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カウンセラーのブログ集客|相談につながる書き方5原則

カウンセラーのブログ集客|相談につながる書き方5原則

記事を増やしても、相談の申し込みは増えません。カウンセラーのブログ集客で決め手になるのは本数ではなく、まだあなたを知らない人に「この人になら話せそうだ」と感じてもらえるかどうかです。心の奥に関わる仕事だからこそ、申し込みの前に信頼が要ります。ブログは、その信頼を会う前に届けるための道具になります。

この記事で扱うのは、次の3つです。

  • まず前提:相談したい人が、いまどこを見ているのか。公的な調査で確かめます
  • 次に5つの原則:宛先、テーマ、人柄、役割分担、出口。手を付ける順に並べました
  • そのうえで運用:続ける時間のつくり方と、伸びないときに直す場所

先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師・カウンセラーなど)の集客支援を専門としてきた志師塾が、実際に手を動かす順に解説します。読み終えるころには、次の1本で何を書けば相談につながるのかが見えているはずです。

目次

  1. カウンセラーのブログ集客が難しくなる3つの理由
  2. カウンセラーのブログ集客 原則1:誰のためのカウンセラーかを決める
  3. カウンセラーのブログ集客 原則2:相手が検索する言葉で書く
  4. カウンセラーのブログ集客 原則3:「あなたそのもの」が見えるように書く
  5. カウンセラーのブログ集客 原則4:ブログにビジネスの話を置かない
  6. カウンセラーのブログ集客 原則5:申し込みへの一歩をひとつ置く
  7. カウンセラーがブログを続ける時間は、道具でつくる
  8. カウンセラーのブログ集客が伸びないときに直す場所
  9. カウンセラーのブログ集客に学べる志師塾卒業生3人の実例
  10. カウンセラーのブログ集客でよくある質問
  11. まとめ:カウンセラーのブログ集客は「入り口」として設計する

ブログの手が止まる理由は、たいてい文章力ではありません。誰に向けて、何のために書くのかが決まらないまま画面に向かうから止まる。順番の問題です。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、1本目を書き始める前に決めておく順番を、先生業の実例で解説しています。

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1. カウンセラーのブログ集客が難しくなる3つの理由

カウンセラーとブログは、本来とても相性の良い組み合わせです。形のないサービスだからこそ、書いた言葉があなたの代わりに働いてくれます。それでも成果が出ないとき、次の3つのどれかが起きています。

1.1 仕事を受ける前に、信頼を感じてもらう必要がある

カウンセラーが扱うのは、クライアントのプライバシーに関わる問題。他の先生業に比べて、相手の心の奥に入っていく仕事です。だから、強い信頼関係がなければ問題の解決までたどり着けません。

ところが顧客獲得の場面では、順番が逆になります。対面のカウンセリングを重ねれば信頼は育ちますが、仕事として受ける前に信頼を感じてもらわなければ、そもそも申し込みが来ない。この矛盾を埋める手段が、会う前に届く発信です。

ここが、他の業種と決定的に違うところ。工務店なら施工事例の写真、飲食店なら料理の写真で価値の一部が伝わります。カウンセリングは写真に撮れません。伝わるのは、あなたが書いた言葉だけです。

1.2 「読みにくいブログ」は、それだけで距離をつくる

あなたを想像できる材料が何もなく、文字だけの読みにくい文章が延々と続くブログを思い浮かべてください。書いてある中身が正しくても、とっつきにくい印象だけが残ります。そこから心の相談を持ちかけようとは、まずならないもの。

反対に、顔写真が1枚あるだけでも印象は変わります。読み手の中にあなたの輪郭ができるからです。カウンセラーのブログは、内容の正しさよりも「話しかけやすさ」が先に効きます。

読みにくさの正体は、多くの場合デザインではありません。1文が長い、改行がない、見出しがない、写真がない。この4つのうち3つが当てはまったら、中身を書き足す前にそちらを直したほうが早いでしょう。

1.3 出口がないブログは、いくら書いても申し込みが生まれない

3つ目が最も多い落とし穴です。良い記事が並んでいるのに、読み終えた人が次にどこへ行けばよいか書かれていない。読者は「救われた気がする」と感じたまま、そっと画面を閉じます。

ブログはあくまで集客の入り口です。関係をつくり、次の場所へ渡す。この流れが描けていないブログは、書くほど疲れて成果が出ないという状態になります。

1.4 そもそも、悩んでいる人はいまどこを見ているのか

3つの落とし穴を直す前に、前提を1つ確かめておきましょう。あなたが記事を置こうとしている場所に、悩んでいる人はそもそも来るのでしょうか。

総務省の「令和6年 通信利用動向調査」によると、インターネット利用者の利用目的は「SNSの利用」が81.9%、「検索サービスの利用」が79.4%、「ホームページやブログの閲覧、書き込み、または開設・更新」が57.4%となっています(総務省「令和6年通信利用動向調査の結果(概要)」)。

カウンセラーのブログ集客の前提|インターネット利用者の利用目的の上位5つ

「ブログはもう古い」と言われることがあります。数字を見るかぎり、そうではありません。検索する人は8割近くいて、ブログを読む人も6割近い。40代では「ホームページやブログの閲覧」が69.6%で、その年代の利用目的の5位に入っています。読む人は、まだ十分にいる。

もう1つ、押さえておきたい数字があります。厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」では、仕事上のストレスについて相談できる人がいる労働者は94.6%。ところが相談できる相手は「家族・友人」が68.6%、「上司」が65.7%で、身近な人に集中しています(厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」)。

相談したい気持ちがないのではありません。相談先が身近な人で止まっているだけです。専門家という選択肢は、悩んでいる人の視界にまだ入っていないのかもしれません。ブログの役割は、その視界の外から中へ入ることにあります。検索した先に自分の悩みがそのまま書かれた記事があったとき、はじめて「相談していい人がいるらしい」と気づいてもらえるわけです。

