
Facebookで集客したいけれど、告知のほかに何を書けばいいのか分からない。講師の方から、よく届く相談です。「今度こんな研修をやります」と書き続けると、タイムラインでは宣伝を流し込む人として認識されます。読まれなくなり、反応も落ち、やがて投稿する気力もなくなる。講師のFacebookでいちばんよく起きる失敗です。
では、誰かに教わらないと無理なのか。そんなことはありません。講師のFacebook集客は、順番さえ外さなければ独学で形になります。要るのは文章のうまさでも投稿の数でもなく、どこから手をつけるかという一点だけ。
この記事では、先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師など)の集客支援を専門としてきた志師塾が、講師のFacebook集客を独学で始める5ステップとして解説します。読んで分かるのは、次の5つ。
- 拡散を待つより、つながっている人の記憶に残るほうが速い理由
- 見せる自分の輪郭を、どう一行に絞るか
- 仕事の話をどこまで出すかの、線の引き方
- 紹介してくれる人に渡しておきたい一言
- 単発の登壇を、翌年の依頼につなげる
全体像は1章の最後にまとめました。まずは、Facebookが講師にとってどういうメディアなのかを確かめましょう。
目次
この5ステップは、どれも今日から自分で始められます。ただ、講師の時間は登壇と準備でほとんど埋まっていて、集客に回せるのはごくわずか。その少ない時間をどこへ使うかで差がつきます。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、限られた時間の配り方を、講師を含む先生業の実例で扱っています。
1. 講師のFacebook集客が「遠回りに見えて近道」な理由
講師のFacebook集客とは、個人アカウントの投稿で人柄と専門性を伝え、会った人の記憶に残ることで、紹介と再依頼を生む集客のやり方です。広告を出さずに始められる反面、成果までの道のりは見えにくい。それでも講師が使う価値があるのは、売っているものの性質と噛み合っているからです。
1.1 講師は「コンテンツ」ではなく「その人」で選ばれている
同じ内容を、本で読むのと、目の前で話してもらうのとでは、頭への入り方がまるで違います。実演してもらったらすんなり理解できた、という経験は誰にでもあるでしょう。この差を生んでいるのが、話し手のパーソナリティです。
セミナー講師は、教える内容だけを売っているのではありません。人柄まで含めて商品になっているのが講師業です。だからこそ、日常の言葉や表情が伝わるFacebookは、講師の商品性と相性が良いメディアになります。
ここが、他の先生業と違うところ。税理士や社労士なら、実務の正確さや対応の速さで比べてもらえます。講師は違います。「この人の話を、うちの社員が2時間聞いていられるか」という、聞いてみないと分からないものを買ってもらう仕事。会う前に人となりが伝わる場が、どうしても要るわけです。
1.2 拡散を待つより、つながっている人の記憶に残る
「いいね」が友達の友達へ次々と伝わり、芋づる式にファンが増える。かつては、そう語られていました。変わったのは、届く相手の範囲です。投稿が届く範囲は、友人やグループなどすでに関係のある人に寄っています。知人の先へ届くこともありますが、放っておいて広がる前提で運用すれば、期待は外れるでしょう。
数字で見ると、位置づけがはっきりします。総務省情報通信政策研究所の令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(令和7年6月公表・全国13〜79歳の1,800人が対象)によると、Facebookの利用率は全年代で26.8%。LINEの91.1%、YouTubeの80.8%、Instagramの52.6%、X(旧Twitter)の43.3%と並べると、下のほうです。
