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FPのブログ集客|相談につながる5つの書き方

FPのブログ集客|相談につながる5つの書き方

ブログを書いているのに、相談の申し込みが来ない。ファイナンシャルプランナー(FP)からよく聞く悩みです。原因の多くは、書く量でも文章力でもありません。ブログに何をさせるのかが決まっていないこと。日記のように書けば日記として読まれ、商品説明を並べれば広告として読み飛ばされます。

先に、この記事の結論から。FPのブログ集客は、次の5つで決まります。

  • 書き方1:誰に向けて書くかを、1本ごとに決める
  • 書き方2:相談の現場で出た問いと、そこで下した判断の理由
  • 書き方3:続く仕組みが先。連載・頻度・AIとの分担を決めておきます
  • 書き方4:集めるのはブログ、決めてもらうのはホームページ
  • 書き方5:記事の終わりに置く次の一歩は、ひとつだけ

この記事では、先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師など)の集客支援を専門としてきた志師塾が、この5つを明日の1本に落とせる粒度まで分解します。日本FP協会と総務省の調査で「読み手がどこから来るのか」も確かめながら進めましょう。

お金の記事には、他の先生業の記事にない前提があります。読み手が最初から「結局、何か勧められるのだろう」と身構えていること。書けば書くほど売り込みに見えてしまう。この身構えを外して相談の入り口に変える順番を、志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでお伝えしています。

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1. FPのブログ集客が向いている理由

FPのブログ集客とは、記事を読んでもらうことで「この人の考え方なら相談してみたい」と思わせ、有料の相談につなぐ集客のことです。ブログはWeb上の日記として始まったメディアですが、今の使われ方は変わりました。日記としての役割はSNSに移り、ブログは雑誌の記事のように、まとまった考えを載せる場になっています。

1.1 「動」と「静」のあいだにある、ちょうどいい場所

Web上のメディアを分けるのは、動きの有無。反応が速く流れていくのがSNS、動かない情報を置いておくのがホームページ。ブログはその中間にあり、速さとまとまりの両方を持てるのが強みになります。

ファイナンシャルプランナーにとって、この位置はありがたいものです。制度も相場も動きますが、その動きに対する考え方はある程度の分量がないと伝わりません。SNSの一言では足りず、ホームページに載せるには鮮度が高すぎる。その中身を受け止められる場所がブログです。

FPのブログはSNSとホームページの中間にある

1.2 相談のきっかけの1位は、検索して読んだ記事

ここは感覚ではなく、数字で確かめられます。日本FP協会が2024年に実施したFP相談経験者の追跡調査は、全国の20代から60代の男女500人(相談経験者250人・未経験者250人)に聞いたものです。相談経験者250人に「FPへ相談することを決めたきっかけ」を尋ねた結果が、次の並びでした。

FPへの相談を決めたきっかけ(日本FP協会・FP相談経験者の追跡調査)

1位は「インターネット記事・インターネット広告を見て(検索して)、興味関心を持ったから」で24.4%。2位の「漠然とした不安を抱えていたから」23.6%、3位の「家族・友人・知人の紹介」20.4%を上回っています。SNSを見て16.4%、YouTubeを見て11.6%ですから、読み物としての記事は、いまも相談の最大の入り口だと分かります。

では、年代で分けるとどうなるか。ネット記事がきっかけだった人は30代で32.0%、40代でも32.0%。教育費と住宅ローンが重なる世代が、まさに記事を読んでから相談に来ているわけです。一方、20代はSNSが38.0%で突出していました。誰に向けたブログにするかで、力を入れる場所も変わってきます。

1.3 読む習慣そのものは、まだ十分に残っている

「ブログはもう読まれない」。よく耳にする声です。実際はどうか。総務省の令和6年 通信利用動向調査報告書(世帯編)で、過去1年間にインターネットで利用した機能・サービスを見ると、検索サービスの利用(Google検索、Yahoo!検索など)が76.6%、ホームページやブログの閲覧・書き込み・開設は55.4%でした。動画投稿・共有サイトの57.8%と、ほぼ並んでいます。

読む習慣は消えていません。消えたのは「なんとなく巡回して読む」習慣のほうです。いまの読者は、困りごとを検索して、答えのありそうな1本だけを開きます。だから記事は、誰かの検索の言葉に正面から答える形で置いておく必要があるわけです。検索で見つけてもらうための組み立ては、先生業のブログSEO7要素の記事で詳しく解説しています。

1.4 相談は「考え方」を見て決められている

お金の相談相手を選ぶとき、依頼する側が見ているのは資格の有無ではありません。この人はどんな考え方でお金を見ているのか。そこを確かめています。資産を増やす話を熱心にするのか、暮らしの安心から入るのか。考え方の相性が、相談先を決めています

同じ調査には、この点を裏づける数字がもうひとつあります。実際にFPへ相談した250人に相談先の所属を聞いたところ、「FP事務所・士業事務所」29.6%に次いで多かったのが、「わからない」26.0%でした。相談した本人ですら、相手がどこの誰だったのか覚えていない。逆に言えば、考え方が伝わる文章を先に読ませておけば、それだけで記憶に残る側に回れるということです。