カウンセラーのブログ集客|距離ができるブログと相談が届くブログ

1.5 ブログで受け止められる相談と、そうでない相談

もう1つ、先に線を引いておきましょう。ブログが効かない相談も、確かにあるのです。ここを曖昧にしたまま書き続けると、届いてほしくない相談ばかりが集まることがあります。

ブログが向いているのは、本人が「これは自分の問題だ」と言葉にできている状態です。職場の人間関係で消耗している、子どもと話せなくなった、産休明けに戻る場所が怖い。こうした悩みは、検索窓に打ち込める形をしています。記事を読んで納得し、自分の意思で申し込みまで進めます。

向いていないのは、緊急性が高い状態と、医療の判断が要る状態です。眠れない日が続いている、死にたい気持ちが消えない。こうした相談は、記事を読ませて数日かけて信頼を育てる道具では受け止めきれません。ブログに書くべきなのは、その場合の行き先です。公的な相談窓口や医療機関の案内を、記事の中に置いておく。カウンセリングの案内より先に、その一行があるほうが信頼されます。

できないことを書くと依頼が減りそうに思えますが、実際は逆です。線を引ける人のほうが、安心して任されます。この考え方は原則3の「断ることを書く」につながっていきます。

2. カウンセラーのブログ集客 原則1:誰のためのカウンセラーかを決める

ポジショニングとは、市場と他のカウンセラーを見渡して、自分が最も評価される立ち位置を決めることです。カウンセラーのブログで最初に決めるのは、書き方ではなく宛先。記事テーマも書き方も導線も、ここから決まります。

2.1 「カウンセラーの○○です」では選ばれない

あなたは、自分がどのようなカウンセラーかを一言で言えますか。資格名や手法名だけの名乗りは、読み手の記憶には残りません。カウンセラーは大勢いますから、違いが伝わらなければ相手は選びようがない。

心の看板を掲げる人は、この数年で急に増えました。国家資格である公認心理師の登録者数は、2019年3月末の24,056人から、2026年6月末には76,547人。7年で3倍を超えています(一般財団法人 公認心理師試験研修センター「公認心理師の都道府県別登録者数」)。民間資格まで含めれば、名乗っている人の数はさらに膨らむでしょう。

この人数の中で、資格名だけを掲げた記事が読者に見つけてもらえるでしょうか。選ばれるカウンセラーとは、人柄・向き合うテーマ・これまでの経験の組み合わせが独特で、それが相手に伝わっている人です。組み合わせが独特であるほど他の方と区別され、その点がクライアントから評価されるものであれば、あなたはオンリーワンの立ち位置を確保できます。

2.2 相手・悩み・変化の3点で言い切る

難しく考える必要はありません。「誰の」「どんな悩みを」「どんな状態に変える」カウンセラーなのか。この3つを言い切れれば、輪郭は浮かび上がります。「職場の人間関係で消耗している20代が、自分を責めずに働けるようになる」といった一言(あくまで例です)なら、当てはまる人はその場で反応します。

「絞ると相談が減るのでは」という不安は自然です。実際は逆で、絞るからこそ思い出してもらえます。「どんなお悩みでもお聞きします」は、相手の記憶の中では「何の専門家でもない」と同じ扱いになる。ここが決まると、書くテーマにも迷わなくなります。

志師塾では、1つの軸で足りないときに掛け算を使います。100人に1人のものを2つ掛け合わせれば、1万人に1人。「看護師の」と「復職」を重ねれば、その2語で探している人にとって、あなたは唯一の候補に近づきます。

2.3 絞るのは看板だけ。受ける相談まで絞らなくていい

ここでよく誤解が起きます。絞ると決めた瞬間、「では他の相談は断るのか」と身構えてしまう。そうではありません。絞るのは、認知してもらう場所だけです。実際に受ける仕事の範囲まで狭める必要はありません。

分かりやすいのが、NPO法人の設立を専門と打ち出した志師塾の卒業生の例です。看板を1つに絞ったことで、卒業生のコミュニティで「NPOを設立できる人はいませんか」という投稿が出るたび、コメント欄がその人の推薦で埋まるようになりました。受注したあとは、ホームページの制作も助成金の申請も運営の相談もまとめて依頼されています。入口を1つにしたことで、出口が増えたわけです。

カウンセラーでも同じことが起こります。「職場の人間関係」で見つけてもらった人が、実際に話し始めれば家族のことも出てくるでしょう。入口の看板と、扱える範囲は別物。そう分けて考えれば、絞る怖さはかなり小さくなります。

2.4 目指すのは「この悩みなら、あの人」という第一想起

ポジショニングのゴールは、読者や紹介者の頭の中で「この悩みなら、あの人」と最初に思い出される状態(第一想起)をつくることです。紹介も口コミも、ここから生まれます。ブログは、その状態を時間をかけて積み上げる道具になります。

ブランドという言葉の語源は、家畜に押す焼き印だそうです。一度では形になりません。何度も何度も押すから残る。ブログが第一想起づくりに向いているのは、まさにこの点です。1本では届かなくても、同じ宛先に向けて50本たまれば、検索でも紹介でも名前が出るようになります。

志師塾では、ブログやSNSといった道具に手を付ける前に、まずこの設計を固める「ポジショニング先行」の考え方を大切にしています。道具が働き始めるのは、選ばれる理由が決まってから。順番を逆にすると、更新の回数だけが増えていきます。