しかも、この数字はここ5年ほとんど動いていません。2020年28.0%、2021年28.7%、2022年26.8%、2023年27.4%、2024年26.8%。増えても減ってもいない。人数で押すメディアではないと割り切るところから始めてください。

それでも講師にFacebookが効くのは、別のところに理由があります。研修や講演の依頼は、紹介で動く割合が高い仕事。「この分野なら、あの人が詳しかったはず」という記憶が誰かの頭に残っていて、はじめて紹介が生まれます。Facebookは、その記憶をつくる場所だと考えてください。会った人とつながり、投稿で思い出してもらい、また会う。この往復のほうが、拡散を待つより確実です。
1.3 研修を頼む側の年代が、そのままFacebookに残っている
同じ調査を年代別に見ると、講師にとって都合のよい偏りが出てきます。Facebookの利用率が高いのは30代39.2%、40代38.6%、50代32.1%。逆に10代は13.6%、20代は22.9%にとどまります。

研修の企画を立てるのも、外部の講師を探すのも、稟議を通すのも、たいていは30代から50代の担当者と管理職です。依頼する側の年代と、Facebookに残っている年代がきれいに重なっている。ここが、講師がFacebookを手放せない理由になります。
若い利用者が減ったことを「もう古い」と書く記事をよく見かけます。ただ、法人研修を売る立場から読むと、意味は反対になりますよね。買う人だけが残ったという読み方もできるからです。
1.4 遠回りに見えるのは、講師のハードルが高いから
Facebookで愛される存在になるのは、たしかに遠回りに見えます。ただ、遠回りに見えるのは、講師が越えるべき壁がもともと高いからです。目に見えない、値段のつけにくい、話を聞くまで良し悪しがわからない。この3つがそろったサービスを、初対面で売るのは無理があります。
関係ができている相手なら、話は変わります。時間をかけて親しみを積み上げることが、結果としていちばん短い道になるのが講師の集客です。志師塾がお伝えしているWeb集客の順番でも、紹介・交流会・SNSといった身近な接点は、広告やSEOより前に置かれています。受け皿ができていない段階で広告を回しても、費用だけが出ていくためです。
1.5 独学で始めるなら、この5ステップの順で進める
Facebookが講師にとってどういう場かが見えたところで、手をつける順番を示します。誰かに習わずに進めるなら、次の5つを上から片づけてください。2章から5章が、そのまま各ステップの解説になっています。
- ステップ1:まずは役割の捉え直しから(1章)。拡散を狙う場ではなく、会った人の記憶に残る場として使う
- ステップ2:輪郭を決める(2章)。「何を話す講師か」を一行にして、プロフィールを入口として書き直す
- ステップ3:距離感はどこまで詰めるか(3章)。仕事の話は小出しにし、告知ばかりを続けて出さない
- ステップ4:材料を置く(4章)。話し方と考え方が伝わる投稿を重ね、紹介する人が使える一言も用意
- ステップ5:受け皿をつくる(5章)。依頼の窓口を別に持ち、自主開催の場へ招く流れをつくる

飛ばしやすいのがステップ2です。輪郭が決まらないまま投稿を増やすと、「何でも話せます」という印象だけが残り、思い出してもらえません。机に向かう時間を一度とれば片づく作業ですから、先に済ませておきましょう。
もうひとつの分かれ目は、続く形をつくれるかどうか。毎日更新を目標にすると、たいてい早い段階で止まる。週に2本でも構いませんから、無理なく続く頻度を決めてから始めてください。
2. 講師のFacebook集客で最初に決める「見せる自分の輪郭」
見せる自分の輪郭とは、Facebook上で「何を話す講師か」が一行で伝わる状態のことです。使い方の話に入る前に、ここを決めておきましょう。決まらないまま投稿を増やしても、印象が散らばって終わります。
2.1 「何でも話せます」は、誰の記憶にも残らない
