストーリーを置く場所が、このページです。長さは700字ほどを本体にして、トップページには300字の短縮版を載せる。この2段構えにしておくと、使い回しが利きます。

書き方のルールも決まっています。三人称で、である調。1文は40字を目安に、長くても80字まで。漢字は全体の3割ほど、連続する漢字は5文字以内。読みやすさは、内容よりも先に効く要素です。

顔写真も忘れずに。コーチングは人を選ぶサービスなので、顔が見えないページは、それだけで候補から外れます

6.4 お客様の声ページ:そろえるのは属性と変化の3層

お客様の声は、あればよいというものではありません。効くのは「訪問者と属性が近い人の声」だけ。40代の管理職に読ませたいページに、20代学生の声だけが並んでいても届きません。

載せるときは、4.3で見た3つの層をそろえてください。気持ち・行動・成果。この3つが1件の中に入っていれば、たった1件でも十分な説得力になるのです。逆に「ありがとうございました」だけの声なら、20件あっても効きません。

掲載できる情報が限られる場合は、「40代・製造業・チームリーダー」のように属性だけでもかまわないのです。実名は要りません。属性が具体的なら伝わります

6.5 体験セッション申し込みページ:不安をつぶす1ページにする

最後の1枚は、申し込みだけに集中したページ。他のページへのリンクは、極力置きません。ここまで来た人を、余計な回遊で迷わせないためです。

載せる内容は、申し込む前に浮かぶ不安への回答がそのまま骨格になります。所要時間、形式(オンラインか対面か)、当日の流れ、そして体験のあとに売り込みがあるかどうか。この4つは、聞かれる前に書いておきましょう。

とりわけ最後の不安は大きいものです。だからこそ「体験の最後に、続けたい方には継続プログラムのご案内をします」と正直に予告しておく。先に言われていれば訪問者は安心して申し込めますし、当日の案内も売り込みではなく、約束どおりの説明になります。

あわせて「こんな方はお断りしています」という一節を入れておくと、来てほしくない人が自然に避けてくれます。

フォームの項目は、名前・メールアドレス・希望日程の3つで十分。相談内容を書かせる欄は任意にしておきましょう。入力欄が多いほど、途中であきらめる人は増えるものです。細かい話に見えますが、こうした小さな設計の積み重ねが、同じアクセス数から生まれる申し込みの数を変えていきます。

コーチのホームページ5ページの役割分担

7. コーチのホームページを集客の仕組みに組み込む

コーチのホームページを集客の仕組みに組み込むとは、ブログやSNSで出会った人をホームページへ送り、体験セッションの申し込みまでを1本の線でつなぐことです。ページが整ったら、最後は視野を広げましょう。冒頭でお伝えしたとおり、ホームページ単体でできることには限界があります。

7.1 ブログ・SNSからホームページへ、送り先と送り文を決める

ホームページは、待ちのメディアです。存在を知らない人は訪れてくれません。だから2.2で見た役割分担を、実際の導線として引いておく必要があります。ここで効くのは、送り先と送り文をページ単位で決めておくこと。ブログ記事の末尾からは体験セッションの申し込みページへ、SNSのプロフィール欄のリンクはトップページへ。「同じ悩みの方向けに、こういう場を用意しています」と一文添えてから貼る。それだけで、クリックの質が変わります。

2.4で触れたとおり、ブログで狙う言葉には注意点があります。書くのはコーチングの解説ではなく、ターゲットの悩みの言葉。記事の下書きはAIで時短し、あなたはクライアントとの対話に時間を使う。そんな分担も現実的になってきました。

ブログでの発信の始め方は、コーチのブログ集客5ステップの記事で詳しく解説しています。人前で話すのが得意な方なら、コーチのセミナー集客の記事から入るのが早い道です。

コーチの契約までのWeb集客の導線

7.2 会う前に信頼が伝わる状態をつくる

導線がつながると、見込み客は体験セッションに来る前から、あなたの考え方や人柄に触れています。初回の面談が「検討の場」ではなく「確認の場」に変わり、成約率は自然と上がります。売り込むのではなく、お願いされる。志師塾が先生業の方に一貫してお伝えしている集客の形です。

この状態をつくる材料は、すでにホームページの中にあります。プロフィール、お客様の声、料金と流れ。会う前に3回読まれているページは、当日の30分ぶんの説明を肩代わりしてくれると考えてください。