ブログは、その考え方を会う前に伝えられる場所です。読んだ人が来るので、面談は説明ではなく確認から始まります。

2. FPのブログ集客は「誰に向けて書くか」から決まる

FPのブログにおける宛先の設計とは、1本ごとに読み手をひとりに絞り、その人が使っている言葉で書くことです。ここが決まらないまま書き始めるので、多くのブログは途中で止まります。

2.1 「お金に興味がある人へ」では、誰の心にも届かない

子どもの教育費に不安がある共働き世帯なのか、退職金の使い道を決めかねている60代なのか。読み手をひとりに絞ると、言葉が具体的になります。「資産形成の第一歩」ではなく「中学受験を決めた年に、家計のどこを削るか」。後者のほうが、読んだ人は自分の話として受け取ります。

ここが定まらない原因は、たいていポジショニングが決まっていないことにあります。志師塾がポジショニングを「無競争状態で顧客に選ばれる独自の場所を見つけること」と定義し、手法より先に立ち位置を決めるようお伝えしているのは、この順番を飛ばすと発信の中身がぶれるからです。

2.2 「100人に1人」を2つ掛け合わせる

とはいえ、いきなり日本一の専門家になる必要はありません。志師塾がお伝えしているのは「100人に1人のものを2つ組み合わせれば、1万人に1人になる」という考え方です。1つの軸で突き抜けようとすると苦しくなりますが、2つ掛け合わせるだけならすぐに手が届きます。

FPのブログの立ち位置を決める2軸の掛け合わせ

掛け合わせる材料は、頭の中ではなく、これまでの経歴と相談の記録の中にあります。

  • 前職の業界:医療機関に勤めていたなら、開業医と勤務医の家計は他のFPより深く語れる領域
  • 自分が深く悩んだテーマ:住宅ローンの借り換えで徹底的に調べた経験があるなら、そこが軸になる
  • 実際に多く受けた相談:件数の多いテーマは、あなたが自然と選ばれている場所
  • 相談者の顔つき(年代・家族構成・職業)で切ってみる。「共働き」「単身赴任中」「経営者の妻」のように、状況で絞るやり方もあります

「共働き世帯 × 教育費」「経営者 × 退職金」「独身女性 × 老後資金」。この2軸が決まった瞬間、ブログのテーマ一覧はほとんど自動的に書き出せます。

2.3 相談者が使っている言葉に、置き換える

絞り込みができても、言葉選びでつまずく方は多いものです。相談者は「ライフプランを作りたい」とは言いません。口に出るのは「このままで教育費が足りるのか不安」のほう。サービスのメニュー名ではなく、相手が頭の中で使っている悩みの言葉で書くと、届き方が変わります。

検索の窓に打ち込まれるのも、同じ言葉です。「ライフプランニング 相談」より「教育費 私立 いくら」のほうが、はるかに多く検索されています。専門用語をやめるだけで、検索とも読者の心とも噛み合うわけです。

2.4 肩書き13文字を、すべての記事にそろえる

ブログ、プロフィール、ホームページ、名刺。自分の説明が場所ごとに違うと、読み手は迷います。志師塾では、価値を一秒で伝える言葉として「肩書き13文字」を作るようお伝えしています。公式は単純で、専門領域+一般名称。「ファイナンシャルプランナー」だけでは何屋か伝わりませんが、「共働き世帯専門の家計コンサルタント」なら一目で分かります。

この13文字を、記事の署名にも、プロフィール欄にも、SNSの自己紹介にも、同じまま置いてください。同じ言葉を繰り返すからこそ、誰かがあなたを紹介するときの原稿になります。志師塾ではブランドを「ポジショニング+時間」と考えていて、刻印を何度も押すように繰り返すことでしか、頭の中の場所は取れません。

3. FPのブログに何を書くと信頼が積み上がるか

FPのブログのテーマ選びとは、思いついたことを書くのではなく、相談者がすでに困っていることの中から選ぶ作業です。宛先が決まったら、次は中身。ここでつまずく人が多いので、ていねいに見ていきましょう。

FPのブログに書く3つのネタ

3.1 相談の多いテーマから、書く順番を決める

何から書けばよいか迷ったら、実際にFPへ持ち込まれている相談の順番が参考になります。先ほどの日本FP協会の調査で、相談経験者250人が「主にどのような内容を相談したか」を答えた結果が下のとおりです。

FPへの相談内容の内訳(日本FP協会・FP相談経験者の追跡調査)

保険の見直しが45.2%で突出し、ライフプラン30.0%、貯蓄・資産形成24.4%、家計管理・家計の見直し23.6%、投資・資産運用20.8%と続きます。住宅ローン・住宅購入は10.8%、相続・贈与は6.8%です。

ここで読み取ってほしいのは、順位そのものではありません。上位のテーマほど、あなた以外のFPも書いているという事実のほうです。保険の見直しで一般論を書いても埋もれます。上位テーマを扱うなら、2章で決めた2軸で絞る。「共働き世帯の保険の見直し」「経営者の保険と役員報酬の関係」というふうに、宛先を足してから書いてください。

逆に、下位の相続・贈与や不動産運用は、書き手が少ないぶん見つけてもらいやすい領域です。件数は多くないものの、1件あたりの相談は深く長くなります。数の多いテーマで入口を広げ、数の少ないテーマで独自の場所を取る。この二本立てが現実的な進め方になります。

