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カウンセラーのホームページ集客|相談予約が入る3つの型

カウンセラーのホームページ集客|相談予約が入る3つの型

ホームページを整えたのに、相談の予約が入らない。制作会社に頼んで見た目はきれいになったはずなのに、問い合わせフォームは静かなまま。カウンセラーとして開業した方から、志師塾にはこうした相談がよく届きます。

原因は、デザインの良し悪しではありません。ホームページに「誰の、どんな悩みを解決する人か」が書かれていないことです。相談したい人は、きれいなページを探しているのではなく、自分の悩みを分かってくれそうな人を探しています。

この記事で扱うのは、次の3つです。

  • まず土台:予約が入らない理由と、ホームページに載せるべき情報
  • 次に3つの型:キャッチコピー、顧客層、目的。手を付ける順番のとおりに並べました
  • そのうえで仕上げ:申し込む勇気を後押しする設計、企業向けの入口、ブログ・SNSとの分担

先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師・カウンセラーなど)の集客支援を専門としてきた志師塾が、実際に手を動かす順に解説します。読み終えるころには、いまのホームページのどこを直せば相談予約につながるのかが見えているはずです。

目次

  1. カウンセラーのホームページで相談予約が入らない3つの理由
  2. カウンセラーのホームページに載せる「ビジネス情報」
  3. カウンセラーのホームページ集客の型1:3秒の壁を破るキャッチコピー
  4. カウンセラーのホームページ集客の型2:求める顧客層を明確に表現する
  5. カウンセラーのホームページ集客の型3:目的をはっきりさせる
  6. カウンセラーのホームページは「申し込む勇気」まで設計する
  7. カウンセラーのホームページに企業向けの入口を足す
  8. カウンセラーのホームページとブログ・SNSの役割分担
  9. カウンセラーのホームページに学べる志師塾卒業生3人の実例
  10. カウンセラーのホームページ集客でよくある質問
  11. まとめ:カウンセラーのホームページは「選ばれる理由」の受け皿

カウンセラーのホームページは、読み手の状態が特殊です。悩みの渦中にいて、しかも誰にも打ち明けられずに開かれる。売り込みの言葉がいちばん効かない相手だと言えます。では何を置けば届くのか。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、売り込まずに「この人なら」と思ってもらう組み立てを扱っています。

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1. カウンセラーのホームページで相談予約が入らない3つの理由

カウンセラーのホームページで相談予約が入らない理由とは、デザインの不足ではなく、役割・中身・宛先の3つを決めないまま作ってしまうことです。ホームページを持っているカウンセラーは大勢います。それでも予約につながっている人は多くありません。差を生んでいるのは、次の3つの勘違いです。

1.1 見た目がきれいなだけでは集客できない

見た目がきれいなホームページをつくることは、もちろん大切です。ページの印象は、そのままあなた自身の印象に直結します。デザインがままならないページより、整ったページのほうが良いに決まっているでしょう。

ただ、きれいなだけのホームページでは、Web集客は成功しません。制作会社の仕事は「きれいなページを作ること」であって、「相談予約を増やすこと」ではないからです。それが間違いというわけではなく、そもそも目的が違います。ここを分けて考えられるかどうかが、最初の分かれ目です。

もうひとつ、カウンセラーには特有の事情があります。カウンセリングという商品は、写真に撮れません。飲食店なら料理の写真、工務店なら施工事例の写真で価値の一部が伝わりますが、あなたの仕事は目に見えない対話です。写真で伝わらないぶん、言葉の役割が他業種より重くなります。デザインに予算を寄せて原稿を後回しにすると、いちばん効く部分が空っぽのまま公開されてしまう。

1.2 ホームページ単体で集客しようとしている

もうひとつの勘違いが、ホームページだけで集客を完結させようとすることです。志師塾のWeb集客の考え方では、インターネット上の道具にはそれぞれ違う役割があります。出会いをつくる道具、信頼を深める道具、そして受け皿になる道具。ホームページは3つ目、「信頼の受け皿」です。

受け皿だけを磨いても、そこに水が流れてこなければ意味がありません。ブログやSNSで出会いをつくり、その人が「どんな人だろう」と調べに来たときに背中を押す。それがホームページの仕事になります。役割を分けて設計すると、それぞれのページに書くべきことは自然に決まるはずです。

この構造は、悩みを抱えた人がどこへ相談しているかを見るとよく分かります。厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事上のストレスについて相談できる人がいる労働者は94.6%。ところが、その相談相手は「家族・友人」が68.6%、「上司」が65.7%で、身近な人に集中しています(厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」)。

カウンセラーのホームページ集客の前提|働く人がストレスを相談できる相手の割合

相談したい気持ちが無いわけではありません。相談先が身近な人で止まっているだけです。専門家の存在は、悩んでいる人の視界にまだ入っていない。ホームページは、その視界の外から中へ入るための道具ではなく、視界に入ったあとに「この人なら」と決めてもらうための道具です。順番を取り違えると、受け皿を磨き続けて誰も来ない、という状態が続きます。

1.3 「誰でもどうぞ」が、予約をいちばん遠ざける

「どんな悩みでもご相談ください」。誠実な姿勢のようでいて、この一言が予約をもっとも遠ざけます。人は悩みが深いほど「自分の悩みの専門家」を探すからです。幅広く受けられることは、あなたの実力であって、相手の判断材料にはなりません。