「研修全般をやっています」という見せ方では、誰かの頭に引っかかりません。人が誰かを思い出すのは、テーマと人がセットになっているときだけです。「部下育成なら、あの人」「製造業の現場改善なら、あの人」。この形で覚えられて、はじめて紹介の対象になります。
絞ると仕事が減るのでは、という不安はもっともでしょう。実際は逆で、絞るから思い出してもらえます。志師塾がポジショニングを先に決めるようお伝えしているのは、この順番を間違えると発信の中身が定まらないから。何でもできるは、何もできないと同じ意味で受け取られてしまいます。
ただし、絞るのは扱う仕事の全部ではありません。認知してほしい場所だけを絞るのがコツです。実際に受ける仕事は広くて構いません。入口を一点に絞り、信頼を得たあとに周辺の依頼へ広げる。この順番なら、絞ることで仕事が減る心配は消えます。
2.2 肩書きは13文字。「研修講師」では何屋か伝わらない
プロフィールの職業欄に「研修講師」とだけ書いていませんか。志師塾では、肩書きを「あなたの価値を1秒で伝える言葉」と定義し、13文字を目安にしています。組み立て方は「専門領域+一般名称」。「話し声ボイストレーナー」のように、専門にあたる部分を先に置く形です。
「研修講師」「セミナー講師」「経営コンサルタント」。この3つは、志師塾が避けるようお伝えしている代表例になります。何が独自なのか、なぜあなたなのか。肝心なところが一文字も入っていません。
Facebookで肩書きが効いてくるのは、投稿が流れてきた瞬間です。読み手が最初に見るのは名前と職業欄。ここが「研修講師」のままだと、本文まで読む理由が生まれないままスクロールされます。肩書きとキャッチコピーの作り方は講師のWeb集客で詳しく扱っています。
2.3 プロフィール欄は「名刺」ではなく「入口」
投稿を見て興味を持った人は、必ずプロフィールを見に来ます。そこに資格と経歴だけが並んでいると、「立派な人」で終わってしまう。書くべきは、誰のどんな困りごとを、どう変える講師なのかです。
志師塾がプロフィールの指導で繰り返し伝えているのは、「プロフィールは相手のためのもの」という一点。書きたいことを書くと、まず読まれません。読み手が「自分ごとだ」と感じる材料を、先に置いてください。型は先生業のプロフィール5要素にまとめています。
講師の場合、もう一つ入れておきたいものがあります。登壇の実績を、数ではなく中身で書くこと。「登壇100回」より「製造業の現場リーダー向けに、5年で60社」のほうが、担当者は自分の会社を重ねられます。数だけの実績は、すごさは伝わっても、自分の会社に合うかどうかの判断材料にはなりません。
2.4 カバー写真と過去の投稿も、判断材料になっている
プロフィールを開いた人が次に見るのは、カバー写真と直近の投稿です。登壇している場面が一枚あるだけで、話す姿が想像できます。会う前の判断材料を、先に置いておきましょう。
見落とされがちなのが、過去の投稿のほう。研修の担当者は、依頼を検討する段階でさかのぼって読みます。愚痴や、特定の立場に寄った主張が並んでいると、それだけで候補から外れます。書いた本人は忘れていても、残っているものは読まれる。年に一度は見返しておいてください。
2.5 出す顔は、すべての場所でそろえる
Facebookで語っている自分と、ホームページに書いてある自分が食い違っていると、読み手は迷います。同じキーワードを、プロフィール・投稿・ホームページ・登壇時の自己紹介で使い続けてください。同じ言葉が繰り返されるからこそ、誰かがあなたを紹介するときの原稿になります。
紹介で来た人ほど、事前にあなたのアカウントを見ます。「聞いた話と、書いてあることが同じだ」と確認できれば、初回の面談は短く済むでしょう。ずれていれば、そこから説明のやり直しになります。
3. 講師のFacebook集客で嫌われない距離感のつくり方
嫌われない距離感とは、売り込みと受け取られずに仕事の話を混ぜられる、投稿の配分のことです。Facebookは社交の場です。今日どこへ行った、誰と食事をした。そうした他愛のないやりとりで、お互いの距離感を確かめ合っています。この空気を読み違えると、投稿するほど遠ざかっていきます。
