適切なニーズへのアプローチ方法を見直すだけで、あなたのサービスの単価を2倍、さらには8倍にまで引き上げられる可能性があります。
多くの士業、コンサルタント、講師、コーチといった「先生業」の方々が、価格設定で悩んでいます。しかし、単価アップの鍵は、お客様の「どのお悩み」に焦点を当てるかにあります。
強いお悩みの特定、ターゲットの優先順位付け、適切なアプローチ方法を理解することで、あなたのサービスの価値を最大化し、適正な対価を得ることができるのです。
これから、先生業が単価アップに成功するための具体的な考え方と実践例をご紹介します。本記事の内容を動画で確認したい方は、以下の動画をご覧ください。
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多くの先生業の方が、提供価値と収入のバランスが取れていないという課題を抱えています。
本記事では、「先生業が単価を上げるための効果的な4つの戦略」についてお伝えします。
1.単価アップの鍵は「強いお悩み」へのアプローチ
私たち先生業にとって、サービスの価格設定は事業成功の重要な要素です。
しかし、単価を上げるためには、お客様が「強く悩んでいること」に的確にアプローチする必要があります。
まず理解すべきことは、お客様は自分が強く悩んでいない問題に対して高額な支払いをしないという事実です。
ここで重要なのは、見込み客の「お悩みトップ3」を把握すること。これらのお悩みに対するソリューションでなければ、いくら優れたサービスでも高単価での契約は困難です。
例えば、セキュリティコンサルタントが起業家をターゲットにする場合を考えてみましょう。起業家の主なお悩みは以下の3つに集約されます:
1.売上アップ
2.資金調達
3.人材採用
これらが最優先事項であり、情報セキュリティの課題は優先順位が低いため、高単価サービスとして受け入れられにくいのです。
見込み客の「迷える子羊」状態、つまり、切実に解決策を求めている問題にアプローチすることで初めて、単価アップが実現します。
2.単価アップ成功事例:同じスキルでも訴求ポイントで8倍の差
単価アップの具体的な事例として、ボイストレーナーの江頭幸宏さんの例をご紹介します。
江頭さんは当初、インディーズの話をベースに「歌が上手くなりたい」という方向けのボイストレーニング事業を展開していました。
しかし、この訴求では、趣味で歌が上手くなりたいというニーズに対して10万円、30万円という単価での契約は難しく、実際に1時間5,000円程度だったそうです。
そこで江頭さんは、提供するスキル・技術は同じままで、解決するお悩みの焦点を変更します。
フェーズ1:話し方の価値へシフト
最初に「歌声」から「話し声」へと訴求ポイントを変更。特に営業パフォーマンス向上のための話し方という切り口にしたところ、単価が2倍になりました。
フェーズ2:人生変革への価値拡張
さらに、30代後半の女性をターゲットに、「声を変えると思考が変わり、人生・生き方が変わる」という価値提案へとシフト。この結果、当初と比較して単価が最大8倍にまで上昇したのです。
この事例が示すように、同じ技術・知識・ノウハウでも、どのお悩みに対するソリューションとして提示するかによって、大幅な単価アップが可能になります。
3.単価アップを実現する4つの戦略
それでは、あなたのビジネスの単価アップを実現するための具体的な4つの戦略をご紹介します。
戦略1:お客様の「お悩みトップ3」を徹底リサーチ
まずは、ターゲット顧客が本当に強く悩んでいることは何かを明確にします。
アンケート、インタビュー、市場調査などを通じて、お客様が寝られないほど悩んでいる問題を特定しましょう。
戦略2:「迷える子羊」へのポジショニング
特定したお悩みに対して、あなたがどのようにして解決できるのかを明確に定義します。
ただの専門家ではなく、特定の悩みを解決する唯一無二の存在としてポジショニングすることが重要です。
戦略3:価値の再定義とストーリー化
江頭さんの事例のように、同じスキル・技術でも「提供する価値」の定義を変えることで、単価は大きく変わります。
あなたのサービスが解決する問題をより価値の高いものへと再定義し、説得力のあるストーリーとして伝えましょう。
戦略4:段階的な価値拡張プラン
単価アップは一気に行うのではなく、段階的に価値を拡張していくアプローチも効果的です。
現在のサービスから、どのように価値を拡張できるか、短期・中期・長期の単価アップ計画を立ててみましょう。
4.まとめ:先生業サービスの高単価化に不可欠な顧客ニーズ戦略
先生業が単価を上げるためには、お客様の強いお悩みにアプローチすることが不可欠です。
見込み客のトップ3の課題に対するソリューションを提供することで、あなたのサービスの価値は最大化されます。
あなたの持つ知識、スキル、ノウハウは、どのようなお悩みを解決できるのか。そして、その中でも特に「強いお悩み」は何か。
この視点でビジネスモデルを見直すことで、単価アップの可能性が広がります。
結果として、あなたの収入が増え、提供価値に見合った対価を得ることで自己実現が促進され、同時にお客様も本当に解決したかった問題が解消されるという、三方良しの関係が構築できるのです。
ぜひ、この記事を参考に、あなたのビジネスの単価アップ戦略を見直してみてください。
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