心理の看板を掲げる人は、この数年で急に増えました。国家資格である公認心理師の登録者数は、2019年3月末の24,056人から、2026年6月末には76,547人。7年で3倍を超えています(一般財団法人 公認心理師試験研修センター「公認心理師の都道府県別登録者数」)。民間資格まで含めれば、名乗っている人の数はさらに膨らみます。

カウンセラーの競合状況|公認心理師の登録者数の推移

この人数の中で「カウンセラーです」とだけ名乗ると、相談者は違いを見分けられません。違いが見えなければ、比べる物差しは料金と場所だけになる。安さで選ばれた関係は、より安い相談先が現れれば終わってしまいます。ホームページは、その競争から抜け出すための場所でもあるわけです。

カウンセラーのホームページで相談予約が入らない3つの理由

2. カウンセラーのホームページに載せる「ビジネス情報」

カウンセラーのホームページに載せるビジネス情報とは、相談したい人が申し込みを決める前に知りたいことの全部です。役割が決まったら、次は中身。ここを外すと、どれだけ手を入れても予約にはつながりません。

2.1 ホームページとブログは、載せるものが違う

ホームページにはビジネス情報を、ブログにはビジネス情報を極力載せない。志師塾ではこう整理しています。ブログの役割は、あなたの考え方や人柄を伝えて「この人なら分かってくれそう」という安心を育てること。料金表や事務所案内を並べる場所ではありません。

それぞれの道具がそれぞれの役割を果たすことで、Web集客という全体の目標が達成されます。ブログの書き方はカウンセラーのブログ集客の記事で解説していますので、あわせて読んでみてください。

2.2 相談希望者が探している情報をそろえる

ビジネス情報とは何かというと、カウンセラーとしての相談内容、1回あたりの費用と時間、相談の進み方、オンラインの可否、事務所へのアクセスといったものです。まとめれば、「あなたに相談したいと考えている人が、決める前に知りたいこと」

そろえる基準は、想像で決めないことです。これまで受けた問い合わせのメールを開いて、聞かれたことをそのまま書き出してみてください。「保険は使えますか」「録音されますか」「家族に知られませんか」。実際に届いた質問は、そのまま次の人も知りたいことです。問い合わせで説明している内容は、ページに書いておけば説明の手間ごと減らせます

2.3 料金を書かないと、そこで判断が止まる

料金を書かないカウンセラーは多いものです。気持ちは分かります。ただ、費用が分からないページに問い合わせるのは、相談する側にとって勇気の要る行動です。迷いを減らすことが、そのまま予約数につながります

書けない事情があるなら、目安と考え方だけでも示してください。「初回は90分で1万円、2回目以降は60分で8千円」「継続でお受けする場合は3か月単位」。この程度でも、相談者は自分の予算と照らし合わせられます。金額そのものより、何にいくらかかるのかの構造が見えないことのほうが不安なのです。

安さで選ばれたくないなら、なおさら書いたほうが有利になります。金額を隠せば、相手が手にする物差しは相場だけです。金額と一緒に「その時間で何が起きるのか」を書けば、比べる物差しが料金から中身へ移ります。志師塾では、提示する価格の3倍のメリットを説明できるかを値付けの目安にしています。高いと言われたときに足りていないのは、値下げではなく説明する材料のほうです。

2.4 制作会社の「きれい」と、集客の「わかる」は別物

ホームページ制作を勧めてくる会社の多くは、ユーザーが求める情報がそろっているかという視点を持っていません。持っていないというより、それは仕事の範囲の外にある話です。だからこそ、載せる中身はあなた自身が決める必要があります。

発注のしかたにもコツがあります。「カウンセリングルームのホームページをお願いします」と頼むと、出てくるのは同業のページに似た構成です。渡すべきは、誰に読ませたいか、読んだ人に何をしてほしいか、そのために必ず載せる項目は何か。この3つを紙1枚にして渡せば、制作は一度で終わります。決まらないまま作ると、決まったあとにもう一度作ることになり、同じ金額が二度出ていくことに。

判断の基準はひとつです。「相談したい人が知りたいことが、迷わず見つかるか」。この問いにイエスと言えるまで、情報を足したり並べ替えたりしてください。ここから先は、そのうえで特に効く3つの型を見ていきます。

3. カウンセラーのホームページ集客の型1:3秒の壁を破るキャッチコピー

カウンセラーのホームページのキャッチコピーとは、開いて3秒で「誰の・どんな悩み」を扱う人かを伝える一行のことです。最初の型は、ページを開いた瞬間に効くもの。人は驚くほど短い時間で、そのページを読むかどうかを決めています。

3.1 人は約3秒でページの価値を判断している

「自分には必要ない」「つまらない」。訪れた人は、こうした判断を約3秒のあいだに済ませていると言われます。これが「3秒の壁」です。どれだけ丁寧に書き込んだページでも、この壁を越えなければ読まれません。

3秒で伝えられるのは、長い文章ではなく短い一言だけ。だからこそキャッチコピーが効きます。パッと見た瞬間に意味が届き、「これは自分に関係がある」と思ってもらえるかどうか。ホームページの成否は、ここで半分決まります

カウンセラーの場合、この3秒はもう一段シビアになります。悩みを検索している人は、たいてい他の何本かのタブも同時に開いているからです。比べているのはあなたと同業ではなく、あなたと「今日は何もしない」という選択肢。最初の一行の仕事は、売り込むことではなく、閉じさせないことです。

