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【卒業生インタビュー】ブランディング✕ストーリーで自己実現の鍵を見つけた~ブランドストーリー研究所®阿部敦史(あべあつし)さん

今回お話をうかがったのは志師塾卒業生、ブランドストーリー研究所®の阿部敦史さんです。現在、ブランディングとストーリーテリングを掛け合わせて、そのビジネス独自の価値を伝えるブランディング動画プロデューサーとして、ご活躍されています。

長年、大手企業のPR動画など映像の仕事に携わってこられた阿部さんは、時代の流れにつれ、従来のビジネスモデルが通用しなくなっていくことに悩まれていました。そんな時に志師塾と出会ったことで、自分にしかできない新しいビジネスモデルを作り出すことができて、すっかり人生が変わったとおっしゃいます。

今回の取材を通して、阿部さんのブランディングへの想いと人生のターニングポイントとなった志師塾との出会いと学びについてお話をおうかがいしました。

1.「人」で選ばれる個人ビジネスにはブランディングPR動画が効果的

1.1 英国留学で学んだストーリーの大切さ

阿部さんは、20代の時に、英国国立映画テレビジョン学校の監督科に奨学金留学をされ映像のノウハウを学びます。留学当初は言葉がわからず孤立してしまい、辛い日々を送っていました。この映画学校には様々な国から学生が集まっていましたが、ある日、自国のアイデンティティを表現する映像作成の課題が出ました。

そこで阿部さんは、「生と死」をテーマに祖母との思い出をストーリーにした小作品を発表したところ、一気に学校中の注目の的になることに。この経験が、自分にしか語れないストーリーには人の心を動かす力があることを知ることになりました。

帰国後、企業プロモーション動画の企画・制作を行う個人事務所を設立。英国留学で得たストーリーテリングの技術とスタイリッシュな絵作りが高く評価され、誰もが知る大手企業や大学のブランディングPR動画を数多く手掛けられてきました。

1.2 効果抜群!90秒のパーソナルブランドムービー

ブランディングPR動画は、大手企業だけでなく、むしろ中小企業や個人ビジネスにこそ効果的であると阿部さんは言います。志師塾での学びを経て阿部さんが新しく設立したブランドストーリー研究所®では、『90秒のパーソナルブランドムービー』制作のサービスを提供しています。

「今は、誰にでも簡単に動画を作ることができる時代。動画は価値を伝えるのにとても強力なツールです。その人自身の個性で選ばれる個人ビジネスや小規模の会社にこそ、あなた自身のブランド価値をわかりやすく、心を動かすストーリーで伝えるパーソナルブランドムービーが効果的なんです」と、阿部さんは強く語ります。

阿部さんの作る『90秒のパーソナルブランドムービー』には、『質問者目線インタビュー型』という特徴があります。志師塾で質問する力を学んだ『問活パートナー』でもある阿部さんは、インタビューの達人です。まず、クライアントにその人らしさを引き出す質問を重ねることで、クライアントの価値をもっとも効果的に表現できるストーリーを見つけだします。それを阿部さんならではのセンスと長年の経験に裏打ちされたスタイリッシュなカメラワークと編集で90秒にまとめあげます。

こうして出来上がった『90秒のパーソナルブランドムービー』は、「まるでTV番組の情熱大陸のように感動的だ」と評判を呼ぶことになります。クライアントからは、「問合せが倍増した」「新規顧客が獲得できた」「人脈が広がった」との喜びの声が多数届いているそうです。

阿部敦史さんとフラワーアーティストの奥田りかさん

フラワーアーティスト奥田りかさんと撮影中の阿部さん

2.志師塾との出会いは人生のターニングポイント

2.1 最初からピンときた志師塾との出会い

それは、2021年のお盆の時の話です。いつもは離れてバラバラに暮らしている家族が、先祖のお墓がある岡山の家に集まりました。近くの温泉に弟さんと一緒に行った時、湯船につかりながら久しぶりにゆっくりと色々な話をしたそうです。そこで、今の仕事の悩みをポロリと話した時に、弟さんが思いがけないアドバイスをくれました。