3.2 「相談の現場で出た問い」を、そのまま記事にする

ネタに詰まったら、面談で実際に受けた質問を思い出してください。ひとりが聞いたことは、たいてい大勢が思っています。現場で出た問いは、そのまま読み手の関心と重なるからです。

書くときは、答えだけでなく、なぜそう考えるかまで書いてください。答えは他でも読めますが、判断の理由はあなたにしか書けません。「変動金利をすすめます」で終わる記事はどこにでもありますが、「この家計だと固定を選ぶ、その分かれ目はここです」まで書いた記事は、読んだ人の中に残ります。

志師塾がこれを二次情報と一次情報の違いとして説明しているのも、同じ理由から。制度の解説は、調べれば誰でも書ける二次情報。あなたが面談で聞いた一言、うまくいかなかった提案、そこで掴んだ気づきは、あなたにしか書けない一次情報です。刺さる記事の源は、後者にしかありません。

とはいえ、相談の中身をそのまま書くわけにはいきません。守秘の線は必ず守ってください。使うのは、個人が特定できない形に直した「型」のほうです。「30代の共働きで、教育費と住宅ローンが同じ年に立ち上がる家庭では」という書き出しなら、誰のことでもなく、しかし当事者には自分の話に読めます。年代・家族構成・悩みの立ち上がり方だけを残し、勤務先や金額の細部は落とす。この加工に慣れると、面談1件が記事2〜3本の種になります。

3.3 時事のテーマは、確かめてから自分の意見を乗せる

ブログは、ファイナンシャルプランナーが時事のテーマに意見を出す絶好の機会です。制度が変わったとき、あなたはブログで何か言えたでしょうか。

SNSなら「よくわからない」という感想でも成立します。ブログはそうはいきません。調べたうえで、まとまった見方を書く必要がある。手間はかかりますが、速さとまとまりを両立した記事が読まれれば、専門家としての格が上がります。日ごろの訓練がそのまま出る場所だと考えてください。

ひとつ注意があります。制度解説だけで終わらせないこと。「何が変わったか」はニュースサイトが先に出しますし、そこで勝負しても勝てません。あなたが書くべきは「だから、あなたの家計では何をすればよいか」の部分です。制度の説明は3割、自分の見立てが7割。この配分にすると、同じテーマでも別物になります。

そのうえで、お金を扱う以上、間違いは信用に直結します。制度や税率は、必ず出どころを確かめてから書いてください。古い情報が残っている記事は、専門家としての評価をそのまま下げます。とくに税制と社会保険の数字は毎年のように動きます。記事の中に「2026年8月時点」のような確認日を1行入れておくだけで、読み手の受け取り方は変わるものです。

書いた記事を定期的に見直し、変わった箇所を直す。地味な作業ですが、ここまでやっているFPは多くありません。新しく書くより、古い記事を直すほうが成果に近い月もあります。

3.4 商品の話を、先に出さない

お金の記事は、最初から身構えて読まれる。「結局、何か勧められるのだろう」という前提がある、と考えてください。冒頭から特定の商品や制度の説明に入ると、その予想が当たったと受け取られます

先に書くのは、読み手が抱えている悩みの整理です。何に迷っているのか、どこで判断が止まるのか。そこを言葉にしてもらえた時点で、読み手は「この人はわかっている」と感じます。手段の話は、その後で十分間に合うものです。

ネタの出し方までは、これでそろいました。ただ、書けるものを並べただけでは、記事は仕事につながりません。どのテーマを入口にして、どこで相談へ渡すのか。その並べ方を、志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは士業・コンサル・コーチの実例で追いかけます。先生業のためのWeb集客セミナーの内容はこちらからご覧ください。

4. FPのブログを続ける仕組みをつくる

FPのブログを続ける仕組みとは、次に何を書くかを毎回ゼロから考えずに済む状態を、先に作っておくことです。ブログが止まる最大の理由は、意志の弱さではありません。この状態を作らないまま走り出してしまうこと。仕組みを先に置けば、書く負担はぐっと下がります。

4.1 連載の形にすると、次に書くものが自動で決まる

1本ずつ思いつきで書くと、ネタが尽きます。テーマを決めて何本かに分ける形にしておけば、次に書くものは自動的に決まるもの。「教育費の考え方」を5本に分ける、といった具合です。

  • 第1回:私立と公立で、総額はいくら違うのか
  • 第2回:学資保険を使うべき家庭と、使わなくてよい家庭
  • 第3回:住宅ローンと教育費が重なる年を、どう乗り切るか
  • 第4回:奨学金を借りる前に確かめること
  • 最終回として、5つの記事をまとめた「わが家の教育費の決め方」を置く

読む側にとっても、続きがある形は追いかけやすいものです。1本で完結させようと欲張らないことが、続けるコツになります。

4.2 更新は「続く頻度」で決める

毎日書くのが正解ではありません。続かない頻度で始めて途中で止まるほうが、印象としては悪く残る。月に2本でも、2年続けば48本。相当な蓄積です。

止まりそうになったら、書く時間のほうを固定してしまいましょう。毎週この曜日のこの時間に1本、と決めておくと、気分に左右されなくなります。意志より仕組みで続けるほうが、確実です