3.2 短い一言に「誰の・どんな悩み」を入れる

キャッチコピーに入れるべきは、あなたの肩書ではありません。「誰の」「どんな悩みを」解決するカウンセラーなのかです。「心に寄り添います」では誰の心にも引っかかりませんが、「職場の人間関係で眠れない夜が続くあなたへ」なら、当てはまる人の手が止まります。

探すべきは、格好いい言葉ではありません。届くのは、相談したい人が心の中で使っている言葉のほうです。難しい専門用語より、本人がつぶやいている一言のほうが強い。

言葉の材料は、あなたのカルテの中にあります。これまでのクライアントが初回に口にした一言を、思い出せるだけ書き出してみてください。「朝、体が動かない」「怒っていないのに、怒っていると言われる」。こうした生の言い回しは、あなたにしか集められない一次情報です。検索されている言葉と、相談者が実際に使う言葉は、たいてい重なります。

3.3 肩書き・キャッチコピー・プロフィールを3点セットで組む

ページの上半分で働く言葉は、ひとつではありません。志師塾では、価値を伝える3点セットとして肩書き・キャッチコピー・プロフィールを組み合わせます。

カウンセラーのホームページで価値を伝える3点セット(肩書き・キャッチコピー・プロフィール)

肩書きは13文字が目安。公式は「専門領域+一般名称」です。「カウンセラー」だけでは何屋か伝わらないので、専門領域を前に足します。「共働き夫婦の対話専門カウンセラー」「休職からの復帰に伴走する産業カウンセラー」といった形。資格名をそのまま肩書きにしないでください。相談者が知りたいのは資格の種類ではなく、自分の悩みを扱ってくれるかどうかです。

キャッチコピーは25文字を目安に、メリット・具体性・To Meメッセージの3つで組みます。メリットは「その結果、相手にどんな良いことが起きるか」。具体性は数字で見せる部分。To Meメッセージは、地域・年齢・立場を名指しして「自分のための情報だ」と感じてもらう部分です。3つが入れば、通りすがりの人の手が止まります。

プロフィールは相手のために書く。ここが最も間違えやすいところです。書きたいことを書くのではなく、読んだ人が「この人になら話せそうだ」と思う材料を並べる。志師塾では、伝えたいメッセージを先に2つ決めてから、そのメッセージが伝わる出来事を選ぶ順で組み立てます。経歴の羅列ではなく、谷と山のある物語にすると、はじめて人柄が伝わります。

3.4 言葉より先に、ポジショニングを決める

ここで大事な順番があります。コピーづくりは言葉選びの作業に見えますが、実際に効くかどうかを決めるのは、その前の設計です。志師塾では、道具に手を付ける前に立ち位置を固める「ポジショニング先行」を大切にしています。何を書くかより、誰に向けて何の専門家になるかが先。ここが決まっていないコピーは、どれだけ磨いても薄いままです。

ポジショニングとは、無競争状態で顧客に選ばれる独自の場所を見つけること。差別化とは違います。差別化は「違い」を追いかけるあまり、顧客のいない場所へ迷い込む危険がある。珍しい手法を掲げても、その手法を探している人がいなければ相談は来ません。探されている悩みの中で、自分が誰よりも詳しい一点を選ぶ。これがポジショニングです。

言い換えると、キャッチコピーづくりで手が止まるのは、言葉の才能が足りないからではありません。その手前の一点が決まっていないだけです。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、相談者が検索窓に打ち込む言葉から一点を決めるまでの手順を、実際のページの前後を見せながら進めます。

4. カウンセラーのホームページ集客の型2:求める顧客層を明確に表現する

カウンセラーのホームページで求める顧客層を明確に表現するとは、「誰の、どんな場面の悩みを扱うのか」をページ全体で言い切ることです。2つ目の型は、対象の絞り込み。キャッチコピーの土台にもなる、ホームページ全体を貫く考え方になります。

4.1 教育カウンセラーか、産業カウンセラーか

あなたはカウンセラーとして、どのような人の、どのような悩みを解決したいのでしょうか。子どものメンタルを扱う教育カウンセラーなのか、働く人のメンタルヘルスを担う産業カウンセラーなのか。カウンセラーの職域は、これだけにとどまらず無限に広がっています。

幅広い相談に応じられるあなただからこそ、対象を決めておきたいところです。心理系の資格は種類が多く、名乗る人も年々増えました。絞らなければ、相談者の目にはみな同じに映ってしまいます。

4.2 絞る軸は、悩み・立場・場面の3つ

絞ると言われても、どこで線を引くか迷うところでしょう。志師塾では、切り口を3つの軸で考えます。

  • 悩みで絞る:職場の人間関係、夫婦のすれ違い、子どもの不登校、休職からの復帰。相談者が検索窓に打ち込む言葉に近い軸
  • 立場で絞る:管理職、共働きの母親、看護師、教員、経営者。同じ悩みでも、立場が違えば事情も言葉づかいも変わります
  • 場面で絞る:転職の直後、産休明け、介護が始まったとき。悩みが噴き出すタイミングを名指しする軸

1つの軸だけで勝負すると、まだ同業が並びます。志師塾では、100人に1人のものを2つ掛け合わせて1万人に1人になるという考え方を使います。「看護師の」「復職」に絞れば、その2語で探している人にとって、あなたは唯一の候補に近づく。絞るのは実際に受ける仕事ではなく、認知してもらう場所だけです。看板を1つに絞っても、来た相談を断る必要はありません。