3.1 営業丸出しの投稿は、静かに外される
社交の場に、売り込みをそのまま持ち込むとどうなるか。しつこい勧誘は、黙って友達から外されます。文句を言われないぶん、気づくのも遅れます。
やってしまいがちなのが、余裕をなくしたときです。人は追い込まれると視野が狭くなり、相手の受け取り方を想像できなくなります。顧客が欲しくて、回り道をする余裕がない。そう感じているなら、それは投稿の前に立ち止まるべき合図でしょう。
3.2 仕事の話は「小出し」でちょうどいい
仕事の話をまったくしないのも違います。何をしている人かわからなければ、依頼のしようがありません。目安は、日常の話の中に仕事が自然ににじむ程度。
- 研修の帰り道に感じたことを、一言だけ添える
- 受講者から出た質問と、その場で返した回答
- 読んだ本や現場の出来事を、自分の専門の視点で見る
- 教材づくりで迷っていることを、迷ったまま書いてみる
売り込まずに専門性が伝わる。この状態が理想です。「宣伝する人」ではなく「その分野に詳しい知人」として覚えてもらえます。
3.3 友達の数を増やすより、濃い10人をつくる
友達申請を送りまくって数を増やす。この動き方は、講師にはほとんど効きません。志師塾が紹介の話をするときに必ず添えているのが、薄い100人より、濃い10人という考え方です。
紹介は、あなたの仕事を正確に説明できる人からしか生まれません。名前しか知らない100人は、誰かに聞かれても「たしか研修の人」としか答えられない。反対に、専門と人柄まで知っている10人がいれば、その10人が自分の人脈の中から該当者を探してくれます。
では、濃くするために何をするか。答えは投稿ではなく、1対1のやりとりです。コメントへの返信、メッセージでの近況の共有、実際に会う約束。Facebookは、その1対1を絶やさないための道具だと考えると、使い方が定まります。
3.4 コメントとメッセージの使い分けを決めておく
反応をもらったら、返す。当たり前ですが、ここが関係づくりの本体です。投稿を書く時間よりも、人のコメントに返す時間のほうが効いてきます。
ただ、いきなり個別メッセージで営業をかけるのは避けてください。距離を詰めすぎた瞬間に、それまでの積み上げが崩れます。個別のやりとりは、相手から質問が来てからで十分。自分から送るなら、依頼ではなく報告か感謝の形にしましょう。
3.5 グループを使うなら、場の主に敬意を払う
テーマ別のグループやコミュニティは、同じ関心を持つ人が集まっている場所です。講師にとっては相性が良い場ですが、入ってすぐ自分の告知を投げ込むと、たいてい歓迎されません。
先にやることは、人の投稿に反応することです。質問に答え、役に立つ情報を置き、場に馴染む。その場に貢献している人の告知は、宣伝ではなくお知らせとして読まれます。順番を守るだけで、結果は変わります。
この作法は、リアルの交流会とまったく同じ。名刺を配る前に相手の話を聞く人が、結局いちばん覚えられます。
距離感の話は、読めば納得できます。難しいのは、自分の投稿でその線を引くとき。踏み込みすぎか、遠すぎるのか、頭の中の物差しだけでは決めきれません。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、ほかの先生業がどこで線を引いているのかを、投稿の実物で見せています。
4. 講師のFacebook集客を依頼につなげる投稿の設計
依頼につながる投稿とは、研修担当者が社内で説明できる材料が入っている投稿のことです。輪郭と距離感が決まったら、次は中身になります。何を書けば依頼につながるのか。材料の置き方を整理しておきましょう。
4.1 「話し方」と「考え方」が伝わる材料を置く
研修担当者が知りたいのは、この人の話をうちの社員が聞いてどう感じるか、の一点です。会う前にそれが想像できていれば、打ち合わせは検討の場ではなく確認の場に変わります。