「兄貴には、長年、映像の仕事をやってきたキャリアがあるんだから、作るだけでなくて、何か教えることもできるんじゃないかな? そんな人向けに『先生ビジネス』が学べる志師塾っていうのがあるらしいよ」阿部さんは、ここで初めて志師塾の存在を知ることになりました。

阿部さんは20年以上の活動の中で、ソニー、パナソニック、トヨタ自動車などの名だたる有名企業のPR動画を数多く手掛けられてきました。カンヌ企業メディア&TVアワード マーケティング部門 銀賞受賞など、その功績による受賞も多々あり、映像の世界でキャリアを重ねてこられました。しかし、2021年の阿部さんのビジネスを取り巻く状況は、かなり厳しいものになっていました。

「自分は大企業の映像を作っているとの自負がありましたが、それはすべて広告代理店からの発注によるものでした。いわゆる下請です。しかし、代理店から仕事をもらうことで成立していた今までの僕のビジネスモデルは、徐々に崩壊していき、コロナ2年目の2021年には、いよいよ仕事がこなくなってしまいました」

インターネットの普及につれ、テレビ離れが起こり、誰もが容易に動画を作って配信までできる時代です。映像の仕事の在り方が変わってきたということに、阿部さんも10数年前から薄々気が付いていたそうですが、仕事が十分に来ているうちは、ついつい何とかなるだろうと、変化に対応するための行動を何ら起こさなかったそうです。

しかも若いクリエイターが重宝される映像の世界では、どんなに経験があっても年齢が上がってくると、徐々に敬遠されるようになってきます。昔一緒に仕事をしてきた広告代理店の仲間も、阿部さんと同じように年齢を重ねるなかで役職者になっていたり、定年退職していたりと、その人脈からの仕事の依頼もみるみる少なくなっていきました。

そこに、とどめを刺すように新型コロナウイルスの感染拡大、いわゆるコロナ禍がやってきて、仕事が激減してしまいます。いよいよ今までの下請けのスタンスからなんとか脱却し、ビジネスのやり方を変えなければならない状況に追い込まれてしまいました。しかし、どこから手をつければよいのか糸口すらさっぱり見つからず、阿部さんは頭を抱えていたのです。

「弟から志師塾の話を聞いたとき、すぐに直感的にこれだ!とピンときました。ピンチはチャンス!コロナ禍のとどめのピンチが、僕の人生のターニングポイントになる志師塾との出会いを連れてきてくれたのです」
阿部さんは、ホームページを見た時点で、すぐに志師塾への入塾を心に決め、9月4日にフロントセミナーを受講しました。

「志師塾のカリキュラムは通算1年間で、はじめの半年は、月1回の講座受講期間、残りの半年はフォロー期間だとの説明を受けました。とにかく一刻も早く志師塾で学びたいと思っていました。入塾にあたっての受講料は自分の人生を変える自己投資として全く高いとは思いませんでした」と阿部さんは振り返ります。

9月7日には入塾のための面談を受け、その2日後の9日には志師塾第65期の第一講の受講が始まるという、目を見張る速さで阿部さんは志師塾での学びをスタートさせたのです。

2.2 実はみんな集客に困っていた

やる気満々で志師塾に入塾した阿部さんですが、実は入塾当初は少し気後れしていたそうです。阿部さんが志師塾に入った一番の目的は、今までの下請状態から脱却できるよう、自分で仕事を取ってくるための営業力と集客力を付けることでした。

いざ、志師塾に入ってみると同期のメンバーは、公認会計士や社会保険労務士などの士業の方や、生命保険の営業マンなど、能動的にビジネスをやっている人ばかりでした。映像制作しかやったことのない自分が、こんな凄い人達のなかで一緒にできるのかと、阿部さんはすっかり不安になったそうです。しかし、講義が進むにつれ、同期メンバーとの関わりの中で、誰もが自分と同じ集客に困っていることがわかりました。同じ悩みを持つ仲間同士だとわかってからは、気後れすること無く積極的に講義に参加できるようになったそうです。