4.3 絞るほど「自分のための専門家だ」と伝わる

「カウンセラーです。なんでもご相談ください」と書くよりも、「ビジネスパーソンを支えるカウンセラーです。仕事のストレスや悩みをご相談ください」と書く。後者のほうが、ページを見ている人とあなたが求める相談者との重なりがはっきりします。

絞ると相談が減りそうに感じるかもしれません。実際は逆です。「誰でもどうぞ」の看板より、「自分のための専門家だ」と感じられる看板のほうが、悩んでいる人は扉を叩きやすい。ホームページ上で対象を表現することは、断るためではなく、届けるための作業になります。

絞った看板には、副産物があります。紹介がしやすくなることです。「いいカウンセラーを知っている」では相手に渡りませんが、「職場の人間関係だけを専門にしている人がいる」なら、その場で名前が出ます。紹介されない理由の多くは、腕ではなく説明しにくさにあります

4.4 目指すのは「この悩みなら、あの人」という第一想起

絞り込みのゴールは、見込みの相談者の頭の中で「この悩みといえば、あの人」と最初に思い出される状態(第一想起)をつくることです。紹介も口コミも、ここから生まれます。誰かが職場で悩みを打ち明けられたとき、あなたのページを思い出して転送してもらえるか。ホームページは、そのときに渡される名刺でもあります。

第一想起は、一度で手に入るものではありません。ブランドの語源は牛の刻印で、何度も何度も押すから形になる。同じ一文をホームページ、ブログ、SNS、名刺で繰り返す。言い回しを毎回変えたくなったら、それは刻印を薄くしている合図だと考えてください。

5. カウンセラーのホームページ集客の型3:目的をはっきりさせる

カウンセラーのホームページの目的とは、読み終えた人に取ってほしい行動を、ひとつだけ決めておくことです。3つ目の型は、ページ全体の設計にかかわります。あなたがホームページを運営する目的は、何でしょうか。

5.1 ゴールから逆算して中身を決める

ホームページが目指すゴールを設定し、そこから逆算する。それだけで、ページの輪郭ははっきりします。初回相談の申し込みがゴールなら、申し込みまでの不安を消す情報を先回りして置く。メールでの問い合わせがゴールなら、フォームを目立つ場所に置く。ゴールが決まっていないページは、何を足しても散らかっていきます

ゴールは1つに絞ってください。相談予約もメルマガ登録も講座の申し込みも、すべて同じ大きさのボタンで並んでいるページをよく見かけます。選択肢が3つあると、人は選ばずに離れる。主たる出口を1つ決め、残りは小さく置くのが原則です。

5.2 予約・問い合わせの導線を切らさない

「問い合わせをゴールにした」と言いながら、連絡先が見つけにくいページは少なくありません。読み進めた人が「相談してみようか」と思った瞬間に、次の一歩がそこにあるか。ページの下まで戻らないと申し込めない、スマホだとボタンが押しにくい。こうした小さな引っかかりが、決めかけた気持ちを冷ましてしまいます。

カウンセラーの場合、この「決めかけた気持ち」の寿命は特に短いものです。勇気を出した瞬間に押せないと、次は開いてもらえないと考えたほうがいい。各ページの終わりに、必ず次の行き先を置いてください。行き止まりのページを1枚も作らない、というだけでも数字は動きます。

5.3 入口を「重い」と「軽い」の2つに分ける

初回相談の申し込みは、相談者にとって重い行動です。日程を空け、料金を払い、はじめて会う人に自分の話をする。ここまで一気に踏み切れる人ばかりではありません。

そこで、軽い入口を1つ用意します。「一人で抱えているサインのチェックリスト」「話す前に整理しておく3つの質問」といった資料を、メールアドレスと引き換えに渡す形。まだ決めきれない人を、そのまま帰さないための受け皿です。受け取った人には、メールで少しずつ考え方を届けていく。カウンセリングは関係性の仕事なので、この助走がそのまま信頼になります。

重い入口と軽い入口は、同じ大きさで並べません。主が相談予約、従が資料。役割を書き分けておくと、押し売り感は出ずに選択肢だけが増えます。

5.4 単発で終わらせず、継続プログラムにつなげる

もう一段先を考えるなら、ホームページのゴールは「1回の相談予約」だけではありません。深い悩みの多くは、1回では解決しきれないからです。3か月・6か月と伴走する継続プログラムを用意し、その入り口として初回相談を位置づける。ここまで設計できると、毎月ゼロから集客し直す必要がなくなります

カウンセラーのホームページから継続プログラムまでの導線

継続の中身は、ページに書いておいてください。「全6回・隔週90分・間の期間はメールで質問できます」。ここまで書いてあると、初回相談は「売り込まれる場」ではなく「合うかどうかを確かめる場」に変わります。先に全体像を見せておくほうが、当日の会話は軽くなるのです。

5.5 数えられる状態にしておく

ゴールを決めることには、もうひとつ効きめがあります。訪問した人のうち何人がゴールに至ったかを数えられるようになる。数えられれば、直した効果も分かります。感覚ではなく数字で改善できる状態になるわけです。

見るのは3つで足ります。ページを見た人の数、申し込みフォームまで進んだ人の数、実際に送信された数。この3つのどこで人が落ちているかで、直す場所が決まります。入口で落ちているならキャッチコピー、途中で落ちているなら情報不足、最後で落ちているならフォームの項目が多すぎる。原因の見当をつけずに全部を作り直すから、時間もお金も余分にかかります。

