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【卒業生インタビュー】満足した人生を送りたいあなたに「正しい脳の使い方」を教えます! ~自己実現メンタルコーチ・平真理子(たいらまりこ)さん~

「あなたは自分の人生に満足していますか?」2019年の国連調査によると、日本は世界の幸福度ランキングで58位、先進7か国の中で圧倒的最下位となっています。

日本人の多くは満足感を持てないまま、日々の生活を送っているのです。これは個人の経済的あるいは身体的な理由からでしょうか、それとも日本の文化や社会環境に原因があるのでしょうか。

「答えはひとりひとりの脳の中にあるのですよ」そう語るのは、脳力開発トレーニングスクール「イプラスジム北九州」の代表を務める平真理子さん。

脳科学や心理学の知識を駆使して、人々が幸せに生きるため、本当に叶えたかった夢を実現させるために必要な「脳の使い方」を指導するビジネスを展開しています。「皆が笑顔で毎日を送れる社会を作りたいんです」そんな夢を語る平さんにお話をうかがいました。

1. 肩書は「自己実現メンタルコーチ」

1.1 四足の草鞋(わらじ)

「私は四足のわらじを履いているんです」そう笑顔で語る平さんには、多種多様な肩書があります。

  • 不動産賃貸業を本業とする株式会社大商(だいしょう)の代表取締役社長
  • ETCカード事業を手掛けるディ・ケイ・グループ協同組合の代表理事
  • 社会人向け専門学校であるヒューマンアカデミーの非常勤講師
  • 脳力開発トレーニングを提供する教室イプラスジム北九州の代表

どれも等しく忙しいなかで、今、平さんが特に力を入れたいと思っているもの。それが、約10年前に自身が特別の思いを込めて開設したイプラスジム北九州です。

1.2 「脳の使い方」トレーニング

イプラスジム北九州では、さまざまな種類のトレーニングを提供しています。たとえば、指導者を目指す人々を対象に効果的な指導方法をコーチングする「コミュニケーターコース」、ストレスを抱える人々を対象に心身の健康を得る方法をコーチングする「メンタルコース」など。そして、それらはすべて、平さん自身が半生の中で学び、その絶大な効果を体験してきた脳科学や心理学の知識が基盤となっているのです。

「人は正しい脳の使い方を学ぶだけで、健康になり、自己実現をはかり、幸せに生きることができるようになるんですよ」自身を「自己実現メンタルコーチ」と呼ぶ平さんの言葉からは、揺るぎない信念が伝わってきます。

自己実現メンタルコーチの平真理子さん2

2. よいことも悪いことも思いの通りに

2.1 「思い」の好循環・悪循環

平さんは、福岡県北九州市出身。父親が不動産会社を経営する家庭の次女として生まれました。平さんは幼少期から、自分の頭の中の「思い」が実生活に強く影響することを感じていたそうです。

たとえば両親が喧嘩をすると、家の中に気まずい雰囲気が漂い、自身も居心地が悪く、心が不安定になる。そんな日は、決まって学校で忘れ物をしたり、簡単なテスト問題を間違ったり、先生や友達の失敗が許せなくなったりして、不安な気持ちで一日を過ごすことになるのです。

一方、両親が仲直りして笑顔でいると、家の雰囲気が和み、安心した気持ちになる。そうすると、学校でも自信をもって、ありのままの自分で過ごせたそうです。「よい気分でいると幸せになれる。そんな漠然とした好循環の概念がこの頃にできていたのだと思います」平さんは当時を振り返ってそう語ります。

2.2 難病に苦しんだ青春時代

平さんは10代で「クローン病」という難病を発症します。小腸から大腸にかけて炎症や潰瘍ができる原因不明の慢性病で、腹痛、下痢、血便、発熱、体重減少などの症状を伴う苦しいものでした。医者の指示によって、食べたいものは食べられず、体力を消耗する運動もできません。