2.5 決めた一行は、ブログの3か所に置く

宛先が決まったら、次はそれを読者の目に触れる場所へ置くこと。頭の中で決まっているだけでは、誰にも伝わりません。置き場所は3つ。

カウンセラーのブログで「誰のためのカウンセラーか」を置く3か所

1つ目はブログの名前とキャッチコピー。検索結果にも、SNSで共有されたときにも出る場所です。志師塾では、肩書きは13文字、キャッチコピーは25文字を目安に組み立てます。肩書きの形は「専門領域+一般名称」。「心理カウンセラー」だけでは何が起きるか想像できませんが、「共働き夫婦の対話専門カウンセラー」なら、読み手は自分に関係があるかを一秒で判断できます。

2つ目はプロフィール欄。ここは書きたいことを書く場所ではなく、読んだ人が「この人になら話せそうだ」と思う材料を並べる場所です。伝えたいメッセージを先に2つ決めてから、そのメッセージが伝わる出来事を選ぶ。経歴を並べるだけでは、人柄までは届きません。

最後に置くのが、記事の終わりの署名です。検索から来た人は、トップページを通らずにいきなり記事本文に着地します。その1本しか読まない人にも名乗りが届くように、記事の最後に一行を置いておく。地味ですが、いちばん取りこぼしを減らす場所です。

3. カウンセラーのブログ集客 原則2:相手が検索する言葉で書く

相手が検索する言葉とは、悩んでいる本人が声に出して言える、状況そのものの言葉です。立ち位置が決まったら、次は何を書くか。基準はひとつ。「その言葉で悩んでいる人が、実際に検索するかどうか」。書きたいことではなく、相手が探している言葉から入ります。

3.1 手法や理論の解説は、検索されにくい

カウンセラーが書きがちなのが、心理学の理論や資格の解説です。中身は正しいのですが、悩んでいる人は手法の名前で検索しません。検索するのは「職場 行きたくない 涙」「子ども 話してくれない」といった、自分の状況そのものの言葉です。

入口を相手の言葉に変えるだけで、記事の届き方は変わります。理論の話は、読者が自分の状態に気づいたあとで効いてくる中身。順番を逆にしないでください。

見分け方は簡単です。その見出しを、悩んでいる本人が声に出して言うでしょうか。「認知行動療法とは」とは言いません。「考えすぎて眠れない」なら言います。声に出せる言葉が、検索窓に打ち込まれる言葉です。

記事のタイトルも同じ基準で決めます。悩んでいる人の言葉を前半に置き、後半で「読むと何が分かるか」を添える。「職場に行こうとすると涙が出る|自分を責める前に確かめたい3つのこと」といった形です。専門用語をタイトルの先頭に置かない。それだけで、届く相手の数が変わります。

3.2 悩みの言葉は、公的な調査からも拾える

「相手の言葉で書け」と言われても、思いつく数には限りがあります。自分が受けた相談だけを材料にすると、どうしても偏る。そこで使えるのが、国が毎年出している調査です。何が、どのくらいの人に起きているのかが分かります。

たとえば働く人のストレス。厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」では、現在の仕事や職業生活に関することで強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者は68.3%。その内容は「仕事の量」が43.2%、「仕事の失敗、責任の発生等」が36.2%、「仕事の質」が26.4%、「対人関係(セクシュアルハラスメント・パワーハラスメントを含む)」が26.1%と続きます(厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」)。

カウンセラーのブログ記事テーマの手がかり|働く人が強いストレスと感じている事柄

職場の相談を扱うカウンセラーなら、この4つはそのままテーマの候補になります。人間関係だけを書き続けている方は、量と質と責任という3つを取りこぼしているかもしれません。「対人関係」より「仕事の量」で悩んでいる人のほうが多いという事実は、感覚では出てこない情報です。

子どもの相談を扱うなら、文部科学省の調査が手がかりになります。「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、小学校・中学校の不登校児童生徒数は353,970人(前年度346,482人)で過去最多となり、12年連続で増加しました。児童生徒1,000人当たりでは38.6人です(文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」)。

カウンセラーのブログテーマの需要|小・中学校の不登校児童生徒数の推移

10年前の122,897人と比べると、およそ2.9倍。1,000人当たり38.6人ということは、およそ26人に1人という計算になります。学校に行けない子どもがこれだけいるなら、その数だけ答えを探している保護者もいるということ。そのうちの何人かは、いま検索窓に言葉を打ち込んでいるかもしれません。

注意点も1つ。統計はテーマの当たりをつける道具であって、記事の中身そのものではありません。数字を並べただけの記事は、読んでもらえないでしょう。「これだけの人が同じ場所で立ち止まっている」と示したうえで、あなたが現場で見てきたことを書く。この順番なら、統計はあなたの言葉を支える土台になります。

そして統計は、そこにどれだけの人がいるかは教えてくれても、そのうちのどれを自分の一点にするかまでは教えてくれません。候補が4つ並んだところで手が止まる。ここでつまずく方が、実はいちばん多いところです。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、候補が並んだところから自分の一点を絞り込むまでの手順を、実際に手を動かす形で扱っています。

3.3 更新のしやすさは、続ける力になる

ブログサービスを使えば、文字を打ち込むだけで記事を出せます。手を動かす負担は、ホームページの更新よりずっと軽いはずです。読者登録の機能があるサービスなら、更新のたびに読者へ届きます。訪問の頻度が上がれば、検索からの評価も少しずつ積み上がるでしょう。

気をつけたいのは、頻度だけを追わないこと。毎日更新を宣言して2週間で止まるより、週1本を1年続けるほうが結果は出ます。守れる数を決めてください。読者にとっても、いつ更新されるか分かるブログのほうが習慣になります。

もうひとつ、コメント欄や読者機能は、同じ悩みを持つ人が集まる場所にもなります。あなたを中心とした小さなつながりができれば、そこから相談が生まれることもある。ブログは記事を置く場所であると同時に、人が集まる場所でもあります。