あわせて、集客まわりの作業はAIで時短できます。浮いた時間を相談者との対話に回せば、サービスの質そのものが上がる。取り入れ方はカウンセラーのAI活用術の記事で紹介しています。

カウンセラーのホームページ集客|相談予約が入る3つの型

6. カウンセラーのホームページは「申し込む勇気」まで設計する

カウンセラーのホームページに固有の仕事とは、申し込む直前にわいてくる不安を、先回りして消しておくことです。型の3つがそろっても、最後の一歩で止まる人がいます。止まる理由は、たいてい情報不足ではなく怖さのほうです。

6.1 申し込む前に浮かぶ5つの不安

相談を決めかけた人の頭には、だいたい同じ5つが浮かびます。

カウンセラーへの相談を申し込む前に浮かぶ5つの不安

  • 話が漏れないか:守秘義務の範囲、記録の扱い、例外になる場合
  • うまく話せる自信がない:どこから話せばいいのか、まとまっていない
  • 当日の流れ:時間の使い方、聞かれること、宿題の有無
  • 合わなかったらどうするか:1回でやめられるか、キャンセルはいつまでか
  • この人で大丈夫か:資格、経験年数、扱ってきた相談の種類

この5つに答えるページを作る。それだけで申し込みは動きます。「よくある質問」に押し込めず、申し込みボタンのすぐ手前に置くのがコツです。人が迷うのはボタンの前であって、ページの下ではありません。

6.2 守秘義務と安全性を、はっきり書く

心の相談で最大の不安は、話した内容の行き先です。ところが、守秘義務について何も書いていないカウンセラーのページは珍しくありません。専門家にとっては当たり前でも、相談者にとっては当たり前ではありません。

書くのは3点。誰にも共有しないこと、記録をどう保管しているか、法令上どうしても例外になる場面があること。3つ目を隠さずに書くほうが、かえって信頼されます。オンラインで受けるなら、使う道具と、家族に聞かれない環境をどう用意してもらうかも添えてください。安心は、抽象的な言葉ではなく手順の具体性から生まれます

6.3 「お客様の声」は、扱いに気をつけながら載せる

実績を見せたい気持ちと、クライアントを守る責任がぶつかるのがこの項目です。だからといって何も載せないと、相談者は判断材料を失います。

現実的な進め方は3つあります。ひとつは、本人の同意を取ったうえで、匿名かつ特定できない粒度で載せること。ふたつめは、変化そのものではなく、受けた人が語った「受ける前の気持ち」を載せること。「予約するまでに3か月迷いました」という一言は、いま迷っている人に強く届きます。3つめが、相談例をこちらで再構成して「こうした相談を受けています」と示す形。効果を保証する書き方だけは避けてください。心の変化に確実はありませんし、断定はそのまま信頼を損ないます。

6.4 ページはスマートフォンで開かれる

もうひとつ、忘れられがちな前提があります。あなたのページは、パソコンの大きな画面ではなく、手のひらの画面で開かれるということ。総務省の「令和6年 通信利用動向調査」では、個人のインターネット利用は端末別でスマートフォンがパソコンを27.6ポイント上回り、20歳から59歳の各年齢階層で9割がスマートフォンを使っています総務省「令和6年通信利用動向調査の結果(概要)」)。

悩みを検索する時間帯を思い浮かべてください。深夜のベッドの中、通勤電車、昼休みの休憩室。パソコンの前に座って落ち着いて探す人のほうが少数派です。制作した画面をパソコンでしか確認していないなら、一度、自分のスマートフォンで開いてみてください。最初の1画面だけで、何のカウンセラーか分かるでしょうか。

見るところは4つです。最初の画面に肩書きとキャッチコピーが入っているか、文字が小さすぎないか、申し込みボタンが親指の届く位置にあるか、電話番号がタップで発信できるか。直すのはデザイン全体ではなく、この4つだけで構いません

6.5 フォームの項目を減らす

最後の関門が申し込みフォームです。ここで住所、生年月日、職業、相談内容を細かく書かせると、書きかけの人が戻れなくなります。心の相談では、「うまく書けないから、やめておこう」という引き返し方をされやすいのです。

必須にするのは、名前とメールアドレス、希望日の候補まで。相談内容は自由記述にして、「一行でも構いません」と添えておく。詳しい事情は当日に聞けば足ります。フォームは診断の場ではなく、扉を開けてもらう場所だと考えてください。

ここまでで、役割・中身・3つの型・申し込みの設計まで見てきました。とはいえ、自分のページに当てはめて並べ替えるとなると、手が止まりがちなところです。形から決めたい方のために、志師塾では先生業に特化した「顧客獲得型ホームページ設計書テンプレート」を用意しています。セミナーはまだ早いという方の、最初の一歩としてどうぞ。

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7. カウンセラーのホームページに企業向けの入口を足す

カウンセラーのホームページに企業向けの入口を足すとは、個人からの相談を待つページに、会社が発注できるページを1枚だけ加えることです。単価と安定という2つの課題を、同時に動かせる打ち手になります。

7.1 小さい会社ほど、支える人がいない

職場のメンタルヘルスは、会社の規模で状況がまるで違います。厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」では、メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所は全体で63.2%。事業所規模で分けると、労働者50人以上では94.3%、30人から49人では69.1%、10人から29人では55.3%となっています(厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」)。

