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人の手でお客さま一人ひとりを癒すことでメンタルヘルス不調を予防したい~セラピスト 鈴木明菜さん~

「来店された一人ひとりのお客さまに向き合い、マッサージでほぐしながらお客さまを癒すことに、とてもやりがいを感じています」

そう笑顔で語る鈴木明菜さんは、タイ古式マッサージの店舗でセラピストをされています。雇用形態は業務委託で、週4日勤務。ご自身が好きなことを仕事にして、自分のライフスタイルに合った働き方をされています。

しかし、現在のお仕事に出会うまでは、ご自身に向いている仕事、心から取り組みたいと思える仕事が何か、暗中模索の日々であったと言います。そんな鈴木さんは、「とてもやりがいを感じる」ことができる仕事をどのようにして見つけられたのでしょうか。

本稿では、鈴木さんがこれまで経験されてきたお仕事を紹介しながら、志師塾に通われたことで経験を棚卸することができ、さまざまなピースがつながって現在のお仕事に結びついた経緯について、お話をお伺いしました。

セラピストの鈴木明菜さん3

1.ファーストキャリアは作業療法士

1.1 人の役に立てる仕事

遡ること高校時代、鈴木さんは進路選択にとても迷ったといいます。大学に進学する場合、選んだ学部によって将来の職業選択の幅が決まってくると考えていたからです。

将来どのような仕事をしたいかと自問自答した際に、「人の役に立つ仕事がしたい」、「人の役に立つことで自分が必要とされているという自己肯定感につながるのではないか」と考え、医療関係に進むことを決意しました。

医師、看護師、薬剤師などさまざまな職業があるなかで、鈴木さんが選んだ道は精神科でリハビリに携わる作業療法士。高校時代は陸上部で部活動に打ち込んでおり、運動することでストレスが発散できて前向きな気分になれていたため、人の心の動きに関わる仕事がしたいという思いから、選んだ職業でした。

1.2 作業療法士としての仕事

リハビリに携わる仕事としては、理学療法士と作業療法士があります。前者は、歩く、立つ、起き上がるなど、人の基本的な動作の回復や維持を目的としたリハビリ。対して、後者は基本的な動作に加えて、食事や入浴など日常生活を営むうえで必要になる応用的な動作、地域社会への参加や就学・就労など社会復帰に必要な能力を回復・維持するためのリハビリを担当します。そのため、作業療法士は一人ひとりの患者さんの日常生活に深く入り込んだ仕事になります。

リハビリを受ける患者さんには、さまざまな方がいらっしゃいます。「以前のように働けるようになりたい」、「退院した後にスムーズに日常生活が送れるように体力づくりがしたい」、「人と人とのコミュニケーションに慣れたい」など。

精神科のリハビリではメンタルヘルスに不調を抱える患者さんが多数いらっしゃることから、さまざまな苦労があったものの、リハビリを経て患者さんに少しずつ笑顔が戻ってくる様子や、日々の生活のリズムが作れるようになってきた様子など、担当していた患者さんが回復されていく姿を見ることに、鈴木さんはやりがいを感じていました。

1.3 病気になる前の予防に関わりたい

しかし、患者さんは、日常生活が送れるまで回復しても、応用的な活動ができるようになり、学校や職場に戻れるようになるには、時間を要します。作業療法士としての仕事に向き合えば向き合うほど、リハビリする必要がないことが理想ではないかと思いはじめるようになりました。

患者さんは具合が悪くなってから病院に来られますが、そもそも病気を予防するための仕事、心身ともに健康でいられるための仕事をすることで、社会貢献ができると考えたのです。

2.試行錯誤の日々

2.1 好きなことを仕事にしても良い

作業療法士として日々、患者さんのリハビリに携わっていた鈴木さんは、ある日、自分の好きなことで稼ぐという内容の本に出会います。鈴木さんにとって、これまで仕事は、人の役に立てること、社会に貢献できることという軸で選択していました。

しかし、その本には「誰でも思いどおりに生きていい」、「好きなことを仕事にする」と書かれていて、目から鱗が落ちました。自分の好きなことを仕事にしても良いと気づき、趣味で通っていたヨガのインストラクターを目指すことにしたのです。

ヨガはポーズをとることで身体が鍛えられて健康になり、呼吸や瞑想と組み合わせることで心身のバランスが整えられるので心の健康にもつながります。ヨガのインストラクターは、心身ともに健康でいられるための仕事に携わりたいと考えていた鈴木さんにぴったりの職業でした。

2.2 徹底して練習した1か月

鈴木さんが当時通っていたヨガインストラクター養成講座には、インストラクターとして体験ができる日が設けられていました。スタジオ側が集客したお客さまに対して、自分で組み立てたプログラムをもとに指導することができます。鈴木さんは、インストラクター体験に挑戦します。

プログラムを考え、お客さまへのインストラクションの言葉を考え、デモンストレーションをしながら声に出して、決められた時間内に終えられるようにします。家族にお客さま役をお願いして、約1か月間、ほぼ毎日のように練習。その結果、インストラクター体験日の当日、集まった20人前後のお客さまにとても好評をいただくことができました。

ヨガインストラクターをしている鈴木明菜さん

2.3 1対多数より1対1

密度の濃い1か月が終わってしばらくした後、鈴木さんは「自分は大人数を相手にする仕事は向いていないのではないか」と、ふと思います。ヨガのインストラクターは、多数の人を相手に教える仕事。一人ひとりのお客さまがデモンストレーションどおりにできない理由が分かったとしても、プログラムを時間内に終えないといけないという制約から、個々人にアドバイスをすることは難しくなります。