3.4 記事は3種類を混ぜる

ブログには、役割の違う3種類の記事を置きます。悩み解決の記事は、検索から新しい読者を連れてくる入口です。考え方の記事は、あなたが何を大事にしているかを伝えます。日々の記事が見せるのは、人柄と動きです。

カウンセラーのブログに置く3種類の記事

どれかに偏ると働きません。悩み解決の記事だけでは教科書になり、日々の記事だけでは日記です。混ぜるからこそ、検索から来た人が「この人に相談してみようか」まで進みます。

配分の目安は、悩み解決を6割、考え方を3割、日々を1割くらい。ただし、これは書きためた記事が20本を超えてからの話です。最初の10本は悩み解決の記事に寄せてください。読者がいない段階で人柄を語っても、読む人がいません。まず検索で見つけてもらう記事をつくり、そのあとで人柄の記事を足す。この順が現実的です。

3.5 1本の記事は、4つの部品で組み立てる

テーマが決まっても、書き出しで固まる方は多いものです。毎回ゼロから考えるのをやめて、型を決めてしまいましょう。悩み解決の記事なら、次の4つで足ります。

  • 読者の言葉で始める:「朝、家を出る前に涙が出る」。検索した人が使った言葉を、そのまま冒頭に置く
  • そのあとに、結論を先に置く。「それは意志が弱いからではありません」と言い切ってしまう
  • 理由の説明に使うのは、専門の言葉ではなく相手の生活の言葉
  • 最後に、今日できることを1つだけ。3つ並べると、読者はどれもやりません

この型で書くと、1本あたりの時間は目に見えて短くなります。志師塾でも、型にはめること自体を嫌う方によく出会うのです。文章を書くとはそういうことではない、という感覚は分かります。ただ、型があるから毎週出せる。出せるから読者に届く。才能で書き続けられる人より、型を持っている人のほうが遠くまで行きます

ここまでで、宛先とテーマと記事の型がそろいました。次は書き方です。

4. カウンセラーのブログ集客 原則3:「あなたそのもの」が見えるように書く

「あなたそのもの」とは、顔・語り口・大事にしている判断の基準といった、読み手があなたを想像できる材料のことです。テーマが決まったら、次は書き方。カウンセリングは形が見えない仕事ですから、記事で伝えるべきは知識よりも「この人となら話せそうだ」という感覚になります。

4.1 顔写真と、言葉のトーンで人柄を届ける

顔写真を載せる、話しかけるように書く、自分が大事にしていることを語る。こうした要素が入るだけで、読者の中にあなたの像ができます。文面とブログ全体の印象を通して「あなたそのもの」を見せる。ここがカウンセラーの発信では特に効きます。

事情があって顔を出せない方もいるでしょう。その場合は、後ろ姿、手元、相談室の窓から見える景色でも構いません。狙いは顔そのものではなく、読み手が想像できる材料を渡すことだからです。写真が1枚もないブログは、それだけで候補から外れやすくなります。

4.2 自分の体験は、読者の悩みに引き寄せて書く

人柄を出すことと、日記を書くことは違うもの。同じ出来事でも、「昨日こんなことがあった」で終わるか、「同じ場面で立ち止まる人へ」と続けるかで、記事の働きは変わります。あなたの過去の苦しさを書くなら、そこから何が変わったのかまで書いてください。

読者が知りたいのは、あなたの物語そのものではなく、自分にも同じ変化が起こりうるのかどうかです。

書き方には、志師塾で使っている型があります。谷と山を交互に置くという組み立てです。うまくいかなかった時期(谷)と、そこから抜けた出来事(山)を並べる。順調だった話だけが並ぶプロフィールは、立派に見えても読者との距離を広げます。共感が生まれるのは、山ではなく谷のほうです。

4.3 クライアントの変化は、必ず許可を得てから

最も伝わる材料は、実際に起きた変化です。相談に来たときの状態と、いまの状態。ただし、扱うのは他人の心の話です。本人の許可を必ず取り、個人が特定されない形にしてください。ここを軽く扱うと、信頼を積むはずの記事が逆に働きます。

許可が取れない場合の逃げ道は、3つあります。1つ目は、複数の事例に共通する傾向として書くこと。2つ目は、変化そのものではなく「受ける前の気持ち」を載せること。「予約するまでに3か月迷いました」という一言は、いま迷っている人に強く届きます。3つ目が、相談例をこちらで再構成して「こうした相談を受けています」と示す形です。

どの書き方を選んでも、効果を保証する表現だけは避けてください。心の変化に確実はありませんし、断定はそのまま信頼を損ないます。志師塾の卒業生にも、丁寧な発信で相談を安定させた方が数多くいます。実際の取り組みは志師塾卒業生の成功事例インタビューをご覧ください。

4.4 人柄が伝わる4つの材料

「人柄を出す」は抽象的な指示です。何を書けば人柄が伝わるのか、具体的に分けておきましょう。材料は4つあります。

カウンセラーのブログで人柄が伝わる4つの材料

語り口は、文字の選び方そのもの。「〜してください」と書くのか「〜してみませんか」と書くのかで、印象は変わります。判断の基準は、あなたが何を大事にしているか。「泣かせるカウンセリングはしません」と書けば、それだけで方針が伝わります。

意外に効くのが3つ目、断ることを書くという材料です。「医療が必要な状態だと判断したら、医療機関をご案内します」「相性が合わないと感じたら、続けない選択もお伝えします」。この2行があるだけで、読者は安心します。何でも引き受ける人より、線を引ける人のほうが信頼されるからです。

4つ目は、あなた自身が変わった経験。ここは4.2で書いた谷と山と重なります。4つの材料をすべて1本に詰め込む必要はありません。1本につき1つ、意識して混ぜていくだけで十分です。