事業所規模別のメンタルヘルス対策の実施状況|カウンセラーの企業向け市場

50人以上の会社は、産業医もストレスチェックも整っています。参入するなら、すでに仕組みのある側ではなく、まだ何もない側です。10人から29人の会社は、半分近くが何の手も打てていません。社長が一人で抱え、辞められてから慌てる。ここに、あなたの専門が入る余地があります。

7.2 個人向けの言葉のままでは、会社には届かない

ここで気をつけたいのが、言葉の置き換えです。個人向けのページは「あなたの心が軽くなります」と書きます。会社に読ませるページで同じ言い方をすると、担当者は動けません。会社が動くのは、困っている状態が数字と結びついたときだからです。

採用してもすぐ辞める。休職者の穴を誰かが埋めている。管理職が部下との面談を負担に感じている。こうした場面を先に書き、そのうえで自分が何をするかを書く。心のケアという言葉を前面に出すほど、経営課題としては読まれにくくなります。個人向けのページとは別に、会社向けの1枚を用意してください。同じページに混ぜると、どちらの読者も自分ごとにできません。

7.3 会社向けページに書く4項目

会社向けの1枚に置くのは、次の4つで足ります。

  • どんな場面で呼ばれるか:休職者の復帰面談、管理職研修、採用後の定着支援
  • 提供の形と回数:月1回の相談窓口、半日の研修、単発の面談
  • 料金の決まり方:人数で決まるのか、回数で決まるのか。範囲外になるものも書く
  • 依頼から開始までの流れ:問い合わせ、打ち合わせ、開始までの日数

個人向けのページと違い、ここは物語より条件が読まれます。読み手は決裁者に説明する立場なので、社内で回覧できる形にしておくと通りやすい。会社向けページの目的は、共感ではなく検討テーブルに載ることです

7.4 紹介してくれる専門家に向けても書く

会社との接点は、直接の検索だけではありません。社会保険労務士、税理士、産業医、保険の代理店。経営者と日常的に会っている専門家が、心の話を持ち込まれる場面はよくあります。彼らは自分では扱えないので、渡せる相手を探しています。

その専門家があなたのページを開いたとき、「どんな相談を、どこまで引き受けてくれる人か」が3秒で分かるか。ここが紹介の分かれ目です。会社向けページは、見込み客だけでなく紹介者に向けた資料でもあると考えてください。安売りせずに選ばれるための考え方は、カウンセラーの集客3つのコツのページにまとめています。

8. カウンセラーのホームページとブログ・SNSの役割分担

カウンセラーのホームページとブログ・SNSの役割分担とは、変わらないものをホームページに、動くものをブログとSNSに置くという分け方です。混ぜると、どれも中途半端になります。

カウンセラーのホームページとブログ・SNSの役割分担

8.1 検索で入ってくるのは、ホームページではなく記事

ルーム名で検索してくれるのは、名刺を渡した相手か、紹介を受けた人だけです。まだあなたを知らない人は、ルーム名を知りません。検索するのは、困りごとのほうです。

「職場 人間関係 眠れない」「産後 涙が止まらない」。この言葉で上位に出るのは、事務所案内のページではなく記事のページ。検索の入口はブログで作り、信頼の受け皿をホームページが担う。これがカウンセラーのWeb集客の基本形です。ホームページだけを何度も作り直しても入口は増えません。

8.2 SNSは距離を縮める。決めるのはホームページ

SNSは、人柄と考え方を伝えるのに向いています。ただ、料金や相談の流れをSNSで探す人はいません。投稿を見て気になった人が、名前で検索してホームページにたどり着き、そこで決める。この順番になります。

だからこそ、SNSのプロフィール欄からホームページへの線を切らさないでください。投稿を増やすより、たどり着ける道を1本つないでおくほうが早く効きます。手法ごとの使い分けはカウンセラーの集客方法のページに全体像をまとめました。

8.3 どのSNSを使うかは、相談者がいる場所で決める

SNSは全部に手を出す必要がありません。決め方は単純で、あなたが扱う悩みを抱えた人が、ふだんどこで時間を使っているかで選びます。子育てや夫婦の悩みなら写真と短い文章が流れる場所、働く人のメンタルなら文字中心の場所。媒体名で決めずに、読み手の居場所で決めると、仕様や流行が変わっても選び直さずに済みます。

もうひとつ、忘れられがちな読み手がいます。経営者と日常的に会っている専門家です。社会保険労務士や産業医、保険の代理店があなたの発信を見て「この人になら渡せる」と思えば、そこから会社の仕事が生まれる。個人の相談者に向けた投稿と、渡してくれる人に向けた投稿は、置く場所を分けておくと混ざりません。

投稿の中身に迷ったら、ホームページに置いた一行を分解して使ってください。看板の言葉を場所を変えて繰り返すことが、そのまま第一想起の刻印になります。新しいことを言おうとするより、同じことを角度を変えて言うほうが早く届きます。

8.4 更新の手間は、はじめに配分を決めておく

3つを同じ熱量で回そうとすると、たいてい続きません。志師塾がすすめるのは、ホームページは半年に一度の見直し、ブログは週に1本、SNSは無理のない範囲、という配分です。ホームページは「変わらないものを置く場所」なので、頻繁に触る必要がありません