7.3 高くても選ばれるコーチへ

仕組みが整うと、価格競争からも抜け出せます。ポジショニングが明確で、会う前から価値が伝わっているコーチは、料金で比較されにくくなるからです。単発セッションの安売りではなく、3か月・6か月の継続プログラムとして価値を設計し、長く伴走する。「安いから選ばれる」ではなく「この人だから選ばれる」を目指しましょう。ホームページは、その価値を伝える中心地です。

このとき、売上を「1回のセッションいくら」で考えるのはやめてみてください。一人のお客様との関係全体でとらえ直すのです。3か月の伴走で生まれる変化に値段をつけ、その先の更新や紹介まで含めて関係を育てる。1回の単価にこだわるより、長く選ばれ続ける設計のほうが、経営はずっと安定します。

金額の見せ方にも工夫の余地があります。志師塾が講座で扱うのは、先に相場の楔(くさび)を打っておく方法です。「一般的な個別コンサルティングは1時間◯万円です」と先に置いてから自分の価格を示すと、同じ金額でも受け取られ方が変わります。ホームページなら、置き場所は料金ページの冒頭です。

7.4 AIに任せる作業と、人にしかできない仕事を分ける

ホームページづくりでも、AIの使いどころは増えました。ただ、「AIが文章を書いてくれる」で終わらせると、かえって選ばれなくなります。誰が書いても同じ文章になるからです。

線の引き方は、3つに分けると迷いません。

  • AIに任せてよいもの:構成案のたたき台、業界用語の言い換え候補、文章の推敲、ブログ記事の下書き
  • 人が決めるもの:誰に向けたページかという判断。どの経験を谷と山に選ぶかという判断
  • 人にしか出せないもの。お客様が実際に口にした言葉、あなた自身が通ってきた道。この2つはAIの中に存在しません

コーチのAI活用の全体像は、コーチのAI活用術の記事にまとめています。

8. コーチのホームページを変えた志師塾卒業生3人の実例

ここまでの内容が、実際にどう形になるのか。志師塾で学んだコーチの方々の歩みを、3人ぶん紹介します。発言と数字は、すべて公開済みのインタビュー記事で裏を取っています。

8.1 関口純裕さん|名乗りを絞ったら、反応が変わった

アスレティックトレーナーの資格を持ち、12年間スポーツの現場で延べ800名のアスリートを指導してきた関口純裕さん。ラグビーチームで10年トレーナーを務めたあと、独立されました。

独立直後はコロナ禍と重なり、最初に選んだのはオンラインでのダイエット指導でした。ところが「他のトレーナーと差別化が図れず、思うように集客に結びつかなかった」と振り返っています。1.1で見た「持っているだけでは差にならない」が、そのまま起きていた状態です。

転機は交流会でした。参加者にゴルフに取り組む経営者が多いと気づいた関口さんは、トレーニングの中身をゴルフの飛距離アップに絞り込みます。そして名刺に「飛距離アップ専門家」と書いて名刺交換をするようにした。すると、興味を持った経営者から少なからず反応が返ってくるようになりました。

やっていることは、独立前から変わっていません。変えたのは名乗りだけ。「トレーナー」という一般名称に専門領域を1語足し、入口をオンラインのダイエット指導からゴルフの飛距離アップへ1つに絞り込んだわけです。3.3で書いた「認知してほしい場所だけを絞る」が、そのまま形になった例といえます。

関口さんの言葉を、もうひとつ。「事業を考え内容を充実させただけでは、その事業が顧客に伝わることがありません。例えば、集客の導線作りやそれに必要なSNS、ランディングページなどを準備する。このような事業に付随することをどこまで計画に織り込めるか、これらの知識がいかに大切であるか、独立して実感しました」。詳しくは関口純裕さんのインタビュー記事をご覧ください。

8.2 平真理子さん|「伝え方」を学び、ホームページを再設計

肩書きは「自己実現メンタルコーチ」。脳科学と心理学をもとにした「脳の使い方」のトレーニングを提供する、平真理子さんです。福岡県北九州市で教室を運営しています。

平さんは長く四足のわらじを履いていました。不動産賃貸業の代表取締役、協同組合の代表理事、専門学校の非常勤講師、そして教室の代表。志師塾で得た最大の気づきは「本当にやりたいことに集中してよい」という一点だったといいます。受講後は専門学校の講師を退職し、フランチャイズ契約も解消。残る2つの事業も引退に向けて準備中で、4つのうちコーチングの1つへ絞り込みを進めています(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。