多数のお客さまを相手に教える仕事ではなくて、自分は一人ひとりのお客さまに向き合う仕事がしたいと思うようになりました。

2.4 1対1で予防に関わる仕事を求めて志師塾に入塾

「心身ともに健康でいられるために、予防に関わる仕事がしたい。多数のお客さまではなく、お客さま一人ひとりに向き合いたい」それが具体的にどのような仕事なのか、見つけられずにいました。

そんなある日、鈴木さんは志師塾のセミナーに参加します。「具体的に取り組みたいことが見つかっていなくても受講できますか」と質問したところ、「まさにそういう方のための講座です」と言われます。自分でビジネスを立ち上げるうえで必要になる知識を身につけて、病気の予防に関わる仕事をはじめたいと思った鈴木さんは、勤めていた病院を退職して、志師塾への入塾を決めました。

3.人の手のぬくもり

3.1 開業届の翌日に緊急事態宣言が発令

2020年の3月に病院を退職した鈴木さんは、翌月、開業届を提出します。しかし開業届を提出した翌日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、初めて関東地方に緊急事態宣言が発令。志師塾の授業も、鈴木さんの仕事も、否応なしにオンラインへと切り替わります。

志師塾で勉強したことを踏まえて、鈴木さんは、作業療法士として対人スキルの向上に携わっていた経験をいかして、働く女性を対象に、職場のコミュニケーションに関するカウンセリングをする仕事をはじめました。

本来はオフラインで、お客さまの一挙手一投足を見ながら臨機応変に対応したかったのですが、やむを得ず完全オンラインで実施することに決めます。集客のためのセミナーを開催し、興味を持ってくれたお客さまに対してカウンセリングを実施しました。

3.2 対面の貴重さへの気づき

完全オンラインでのカウンセリングを実施したことにより、かえってオフライン、対面の貴重さが浮かび上がりました。コロナ禍で外出を自粛することになった当初は、自分の時間を自由に使って好きなことができると思っていましたが、自粛が長引くにつれて、オフラインで人と出会い、人と話すことが心身の健康を維持するうえで大事であったと気づきます。

オンラインで開講されていた志師塾の講義も、最終回になってようやくオフラインでの開催に戻りました。一緒に勉強してきた仲間と実際に会うことで、鈴木さんは改めて対面のありがたさを実感しました。

3.3 タイ古式マッサージとの出会い

コロナ禍による経済活動の制約が徐々に解消されたころ、鈴木さんは気分転換のため久しぶりに外出します。向かった先は、インターネットで見つけたタイ古式マッサージ店。新規で来店される人は半額で施術を受けられるという謳い文句につられて選んだお店です。

そこでマッサージを受けた鈴木さんは、セラピストの方の手のぬくもり、施術中の会話に心から感動します。自粛生活が長引いて家族以外の方と話すことがなかった日々。人の手によるマッサージを受けながら、久しぶりに家族以外の人とオフラインで会って話すことで、身体も心も徐々にほぐれて温かくなっていきます。

人の手のぬくもりが人の心に与える癒しの効果を実感し、自分もこのマッサージを人に提供したい、と思うようになりました。自分が好きなことで、かつ、人にも勧めたい、人に喜んでもらいたいと心から思えた、はじめての感覚でした。

セラピストの鈴木明菜さん2

マッサージを受けたお店では、セラピストとして仕事をするために必要な手技を教えてくれる研修があり、研修生を募集していました。そこに応募し、鈴木さんはセラピストとしてデビューします。

コロナ禍による外出自粛がなければ、オフラインの貴重さや人の手の癒し効果に気づかなかったかもしれません。コロナ禍によるピンチがあったからこそ、タイ古式マッサージのセラピストという今の仕事に出会うことができました。

4.これまでの仕事がつながって人を癒す仕事にたどり着く

4.1 経験を棚卸することで自分の志向が明確になる

作業療法士からヨガインストラクターやカウンセラーを経てタイ古式マッサージのセラピストになった鈴木さん。これらの仕事は一見、つながりがないように見えますが、しっかりとした一本の軸が通っています。

人の役に立ちたい、人の気持ちに関わる仕事に就きたいと思って選んだ作業療法士の仕事では、メンタルヘルス不調になる前段階での予防に携わりたいという思いが出てきました。ヨガインストラクターの仕事では、大人数ではなく一人ひとりのお客さまに向き合いたいという思いに、カウンセラーの仕事では対面での貴重さに、それぞれ気づきました。タイ古式マッサージのセラピストとしての仕事は、これらの志向をすべて満たしています。

来店した一人ひとりのお客さまにマッサージを施し、温かい人の手で触れることで、日々の生活で蓄積された心身の疲れを癒すことができます。マッサージで心身ともにほぐされたお客さまは、明日からまた頑張ろうと日常生活に戻っていきます。

セラピストの鈴木明菜さん4

4.2 目の前のお客さまを癒すことに向き合うことが仕事のやりがい

「目の前にいらっしゃる一人ひとりのお客さまを癒すことに向き合うこと。大きなビジョンはないけれども、ただそれだけでいい」と、鈴木さんは話します。

マッサージは生活必需品ではないけれども、楽しみに通ってくれるお客さまがいて、人の手によるマッサージを通してお客さまが癒されることに、大きなやりがいを感じているといいます。

「メンタルヘルス不調を予防するには、カウンセリングも大切ですが、人の手で触れてもらうだけで癒されると思えるような優しい世界をつくりたい」と穏やかに話す鈴木さんは、今日も目の前のお客さまを癒すことに正面から向き合っています。

セラピストの鈴木明菜さん6

文:黒澤優(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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