4.3 AIは「書き手」ではなく「聞き手」として使う

ここ数年で、AIに記事を書かせるFPが一気に増えました。ところが、量が増えたのに集客は増えていない。志師塾にも、そういう相談が多く寄せられています。

理由ははっきりしています。AIが書く文章は、世の中にすでにある情報の平均値だからです。あなたがAIで書いた記事と、同業がAIで書いた記事は、驚くほど似ています。みんなが同じ道具で書くから、記事がどんどん似てくる。情報量は増えたのに、ひとつずつは埋もれていくわけです。

そこで志師塾がおすすめしているのが、AIを書き手ではなく聞き手にする使い方です。手順は3つ。

AIを聞き手にしてFPのブログ記事を書く3ステップ

まず、直近の相談事例をひとつ思い出す。うまくいった話でも、いかなかった話でも構いません。次に、AIへ「この経験について、読者が知りたいことを10個、質問してください」と頼む。あとは、その質問に自分の言葉で答えるだけです。

これだけで、頭の中に眠っていた一次情報が言葉になって出てきます。答えがそろったら「これを記事に整えて」と渡せば完成。AIに考えさせるのではなく、あなたの中身を引き出させて、整えさせる。この順番なら、AIを使うほど記事はあなたらしくなります。

4.4 書けない日の逃げ道を、先に用意しておく

それでも手が止まる日は来ます。そこで効くのが、先に用意しておいた逃げ道です。過去記事に新しい数字を足して更新する、面談で受けた質問を1問だけ短く答える、読んだ本の中身を自分の相談現場に引き寄せて紹介する。どれも15分から30分で終わります。

大事なのは、更新が途切れた事実より、途切れたあとに戻ってこられるかどうか。「今週は短い1本でいい」と決めておくと、戻る力は驚くほど強くなります。

5. FPのブログが読まれる書き方

FPのブログの書き方とは、タイトル・書き出し・見出し・終わり方という4つの場所を、読み手の問いに合わせて整えることです。中身が決まっても、この4か所でつまずくことがあります。読まれる形に整えていきましょう。

5.1 タイトルで、読む理由を渡す

記事が読まれるかどうかは、ほぼタイトル次第。中身の要約ではなく、読み手が抱えている問いをそのまま置くのが基本です。「NISAについて」ではなく「積立を途中でやめたくなったとき、どう考えるか」。後者のほうが、自分の話として読めます。

志師塾がキャッチコピーで使っている3つの型は、記事タイトルにもそのまま効きます。メリット(読むと何が変わるか)・具体性(数字を入れる)・To Meメッセージ(誰向けかを明示する)の3つです。「教育費の考え方」を、「中学受験を決めた共働き家庭が、最初に削る3つの支出」に変える。同じ中身でも、開かれる率がまるで違います。

5.2 書き出しの1文は、2文目を読ませるためにある

タイトルで開いてもらえても、最初の数行で閉じられたら同じことです。志師塾がコピーライティングでお伝えしている原則のひとつが、「1文目の目的は、2文目を読ませること」。滑り台のように、上から下まで一気に運ぶ書き方です。

お金の記事で滑り出しが悪くなる原因は、たいてい同じところにあります。制度の説明から入ってしまうこと。「2024年に新しいNISA制度が始まりました」で始まる記事は、読者が知っている話から始まっているので、そこで手が止まります。

代わりに置くのは、読者が自分ごとにできる場面です。

  • 詰まっている場面から入る:「積立の設定画面を開いたまま、10分固まっていませんか」
  • 読者の言い分を先に言ってしまう:「増やすより、まず減らさないほうが大事。そう思っている方は正しいです」
  • 結論を最初に置き、理由をあとから並べるやり方もあります。「先に結論から」と書いてしまえば、読者は残りを読む理由を持てるからです

どの型を選んでも、共通するのは1つ。1文目には、読者の状況を映すということ。自分の紹介や制度の前置きは、後ろへ回してください。

5.3 見出しを、相談者の質問文にする

本文の見出しも、質問の形にしておくと届きやすくなります。「iDeCoの概要」ではなく「会社員はいくらまで積み立てられるのか」。読み手が頭の中で持っている問いと、見出しの形をそろえるわけです。

この書き方は、AI検索への備えにもなります。ChatGPTやGeminiに質問を打ち込む人が増えましたが、そこで打たれるのも同じ質問文。質問形の見出しに、その直後で言い切る答えを置いた記事は、AIの回答にも引用されやすくなります。「〜ではないか」と濁した文章は、引用されません。

5.4 判断の基準を渡し、次の一歩をひとつだけ置いて終える

読み終えた人が動けるかどうかは、終わり方しだい。「専門家にご相談ください」で締めると、そこで思考が止まってしまう。渡すべきは、自分の状況を見るための基準です。

何を確かめれば判断できるのか、どこから手を付ければいいのか。基準を持って自分の状況を見た人は、自分ひとりでは決めきれない部分に気づきます。そこではじめて、相談したい気持ちが生まれるわけです。

「無料で答えを書くと、相談が減るのでは」と心配される方もいます。逆です。答えを読んで納得した相手ほど、判断の場面であなたの名前を思い出します。出し惜しみした記事は、そもそも最後まで読まれないもの。読者が離れた記事から、相談が生まれることはありません。

