「中小企業診断士は独立開業できるの?」
「どんな仕事をしていて、どれくらい稼げるの?」
「独立するメリット、デメリットって?」
など、あなたは、中小企業診断士として独立開業できるか悩んでいませんか?
そこで本記事では、
・中小企業診断士の資格のみで独立開業している人の割合
・独立開業後の年収
・独立開業した場合の仕事内容
・独立開業した場合の報酬目安
・独立開業するメリット、デメリット
・独立開業が向いている人
を解説します。
上記内容を理解することで、中小企業診断士として独立開業すべきか判断できるでしょう。
また、中小企業診断士が独立開業後に成功する5つのポイントも解説します。
最後に、中小企業診断士として独立開業し活躍している先輩の体験談をご紹介します。
本記事を読むことで、自分が中小企業診断士として独立開業すべきか判断し、成功するポイントを事前に知っておくことができます。
1.中小企業診断士の資格のみで独立開業できるの?
「中小企業診断士の資格のみで独立開業できるの?」「独立開業して稼ぐことができるの?」と、不安に思っている人に向けて、
1.中小企業診断士の資格のみで独立している人の割合
2.中小企業診断士として独立した場合の年収目安
について紹介します。
1.1 中小企業診断士の資格のみで独立している人は約28%
2016年に一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケートによると、中小企業診断士の資格のみで独立している人の割合は約28%。
全国の1,992名の中小企業診断士である会員に実施した「現在の職業は?」というアンケートに対する結果はこちらです。
職業 | 回答 | 構成比 |
---|---|---|
プロコン経営(他資格兼業なし) | 549人 | 27.6% |
プロコン経営(他資格兼業あり) | 318人 | 16.0% |
コンサルティング会社等勤務 | 67人 | 3.4% |
公務員 | 29人 | 1.5% |
公的機関・団体等 | 95人 | 4.8% |
調査・研究機関 | 11人 | 0.6% |
金融機関 | 163人 | 8.2% |
民間企業(金融機関除く) | 644人 | 32.3% |
資格は持っているがコンサルティング活動も勤務もしていない | 47人 | 2.4% |
その他 | 46人 | 2.3% |
無回答 | 23人 | 1.2% |
中小企業診断協会に所属している会員に実施したアンケートによると、中小企業診断士の資格のみで独立している人は約28%。その他の資格保有者も含めると約43%の人が独立開業しています。
1.2 中小企業診断士は年収1,000万円以上も可能
一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケートによると、独立した中小企業診断士の年間売上は「501万円から800万円以内」が1番多く、「1001万円から1,500万円」が2番目に多いです。
年間売上 | 回答数 | 構成比 |
---|---|---|
300万以下 | 49人 | 8.9% |
301~400万円以内 | 46人 | 8.3% |
401~500万円以内 | 55人 | 10.0% |
501~800万円以内 | 110人 | 19.9% |
801~1,000万円以内 | 82人 | 14.9% |
1,001~1,500万円以内 | 104人 | 18.8% |
1,501~2,000万円以内 | 50人 | 9.1% |
2,001~2,500万円以内 | 20人 | 3.6% |
2,501~3,000万円以内 | 12人 | 2.2% |
3,001万円以上 | 24人 | 4.3% |
1,000万円以上稼いでいる人の割合は、合計で約38%です。
年収は年間の売上高(年商)から経費を引いた1年間の利益。仮に、経費を差し引いても、25%以上は年収1,000万円に達している可能性が高いです。
国税庁のデータでは、給与所得者の中に年収1,000万円以上は全体の5%ほどしかいないため、中小企業診断士は稼げる資格と言ってよいでしょう。
それでは、中小企業診断士として独立開業後の具体的な仕事内容と報酬目安について見ていきます。
2.中小企業診断士が独立開業した場合の仕事内容
中小企業診断士が独立開業した場合の仕事内容は、大きく分けて、
1.公的業務
2.民間業務
3.研修やセミナー講師
があります。
2.1 公的業務
公的業務とは、行政機関や商工会議所などの公的機関から委託されて、企業へのコンサルなどの仕事を行うこと。
具体的には下記のような業務を行うことが一般的です。
