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【卒業生インタビュー】現場看護の未来を創る人材育成のプロ ~看護管理者専門スーパーバイザー 山口聖子さん~

病院で働く看護師たちの可能性を高めたい」という想いから独立を決意し、看護管理者の育成に特化したコンサルティング事業を展開している山口聖子さん。

30年以上病院で看護師として勤務し、複数の病院で看護部長を務めた経験を持つ山口さんは、コロナ禍での困難な経験を経て、人を育てることに特化した方が社会貢献できると考え、独立への道を選びました。

現在は、病院の看護部長のサポートや看護管理者向けの研修プログラム開発、現場力向上のコンサルティングなど、多岐にわたる活動を通じて看護現場の質向上に貢献しています。

今回の取材では、サラリーマンから独立した経緯、志師塾での学び、将来のビジョンについてお話を伺いました。

1.看護現場の未来を創る人材育成のプロフェッショナル

1.1 看護管理者の育成に特化したサービス

長年にわたり看護部長として病院経営に携わってきた山口さん。特に最後に勤務した脳神経外科の専門病院では、とても貴重な経験をしました。

「看護師たちの離職率が下がり、経営も改善した経験から、もっと看護師たちが病院で働く可能性を高めたいと思ったんです。その時に私は、看護部長職として何から何までやるよりも、私の強みである人を育てることに特化した方が、社会貢献できると思いました」

そこで山口さんが独立後に提供しているのが、看護部長のサポートや看護管理者向けの研修プログラム。人材育成のプロフェッショナルとして、各病院の状況に合わせたオーダーメイドの支援を行っています。

1.2 クライアントのニーズに寄り添ったサポート体制

山口さんがサービス提供で特に大切にしているのは、「クライアントがどうなりたいかを正しくキャッチすること」です。

「例えば、『管理者の研修をお願いしたい』と言われた際、『管理者にどうなってもらいたいのですか?』と詳しく聞いて、その期待に応えられるようにしています」

このようなアプローチで、一人ひとりの看護管理者の成長はもちろん、病院全体の組織力向上に貢献しています。

山口さんのサービスは、単なる研修プログラムの提供ではなく、クライアントの目標達成に向けた伴走者としての役割を果たしているのです。

2.看護部長のキャリアから独立コンサルタントへ

2.1 転機となったコロナ禍での経験

山口さんが独立を決意したのは、最後に勤務した脳神経外科の専門病院でのコロナ禍の経験がきっかけでした。

「コロナ禍で多くの病院が大変な状況の中、私がいた病院では看護師たちの離職率も下がりました。その経験により、もっと看護師たちが病院で働くことに対して可能性を高めていきたいと思ったんです」

しかし、長年サラリーマンとして働いてきた山口さんにとって、独立への道は未知の世界でした。

どうやって独立するか分からなかったんです。看護業界には講座を開いている方もいらっしゃいますが、私が目指したのは、看護部長をサポートする立場で入り、一緒に育てるということでした」

2.2 看護師教育と人事部門を担当

山口さんは、独立して最初についた仕事は、週4日事務職として病院に勤務しながら、看護師教育と人事部門を担当するポジションでした。

「看護部長の部下になったら、できることもできなくなるのではと思い、白衣は着ないで事務職採用で総合病院に入りました。そこをきっかけに、翌年、看護部長経験のない人を採用し、その人をサポートしながら育成するという仕事を主軸に、他の病院からの依頼も応えるようになりました」

この仕事を受注する過程で志師塾との出会いがあり、独立への道が開けていったと山口さんは振り返ります。

「サラリーマンだった私は、独立する方法が全く分かりませんでした。でも志師塾のセミナーで「先生業」と言われて、人材育成をしたいという気持ちがあったので、自分はある意味「先生」だと思い、志師塾に入ることにしたんです」