そのうえで、読み終えた人に何をしてほしいのか。無料相談なのか、資料の受け取りなのか、セミナーへの申し込みなのか。選択肢を並べるほど、人は動かなくなります。1本の記事につき、次の一歩はひとつに絞ってください。

テーマごとに行き先を先に決めておくと、書き終えた瞬間に貼るだけで済みます。保険の記事なら保険相談のページ、教育費の記事なら家計相談のページ。毎回悩まなくてよくなるので、置き忘れも減ります。

6. FPのブログとホームページ・SNSの役割分担

FPのブログとホームページの役割分担とは、動くものをブログに、動かないものをホームページに置く分け方です。ブログ1本ですべてをまかなおうとすると、どこかに無理が出ます。

FPのブログ・ホームページ・SNSの役割分担

6.1 ブログは「集める」、ホームページは「決めてもらう」

ファイナンシャルプランナーにとって、ホームページは事務所にあたります。看板があり、どんなサービスがあり、どう申し込めるかがわかる場所。動きのある話ではなく、依頼する前に知っておくべき情報を置きます。

この分け方で考えると、流れは自然に決まります。ブログで人を集めて関係をつくり、信頼のあるホームページで相談につなぐ。検索の入口を作るのはブログ、受け皿になるのがホームページです。組み立て方はFPのホームページ集客で解説しています。

順番を間違えると、どちらも空回りします。受け皿が無いまま記事だけ増やすと、読まれても行き先がない。逆にホームページだけ立派に作っても、事務所名を知らない人はそもそも辿り着けません。両方が要るのではなく、両方の役割が違うと考えてください。

6.2 SNSは「思い出してもらう」ために使う

SNSは、記事を届けるきっかけとして使うと機能します。書いた記事を紹介し、日々の視点を短く出す。関係の温度を保つのがSNSの役目です。深い話はブログに置いて、そこへ運びましょう。

先の日本FP協会の調査でも、20代はSNSがきっかけで38.0%と突出していた一方、50代は6.0%、60代は0%でした。会いたい相手の年代で、力の配分は変わります。50代以降を相手にするなら、SNSを頑張るより検索から入ってくる記事を厚くするほうが近道です。

6.3 読んだ人と、つながり続ける手段を持つ

記事を読んで終わりでは、その人とは二度と会えません。お金の相談は、思い立った瞬間に動くものではないからです。子どもが進学する、家を買う、転職する。相談したくなる瞬間は、あとからやって来ます

だから、記事を気に入った人とつながり続ける手段を用意してください。メールでの発信でも、SNSでのつながりでも構いません。その瞬間に思い出してもらえるかどうかで、ブログの成果は大きく変わります。志師塾がお伝えしている「第一想起」は、まさにここのこと。お金のことで困ったときに、真っ先に浮かぶ顔になれるかどうかです。

6.4 AIに答えを聞く人が増えても、書く価値は残る

お金の疑問をAIに聞く人は増えています。それでも、判断に迷う場面で人に相談したい気持ちは消えないはずです。一般的な答えはAIが出し、あなたの事情ならこう考える、という部分が専門家の仕事として残ります。

言い方を変えると、プランを売るモデルが終わり、意思決定に伴走するモデルが残るということ。キャッシュフロー表もライフプラン表も、無料ツールとAIで誰でも出せる側へ移りました。ブログは、その先にある考え方を見せる場所です。役割はむしろ大きくなっています。AIとの付き合い方はFPのAI活用の記事もどうぞ。

ここまでで、書く前の設計から役割分担までをひととおり見てきました。とはいえ、受け皿になるホームページのほうが手つかずだと、記事をいくら書いても相談は生まれません。そもそも先生業はなぜ選ばれるのかを先に押さえておきたい方は、無料の書籍「先生業の顧客獲得を成功させる7つの能力」(一部ダウンロード)をご活用ください。セミナーはまだ早いという方の、最初の一歩としてどうぞ。

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7. FPのブログ集客を相談・契約につなげる導線

FPのブログの導線設計とは、読んだ人が有料の相談にたどり着くまでの階段を、あらかじめ用意しておくことです。ここを設計していない記事は、読んで終わりになります。

FPのブログから相談までの導線

7.1 いきなり個別相談を勧めない

無料の個別相談は、FP側にとっては無料でも、相手にとってはそうではありません。ひとりで会うのは緊張するし、営業されるのではという警戒も働く。先にセミナーのような複数人の場を挟めば、心理的な壁はぐっと下がるはずです

志師塾では、これを商品サービス群の考え方として整理しています。いきなり高額の商品を提案されたら誰でも逃げたくなりますが、教える・教わるという関係を先に作れば、話は自然に進む。ブログは、その関係づくりの一段目にあたります。セミナーの使い方はFPのセミナー集客で解説しています。

7.2 記事のテーマと、次の一歩をそろえる

意外に多いのが、テーマと行き先がずれている記事です。相続の記事の末尾に、家計相談の申し込みボタンが置いてある。読み手からすると話が飛んでいます。

そろえ方は単純です。その記事を読み終えた人が、いま何に困っているかを想像して、その困りごとに最も近い行き先を置く。相続の記事なら「相続の相談で最初に確かめること」をまとめた資料、教育費の記事なら教育費のセミナー。記事ごとに行き先を用意しておけば、読者が迷いません。