窓口相談 | 行政機関に設置された窓口で、中小企業経営者の相談に乗る仕事。相談内容は、集客やマーケティング、営業や法律に関してなど多岐に渡り、中小企業診断士は専門家としてアドバイスを行います。 |
---|---|
専門家派遣 | 中小企業診断士が企業を訪問して、支援を行う仕事。相談窓口と同様、専門的な知識を生かして経営者などにアドバイスを行います。 |
公的業務を週に数回受注できれば、一定の安定した収入が確保できます。
中小企業診断士として独立したら「まずは公的機関で働いた方がいい」と言われるのは、安定した収入を得ながら実務について学べるため。
ただ、公的業務は、公的機関が直接採用を募集していることは少なく、同じ地域で働いている中小企業診断士からの紹介で職を得ることが多いため、人脈の構築が重要です。
2.2 民間業務
民間の企業に対して行う「民間業務」は、自分で集客や営業をして企業と契約を結び、下記のような業務を行います。
・マーケティングのコンサルティング
・事業計画策定支援
・金融機関からの融資支援
・ITシステムの導入や改善、支援
・企業の課題を解決するための調査研究
資格を取得したばかりで実績もなく、人脈や営業スキルもない独立当初は「民間業務」よりも「公的業務」を行う人が多い傾向にあります。
公的業務をこなして収入を得つつ実績を積み、人脈や営業力を身につけて民間業務を増やしていくのが、中小企業診断士として独立した後の一般的なルートです。
2.3 研修・セミナー講師
企業内研修・大学・専門学校などで経営やロジカルシンキングの講師などを行う中小企業診断士の方もいます。
研修やセミナー講師の仕事を行うメリットは、コンサルなどの仕事につながることがある点です。
デメリットとしては、単発の仕事になりがちなことと、エージェント経由で受注すると比較的低単価になってしまうこと。
ここで、紹介や自力での集客・営業でセミナーや研修を商品パッケージとして提案し、直接受注を獲得できれば、高額かつ長期的な受注につながります。
3.中小企業診断士が独立開業した場合の報酬目安
それでは、下記の仕事の報酬目安を確認していきましょう。
1.公的業務
2.民間業務
3.研修やセミナー講師
3.1 公的業務の報酬目安
具体的な報酬ついては、一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケートが参考になります。
仕事内容 | 平均額 |
---|---|
診断業務 | 47.5千円/日 |
経営指導 | 37.9千円/日 |
調査研修 | 37.1千円/日 |
原稿執筆 | 6.8千円/枚(400字) |
上記アンケートによると、公的業務の報酬は、1日あたり4〜5万円が目安。週に数回受注できれば、生活に困らない収入を稼ぐことができます。
ただ、安定した収入は確保できるものの、公的業務だけでは、年収1,000万円以上を実現するのは難しいでしょう。
次項では、公的業務よりも報酬が高い傾向にある「民間業務」の報酬目安をご紹介します。
3.2 民間業務の報酬目安
民間業務とは、民間の企業に対して経営コンサルティングなどを行う仕事。
民間業務を行なっている中小企業診断士の報酬についても、一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケートが参考になります。
仕事内容 | 平均額 |
---|---|
診断業務 | 105.2千円/日 |
経営指導 | 110.1千円/日 |
調査研修 | 64.8千円/日 |
原稿執筆 | 8.5千円/枚(400字) |
上記アンケートによると、1日あたりの報酬目安は10万円程。前項で紹介した「公的業務」と比べて報酬が高いです。
そのため、民間業務を中心に行う中小企業診断士の方が高い年収に到達しやすいと言えます。
しかし、常に自分で仕事を確保し続けなくてはならないため、公的業務と比べると収入は不安定になりやすいでしょう。
3.3 研修・セミナー講師の報酬目安
研修やセミナー講師の報酬は個人差が大きく、中小企業診断士として有名になれば単価が高くなりますが、そうでない場合には割に合わない金額から始めることもあります。
一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケートによると、公的業務が多い中小企業診断士の「講演・教育訓練」の平均報酬は「51.7千円/日」、民間業務が多い中小企業診断士の「講演・教育訓練」の平均報酬は「125.0千円/日」となっています。
公的業務が多い中小企業診断士 | 51.7千円/日 |
---|---|
民間業務が多い中小企業診断士 | 125.0千円/日 |
ただ、研修やセミナーは、内容や時間によって大きく金額は変わるため、あくまで目安として確認しておきましょう。