2.3 人生の棚卸に向き合う

志師塾で出された最初の課題は、『自分の人生の棚卸』でした。今までの人生で一番幸せを感じたのは何か?一番つらかったことは何か?などの問に答えていき、最低2万字、できれば3万字を目標に“自分の今までの人生をすべて書き出す”というものです。阿部さんは、最初の2カ月、この課題に必死に取り組みました。

「書いて書いて書きまくれ!と言われた自己棚卸の課題で、自分のこれまでの人生を振り返って書きました。大学時代のこと、パリコレでファッションショーの舞台裏を飛び回っていたこと、ストーリーの大切さを学んだイギリスへの留学経験、個人事務所を設立した時のこと、大手企業のPR動画のインタビューで出会った有名人との思い出、トライアスロンに挑戦したことなど、書き出せばあっという間に2万字を超えていました」

「自分の人生を徹底的にさらけだすのは結構つらい作業でしたが、今までの人生をつぶさに見つめなおすことができたので、自分自身のブランディングのために必要なプロセスだったと思います」

こうして書き上がった自己棚卸を、職歴も経歴も異なる同期同士でフィードバックをしあい各々のブランディングにつなげていきました。

「自分の強みやポジショニングをお互いに発表し合い、ポジティブな表現で意見を交わすにつれ、自分だけでは気づけなかった自分の価値や、本当に自分がやりたいことに段々と気づくことができたのです」

2.4 仲間から認められMVPに

2022年2月、最後の講義が終わったとき、同期の投票により阿部さんは志師塾65期のMVPに選ばれます。

「錚々たる同期の中で、たった一人のMVPに選ばれたのは意外でしたが、素直に嬉しかったです。何も知らない状態から志師塾で学び始めた僕が、とにかく一生懸命に取り組んでいたのをみんなが認めてくれたんじゃないかと思います」

阿部さんは、こうして志師塾での学びを通じて、下請けPR動画制作者から、ブランディングの構築と動画制作がどちらもできる『ブランディング✕動画プロデューサー』に生まれ変わりました。

そして講義終了後、阿部さんは自己実現のために、ほぼ同時進行で次々と行動を起こしていきます。志師塾の仲間に紹介された複数のビジネス交流会に参加し、精力的に人脈を広げます。

また、セミナー講師への登録も行いました。そして、前述の『90秒のパーソナルブランドムービー』という新しいサービスを企画開発し、その受注につなげるためのフロントセミナーを自ら開催。志師塾での学びを活かして集客に挑戦し始めたのです。

阿部敦史さんと志師塾塾長の五十嵐和也さん

MVP受賞の時、五十嵐塾長と

3.将来の夢はブランディングによって日本を再生させること

3.1志師塾の学びで自分の軸を見つけた

志師塾での学びを通じて、阿部さんは自分の軸が、ブランディングとストーリーテリングだとはっきりと自覚しました。そしていずれは動画制作は若いセンスの良いクリエイターに任せて、自分はブランディングの専門家になりたいと考えるようになったとおっしゃいます。その手始めに日本で唯一のブランディングの資格である(一財)ブランド・マネージャー認定協会1級資格を取得されます。

3.2 日本中にブランディングを根付かせたい

「志師塾で僕はブランディングの重要性を広めていくことが自分の自己実現のために大切なことだと気づくことができました。情報過多の時代にあって、数多の中から選ばれるためには、個人も企業も学校も、唯一無二の価値を伝えるブランドが何より大切なのです。虎屋や三越のような日本の老舗企業には“のれん”という素晴らしいブランディングが根付いています」

「大企業にはブランディングに取り組んでいるところも増えてきましたが、中小企業や個人はブランディングがまだまだ下手だと思います。ブランディングはアイデンティティそのもの。自分の中のコアな部分を引き出すしかないのです。ブランディングが根付けば、日本はもっと世界と勝負できるようになるはずです。ブランディングの力で日本を再生させたいですね」

そうブランディングについて熱く語る阿部さんの瞳はキラキラと輝き、未来への希望が満ち溢れていました。

阿部敦史さんとメンタルヘルス対策スペシャリストの高橋恵さん

志師塾の同期、メンタルヘルス対策スペシャリスト 高橋恵さんと

文:三宅裕子(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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