5. カウンセラーのブログ集客 原則4:ブログにビジネスの話を置かない

役割分担とは、ブログ・ホームページ・SNSのどれに何を置くかを、あらかじめ決めておくことです。4つ目がここ。担当している仕事が違うのに混ぜてしまうと、両方が働かなくなります。

5.1 料金や実績は、ホームページに置く

好きになってもらうためのブログに、料金体系やサービス内容がびっしり書き込まれている。これでは読み手が白けます。ブログは関係を築く場所で、判断してもらう場所ではないからです。料金、提供メニュー、経歴、進め方。こうした情報はホームページにまとめてください。

ホームページ側の整え方は、カウンセラーのホームページ集客の記事で詳しく解説しています。

5.2 ブログは売り子、ホームページは店構え

元気で愛嬌のある売り子がお客を連れてきても、肝心の店が閉まっていれば商売になりません。逆に、立派な店を構えても、誰も呼んでこなければ人は来ない。ブログで関係をつくり、ホームページで安心してもらう。この2つがそろって、はじめて申し込みが生まれるわけです。

会って話す場面での伝え方は、カウンセラーの営業の記事で解説しています。

5.3 SNSは3人目の担当者

ここにSNSを足すと、分担がはっきりします。1.4で見たとおり、インターネット利用者の81.9%はSNSを使っていて、これは検索サービスの79.4%を上回る数字でした。使わない手はありません。

カウンセラーのブログ・ホームページ・SNSの役割分担

SNSの仕事は、出会いを速くすること。ブログは検索から少しずつ人を集める道具で、成果が出るまでに時間がかかります。その待ち時間を短くするのがSNSの役目です。書いた記事をSNSで知らせ、反応があった話題をまた記事に戻す。この往復ができると、更新のネタにも困らなくなります。

役割を混ぜないでください。SNSに長文の解説を書き込んでも流れて消えますし、ブログに近況だけを並べても検索から人は来ません。SNSは会う回数を増やす道具、ブログは調べている人に見つけてもらう道具、ホームページは決めてもらう道具。3つの仕事が違うと分かれば、どこに何を置くかで迷わなくなります。

なお、SNSの仕様は変わり続けます。表示のされ方も届く範囲も、数年で入れ替わると考えておいたほうが安全です。自分の資産として残るのは、自分のブログとホームページのほう。だからSNSに全部を置かない、という判断になります。

ここまでで、宛先・テーマ・書き方・役割分担を見てきました。とはいえ、自分のブログに当てはめて手順に落とすとなると、止まりやすいところです。土台から確かめたい方に向けて、志師塾では「先生業の顧客獲得を成功させる7つの能力」をまとめた資料をお渡ししています。セミナーはまだ早いという方の、最初の一歩としてどうぞ。

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6. カウンセラーのブログ集客 原則5:申し込みへの一歩をひとつ置く

ブログの出口とは、記事を読み終えた人が次に進む一歩のことです。初回相談の申し込み、資料の受け取り、メールマガジンへの登録。ここが抜けていると、他の4つがすべて空回りします。

6.1 いきなり継続契約を求めない

用意するのは、無理なく進める一歩です。初回相談、小冊子の配布、メールマガジンへの登録。記事を読み終えた温度のまま進める場所が、ひとつだけあればいい。選択肢を3つ並べると、人はどれも選ばなくなります。

心の相談は、決めるまでに時間がかかるものです。すぐに申し込まない人と関係を保てる場所を持っておくと、相手のタイミングが来たときに戻ってきてもらえます。

6.2 重い入口と軽い入口を、同じ大きさで並べない

初回相談の申し込みは、相談者にとって重い行動です。日程を空け、料金を払い、はじめて会う人に自分の話をする。ここまで一気に踏み切れる人ばかりではありません。

そこで軽い入口を1つ用意します。「一人で抱えているサインのチェックリスト」「話す前に整理しておく3つの質問」といった資料を、メールアドレスと引き換えに渡す形です。受け取った人には、メールで少しずつ考え方を届けていく。カウンセリングは関係性の仕事なので、この助走がそのまま信頼になります。

ただし、2つを同じ大きさで並べてはいけません。主が相談予約、従が資料。役割を書き分けておくと、押し売りの気配は出ずに選択肢だけが増えます。「まだ相談する段階ではないという方は、こちらだけ受け取ってください」と一言添えるだけで十分です。

6.3 出口は、記事の中に2か所置く

置き場所にも決まりを作っておきましょう。記事の最後に1つ、本文の途中に1つ。この2か所です。

最後だけに置く方が多いのですが、それでは最後まで読んだ人にしか届きません。悩みの渦中にいる読者は、途中で画面を閉じることのほうが多いものです。読み終えた人ではなく、心が動いた瞬間の人に渡す。だから途中にも置きます。

途中に置く位置の目安は、記事の3分の1あたり。読者が「これは自分のことだ」と気づいた直後の場所です。そこには小さなリンクを1本置くだけで構いません。ボタンを2つ並べると、記事が広告に見えてしまいます。

カウンセラーのブログから相談申込までの流れ

6.4 すぐ決められない人と、関係が切れない場所を持つ

出口を置いても、その日に申し込む人は少数です。心の相談は、決めるまでに時間がかかります。3か月迷ってから予約した、という話もまったく珍しくないのです。

ここで多くの方が取りこぼしています。記事を読んで心が動いたのに、申し込むまでは踏み切れなかった人。この人たちと関係が切れないようにする場所が、メールマガジンや読者登録です。受け取り続けてもらえれば、相手のタイミングが来たときに思い出してもらえます。