4.中小企業診断士として独立するメリット
中小企業診断士として独立するメリットは下記の3つです。
1.初期費用がほとんどかからない
2.うまくいけば年収アップが可能
3.幅広い分野で活躍できる
4.1 初期費用がほとんどかからない
中小企業診断士として独立開業するメリットは、初期費用がほとんどかからないこと。自宅にいながら、最低パソコンさえあればができます。
また、中小企業診断士は登録後、協会への加入の義務はなく、登録料や登録待ちの期間なども発生しません。
そのため、万が一失敗しても大きな負債を抱えにくいと言えます。
4.2 年収アップが可能
「1-2.中小企業診断士は年収1,000万円以上も可能」で述べた通り、一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケートによると中小企業診断士の年収は「501万円から800万円以内」が1番多く、「1001万円から1,500万円」が2番目に多いです。
独立開業している人のみの平均年収のデータはありませんが、民間企業で1,000万円以上の年収を稼ぐのは難しいと考えられるため、1,000万円以上の多くは開業している人と推測できます。
企業内診断士は、一定の収入を得られますが、大きな結果を残しても大きな収入アップにつながることは少ないでしょう。
独立開業すれば、結果がダイレクトに収入に反映され、年収1000万円以上を実現しやすくなります。
4.3 幅広い分野で活躍できる
中小企業診断士が独立開業すると、幅広い分野で活躍することが可能です。
中小企業診断士の仕事は、主に「公的業務」「民間業務」「研修講師」の3つですが、その内容は、事業計画策定支援やITシステムの導入相談、大学教授など多岐に渡ります。
企業内診断士は、仕事は固定化されやすいですが、独立開業すれば自分次第で幅広い業務に挑戦できます。
志師塾で以前に開催した、中小企業診断士の資格を活かしたキャリア形成、転職、独立開業などを議論・共有する「中小企業診断士キャリア研究会」のアーカイブ動画を視聴したい方は、以下の紹介ページをご覧ください。
5.中小企業診断士として独立するデメリット
中小企業診断士の独立は大きな決断。そのため、事前に独立のデメリットも確認しておくことが大切です。
独立する2つのデメリットについて確認していきましょう。
1.独占業務がない
2.自分で顧客を確保する必要がある
5.1 独占業務がない
中小企業診断士には独占業務が存在しません。そのため、他の士業に比べて仕事を確保するのが難しいと考えている人が多いようです。
ですが、他士業の多くの独占業務はレッドオーシャンとなっており、価格競争が加速しています。
一方で、中小企業診断士は「企業の経営資源を横断的に見る力」を身に付けているため、サポート内容も幅が広く、高年収を実現しやすいでしょう。
5.2 自分で顧客を確保する必要がある
中小企業診断士とした独立開業すると、常に次の仕事を確保を考え続けなくてはいけません。
人脈を築いて仕事を紹介してもらったり、HP作成やSNS運用を通して自分で集客するなど方法は色々ありますが、どちらにしても積極的な行動が求められます。
「中小企業診断士」を名乗っても、あなたの魅力は伝わらないため、あなたの価値を言語化する必要があります。
中小企業診断士が診断士と名乗らない方がいい理由と、クライアントに響く肩書きについて知りたい方は、下記の動画(5分46秒)をご覧ください。
6.中小企業診断士の独立が向いている人
中小企業診断士として独立するのに向いているのは、下記のような人です。
1.コミュニケーション能力が高く、人脈を築くのが得意な人
2.新しい知識を学ぶのが好きな人
3.経営能力が高い人
ひとつひとつ解説していきます。
6.1 コミュニケーション能力が高く、人脈構築が得意な人
コミュニケーション能力が高く人脈構築が得意な人は、中小企業診断士として独立するのに向いています。
なぜなら、独立後の「公的業務」や「民間業務」は、先輩診断士から仕事を紹介してもらうことが多いため。
もちろん、インターネットでの集客と実力のみで稼いでいる人もいますが、人脈を構築した方が仕事を確保しやすいことは間違いないでしょう。
独立開業直後に有効な「コミュニケーション力を活かした顧客集客方法」を詳しく知りたい方は、こちらの動画を参考にしてください(6分42秒)
志師塾チャンネル:【必見】独立起業向け!開業直後の「顧客集客方法」を開業のプロがわかりやすく解説します
また、独立後の中小企業診断士の主な仕事は、経営コンサルティングであることが多く、会社の経営者や社員と会話をする機会が格段に増えます。
そのため、どのような顧客ともスムーズに意思疎通をしなければならず、高いコミュニケーション能力が求められるのです。