見直すきっかけは、扱う相談が変わったとき、料金を変えたとき、新しい継続プログラムを始めたとき。この3つだけ決めておけば、放置も作り直しも防げます。

9. カウンセラーのホームページに学べる志師塾卒業生3人の実例

ここで紹介する3人は、志師塾で学び、心の領域で独立した方々です。カウンセラーそのものではなく、心理コーチ・産業医という隣接領域で活動しているため、参考事例として読んでください。ホームページに置く言葉をどう決めたのかという一点で、カウンセラーにそのまま当てはまります。いずれも公開済みのインタビュー記事から引きました。

9.1 花咲あけみさん|書けなかったキャッチコピーを、添削で完成させた

「人間関係の生きづらさ脱出コーチ」として活動する花咲あけみさん。愛知県の公立小学校で4年、高校で35年にわたり国語教員をつとめ、高校では生徒相談部でスクールカウンセラーとともに生徒や保護者の悩みに向き合ってきた方です。専門は、人生問題の根本解決と理想の人生の創造。これまでのセッションは6,000件以上にのぼります(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。

興味深いのは、独立後につまずいた場所です。クライアントの結果は順調に出していました。ところが集客の手段は、参加したセミナーで知り合った方とお茶をして、興味を持ってもらって契約する。この一本だけでした。仕組みを知りたいと考え、2017年に志師塾のWeb集客セミナーを受講されました。

そこで直面したのが、言葉の壁でした。国語の教員なのに、プロフィールもキャッチフレーズも自分では書けなかったのです。「簡単そうなのに自分では全く作ることができない」と振り返っています。志師塾ではそれを添削し、完成まで導きました。7日間のビジネスレターを書く課題では、「型にはめて文章を作るなんて、文章を書くということではない!」と反発したものの、それは言い訳で、書けないことを直視していなかっただけだったと気づいたそうです。

結果は読み手から返ってきました。「辛いことがあって花ちゃんのステップメールを全部読み返したら、すごく落ち着いた」という声。ページに置く言葉は、腕の良し悪しとは別に習得すべき技術だということが、この事例からよく分かります。くわしくは花咲あけみさんのインタビュー記事をご覧ください。

9.2 星佳さん|肩書きを、相談者が想像できる言葉に置き換えた

宮城県出身の星佳(ほしけい)さんは、公務員として東日本大震災の避難所開設に携わった経験から独立を決めた方です。現在は株式会社NeverEndingStoryと一般社団法人メンタルクリア協会の代表として活動しています。

星さんの名乗りは「ライフ&ビジネス夢実現心理コーチ」。特徴は、悩みを聞かずに、質問を通じて本人の気づきから解決へつなぐ進め方です。悩みを話すことでつらさが強まるリスクを避ける狙いがあります。3年間で3,400人を超えるセッションを重ね、いまは年間1,200人を超える方と向き合い、カウンセラー養成講座では約40名が学んでいるそうです(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。

ここで注目したいのが、名乗りの作り方です。「心理カウンセラー」という一般名称だけなら、ページを開いた人は何が起きるか想像できません。「悩みを聞かずに夢をかなえる」と言い切ると、常識と違うぶん「なに?」が生まれる。肩書きの仕事は、正確に説明することではなく、続きを読ませることです。3.3で挙げた「専門領域+一般名称」が、実際に形になった例と言えます。

独立当初は集客の経験がゼロでした。「公務員からの独立だったので、集客など全く活動していませんでした」と振り返っています。転機は志師塾での言語化の作業で、自分自身について書き続けた分量は35,000字を超えたとのこと。全体は星佳さんのインタビュー記事に残っています。

9.3 中條克己さん|心の話を、経営の言葉に翻訳した

メディカルアシスト代表の中條克己(なかじょうかつみ)さんは、東京で20年以上の精神科医の経験を積んだのち、2013年に岡山県へ移住。健診会社で産業医と出会い、100社ほどを経験したうえで、産業医の上位資格である労働衛生コンサルタントを取得して独立されました。いまは産業医、労働衛生コンサルタント、人事トータルコンサルタントという3つの顔で中小企業の職場づくりを支援しています。

7章の話に直結するのが、中條さんの言葉の選び方です。休職者や体調不良者がいる状態を、中條さんは法人にとっての「見えない出血」と表現します。出勤していても不調で仕事の力が落ちている状態を含めれば、中小企業では年間数百万円単位の損失になり得る。そのうえで、法人の出血を仕組みによって止める支援(定着支援)を提供しています。

心のケアという言葉は、ここには出てきません。同じ専門性でも、宛先を会社に変えると使う言葉が変わる。これが個人向けページと会社向けページを分ける理由そのものです。資格を足すほど扱える範囲は広がるものの、何屋なのかは伝わりにくくなる。3つの顔を1つの旗にまとめる作業が要ります。中條克己さんのインタビュー記事に、その過程が書かれています。

9.4 3人に共通していたこと

専門も顧客層もばらばらです。それでも、共通点が3つありました。

  • 一般名称のまま名乗るのをやめた:3人とも、相談者が想像できる言葉に置き換えています
  • 言葉を、自分ひとりで決めていない:添削、言語化のワーク、メンターとの対話。外から掘り出す工程を通っています
  • 宛先を先に決めてから書いた:個人か会社か。決めてから言葉を選ぶ順番は、3人とも同じでした

3人が最初に手を入れたのは、カウンセリングの腕でも、ページのデザインでもありませんでした。いちばん上に置く一行のほうです。そしてその一行を、3人とも人の手を借りて決めている。ひとりで画面に向かったまま固まっているなら、志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで、言葉を引き出される感覚を確かめてみてください。

10. カウンセラーのホームページ集客でよくある質問

カウンセラーのホームページ集客でよくある質問とは、作る前と、公開したあとの判断で迷いやすいところです。志師塾に実際に届くことの多い6つに答えます。

10.1 ホームページは自分で作るのと、制作会社に頼むのと、どちらがよいですか?