登壇の様子を短い動画で残す。受講者の反応を、許可を取ったうえで紹介する。テーマについての自分の見方も、置いておきたい材料です。営業が要らなくなるのではなく、営業の中身が説明から確認へ変わります。
置いておきたい材料は、3種類に分かれます。
- 話し方が伝わるもの:登壇中の30秒動画、声のトーンが分かる音声、板書やスライドの一枚
- 考え方は、現場で見たことへの自分の解釈や、よくある通説への反対意見から伝わります
- 人柄が出るのは、準備の裏側、うまくいかなかった話、受講者に教わったこと

3つがそろっていると、担当者は社内で説明しやすくなります。どれか一つでも欠けていると、「良さそうだけど、上司に何と言えばいいか分からない」で止まってしまう。ここは、講師という商品の売られ方そのものです。
4.2 紹介は感情で生まれる。5つの引き金を投稿に仕込む
紹介は、メリットの説明では生まれません。志師塾が講座で伝えているのは、紹介は感情で生まれるということ。引き金は5つあります。Facebookの投稿は、この5つを日常的に置いておける数少ない場所です。
| 引き金 | Facebookでの置き方 |
|---|---|
| 自慢 | 「知り合いにこんな人がいる」と言いたくなる材料。一番乗り・希少性・受賞や登壇先を、事実のまま書く |
| 感謝 | 紹介や参加へのお礼を、その都度きちんと書く。忙しそうにだけ見えていると、紹介は止まります |
| 面白さ | 人に話したくなるノウハウと経歴。研修中の小さな発見は、そのまま話のネタになる |
| 感動 | 事前の期待を超える気配り。登壇後のフォロー、頼まれていない補足資料の提供 |
| 三方良し | 紹介した人にも得がある形にする。共同開催、登壇機会の交換、相手の得意分野の紹介 |

いちばん取りこぼしやすいのが感謝です。登壇の報告は書くのに、つないでくれた人へのお礼は書かない。これでは、紹介した側に何も返っていません。誰のおかげでその場に立てたのかを、名前を出せる範囲で書く。それだけで、次の紹介の確率が変わります。
4.3 紹介する人が使える「1分の説明」を渡しておく
Facebookの本領は、あなたを紹介してくれる人を増やすところにあります。研修会社、人材関連の会社、士業やコンサルタント。企業の人事担当者と日常的に接している人たちが、あなたの投稿を見ています。
その人たちが紹介しやすいように、一言で言い切れる説明を繰り返し出しておいてください。志師塾では、この説明を1分自己紹介と呼び、4つのパーツに分けて練習します。
- 興味喚起(10秒):まずは問いかけかキャッチコピーで、相手の注意を引きます
- 仕事概要(10秒):誰に何を教える講師なのかを、短く言い切る
- 選ばれる理由(35秒):実績から入るメリット型か、目指す姿から入るビジョン型か。相手を見て選びます
- 行動要請(5秒):紹介してほしい相手を、はっきり口にする

全体で300字から350字、声に出して約60秒。この1分を、プロフィールの自己紹介欄と、固定した投稿の両方に置いておきます。紹介する人は、あなたの言葉をそのまま借りて話します。借りやすい形で置いておくことが、渡すということ。
4つ目の行動要請は、講師がとくに省きがちなところです。「研修のご相談はいつでも」では、誰を思い浮かべればいいのか分かりません。「製造業で、若手の定着に困っている人事の方がいたら教えてください」。ここまで書いて、はじめて相手の頭の中で検索が始まります。実際にどう仕事につながったのかは、8章で3人の歩みとして紹介します。
4.4 投稿の頻度より、続く形を選ぶ
毎日書くのが正解ではありません。大事なのは、続かない頻度で始めて途中で止まらないこと。週2回でも、半年続けば十分に記憶に残ります。
書くことに詰まったら、直近の研修で受けた質問を思い出してください。現場で実際に出た問いは、そのまま読み手の関心と重なります。ひとりが聞いたことは、たいてい大勢が思っています。
4.5 反応が落ちたときに見直す3点
続けていると、反応が細る時期が必ず来ます。書く量を増やす前に、次の3点を確かめてください。