6.2 新しい知識を学ぶことが好きな人
中小企業診断士は幅広い業務をこなしながら、マーケティングツールなど常に新しい技術に対応しなければ、的確にコンサルを行うことは難しいあでしょう。
常に自分の知識をアップグレードし、顧客からの幅広い要望に答え続けることが、継続して稼ぎ続けるためのポイントと言えます。
そのため、新しい知識を学びスキルアップしていくことが好きな人は、中小企業診断士として独立するのに向いています。
6.3 経営能力が高い人
フリーランスでも、事務所を構えてスタッフを雇う場合も、継続して稼ぎ続けるには経営能力が必要になります。
中小企業診断士として安定した売上を保つために、幅広い視野を持って経営戦略を考え続けていかなくてはなりません。
そのため、経営戦略を考えたり積極的に実行に移したりすることが難しいと感じる人は、中小企業診断士の独立は向いていないでしょう。
7.中小企業診断士が成功のために準備しておくべき5つのこと
中小企業診断士の独立は、開業届を出せばすぐにできます。
しかし、独立してからなるべく早く軌道に乗せるために、また、失敗しないようにするためには、事前の準備が重要になります。
中小企業診断士の独立開業を成功させるため、事前に準備しておきたいことは下記5つです。
7.1 他の中小企業診断士との差別化
中小企業診断士の資格を持つ人はたくさんいるため、自分が何を専門とするのか、自分は他の中小企業診断士と何が違うのかを明らかにしなければ、顧客を確保し続けることは難しいでしょう。
そのため、「顧客があなたを選ぶ理由」を明らかにして、他の中小企業診断士とどう差別化するのか考えておきましょう。
これまでのキャリアの棚卸しや取得済の他資格から、あなた独自の専門分野が見えてくるはずです。
突出した強みがないと、新しい分野について勉強しておくのもおすすめです。
7.2 人脈を広げていく方法
繰り返しになりますが、中小企業診断士として仕事を確保するためには、人脈が大切になります。
中小企業診断士として独立した後に1番大切なのは、どのように仕事の確保をしていくかということで、当然のことながら、仕事が途切れてしまえば廃業につながってしまいます。
そのため、異文化交流会への参加や知人からの紹介など、独立した後にどうやって人脈を広げていくか考えておくことは必須と言えるでしょう。
7.3 安定的な集客方法
人脈のみで仕事を確保し続けるのは難しいため、自分で集客する方法を考えておく必要があります。
いくら中小企業診断士としての実力があったとしても、自分の強みのアピール方法や、必要な人に自分の存在を知ってもらう方法について知らなければ、仕事を確保することはできません。
そのため、HPやSNS運用、チラシの配布など自分に合った集客方法を検討しておくことが大切です。
実際に、8章「中小企業診断士として独立している先輩の体験談から成功ポイントを学ぶ」で紹介している先輩たちも、志師塾で集客について詳しく学び、実践のサポートを受けることで独立を成功させています。
中小企業診断士が年収1,000万円を達成する3ステップを学びたい方は、以下の特別レポートをご確認ください。
7.4 資金の準備
中小企業診断士としての独立を成功させるために、まとまった資金を準備しておきましょう。
独立開業した後に、すぐに軌道に乗る人は少数であるため、自分の手元に資金がなければすぐに廃業に追い込まれてしまいます。
余裕を持って自分のスキルを高めていくためにも、半年から1年は仕事がないと仮定して、資金を準備しておくことをおすすめします。
7.5 中小企業診断協会への加入の検討
中小企業診断協会は、中小企業診断士同士の連携と資質向上を目的とした団体で、人脈作りやスキル向上に効果的なため、中小企業診断士の登録をした約半数が加入しています。
加入の費用としては、どの支部に加入するかで左右されますが、入会費5万円、年会費5万円ほどが目安です。
独立開業後に仕事を確保できるか不安な人や人脈を作りたい人、資金に余裕のある人は、中小企業診断協会への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
中小企業診断士が独立前に準備しておくこととしては、下記記事にも詳しく記載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
8.独立診断士として活躍している方の成功ストーリー
資格を取得し、中小企業診断士として独立して活躍されている人の体験談を紹介します。実際に活躍している人から成功するためのポイントを学んでいきましょう。
8.1 Webなし開業半年で年収1,700万円の補助金コンサルタント
1人目は、中小企業診断士の資格を活かし、大型補助金コンサルタントとして活躍している田中順さん。
