「中小企業診断士として独立したいけど、本当に稼げるの?」
「年収1,000万円なんて夢のような話?」
「具体的にどんなステップで達成すればいいの?」
など、中小企業診断士としての独立開業で高年収を実現できるか悩んでいませんか?
そこで本記事では、
・中小企業診断士として年収1,000万円を達成する現実性
・年収1,000万円達成のための具体的な計算方法
・成功するための3つのステップ
・各ステップでの注意点と実践ポイント
について詳しく解説します。
本記事の内容を動画視聴されたい方は、下記YouTubeをご覧ください。
本記事を読むことで、年収1,000万円という目標が決して高すぎるものではなく、正しいステップを踏めば達成可能であることがわかります。
1.中小企業診断士で年収1,000万円は現実的?驚きのデータ
「年収1,000万円なんて、一部の成功者だけでしょ?」と思われるかもしれませんが、実は中小企業診断士の世界では、それほど珍しい話ではありません。
一般社団法人中小企業診断協会の調査によると、年収1,000万円を超える中小企業診断士は全体の約38%にも上るのです。
つまり、3人に1人以上が年収1,000万円を超えているという驚きの現実があります。
これは一般的なサラリーマンの年収1,000万円以上の割合(約5%)と比較すると、圧倒的に高い数値です。
年収1,000万円を目指すのであれば、独立開業が最も現実的な選択肢と言えるでしょう。
もちろん、独立には経費がかかりますが、それを差し引いても十分に魅力的な収入を得ることが可能です。
2.年収1,000万円達成のための具体的な計算式
年収1,000万円という目標を具体的な数字で考えてみましょう。
2.1 必要な売上高の計算
独立開業する場合、経費を考慮する必要があります。
・家賃、光熱費
・通信費、交通費
・書籍代、研修費
・交際費、その他の必要経費
仮に年間の経費を200万円と設定すると、年間売上1,200万円があれば年収1,000万円を達成できます。
つまり、毎月100万円の売上を上げることが目標になります。
2.2 1日あたりの売上目標
独立開業した中小企業診断士の多くは、月に約15日程度の稼働日数になります。
これは以下の理由によるものです:
・休日の確保
・営業活動の時間
・資料作成やスキルアップの時間
・事務作業の時間
実際に、稼働時間と営業時間はほぼ同程度の時間になることが多いのです。
月15日稼働で月100万円の売上を達成するには、1日あたり約7万円の売上が必要になります。
ただし、毎日7万円の仕事で埋めるのは現実的ではありません。実際には、3〜5万円の比較的安価な仕事と7〜10万円の高単価な仕事を組み合わせ、平均して1日7万円を目指すのが現実的なアプローチです。
3.年収1,000万円達成のための3つのステップ
年収1,000万円を達成するための具体的なステップは以下の3つです:
Step 1:独立開業に慣れる
Step 2:独自の商品・サービスを作る
Step 3:集客・営業を仕掛ける
それぞれのステップについて詳しく解説していきます。
3.1 Step 1:独立開業に慣れる
まずは、自分を看板にして仕事をすることに慣れることが最重要です。
会社員時代は会社から給料をもらっていましたが、独立後は自分の口座にお客様から直接入金があります。この感覚の違いに慣れることから始めましょう。
また、請求書の作成、確定申告、経理処理など、会社員時代にはほとんど経験しなかった業務を覚える必要があります。
**独立開業に慣れるための具体的方法**
最も効果的なのは、先輩の中小企業診断士から仕事を教わったり、下請けとして仕事をもらうことです。
例えば:
・公的業務の相談窓口(1日3万円程度)
・コンサルティング業務のアシスタント
・研修講師のサポート
**重要な注意点**
単価の比較的安い仕事で自分の稼働時間を全て埋めないことが極めて重要です。
安い仕事で時間を全て埋めてしまうと:
・安い仕事を断りにくくなる
・新商品開発の時間がなくなる
・営業・集客活動ができなくなる
・結果として安い仕事ばかりになってしまう
**推奨する時間配分**
独立開業直後は50%を安い仕事で埋め、残り50%は未来への投資時間として確保することをおすすめします。
3.2 Step 2:独自の商品・サービスを作る
「私は中小企業診断士です」と言っただけでは、良い仕事はほとんど来ません。
あなたが選ばれる理由を凝縮したブランドや商品・サービスを作ることが、高単価の仕事を獲得する秘訣です。
**ブランド構築のポイント**
中小企業診断士という言葉を使わずに自己紹介ができますか?