短大卒業後、地元の証券会社に就職しましたが、懇親会などには一切参加できなかったそうです。手術で入退院を繰り返し、仕事も休みがちとなりました。

これ以上迷惑はかけられないと思い悩んだ末に証券会社を退職、父親が経営する不動産会社でアルバイトの事務員として働き始めます。平さんが26歳のときでした。「事務の仕事は、ほんの腰かけのつもりだったんですが」平さんは当時の気持ちをこう語ります。

2.3 父親の死と事業承継

アルバイトをしながらも縁に恵まれ、結婚生活を送り始めた平さんですが、身体の不調は相変わらずでした。そんなとき、突然の父親の病死が、平さんの運命を大きく変えることになります。

跡継ぎが決まらないなか、まがりなりにも父親の仕事を手伝っていた平さんに周囲の期待が集まったのです。当初は拒んでいた平さんでしたが、「人の命は限りがあるが、会社の命は永遠だ」という父親の生前の言葉を思い出し、その意志を継ごうと決心します。平さんが33歳のときのことでした。

しかし、経営の知識がまったく無い平さんにとって、この変化は過酷なものでした。継承時、会社には3億円もの債務が残されていたそうです。ただでさえ不調の身体に鞭を打って頑張り、さらに体調が悪化していく悪循環。社員は次々と離職、仕事と家庭の両立も難しくなり、離婚も経験しました。

自己実現メンタルコーチの平真理子さん3

3. すべては「脳の使い方」次第

3.1 脳科学・心理学との出会い

そのように経営に悪戦苦闘していた頃、平さんは、ある知人の紹介で、精神面のトレーニングを受講します。経営を少しでも円滑に回すよう、集中力、記憶力、判断力などを鍛えることが目的だったそうです。

しかしこのことが、思いがけず脳科学と心理学という、その後の平さんの生き方を決定づける理論との出会いとなりました。そうして、自身が必要だと思う学びを進めるなかで、さまざまな関連資格を取得していきます。

特に実践的心理学として知られるNLP(神経言語プログラミング)に関しては、その創始者の下で学ぶために渡米し、トレーナー資格を得たほど。専門学校で心理学を教える講師の仕事も引き受けるようになりました。

3.2 「脳の使い方」で難病を克服

平さんが脳科学や心理学を突き詰めた動機のひとつは、それを実践することで自身の病状を軽減したいという思いでした。そして、その結果は、難病の完治という期待以上の成果となって表れたのです。今ではなんでも好きなものが食べられ、普通の人より健康なのだとか。

一見すると人知を超えた奇蹟のような話ですが、平さんによれば、これは明確な医学的根拠に基づくものなのです。

「人間はネガティブな緊張状態に置かれると交感神経が優位となり、それによって生じるホルモンの作用とあわさって、人間本来が持つ治癒力が妨げられます。逆に、自分が心地よくリラックスできていると、副交感神経が優位となり、治癒力を取り戻すことができるのです」平さんは、自身の「脳の使い方」をコントロールすることで、難病を克服できたのです。

3.3 「思い方」で経営を改善

「思い方」を変えることで、他人との関係性も改善し、仕事もうまく回ります。かつての平さんは、自身の価値観のフィルターを通して従業員たちに接し、彼らに努力を求めていました。そうしたなかで発する平さんの言葉が、従業員たちに過剰なストレスを与え、高い離職率に繋がっていたのです。

しかし、ひとりひとりの価値観が異なることを理解し、それを認めることができるようになると、自ずと従業員への接し方も変わり、信頼関係が構築されていきました。そうして、従業員が定着するようになったそうです。

会社経営も軌道に乗り、黒字決算を継続。継承時にあった3億円の借金も完済することができました。「最初から正しい『思い方』ができていれば、離婚もしなかったかもしれませんね」冗談交じりの笑顔で、平さんはそう話します。