7.3 個人だけでなく、法人の入口も持っておく

個人相談を積み上げるだけでは、収入の波が大きくなりがちです。企業向けのマネーセミナーや従業員向けの研修という入口を持てば、1件あたりの規模も安定性も変わります。

ブログの側でも、経営者に向けた記事を何本か置いておくと入口になります。役員報酬と社会保険料の関係、退職金の準備、事業のお金と家計の切り分け。経営者のお金は事業と家計が絡み合っていて、悩みが深く、しかも長く続きます。だからこそ顧問という継続の形につながりやすい相手です。個人向けの記事と経営者向けの記事は、同じブログの中で分けて並べておきましょう。読み手は、自分の側の入口を選べる。

7.4 単発で終わらせず、時間をかけて育てる前提で書く

ブログから相談が入るようになると、次の壁が見えてきます。相談が単発で終わり、翌月にはまたゼロから集め直している状態です。集客がうまくいくほど、走り続けなければならなくなる。この構造は、記事の中身で変えられます。

お金の悩みは、1回の面談で終わりません。転職、進学、住宅の購入、親の介護。人生の節目ごとに、前提が変わるからです。だからこそ、記事の中に「続きがある」ことを書いておきましょう。

  • 1回で終わらない理由を書く:「ライフプランは作った日がいちばんきれいで、実行されないまま眠るのが普通です」と正直に書く
  • 半年後・1年後の見直しの話を入れる:継続の必要性は、売り込むより先に説明しておくほうが伝わります
  • 1本の記事で完結させず、次に読む記事へ渡す。連載の形にしておくと、読者が自然に前提を積み上げてくれます

志師塾では、単発から継続へ移すこの設計を、顧客生涯価値(LTV=ひとりのお客様が生涯でもたらす価値)の観点でお伝えしています。新規を追い続けるより、いま目の前にいる方と長く伴走するほうが、経営は安定するからです。ブログは、その伴走が始まる前の説明を、あらかじめ済ませておく場所だと考えてください。

時間の見込みも、先に持っておきましょう。ブログは、書き始めてすぐ問い合わせが来るものではありません。検索から人が入り始めるまでには、それなりの時間が必要です。ここを知らずに始めると、3か月で「効果がない」と判断して止めることになります。

止めた記事は、そこから増えることがありません。短期の反応ではなく、半年から1年の単位で見てください。そのあいだの売上は、紹介とセミナーで作る。すぐ効くものと時間がかかるものを同時に走らせるのが、独立FPの現実的な進め方です。積み上がった記事は、その後もずっと働き続けます。

8. FPのブログ集客がうまくいかないときに見る場所

FPのブログ集客の点検とは、記事の文章を書き直す前に、発信の設計そのものを見に行くことです。書いているのに反応がない。そんなときは、記事の文章より先に確かめてほしい場所が3つあります。

8.1 発信だけで完結させようとしていないか

ここでも、FPの現場の数字が参考になります。日本FP協会の2021年度 ファイナンシャル・プランナー実態調査で、FP業務従事者476人に「顧客を開拓するために力を入れている方法」と「その中で最も効果的だと思う方法」を聞いた結果が下のとおりです。

FPが顧客開拓で力を入れている方法と最も効果的だと思う方法

力を入れている方法は、取引先・知人からの紹介65.3%、自身の営業活動43.9%、自らのホームページの拡充33.2%の順。ところが「最も効果的だと思う方法」に絞ると、紹介が51.1%と突出し、ホームページの拡充は13.4%まで下がります。

この差をどう読むか。ここから先は調査に書かれていない、志師塾の見立てです。Web発信が効かないという話ではなく、紹介という強い経路を持っている人が、Webも並行して回しているのだろうと考えています。ブログだけで完結させようとすると、時間がかかるうえに手応えが出にくい。紹介やセミナーで足元の売上を作りながら、ブログを育てる。この二階建てが現実的だという話です。

8.2 扱うテーマと、ブログの相性を確かめる

同じ調査には、もうひとつ面白い数字があります。主とするFP業務ごとに「自らのホームページの拡充」に力を入れている割合を見ると、金融資産運用設計52.2%、ライフプランニング47.2%と高いのに対し、相続・事業承継設計は20.0%、タックスプランニングは7.4%と大きく下がります。

相続や事業承継は、税理士・弁護士・金融機関からの紹介で動く世界です。ここを主戦場にしているFPが、記事の本数だけを追いかけても手応えは出にくい。一方でライフプランや資産運用を扱うなら、検索から来る個人がそのまま見込み客になります。あなたが主に扱うテーマによって、ブログにかける力の配分は変えてよいのです。

相続を主戦場にする場合でも、ブログが無駄になるわけではありません。読み手を個人から専門家に置き換えるだけです。税理士や弁護士が「この案件、FPに振れないか」と検索したときに見つかる記事を書く。同業や隣接する士業に向けた発信としても、ブログは機能します。