- 誰に向けて書いているかが、途中でぼやけていないか
- 告知や実績報告の比率が、いつのまにか上がっていないか
- 人の投稿へ反応する時間が、何週も取れていない状態
3つ目が抜けている人が、かなり多く見受けられます。Facebookは発信の場である前に、やりとりの場です。返す時間を確保するだけで、反応は戻ってきます。
5. 講師のFacebook集客を単発で終わらせない導線
導線とは、Facebookで生まれた関係を、依頼の窓口と次に会う場へ渡していく流れのことです。Facebookだけで完結させようとすると、無理が出ます。役割を分けて、次につなぐ設計にしましょう。
5.1 Facebookは「関係づくり」、依頼の受け皿は別に持つ
Facebookは動きのあるメディアで、投稿は流れていきます。実績、対応できるテーマ、料金の考え方といった動かない情報は、ホームページに置いてください。関係はFacebookで育て、判断はホームページで、という分担です。

この分担が崩れると、どちらも中途半端になります。投稿に料金表を貼っても流れて消えますし、ホームページに日々の雑感を載せても更新が続きません。流れるものはFacebook、置いておくものはホームページ。組み立て方は講師のホームページ集客で解説しています。
5.2 自主開催の場をつくり、そこへ招く
依頼を待つだけでは接点が増えません。小さな勉強会や体験セミナーを自分で開き、Facebookでその案内をする。この形なら、告知が宣伝ではなく招待になります。
参加者が数人でも、それで構わないでしょう。話す姿を見た人が、次の場所へつないでくれます。志師塾が顧客獲得型セミナーで伝えているのは、満足度は100点ではなく80点を狙うという考え方。全部を教え切ると「自分でやってみます」で終わってしまうため、内容は狭く深く、続きを一緒にやりたくなる余白を残します。
講師にとって、この場は営業ではなく実演です。研修の担当者が一人でも来ていれば、それだけで打ち合わせ数回分の情報が伝わる。会って話すより、話しているところを見てもらうほうが早いのが講師業です。
5.3 一度きりの登壇を、続く関係に変える
研修が終わった後こそ、Facebookが効いてきます。当日つながった担当者や受講者に、その後も専門家としての姿が届き続けるからです。数か月後に「そういえば」と声がかかる。この距離感が、講師の仕事を安定させます。

単発の登壇で終わるか、翌年も呼ばれるかを分けるのは、終わった後のつながり方です。登壇の翌日に申請を送り、その後は何も売らずに投稿を届け続ける。この二手だけで、翌年の候補に残る確率は変わります。
5.4 個人アカウントとページの使い分けを決める
個人のアカウントと、仕事用のページ。どちらを主に使うか、迷っていませんか。判断の基準は単純で、関係を育てたいなら個人アカウントです。人柄が伝わるのも、反応が広がるのも、個人のつながりのほうだから。
ページは、実績や案内をまとめて置く場所として持っておく形が現実的でしょう。ただし、両方を同じ熱量で更新しようとすると、どちらも中途半端になります。力を入れる場所は1つに決めてください。
5.5 発信を続ける仕組みを、先に用意する
講師の仕事は、繁忙期に発信が止まります。止まった後で再開するのが、いちばん気が重い。だから、忙しい時期に流す分を前もって書きためておく形にしておきましょう。
研修の準備をしながら気づいたこと、資料を作りながら考えたこと。手を動かしている最中こそ、書ける材料が出てきます。思いついたときに書きため、投稿は落ち着いてから。この形にすると、途切れにくくなります。
ここまでの5ステップは、講師という仕事に寄せた話でした。その手前にある「先生業に共通する土台」を先に押さえておくと、どこから直すかの判断が速くなります。無料の書籍「先生業の顧客獲得を成功させる7つの能力」(一部ダウンロード)をご活用ください。セミナーはまだ早いという方の、最初の一歩としてどうぞ。