3.志師塾での学びと独立後の展開

3.1 人との繋がりがビジネスの扉を開く

志師塾の先生ビジネス開発講座101期に参加した山口さん。講座で最も印象的だったのは、多様な業種の人たちとの出会いでした。

「ずっと医療業界で働いていた私にとって、全く業種も違う、仕事内容も違う人と、リアルで交流できたことが大きかったです」

志師塾での1年間は、山口さんにとって“はじめのスイッチを入れてくれた場所”だったといいます。

3.2 志師塾での学びを活かした具体的な成果

講座の課題にある“チラシを持って見込み客に会いに行く”ことが、山口さんの最初の仕事獲得に繋がりました。

「以前一緒に働いていた事務長さんに、『こんな風に営業しようと思うんですけど、どう思いますか?』と相談したところ、医療コンサルで独立した方を紹介してくれました。その方に会いに行き、チラシを見せたところ『一緒にやろう!』と言ってくれたんです」

こうして山口さんは、神戸の病院で月に4日間、現場力を上げるコンサルティングを行うことになりました。

「私の仕事獲得に繋がったのは、志師塾に行ったおかげだと思います。講座で作成したチラシを持って行ったことで、先生としての仕事が始まりました

その後も、大学の友人からの紹介や以前の知り合いの人脈を通じて、複数の病院から研修や管理職育成のオファーを獲得できたそうです。

4.クライアントと共に喜ぶ、やりがいの瞬間

4.1 看護管理者の成長を支える喜び

山口さんが仕事をする上で最もやりがいを感じるのは、依頼元の看護部長と一緒に成果を喜ぶときとのこと。

「直近でも、5回コースの最終回で実践報告をしてもらう研修がありました。その看護部長は、実際の講座には参加していなかったのですが、最終回の成果発表を聞いて涙ながらに喜び、所属長たちに感謝していました。その姿を見て私も涙目になりました」

このような瞬間が、山口さんのコンサルティング活動の原動力となっています。

「私が感じるだけじゃなく、看護部長が喜んでくれたことが、私にとってすごいやりがいでした」

4.2 クライアントのニーズを正確に捉える姿勢

山口さんのクライアントへのアプローチの特徴は、相手のニーズに合わせてプログラムをカスタマイズすることです。

「同じものをやるということができないんです。毎回毎回、相手のニーズに沿って、今までの中でここが大事だよねとか、自分の持っているスキルと経験をもとに、相手のニーズに沿ったプログラムを作っています

この“オーダーメイドの姿勢”が、クライアントからの高い評価と信頼につながっています。その結果、紹介から紹介へと仕事が広がり、現在は、新規が受けられない状況になっているそうです。

5.看護現場を変える、未来のビジョン

5.1 組織づくりと事業の効率化

山口さんの今後の課題は、仕事の受け方と事業の効率化です。志師塾の講師とのミーティングで「そんなに稼働すると、自分のビジネスについて考える時間がないよ」とアドバイスを受け、今後の事業展開を考え直すきっかけになりました。

「同じような内容を動画にして、その分のコンサル時間を減らし、個別のサポートは続けていく方法を考えています。毎回、全てオーダーメイドに作るのは大変なので、コアとなる部分は共通化していきたいです」

また、講座内で今後のビジネスモデルについて相談し、仲間と一緒に手がける事業に発展させることも視野に入れています。

私が収入を得られるような仕組みを作り、会社を設立してスタッフにもお給料を差し上げられるようになりたいと思っています」

5.2 看護管理のプロフェッショナルを増やす未来へ

10年後のビジョンについて山口さんは、「私自身が登場しなくてもいいものを残せたらいいな」と語ります。

「今の私のような仕事をする人が増えるといいと思うんです。でも、そういう人は、まだそんなに多くありません。病院が、第三者の力を借りて無理なく管理職を育成し、看護師の離職を減らせるといいですね」

山口さんの活動は、まだ始まったばかり。しかし、そのプロフェッショナルとしての姿勢と人を育てる情熱は、確実に看護業界に新しい風を吹き込んでいます。

これからも、看護現場の未来を創る人材育成の専門家として、活躍の幅を広げられることが、楽しみでなりません。

文・編集:志師塾編集部

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