8.3 記事がばらばらの方向を向いていないか

3つめは、記事同士のつながりです。1本ずつは悪くないのに、並べてみると何の専門家か分からない。よくある状態です。

確かめ方は簡単です。直近10本のタイトルを紙に書き出してみてください。そこに同じ相手が浮かぶでしょうか。浮かばないなら、2章の宛先が決まっていません。ブログの成果は、1本の出来ではなく、10本の方向がそろっているかで決まります

そろっていれば、読んだ人の中に「この人はこれの人だ」という認識が残るもの。志師塾が一点集中をお伝えしているのも、この理由から。何でもできるは、何にもできないと同じです。まずここだけは負けないという場所を作り、勝ってから広げていきましょう。

9. FPのブログ集客に活きた志師塾卒業生3人の実例

ここまでの内容が、実際にどう形になるのか。志師塾で学んだファイナンシャルプランナー3人の歩みを紹介します。いずれも公開済みのインタビュー記事から引いています。

9.1 磯山裕樹さん|週1回の更新で、失注が減った

旅行会社で中四国ナンバーワンの営業成績を収めたあと、外資系保険会社を経て独立された磯山裕樹さん。特定の金融機関に所属しないフリーな立場で、家計全体の最適化を提案しています。肩書きは「お金専門のパーソナルトレーナー」。ファイナンシャルプランナーという一般名称ではなく、相談者が想像できる言葉に置き換えた例です。

発信について、磯山さんの言葉がそのまま参考になるはずです。志師塾で情報発信の重要性を学び、ホームページを整えたうえで、ブログとYouTubeで週1回の更新を半年以上続けられました。

「正直なところ、更新がきついと感じるときはありますが、見てくれているお客さんの声を聞くと励みになります。また、自分が何をしているのかを事前に確認してもらうことで、方向性がまったく違うお客さんが来ることがなくなり、そのため失注が確実に減っているんです」

ここが、ブログのもうひとつの働きです。集めるだけでなく、来なくてよい人を先に減らす。商品は「たった2か月で年間30万円手取りが増える5ステップ」という形にまとめられていて、その先の継続フォローは選択制の有償にもかかわらず、継続を希望する方が9割にのぼるそうです(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。詳しくは磯山裕樹さんのインタビュー記事をご覧ください。

9.2 山邉徳厳さん|発信の前に、経路を5つ以上に増やした

生命保険会社に約15年勤め、その後は営業スタッフ向けの研修会社を経て、2019年にFPとして独立された山邉徳厳さん。横浜市を拠点に、個人向けの資産運用アドバイスと、中小企業向けの確定拠出年金の導入コンサルティングという2本柱で活動しています。

コンセプトの「資産倍増アドバイザー」は、志師塾の課題である「30,000字で自分の人生を振り返る」棚卸しから生まれました。小学生のときに生徒会副会長へ立候補し、全校生徒の前で演説してワクワクした記憶。そこから、人前で話すことが好きなのだ、セミナー営業は自分のやりたいことなのだと気づけたそうです。

成果としてはっきり出たのが、顧客開拓の経路の数でした。独立当初は口コミと紹介しかありませんでしたが、いまはセミナー、広告出稿、生命保険会社の営業担当との連携、オンライン勉強会、経営者交流会と、5つ以上の経路を並行して回しています。8章で見た「ブログだけで完結させない」を、そのまま実践している例です。経路が増えていった過程は、山邉徳厳さんのインタビュー記事に残っています。

9.3 志田伸子さん|言葉を変えたら、伝わるようになった

法人コンサルタントとしてのキャリアを持ち、金融教育事業で起業された志田伸子さん。肩書きは「自立型資産形成マイスター」で、子どもから大人、企業までを対象に「お金の義務教育」というコースを提供しています。

志田さんが志師塾でいちばん大きかったと挙げるのも、やはり棚卸しの3万字でした。

「元々普通に言っていたことだったんですけど、見込み客に伝わる言葉に変えると、なるほどねって納得してもらえることがわかりました」

中身を変えたのではなく、伝わる言葉に変えた。2章で触れた「相談者が使っている言葉に置き換える」と、まったく同じ話です。効き目は、届く範囲に出ています。ひとつの言葉で、子ども・大人・企業という3つの相手に同じ話を届けられている。創業2期目ながら、講演依頼はいまも口コミで各所から届いているそうです。志田伸子さんのインタビュー記事もあわせてどうぞ。

9.4 3人に共通していたこと

扱うテーマも顧客層もばらばらな3人ですが、共通点がありました。

  • 「ファイナンシャルプランナー」と名乗るのをやめた:3人とも、相談者が想像できる言葉に置き換えている
  • 自分の過去を掘り直してから言葉を決めた:思いつきではなく棚卸しから出てきた言葉なので、ぶれません
  • 発信を始めたのは、名乗りが決まったあと。順番を逆にしていない

磯山さんの「方向性がまったく違うお客さんが来ることがなくなった」は、ブログを読んでもらう本当の効果を言い当てています。記事は、来てほしい人を呼ぶ道具であると同時に、来なくてよい人にそっと帰ってもらう道具でもあるわけです。絞るほど相談は減りそうに思えますが、3人が実際に減らしたのは失注のほうでした。この「絞ると増える」がどうして成り立つのか、腑に落ちるまで確かめたい方は、志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーをのぞいてみてください。3人と同じ順番を、士業・コンサル・コーチの事例で追いかけられます。

10. FPのブログ集客でよくある質問

10.1 記事は何本くらい書けば、反応が出ますか?