分かれ目は、公開したあとに自分で直し続けられるかどうかです。扱う悩みや料金は、活動しているうちに必ず変わります。頼む場合は、金額を聞く前に3点を確かめてください。更新の権限が自分にあるか、ブログを同じサイトの中に置けるか、ドメインの名義が自分になっているか。ここが押さえてあれば、あとで乗り換えるときの負担が小さくて済みます。自分で作るなら、そろえる原稿はトップの一行、プロフィール、料金と相談の流れ、申し込みの案内の4種類から。全ページを一度に書こうとして止まる人がいちばん多いところです。

10.2 開業したばかりで実績がありません。ホームページに何を書けばよいですか?

実績の件数より、扱う悩みの具体性で選ばれます。あなた自身が通ってきた経験、前職で見てきた現場、これまでに学んだ技法。この3つを、相談者の言葉に翻訳して並べてください。件数を盛るより、「この悩みだけは誰よりも考えてきた」と言い切れる一点をつくるほうが、はるかに早く相談につながります。

10.3 初回相談は無料にしたほうがよいですか?

無料にするかどうかより、初回と継続で値付けを分けるほうが先です。初回は「合うかどうかを確かめる時間」なので、時間を短くして価格も抑える。継続は「変化まで伴走する時間」なので、回数と期間をまとめて示す。この2段構えにすると、初回を無料にしなくても申し込みは動きます。無料にするなら、対象と回数を先に決めてページに書いておいてください。誰でも何度でも無料の窓口は、いちばん相談したい人ではなく、決めきれない人を集めやすくなります。

10.4 顔写真は載せたほうがよいですか?

載せるほうが有利です。心の相談は、話す相手が誰かで決まります。顔が分からないままメールアドレスを入力するのは、相談者にとってかなり不安な行為。事情があって顔を出せない場合は、後ろ姿や手元の写真、相談室の様子など、雰囲気が伝わる写真で補ってください。写真が一枚もないページは、それだけで候補から外れます。

10.5 ブログとホームページ、どちらを先に作るべきですか?

ホームページが先です。ブログで出会った人が最後に確かめに来る場所なので、受け皿がないまま記事だけ増やしても行き先がありません。ただし、作り込みすぎないこと。まずは肩書き、キャッチコピー、料金、相談の流れ、申し込みフォームの5つがそろった状態で公開し、記事を書きながら育てていく形が現実的です。

10.6 ホームページを公開してから、どのくらいで相談が入りますか?

経路によって大きく違います。紹介や名刺を渡した相手が見に来る流れなら、公開した週から動きます。検索から人が来るようになるまでは、半年から1年が目安。だから、すぐ効くものと時間のかかるものを同時に走らせます。目先は紹介と既存の関係から相談をつくり、そのあいだにブログを育てる。これが現実的な進め方です。

11. まとめ:カウンセラーのホームページは「選ばれる理由」の受け皿

カウンセラーのホームページ集客のポイントをまとめます。

  • ホームページは信頼の受け皿。単体で集客しようとしない
  • 載せるのはビジネス情報。相談前に知りたいことを迷わせない
  • 型1、3秒の壁を破るキャッチコピーに入れるのは「誰の・どんな悩み」
  • 型2、求める顧客層を絞り、ページ全体で表現する
  • 型3、ゴールを決めて逆算し、導線を切らさない
  • 申し込む直前の5つの不安は、ボタンの手前で消しておきます
  • 個人向けとは別に用意しておきたい、会社向けの1枚

ホームページを直す作業は、デザインを整える作業ではありません。あなたが「誰の専門家か」を決め、それを一枚のページに言い切る作業です。そこまでできたページは、あなたが眠っているあいだも、悩んでいる人の背中を静かに押し続けてくれます。

明日からの一歩として、この3つを試してみてください。

  1. 自分のホームページをスマートフォンで開く。最初の画面だけで、何のカウンセラーか分かりますか
  2. これまでの相談で最初に言われた一言を、思い出せるだけ紙に書き出す
  3. 肩書きの書き直しは13文字。専門領域+一般名称の形で3案

ホームページは、作り終えたら相談が来る道具ではありません。悩んでいる人の目に触れる場所へ言葉を置くことと、触れたあとに決めてもらうこと。この2つを分けて考えられると、次に直す場所で迷わなくなります。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、その分け方から扱っています。

勇気を出してページを開いた人に、選ばれるカウンセラーになりたい方へ

相談者が最後に見るのは、あなたのページです。そこに何を置けば「この人なら」に変わるのか。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで、先生業の実例から持ち帰ってください。参加費は無料です。

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この記事について

監修:志師塾(株式会社エクスウィルパートナーズ)。士業・コンサルタント・コーチ・講師といった「先生業」に特化した集客・顧客獲得支援を行い、これまでに3,200名を超える先生業の方を支援してきました。本記事は、心の領域で独立した受講生・卒業生への支援で得た知見と、厚生労働省・総務省・一般財団法人 公認心理師試験研修センターの公表資料をもとに構成しています(公的データの確認日:2026年8月30日/支援人数の原本確認日:2026年8月16日)。

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