もうひとつの学びが「伝え方の大切さ」でした。ホームページに必要な情報、キャッチコピーの作り方を学んだと語っています。インタビュー当時は、志師塾のサポートのもとで新しいキャッチコピーを作成し、ホームページを再設計している最中でした。この記事の3.2と6.1で書いたことを、実際に手を動かして進めた例です。

「思うようにビジネスを拡大できなかった」原因のひとつに、マーケティングへの不慣れがありました。教える中身には自信があるのに、伝え方だけが足りていない。コーチに最も多いつまずき方です。歩みの詳細は平真理子さんのインタビュー記事に残っています。

8.3 井上由紀さん|「誰を受け入れないか」まで決めた

カナダ・ノバスコシア州を拠点に、ひとり起業に関心のある、経営経験のない50歳前後の女性へビジネスコーチングを行う井上由紀さん。肩書きは「決断コーチ」です。

ターゲットの書き方に注目してください。「起業したい女性」ではありません。年代も、経営経験の有無も、関心の段階まで指定されています。3.3で書いた「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を、ここまで具体的に言い切っている例です。

井上さんは志師塾で、自分を棚卸しして志とキャッチコピーを磨くセッションに取り組みました。5年ほど考え続けて悩んでいたビジネスコンセプトが、ここでようやくまとまり始めたそうです。たどり着いた結論は「密着型の少数精鋭のコーチングスタイル」。これまでコンテンツビジネスを学んできたけれど、自分がやりたいのはそうではなかった、と語っています。

この決断は、ゴール設計にも直結します。密着型なので、同時にサポートできるのはあと1〜2名。受け入れ枠が少ないなら、ホームページのゴールは「たくさん集めること」ではなく「合う人だけに来てもらうこと」になります。5.1で書いたゴールの絞り込みを、事業の形そのもので実行しているわけです。

「ご縁があった方に120%、いや200%関わっていきたい」。この姿勢は井上由紀さんのインタビュー記事で詳しく読めます。

8.4 3人に共通していたこと

専門分野も、拠点も、顧客層もばらばらです。それでも、3人の歩みには同じ折り返し地点がありました。

  • 「コーチ」とだけ名乗るのをやめた:飛距離アップ専門家、自己実現メンタルコーチ、決断コーチ。3人とも専門領域を1つ足しています
  • 中身ではなく、伝え方を変えた:関口さんはトレーニングの内容を変えていません。平さんも教える中身は同じ。変えたのは、どう名乗り、どう伝えるかでした
  • やることを増やさず、減らした。平さんは4つの仕事のうち2つを手放し、井上さんは受け入れ枠を1〜2名に。絞ったから、伝わる言葉になりました

3人が最初にやったのは、新しい集客手法を試すことではありませんでした。自分は誰の、どんな困りごとに強いのか。その一点を言葉にし直すことから始めています。手を動かす前に名乗りから直した。3人に共通するのは、この順番です。

他のコーチの歩みは、コーチの成功事例インタビューにまとまっています。

では、あなたは「コーチ」の前に何を1語足すのでしょうか。3人とも、その1語を机の上でひねり出したわけではありません。関口さんは交流会で相手の関心がゴルフにあると気づき、平さんと井上さんは講座のセッションで自分を棚卸しして言葉にしました。外からの視点が入って、はじめて決まっている。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、その棚卸しの手順を先生業の事例つきで解説しています。

9. コーチのホームページ集客でよくある質問

9.1 コーチのホームページは、自分で作るべきですか?外注すべきですか?

最初の1枚は自分で作ることをおすすめします。理由は費用ではなく、書く中身が固まっていない段階で外注すると、デザインだけ立派で言葉が空っぽのページになるからです。無料や低額のツールで公開し、体験セッションの申し込みが月に数件入るようになってから、デザインを外注する。この順番なら、外注先に渡す原稿がすでに手元にあります。

9.2 コーチとしての実績がまだ少なくても、ホームページを作るべきですか?

作るべきです。実績の数より、訪問者が「自分のことだ」と感じる一文があるかどうかで決まります。セッション件数が少ない段階では、前職の経験や、自分自身が深く悩んだテーマを材料にしてください。同じ場所で立ち止まった経験のある人の言葉には、件数とは別の説得力があります。

9.3 コーチのホームページに料金を載せるべきですか?

載せてください。4.2で触れたとおり、隠すほど不安が膨らんで問い合わせは減ります。金額を確定できない場合でも、「3か月プログラム 15万円〜」のように下限を示すだけで印象は変わるのです。あわせて、その金額に何が含まれて何が含まれないかを書いておくと、金額の高さそのものは問題になりにくくなります。

9.4 コーチのホームページとSNS、どちらを先に整えるべきですか?