決めるのは本数ではなく、方向がそろっているかどうか。目安としては、同じ宛先に向けた記事が20本そろったあたりから、検索の動きが変わります。ばらばらな方向の記事が50本あるより、そろった20本のほうが早い。まず10本を同じテーマで書き切ってみてください。

10.2 顔や名前を出さずにブログを書けますか?

書けます。ただし、相談につなげたいなら顔と名前は出したほうが早いでしょう。お金の相談は、相手が誰なのか分からないままでは申し込みにくいからです。所属先の都合で出せない場合は、考え方が伝わる文章の量で補ってください。何を大事にして判断しているのかが伝われば、写真がなくても人柄は伝わります。

10.3 金融商品の販売もしています。ブログに書いてよいものですか?

隠すと疑われます。先に開示すれば、疑いは信頼に変わります。「相談料と販売手数料の両方をいただいています」と書いたうえで、どこまでが相談で、どこからが商品の提案なのかの線引きを説明してください。開示の姿勢そのものが、無料相談との違いになります。なお、特定商品の推奨には金融商品取引法などの規制がかかる場面があります。断定的な表現は避け、必要なら所属先や監督官庁の基準を確認してから書いてください。

10.4 AIで書いた記事でも、検索から人は来ますか?

来ることはありますが、相談にはつながりにくいものです。AIが出すのは、すでにある情報の平均値だからです。同じ道具で書かれた記事が世の中に増えるほど、平均値の文章は埋もれていきます。AIには聞き手になってもらい、あなたの経験を引き出させてから整えさせる。この順番なら、AIを使うほど記事はあなたらしくなります。

10.5 ブログとSNS、どちらを先に始めるべきですか?

会いたい相手の年代で決まります。日本FP協会の調査では、相談のきっかけがSNSだった人は20代で38.0%、50代で6.0%、60代で0%でした。若い層に向けるならSNSから、40代以降を相手にするなら検索から入る記事から。両方に手を出して更新が止まるより、片方を半年続けるほうが結果は出ます。

10.6 過去の記事は、書き直したほうがよいですか?

お金の記事は、書き直しの価値がとくに高い分野です。税制と社会保険の数字は毎年のように動きますし、古い数字が残った記事は専門家としての評価をそのまま下げてしまいます。年に1度、数字が入っている記事だけを見直す日を決めてください。新しく1本書くより、成果に近い月もあります。

11. まとめ:FPのブログ集客は「考え方を見せる」ことから

FPのブログ集客を、5つの書き方に整理してお伝えしました。

  • 書き方1:誰に向けて書くかを1本ごとに決める。100人に1人を2つ掛け合わせる
  • 書き方2:相談の現場で出た問いを、判断の理由まで書く。そこだけが一次情報
  • 書き方3:連載・頻度・AIとの分担で、続く仕組みを先につくる
  • 書き方4:ブログで集め、ホームページで決めてもらう
  • そして最後に、記事の終わりの一歩をひとつに絞ること

数字も、同じ方向を指していました。FPへの相談のきっかけの1位は、検索して読んだ記事で24.4%。一方、FP自身が「最も効果的」と答えた開拓方法では、ホームページの拡充は13.4%にとどまります。読み手の側に入り口はある。ただ、書き手の側の設計が追いついていない。ここが、いちばん大きな空白です。

最後に、今日から手をつけられる3つを挙げておきます。

  1. 直近10本の記事タイトルを紙に書き出す。そこに同じ相手が浮かぶかどうかの確認です
  2. 浮かばないなら、これまで受けた相談の中から「一番力になれた」ものに印を付け、その相談者が使っていた言葉で自分を一文にする
  3. 次の1本は、その言葉を検索窓に打ち込みそうな人に向けて書いてみてください

ブログは、書いた分だけ資産として残るメディアです。1本ごとの反応に一喜一憂せず、考え方が伝わる記事を積み上げてください。半年後、検索から入ってきた人が「この人に聞いてみたい」と思う状態がつくれます。

3つのうち、ひとりでは進みにくいのが1番目です。並べた10本を眺めても、書いた本人には方向のずれが見えません。他人の目で1回見てもらうと、その日のうちに片が付くことも多いところ。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、ずれの見つけ方と、そろえた記事を相談へ渡すまでの道筋をお伝えしています。

書いているのに相談が来ない、と感じているFPの方へ

足りないのは記事の本数ではなく、10本の方向をそろえる一文かもしれません。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで、その一文の決め方と、記事から相談までのつなぎ方をご覧ください。参加費は無料です。

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この記事について

監修:志師塾(株式会社エクスウィルパートナーズ)。士業・コンサルタント・コーチ・講師といった「先生業」に特化した集客・顧客獲得支援を行い、これまでに3,200名を超える先生業の方を支援してきました。本記事は、ファイナンシャルプランナーの受講生・卒業生への支援で得た知見と、日本FP協会・総務省の公表資料をもとに構成しています(公的データの確認日:2026年8月30日/支援人数の原本確認日:2026年8月16日)。

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