専門用語を使わず、具体的なビジネスコンセプトを「誰に、何を、どのように」で明確にしましょう。
・あなたにしかできない仕事は何か?
・専門領域はどこか?
・独自のノウハウは何か?
**パッケージ化の重要性**
時間単価でいくらもらう、というビジネスモデルを続けていると、時間の奴隷から解放されません。
そうではなく:
・何をどんな手順で行うのか
・どのような結果・成果が出るのか
・一連の流れをパッケージ化する
このパッケージに値段をつけることで、単価アップと主導権を持った提案が可能になります。
**具体的な商品例**
・経営改善コンサルティングパッケージ
・業界特化型の研修プログラム
・事業計画策定支援プログラム
3.3 Step 3:集客・営業を仕掛ける
商品・サービスを作ったら、それを見込み客に提案して契約につなげる仕組みが必要です。
**見込み客教育の重要性**
見込み客にあなたの独自の価値やサービスの価値を教育することが重要です。
そのためのツール:
・ホームページの作成
・セミナーの開催
・SNSでの情報発信
・ブログやメルマガでの価値提供
**再現性のある仕組み作り**
再現性のある形で安定的に見込み客が集まり、継続的にお客様が増え続ける仕組みを作ることが最も重要です。
**ビジネス安定化の2つのポイント**
1. リピート商品・顧問契約などの継続性のある商品サービスを作る
2. 集客を安定させる(放っておいても見込み客が来る仕組み)
最終的には、お客様から選ばれるのではなく、中小企業診断士がクライアントを選ぶことができれば、単価が上がりストレスのない独立開業生活が実現できます。
4.単価アップの具体的戦略
年収1,000万円を達成するには、段階的な単価アップが必要です。
**段階的単価アップのイメージ**
・独立初期:1日3〜5万円の仕事中心
・成長期:1日7〜10万円の仕事を増やす
・安定期:1日10〜30万円のフィーを実現
情報発信と単価アップを継続的に行うことがビジネス成長の基本です。
実際に、1日100万円のフィーをもらうことも十分可能になります。これにより、より質の高いサービス提供や、本当に支援したいお客様へのサポートに集中できる時間的余裕が生まれます。
5.成功のための重要な心構え
年収1,000万円達成のためには、正しい心構えも必要です。
5.1 年収1,000万円は通過点
年収1,000万円は決してゴールではありません。これは通過点であり、さらなる発展の基盤となります。
将来的には:
・商品・サービスを広めてくれる仲間作り
・協会の設立
・より大きな社会貢献
5.2 社会貢献の視点
自分が豊かになることで、お客様も豊かにし、結果として社会に良い影響を与える存在として、中小企業診断士は大きな可能性を秘めています。
志の高い活動を通じて、より良い社会の実現に貢献することができるのです。
6.まとめ:年収1,000万円達成への道筋
中小企業診断士として年収1,000万円を達成することは、決して不可能ではありません。
**重要ポイントの再確認**
・毎月100万円の売上(1日平均7万円、15日稼働)で実現可能
・38%の中小企業診断士が既に達成している現実
・3つのステップを着実に実践することが成功の鍵
**3つのステップ**
1. 独立開業に慣れる(先輩からの学びと実践)
2. 独自の商品・サービスを作る(差別化とパッケージ化)
3. 集客・営業を仕掛ける(安定的な仕組み構築)
安定的で再現性のある仕組みを作ることが最も重要なポイントです。
これらのステップを意識して実践することで、中小企業診断士としてのビジネスを大きく飛躍させることができるでしょう。
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