ホームページが先です。受け皿がないまま発信量だけ増やすと、いちばん温度の高い人を取りこぼします。投稿を見て「この人に相談したい」と思った瞬間に、確かめる場所がないからです。総務省の令和7年通信利用動向調査では、SNSを利用する人の65.6%が「知りたいことについて情報を探すため」と答えています。探した先に何もない状態を、先につぶしておきましょう。

9.5 コーチのホームページからの問い合わせがゼロです。何から直せばよいですか?

訪問者数を先に確認してください。月に100人も来ていないなら、直すのはホームページではなく入口です。ブログ、SNS、紹介、セミナー。人を連れてくる経路を増やすほうが先になります。訪問者は来ているのに申し込みがゼロなら、上から順に疑います。キャッチコピーが誰に向けたものか伝わっているか。料金と進め方が書いてあるかどうかも、目で確かめます。申し込みボタンがページ中盤にもあるか。この3点で、たいていの原因は見つかります。

9.6 コーチングの資格を持っていないと、ホームページに書けませんか?

資格の有無より、誰のどんな悩みを扱うのかのほうが先に見られます。日本でコーチングは資格がなくても名乗れる仕事なので、資格名を並べても比較の材料にはなりにくいのです。持っているなら書けばよいですし、無いなら前職の経験や実際の変化の記録で埋めてください。訪問者が知りたいのは、あなたが何を学んだかではなく、自分がどう変われるかです。

9.7 コーチのホームページは、どのくらいの頻度で更新すべきですか?

トップページや料金ページは、年に2〜3回の見直しで十分です。頻繁に変えるべきなのはお客様の声と実績の部分で、こちらは新しい声が集まるたびに足していきます。ブログを同じサイトの中に置いているなら、検索からの流入につながるのは週1回程度の更新です。全体を作り直す必要はありません。

10. まとめ:コーチのホームページ集客は「伝わる設計」から

コーチのホームページ集客で大切なことを、まとめます。

  • ホームページは企業の93.3%が持っている。差がつくのは「持っているか」ではなく「設計されているか」
  • 訪問者はSNSと検索で見つけ、スマートフォンで読み、ホームページで決めます
  • ポイント1:キャッチコピーはワーディングよりポジショニング。肩書き13文字、コピー25文字で組む
  • ポイント2:予備知識ゼロの人にも伝わる言葉で、お客様の「変化」を気持ち・行動・成果の3層に分けて語ること
  • ポイント3:ゴールを体験セッションに定め、コンバージョン率で測って育てる
  • そのうえで、ブログ・SNSからの導線をつなぎ、継続プログラムまで設計する

見栄えを整えることは、集客の答えではありません。誰のためのコーチングかを言い切り、知らない人にもわかる言葉で伝え、体験セッションという出口を用意する。この設計ができたホームページは、あなたの営業を24時間代行してくれる存在に変わります。

明日から着手できることを、3つに絞って置いておきます。

  1. これまで受けたセッションを書き出し、「一番力になれた」相手に印を付ける
  2. その人は、自分の悩みをどんな言葉で口にしていたか。その言葉で自分の肩書きを13文字にする
  3. ホームページのトップ、名刺、SNSの自己紹介。その13文字を、この3か所でそろえます

ここまでやれば、次に何を直せばよいかは自然に見えてくるものです。比べられる存在ではなく、「この人に相談したい」と思い出される存在を目指しましょう。

あわせて読みたい記事です。

キャッチコピー、伝わる表現、ゴール。3つのうちどれか1つで詰まると、残りの2つも動きません。逆に3つがつながると、検索で見つけてもらってから体験セッションに申し込んでもらうまでが1本の道になります。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで扱っているのは、その1本の道の通し方。先生業の実例で、順を追って見ていきます。

「この人に相談したい」と思い出されるコーチになりたい方へ

ホームページは、直す順番を間違えると何度でも作り直しになります。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで、どこから着手するかを確かめてみてください。参加費は無料です。

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この記事について

監修:志師塾(株式会社エクスウィルパートナーズ)。士業・コンサルタント・コーチ・講師といった「先生業」に特化した集客・顧客獲得支援を行い、これまでに3,200名を超える先生業の方を支援してきました。本記事は、コーチの受講生・卒業生への支援で得た知見と、総務省「令和7年通信利用動向調査報告書(世帯編・企業編)」および厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」の公表資料をもとに構成しています(公的データの確認日:2026年8月27日/支援人数の原本確認日:2026年8月16日)。

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