送る中身は、売り込みではありません。記事に書ききれなかった考え方、面談で気づいたこと、季節ごとに増える相談の傾向。読み続けているうちに、会う前から関係ができていくのがこの経路の強みです。後ほど9.1で紹介する卒業生も、送り続けたステップメールを読み返した方から「すごく落ち着いた」という声を受け取っています。

頻度は月に2回でも足ります。大事なのは回数ではなく、切れないこと。1年後に届いた1通が、そのまま申し込みにつながることもあります。

7. カウンセラーがブログを続ける時間は、道具でつくる

5つの原則がそろっても、続かなければ成果は出ません。カウンセラーのブログが止まる原因は、やる気ではなく時間です。相談の時間を削って記事を書けば、本業のほうが痩せていきます。だから、時間の作り方まで含めて設計します。

7.1 AIに渡してよい作業と、渡してはいけない情報

記事の構成のたたき台づくり、過去記事の整理、タイトル案の洗い出し。こうした作業はAIを使えば短くできます。浮いた時間をクライアントとの対話に回せば、記事の中身はもっと濃くなるはずです。取り入れ方はカウンセラーのAI活用術の記事で解説しています。

ただし、線は明確に引いてください。相談者の言葉、相談の内容、面談の記録は、AIに渡さない。守秘義務が最優先です。渡してよいのは、あなたが自分の頭から出した一般化された知見と、公開情報だけ。この線を越えなければ、AIは安全に使えます。

道具で時間をつくり、人にしかできないところへ配り直す。この分け方を守れば、AIは発信の味方になります。逆に、書く作業そのものを丸ごと任せると、あなたの語り口が消えます。人柄で選ばれる仕事で、語り口が消えるのは致命的でしょう。

7.2 週1本を1年続けるための現実的な回し方

続けるコツは、書く日を決めるのではなく、ネタを切らさない仕組みを持つことです。おすすめは、面談のあとに1行だけメモを残す習慣。「今日はこの言葉で表情が変わった」。この1行が、そのまま記事1本の種になります。

まとめ書きも効きます。月に1回、半日だけ時間を取って4本書く。毎週30分ずつ確保するより、この形のほうが現実的だという方は多いものです。大事なのは公開の間隔で、書く間隔ではありません

それでも詰まる週はあります。そのときは、過去記事の書き直しを1本公開してください。古い記事に新しい事例と見出しを足すだけでも、検索からの評価は動きます。新しく書くことだけが更新ではない、と決めておくと気持ちが楽になります。

7.3 記事の在庫を3本持っておく

公開の間隔を守るいちばん確実な方法は、根性ではなく在庫です。書けたその日に出すのをやめて、3本先まで持っておく。それだけで、面談が立て込んだ週も、体調を崩した週も途切れません。

作り方は簡単で、始めの1か月は公開せずに書きためます。4本たまった時点で公開を始め、以降は「1本出したら1本足す」という回し方に切り替える。最初の1か月を助走にあてるかどうかで、半年後の本数が変わります

在庫には、もう1つ効きめがあります。旬の話題が来たときに割り込ませる余裕が生まれること。新学期、年度末、長い連休の前後。カウンセラーへの相談が増える時期は、だいたい決まっています。その週に合わせた記事を差し込めるのは、手元に在庫がある人だけです。

一度止まったブログを再開するのは、始めるときより重い作業になります。読者が離れるだけでなく、書く習慣そのものが消えてしまうから。止まらない仕組みを先に作るほうが、あとで取り戻すより安く済みます。

8. カウンセラーのブログ集客が伸びないときに直す場所

半年書き続けても相談が来ない。この状態のとき、多くの方はブログ全体を作り直そうとします。それは時間もお金もかかるうえ、たいてい効きません。止まっている場所を1つ特定してから直す。順番はこれだけです。

8.1 数えるのは3つだけ

見るのは3つで足ります。記事を読んだ人の数、プロフィールや申し込みページへ進んだ人の数、実際に申し込んだ数。この3つのどこで人が減っているかで、直す場所が決まります。

数えられる状態にしておくことには、もう1つ効きめがあります。直した効果が分かるようになる。感覚ではなく数字で改善できるようになるわけです。無料の解析ツールで十分ですから、記事を10本書いた時点で入れておいてください。

8.2 どこで減っているかで、直す場所が変わる

読んだ人がそもそも少ないなら、原因はテーマか記事の数です。原則2に戻って、相手が検索する言葉になっているかを見直してください。書いた本数が20本に満たないなら、まだ判断の段階ではありません。

読まれてはいるのに、次のページへ進む人がいない。この場合は出口です。記事の最後に何も置いていないか、置いてあっても「詳しくはこちら」としか書かれていないか。読者がその一歩で何を得るのかを、リンクの手前に一行で書くだけで数字は動きます。

進んでいるのに申し込みが入らないなら、原因はブログの外にあります。ホームページ側で、料金・進め方・守秘義務の扱いが分からないまま止まっているはずです。ここは原則4の役割分担に戻る場面。ブログを直しても解決しない不調があると知っておくと、無駄な作り直しを避けられます。

8.3 すぐ効く経路と、時間のかかる経路を同時に走らせる

もう1つ、期間の見通しも持っておきたいところ。検索から人が来るようになるまでには、半年から1年かかります。ブログは中長期の資産であって、来月の相談を埋める道具ではないのです。

だから、すぐ効くものと時間のかかるものを同時に走らせます。目先は紹介と既存の関係から相談をつくり、そのあいだにブログを育てる。志師塾のWeb集客の考え方でも、名刺・紹介・交流会といった身近な経路が先で、検索を狙った記事の量産はもっと後の段階に置いています。