3.4 新たな使命

このように、脳科学と心理学の絶大な効果を体験した平さんは、人生の新たな使命を与えられたような気がしたそうです。

「自身が学び、経験したことを活かして、病気で苦しんでいる人々、仕事や人間関係に悩みを抱えている人々に救いを与えるビジネスをしたい」そう考えた平さんは、株式会社日本脳力開発研究所とフランチャイズ契約を締結し、イプラスジム北九州を開校、メンタルコーチングのビジネスを始めたのです。2012年のことでした。

自己実現メンタルコーチの平真理子さん4

4. 志師塾で得た学びと気づき

4.1 伝え方の大切さ

そうして、四足のわらじを履きながら仕事を続けた平さんでしたが、イプラスジム北九州に関しては、思うようにビジネスを拡大することができませんでした。平さん自身、士業のマーケティングに明るくなかったことが一因です。そこで、平さんは生徒の集客法を学ぶべく、2020年の秋から志師塾に通い始めました。

志師塾での学びのひとつは、「伝え方の大切さ」でした。ホームページに必要な情報、キャッチコピーの作り方など、潜在顧客に届くマーケティング手法を多く知ることができたそうです。また、志師塾で学んだIT化に関するノウハウは、現在のオンライントレーニングの試験的な導入に役立っています。

4.2 本当にやりたいこと

そして、平さんが志師塾で得た最大の気づきは、「本当にやりたいことに集中してよい」という点だったそうです。

平さんは、若い頃から頼まれたら断れない性格でした。思い返せば、不動産会社も、ETC協同組合も、専門学校講師も、すべて「周りの期待に応えなければならない」という窮屈な思い方のなかで始めたもの。それなりに充実感はありましたが、本当にやりたいことではなかったことに気づかされました。

そして、唯一自分の意志で始めたメンタルコーチングビジネスこそが、自分が集中すべきものだと確信したのです。「やりたい仕事に気づいて、とても気持ちが楽になりました。そこに全エネルギーを注ごうと思っています」平さんは、笑顔でそう語ります。

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自己実現メンタルコーチの平真理子さん5

5. 平さんが描く未来

5.1 やりたい仕事に集中する

志師塾の受講を終えた後、2021年に入り、平さんはさっそく行動を開始します。

「本当にやりたいこと」に集中するため、まず、専門学校講師を退職。次に、イプラスジムのフランチャイズ契約を解消しました。そうすることで制約が無くなり、平さんがやりたいトレーニングプログラムを充実させることができます。

そして、父親から譲り受けた不動産賃貸業の経営とETC協同組合の理事の仕事も、ゆくゆくは引退すべく準備中だそうです。

「父から受け継いだ仕事の役目は十分に果たしたと思っています。人生は一度きり。やらされる仕事より、やりたい仕事をやって終わりたいんです」平さんは、そう決意を語ります。

5.2 メンタルコーチングビジネスの拡大

現在、平さんは、集客・成約率のアップを図るべく、志師塾のサポートの下で新たなビジネスのキャッチコピーを作成、ホームページを再設計中です。

また、今年秋からは本格的なオンライントレーニングコースも開講予定。SNSやYouTubeを活用しながら、北九州市以外の地域にも商圏を拡大することを計画しています。

「現在の3倍程度まで生徒数を増やしたいですね」平さんは、そう抱負を語ります。

5.3 笑顔があふれる社会にしたい

着々と事業計画を進めている平さんですが、決して売上や利益を上げることが最終目的ではありません。「私が学んできた脳科学と心理学で、笑顔があふれる社会を作りたいんです」平さんは、そうやって未来の夢を笑顔で話します。

もし人々が皆、正しく脳を使えたなら、世の中から病気が減り、皆がなりたい自分になり、コミュニケーションエラーもなくなって、互いを認め合える、争いのない世界が訪れるのではないでしょうか。そうした社会では、人々は人生に満足し、幸福を実感しているに違いありません。そんな「笑顔があふれる社会」の実現に向けて、平さんはこの先も歩み続けることでしょう。

自己実現メンタルコーチの平真理子さん6

文:保田耕三(中小企業診断士)/編集:志師塾編集部

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