「心豊かになれる場を作りたい」という想いから、店舗創造プロデューサーとして活躍する真名子さん。
元々は大手流通業で販売促進・ディスプレイの仕事をしていた真名子さんですが、独立後は有限会社ブルーレースという会社を設立。年間100件以上の店舗を手がける中で培ったノウハウを活かし、現在は店舗のトータルプロデュースを行っています。
特にカフェのプロデュースを得意とし、クライアントの本当にやりたいことを深く聞き出し、それを空間デザインで表現することで、多くの成功事例を生み出しています。
今回のインタビューでは、独立のきっかけ、志師塾での学び、そして未来のビジョンについてお話を伺いました。
1.空間デザインで店舗に花を咲かせる、唯一無二のプロデューサー
1.1 ディスプレイから店舗トータルプロデュースへ
真名子さんが現在メインで手がけているのは、店舗創造プロデュースです。元々はディスプレイを専門にしていましたが、クライアントからトータルで任されることが多くなったことがきっかけでした。
「私は元々飾るっていうディスプレイを専門にやってきました。そこからお店作りの方に入ってきたので、設計の先生がやるまででもない店舗の図面を書いて、内装は仲間に依頼し、最終的に売り上げを作るための販売促進までトータルでサポートしています」
年間100件以上の店舗を回る中で蓄積したノウハウが、現在の店舗プロデュース事業の基盤となっています。
1.2 クライアントの想いを形にする独自のアプローチ
真名子さんがサービス提供で最も心がけているのは、“何のためにそれをやるのか”を深く掘り下げることです。
「仕事をしていく上で、何のためにそれをやるのかっていうのがやっぱり一番重要だと思っています。なので、お客様にも『どうしてそれをやりたいんですか?何のためにそれやるんですか?』と丁寧に深掘りして聞きます」
まとまっていない考えを整理することで、クライアントがすっきりして前に進めるようサポートしているとのこと。これは“志師塾の自己棚卸で学んだ質問技術”を、クライアントとのコミュニケーションに活かしているのです。
2.転機となった日本茶カフェのプロデュース
2.1 建築会社からの依頼が新たな道を開く
真名子さんが店舗プロデュースを本格的に始めるきっかけとなったのは、千葉県長柄町での日本茶カフェのプロデュースでした。
「建築会社さんがサバを育てて蕎麦屋を作って、その後地元の農産物を売る直売所を作って、どのように見せたらいいかというお仕事をいただきました。その後、地元の長柄町の施設を運営していくことになり、そこで店をやらなきゃいけないということでご相談を受けました」
そこで真名子さんが手がけたのが、味噌発酵をメインにしたキッチンと、日本茶をメインにしたカフェでした。この経験が、現在のカフェづくりを中心とした事業の出発点となっています。
2.2 心豊かになれる場作りへの想い
真名子さんが“心豊かになれる場作り”にこだわる理由には、自身の会社での経験が関係しています。
「自分の会社の中でとても忙しい思いをさせたスタッフの何人かが病気になったり、心を病んでしまったことがきっかけで、今私はスターバックスのような第3の居場所、心豊かになれる場所を手がけていきたいという想いがとても強くなりました」
この体験から、単なる売り上げを追求するだけでなく、働く人や訪れる人が心豊かになれる場を作ることを使命として感じるようになったのです。
3.デザイン思考で創り出す、他にはない空間
3.1 全体の統一感を重視したデザインへのこだわり
真名子さんが最もやりがいを感じるのは、デザイン面で評価をいただいたときです。
「やっぱり空間のデザインっていうところを本当に重要視して仕事してますから。デザイン面で褒められたときが一番嬉しいです。でもそれがあるからやっぱり続けているんだと思います。他にはないデザインを生み出したいし、スタッフとも一緒に考えながら作り上げています」
真名子さんのデザインは、内装・外装を問わず、照明から家具まで、店舗のあらゆる要素を統一感を持って提案することが特徴です。
3.2 前向きなアイデアで新しいものを創造
クライアントから選ばれる理由について、真名子さんはこう語ります。
「何かやろうと思うと、アイデアもスタッフたちとたくさん出し合い、結構前向きなんです。その前向きに新しいものを作り出そうっていうところが選ばれる理由なのかなと思います」
“絶対にクライアントのお役に立てる”という確信を持って、常に新しいチャレンジを続けているのです。
4.トレーラーハウス事業で見えた新たな可能性
4.1 常識を覆すクオリティの高いトレーラーハウス