順番を守れば、ブログが育つまでの半年を無収入で耐える必要はありません。先にブログだけを始めて息切れする方が多いのは、この順番が知られていないからでしょう。

9. カウンセラーのブログ集客に学べる志師塾卒業生3人の実例

ここで紹介する3人は、志師塾で学び、心の領域で独立した方々です。カウンセラーそのものではなく、心理コーチやトレーナーという隣接領域で活動しているため、参考事例として読んでください。発信する言葉をどう決め、どう出し続けたのかという一点で、カウンセラーのブログにそのまま当てはまります。いずれも公開済みのインタビュー記事から引きました。

9.1 花咲あけみさん|「書けない」を認めたところから、読者の反応が返ってきた

「人間関係の生きづらさ脱出コーチ」として活動する花咲あけみさん。愛知県の公立小学校で4年、高校で35年にわたり国語教員をつとめ、高校では生徒相談部でスクールカウンセラーとともに生徒や保護者の悩みに向き合ってきた方です。専門は、人生問題の根本解決と理想の人生の創造。これまでのセッションは6,000件以上にのぼります(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。

独立後の集客は、参加したセミナーで知り合った方とお茶をして、興味を持ってもらって契約する。この一本だけでした。仕組みを知りたいと考え、2017年に志師塾のWeb集客セミナーを受講されています。

そこで直面したのが、言葉の壁でした。国語の教員なのに、プロフィールもキャッチフレーズも自分では書けなかったのです。「簡単そうなのに自分では全く作ることができない」と振り返っています。7日間のビジネスレターを書く課題では、「型にはめて文章を作るなんて、文章を書くということではない!」と反発したものの、それは言い訳で、書けないことを直視していなかっただけだったと気づいたそうです。

3.5で「型を決めてしまいましょう」と書いたのは、この話が背景にあります。型は文章を殺すものではなく、出せない状態から抜け出すための足場です。結果は読み手から返ってきました。「辛いことがあって花ちゃんのステップメールを全部読み返したら、すごく落ち着いた」「メールマガジンを読んだら、自分が自分を認めるという感覚が初めてつかめました」という声。発信する言葉は、腕の良し悪しとは別に習得すべき技術だということが、この事例からよく分かります。くわしくは花咲あけみさんのインタビュー記事をご覧ください。

9.2 星佳さん|自分を35,000字書き出してから、発信する場所を決めた

宮城県出身の星佳(ほしけい)さんは、公務員として東日本大震災の避難所開設に携わった経験から独立を決めた方です。現在は株式会社NeverEndingStoryと一般社団法人メンタルクリア協会の代表として活動しています。名乗りは「ライフ&ビジネス夢実現心理コーチ」。悩みを聞かずに、質問を通じて本人の気づきから解決へつなぐ進め方が特徴です。

3年間で3,400人を超えるセッションを重ね、いまは年間1,200人を超える方と向き合い、カウンセラー養成講座では約40名が学んでいるそうです(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。

独立当初は集客の経験がゼロでした。「公務員からの独立だったので、集客など全く活動していませんでした」と振り返っています。転機は志師塾での言語化の作業で、自分自身について書き続けた分量は35,000字を超えたとのこと。「その作業で自分のリソースや得意分野の理解につながりました」と語っています。

注目したいのは、そのあとの動きです。書き出した材料をもとに、発信する場所を決めて出し続けました。YouTubeでは長尺の心理学解説講座、TikTokでは150作を超える動画。何を発信するかを決める作業を先にやったから、続けられたわけです。原則1と原則2の順番が、そのまま形になった例と言えます。全体は星佳さんのインタビュー記事に残っています。

9.3 田尻真佐美さん|宛先を「アラフィフ女性」に決めてから動き出した

いい夫婦いい家族実現トレーナーとして、人育て心育てコミュニティー「まさみ塾」を主宰する田尻真佐美(たじりまさみ)さん。全米NLP協会トレーナーの資格を持ち、NPO法人子育てサポート☆きらりingの理事も長くつとめてこられた方です。

資格を取れば仕事に結びつくと当初は考えていたそうですが、知人から「仕事化する仕組み」を学んだほうがよいと助言され、志師塾に入られました。そこで最初にやったのは、集客の手法を覚えることではありません。資格にまつわる仕事だけでなく、自身の人生も振り返る徹底的な自己棚卸しでした。

その振り返りから出てきた売りが、「問題が降りかかったとき、普通の人なら困って苦しむことが多いが、田尻さんはその問題をありのまま受け止めて乗り越えていこうとするところが他の人と違う」という一点。そこからターゲットをアラフィフ女性と決め、2022年3月に「まさみ塾」を開塾されています。

宛先が決まると、発信する言葉は自然に決まります。「誰にでも役立つ話」を書こうとすると手が止まるのは、宛先が空欄のままだからです。田尻さんの歩みは、原則1を飛ばさずに通った例になります。全体は田尻真佐美さんのインタビュー記事で読めます。

9.4 3人に共通していたこと

専門も顧客層もばらばらです。それでも、共通点が3つありました。

  • 書く前に、書き出す作業を通っている:自己棚卸し、言語化のワーク、添削。手を動かして材料を出す工程を全員が経ています
  • 順番が全員同じ。宛先が先で、発信の場所は後
  • ひとりで完成させていない:3人とも、外からの問いかけで自分の言葉を掘り出しています

もうひとつ、見落としやすい共通点があります。3人とも、出し続けられる形を先に手に入れたこと。書く才能で押し切ったのではなく、続く仕組みのほうを整えています。毎回ゼロから考えていたら、6,000件のセッションを抱えながら発信を続けることはできません。書いては消し、また書いては消しを繰り返しているなら、足りないのは文章力ではないはずです。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、書き続けられる形をどう作るのかを、卒業生の進め方とあわせて紹介しています。

10. カウンセラーのブログ集客でよくある質問

カウンセラーのブログ集客でよくある質問とは、始めるときと、続けている途中で迷いやすいところです。志師塾に実際に届くことの多い6つに答えます。

10.1 無料のブログサービスと、自分のホームページ内のブログ、どちらがよいですか?