融資に強く、500~6,000万円(製造業、卸売業、小売業、サービス業など)の補助金採択実績は27件、採択率はなんと100%。
「元外資系コンサルタントとしての事業計画作成力」「元格付アナリストとしての企業・業界分析力」「1,000件以上の補助金審査経験」に基づき、高採択率の補助金コンサル手法を体系化されています。
・イベント・セミナー企画・運営
・補助金審査
・各種執筆
・セミナー講師
・補助金申請サポート
・志師塾での起業準備
・人脈拡大(1to1 meeting500回)
など、中小企業診断士として独立開業前に入念な準備を行いました。
独立開業前の準備の詳細、独立開業後に成果が出た施策については、下記動画をご覧ください。
【成功事例】中小企業診断士がWebなし開業半年で年収1700万円超|採択率100%の大型補助金コンサルタント 田中順さん
8.2 自身の転職経験を生かし「離職率改善」の専門家として活躍
2人目は、中小企業診断士の資格を取得し、10回目の転職で独立した森田昇さん。
現在は【誰もが働くを楽しめる社会の実現】をミッションとし、「下請けIT企業の離職率を劇的に改善させる中小企業診断士・キャリアコンサルタント」として活躍中です。
過酷な労働環境での仕事経験や自身の転職経験を生かして、中小企業の下請けIT企業を対象とした、離職率を改善するためのセミナーや個別コンサルティングを行なっています。
社員目線、経営者目線の両視点から、離職率を改善し、社員が成長していける健全な風土を育むサポートをしているとのこと。
士業・コンサルビジネスを成功させるノウハウ提供と成果に繋がる個別サポートをしている志師塾に参加し、再現性の高いノウハウを得た上で、営業活動を行ったことも成功ポイントと言えるでしょう。
8.3 トライアンドエラーを繰り返しながら女性管理職向けの講座を展開
3人目は、新卒から20年以上NTTに勤め、女性管理職も経験し、中小企業診断士として独立した細木聡子さん。
中小企業診断士として、人材育成コンサルサービスを主軸とした企業の女性管理職候補向けに、「しなやか女性リーダー養成講座」を展開しています。
自身の管理職としての経験から、女性がリーダーとして組織をまとめるコツがあり、個人に合わせた育成が大切だと体感。これまでのマネージメントにおける知識を体系化し、現職で活躍しています。
ただ、中小企業診断士として独立後は集客にかなり苦労し「どんなに良いメソッドがあっても顧客を獲得できなければ全く意味がない」と痛感したとのこと。
その後、先生・コンサルタントビジネスを成功させるノウハウを提供している志師塾に参加することで、徐々に顧客が増え、事業を軌道に乗せることができました。
8.4 女性起業家に特化した独立開業支援を展開
4人目は、会社員をしながら、ダブルワークで中小企業診断士としての活動を週末にされていた福島さん。
現在は、自宅サロン・教室から、将来お店を持ちたい女性起業家に、継続的に集客できる仕組み作りから融資・助成金・補助金の活用まで、トータルにサポートされています。
福島さんは、会社員をしながらダブルワークで中小企業診断士として活動していましたが、専門外の問い合わせや依頼があり、悩んでいました。
そこで、来て欲しいお客様に反応してもらえるように、ターゲットを絞り、集客導線を設計することで、安定的な成果を上げています。
【成功事例】ライバルとの差別化で30名のオファー獲得|女性起業家のための経営アドバイザー 福島美穂さん
9.まとめ:中小企業診断士の独立割合・年収・事前準備を解説
本記事では、
・中小企業診断士の資格のみで独立開業できるか
・独立開業した場合の仕事内容
・独立開業するメリット、デメリット
・独立するのが向いている人
について解説しました。
また、中小企業診断士として独立開業した後の失敗を避けるために、下記の点も詳しく解説しました。
・中小企業診断士が成功のために準備しておくべき5つのこと
・独立している先輩の体験談から成功ポイントを学ぶ
中小企業診断士として独立開業して活躍している田中順さん、森田昇さん、細木聡子さん、福島美穂さんも学んだ”Web集客の仕組み“を体系的に学びたい方には、以下の「先生業のためのWeb集客セミナー」がおすすめです。
あなたの独立開業に、ぜひ本記事の内容を役立ててくださいね。
文:川口翔平(Web集客コンサルタント)/監修:北谷康生(中小企業診断士)
Web集客コンサルタント 川口翔平
志師塾のコピーライティングとWebマーケティングを担当する傍らで、受講生のWebサポートを行っている。
年間6,000名超を集める志師塾のWebマーケティングの一翼を担い、特にWebライティングやSEO(検索エンジン対策)、メルマガ集客の主担当を務める。