最近、真名子さんが特に感動したプロジェクトがあります。それは1年以上にわたってプロデュースしているトレーラーハウス事業です。
「トレーラーハウスって本当にこれトレーラーハウスなのっていうぐらいの空間デザインとプランニングをさせてもらいました。それが出来上がって、本当にみんなに『本当にこれトレーラーハウス?』って言ってもらったときは本当に嬉しかったです」
今回手がけたのは、オフィスとカフェを併設したトレーラーハウス。従来のトレーラーハウスのイメージを大きく覆すクオリティの高い空間を実現しました。
4.2 災害大国日本での社会貢献への展望
トレーラーハウスの最大の特徴である“移動できる”という点に、真名子さんは大きな可能性を感じています。
「トレーラーハウスは移動ができるので、災害がとても多い日本では、何かのときに持っていけるじゃないですか。クオリティの高い宿泊施設を作っていけば、災害時に本当に喜ばれる、もっともっと社会貢献できるんじゃないかと思っています」
プレハブよりもはるかに高いクオリティを持つトレーラーハウスが、災害時の避難施設として活用できれば、多くの人の役に立てると確信しています。
5.志師塾での学びが事業を大きく前進させた
5.1 人に教えるために学んだことが自分の成長に
真名子さんが志師塾と出会ったきっかけは、独立したいという人をサポートするためでした。
「私は教えていくつもりがなかったから、その人のためにそれをちょっと学ぼうと思っ志師塾の無料セミナーに参加して、自分が入ってしまいました」
無料セミナーでは、講師の話に感動し「私も本当にできるんじゃないかな」と思えたことが入塾の決め手となりました。
5.2 自己棚卸で気づいた新たなビジネスの可能性
志師塾での学びで最も印象に残ったのは、講座の前半にある“自己棚卸”でした。
「コンサルやコーチングは、仕事の中でやってたんですけど、それを仕事にしようと思っている自分がいなくて。志師塾の講座を受ける中で、これも仕事になるんだなと気づくことができました」
その結果、従来のディスプレイの仕事に、コンサルティング要素を組み合わせた年間契約を獲得することができた真名子さん。
質問力が向上し、お客様との対話がより深くなったことが成果につながったのです。
5.3 同期との出会いが大きな刺激に
志師塾では多様な業種の優秀な人たちとの出会いも大きな収穫でした。
「素晴らしい会社で、すごいオーラがある人が多かったので、一緒に参加していてとっても刺激になりました」
特に日本語教師の仲間には、自己紹介を全面的に見直してもらい、「私ってこういう人だったんだ」という気づきを得られたことが印象に残っています。
6.未来への展望:チームを強化し、自らもカフェ経営者へ
6.1 1年後の目標:10件以上のカフェをプロデュース
1年後の具体的な目標について、真名子さんはこう語ります。
「今の仕事をもっともっとクオリティ高くして、10件以上のカフェのプロデュースを実現したいと思っています」
同時に、デザインチームの強化にも取り組んでいるとのこと。
「若いスタッフたちがみんなで協力してやっていける体制にしたい」と、次世代への技術継承も視野に入れています。
6.2 10年後のビジョン:憧れのカフェ経営者へ
10年後については、生き生きとした表情で、ビジョンと経緯を語ってもらいました。
「自分のカフェを手がけたいという気持ちはあるので、多分10年後はやっていると思います」
実は、真名子さんのお父さんはラーメン屋さんを経営されており、現在はお兄さんが2代目として約50年にわたってお店を続けられているとのこと。
お父さんの姿を見ながら独立への憧れを持たれていたという原点が、ご自身もカフェ経営者になりたいという思いへとつながっているのです。
7.独立を目指す人へ
最後に、独立を考えている人へメッセージをいただきました。
「全ては自分だと思います。本当になりたい自分を描いて、なりたいことを声に出して、そこに進む以外にない」
そして、志師塾の自己棚卸についてはこう語ります。
「自己棚卸をしっかりすると、自分はこういうことができると、なんか普通に思えるんですよ。今までの自分の経験が今の仕事になってることを気づかせてくれるから、自己棚卸は本当に大切だと思います」
真名子さんの歩みは、自分の強みを見つけ、それを磨き上げ、社会に必要とされる価値として提供し続ける姿勢の現れです。
これからも、心豊かになれる場を創り続ける店舗創造プロデューサーとして、そして将来は自らもカフェ経営者として、多くの人に感動を与え続けることでしょう。
文・編集:志師塾編集部
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