両方に役割があります。無料のブログサービスは、読者登録の機能があるぶん、書いた記事が既存の読者へ届きやすい。始めるのも簡単です。一方、検索から人を集めて資産にしたいなら、自分のホームページの中に置くほうが有利になります。サービスが終了しても記事が消えませんし、そのままホームページの評価にもつながるからです。最初の1年は無料サービスで書く力と続ける習慣をつくり、記事が20本を超えたあたりで自分のサイトへ移す。この進め方なら、どちらの利点も取れます。移すときは、元の記事を消さずに転送の設定をしてください。

10.2 記事は何本くらい書けば相談が来ますか?

本数より、宛先がそろっているかで決まります。同じ悩みに向けた記事が20本たまると、検索する人の目に触れる回数が変わってきます。ばらばらのテーマで50本書くより、1つの悩みに絞った20本のほうが早いということ。目安として、記事が20本に届くまでは数字を見て一喜一憂しないでください。判断できる材料がまだそろっていない段階です。検索から人が来るようになるまでは、半年から1年かかると考えておきましょう。

10.3 毎日更新は必要でしょうか?

守れるなら効果はありますが、守れない約束のほうが害になります。毎日更新を宣言して2週間で止まると、読者には「続かない人」という印象だけが残るからです。週1本を1年続けるほうが、記事数でも信頼でも上回ります。決め方のコツは、いちばん忙しかった月を思い出して、その月でも出せる本数にすること。詰まった週は過去記事の書き直しを1本出す、という逃げ道を先に決めておくと、途切れずに済みます。

10.4 相談者のことを書くとき、どこまでなら書いてよいですか?

本人の同意がない話は書かない。これが出発点です。同意を得た場合でも、年齢・職業・地域・家族構成を組み合わせると個人が特定されます。ぼかす作業は必ず入れてください。同意が取れないときは、複数の事例に共通する傾向として書く、受ける前の気持ちだけを載せる、相談例を再構成して示す、のいずれかを選びます。どれを選んでも、効果を保証する表現だけは使わないこと。断定は、いちばん守りたい信頼をいちばん早く削ります。

10.5 集客できている先輩カウンセラーのブログは、真似てもよいのでしょうか?

構成や見出しの立て方を学ぶのは有効です。志師塾でも、まず徹底的に真似て、少し変えて、最後に自分の形にするという順番をすすめています。ただし真似てよいのは型のほうで、宛先まで同じにするのは避けてください。同じ悩みを同じ言葉で扱えば、そこは競争の場になります。先輩の書き方を借りて、自分の宛先で書く。この組み合わせが、いちばん早く形になります。

10.6 ブログとSNS、どちらから先に始めるべきですか?

どちらか一方ではなく、役割で分けます。SNSは出会いを速くする道具で、始めた週から反応が返ってきます。ブログは調べている人に見つけてもらう道具で、育つまでに時間がかかる。だから、SNSで目先の接点をつくりながらブログを育てるのが現実的です。順番として悩むなら、SNSを先に動かして構いません。ただし、SNSに長文の解説を書き込むのは避けてください。流れて消える場所に資産を置くことになります。

11. まとめ:カウンセラーのブログ集客は「入り口」として設計する

カウンセラーのブログ集客を、5つの原則でお伝えしました。

  • 原則1:誰のためのカウンセラーかを、相手・悩み・変化の3点で決める
  • 原則2:相手が検索する言葉でテーマを選び、3種類の記事を混ぜる
  • 原則3:顔と言葉のトーンで「あなたそのもの」を見せます
  • 原則4:料金や実績はホームページへ。ブログは関係づくりに徹する
  • 原則5:申し込みへの一歩を置くのは、記事の最後と途中の2か所
  • 続ける時間は道具でつくり、相談者の言葉はAIに渡さない
  • 伸びないときは全部を作り直さず、止まっている1か所を特定する

記事を増やすことから始めないでください。入り口としての役割が決まっていないブログは、書くほど労力だけが積み上がります誰のために書くかを決め、出口を置く。それだけで、同じ本数のブログがまったく違う働きをします。

明日からの一歩として、この3つを試してみてください。

  1. 直近の面談を思い出して、相談者が最初に口にした言葉を紙に書き出す。それが記事のタイトル案です
  2. 自分のブログを開き、記事の最後に何が置いてあるか確かめる。何もなければ、今日1行だけ足す
  3. 「誰の」「どんな悩みを」「どんな状態に変える」カウンセラーなのか。25文字以内で3案つくる

最後にもう一度、順番の話をさせてください。多くの方は書き始めてから宛先を考え、出口をあとから足そうとします。順番を逆にするだけで、同じ本数でも届き方は変わる。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、1本目を書く前に決めておく2つを、その場で決めきるところまで進めます。

書いても届かないブログを、相談の入り口に変えたい方へ

宛先を決め、テーマを選び、出口を置く。5つの原則を自分のブログに当てはめる作業は、ひとりだと手が止まりがちです。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで、先生業の実例から持ち帰ってください。参加費は無料です。

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この記事について

監修:志師塾(株式会社エクスウィルパートナーズ)。士業・コンサルタント・コーチ・講師といった「先生業」に特化した集客・顧客獲得支援を行い、これまでに3,200名を超える先生業の方を支援してきました。本記事は、心の領域で独立した受講生・卒業生への支援で得た知見と、総務省・厚生労働省・文部科学省・一般財団法人 公認心理師試験研修センターの公表資料をもとに構成しています(公的データの確認日:2026年8月30日/支援人数の原本確認日:2026年8月16日)。

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