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6. 講師のFacebook集客が効きにくい場面と、その打ち手
効きにくい場面とは、届けたい相手がこのメディアにいない場面のことです。ここからは、正直な話。Facebookは、講師の全員に効く道具ではありません。合わない場面を先に知っておけば、無駄な時間を使わずに済みます。
| 効きやすい講師 | 効きにくい講師 |
|---|---|
| 企業研修・管理職研修が主戦場。受講者も依頼者も30代から50代 | 受講者が10代・20代。学生向け、新入社員向けの講座が中心 |
| 名刺交換の相手が毎月増えている。交流会やコミュニティに出ている | 人と会う機会がほとんどない。オンライン完結で完全に新規から集めたい |
| 依頼元が士業・コンサルタント・研修会社など、専門家の周辺にいる | 依頼元がSNSをほとんど使わない職種に偏っている |
6.1 受講者が10代・20代なら、主戦場にはならない
1章で見た総務省の調査では、10代のFacebook利用率は13.6%、20代は22.9%でした。学校向けの講演、就活支援、新入社員研修。こうした領域が主戦場なら、受講者本人にFacebookで届く見込みは薄いと考えてください。
ただし、抜け道はあります。受講者ではなく、決める人を見に行くという道です。学校なら教職員と保護者、新入社員研修なら人事の担当者。彼らは30代から50代で、Facebookに残っている層と重なります。誰に届けたいのかを、受講者から発注者へ置き換えるだけで、判断は変わってきます。
6.2 相手がSNSを見ない職種なら、別の道を選ぶ
もっとはっきりした合わないケースが、依頼元の職種そのものがSNSから遠い場合です。ここで無理に投稿を増やしても、届く相手がいません。
この見極めを実際にやった卒業生がいます。8章で紹介する中曽根径子さんは、定年前後の方の起業・副業を支援するなかで、教員はSNSを見る人が少ないと見極め、個人での発信を主軸にする道を選びませんでした。代わりに選んだのが、組織をつくって団体として受ける形と、紙のDMです。合わないと分かったら、粘らずに手段を替える。これも立派な打ち手になります。
6.3 まったく接点のない相手には届かない
Facebookが得意なのは、すでに一度でも接点のある人との関係を保つこと。裏を返せば、名前も知らない相手を新しく連れてくる力は弱いということです。
その役割は、検索から入ってくる導線が担います。「部下育成 研修 進め方」と検索した担当者に見つけてもらうのは、ブログとホームページの仕事。Facebookで関係を温め、検索で新しい人と出会う。この二本立てにすると、片方が止まってももう片方が回ります。検索側の組み立ては講師のブログ集客で扱っています。
6.4 広告に手を出す前に、受け皿を整える
反応が出ないと、Facebook広告に手を伸ばしたくなります。ここは慎重にいきましょう。志師塾がお伝えしているWeb集客の段階では、紹介・交流会・SNSといった身近な接点が早い段階に置かれ、広告はいちばん最後です。
理由は、広告の成果が受け皿の出来にそのまま左右されるから。クリックした先に、何を教える講師か分からないプロフィールが待っていれば、費用は消えて終わります。順番としては、輪郭を決める、投稿の材料をそろえる、受け皿のページを作る。ここまで済ませてから広告を検討してください。
7. 講師のFacebook集客を法人研修の受注につなげる
法人研修とは、企業が予算を組んで社員に受けさせる教育訓練のことです。個人向けの講座と法人研修では、買われ方がまるで違います。Facebookの使い方も、そこに合わせて変えるのが筋。買う側の事情から見ていきましょう。
7.1 企業の8割が、人材育成に困っている
厚生労働省の令和7年度「能力開発基本調査」(令和8年7月31日公表)によると、能力開発や人材育成に関して何らかの問題があるとする事業所は80.1%。問題の中身は、次のように並びます。
- 指導する人材が不足している:59.5%
- 人材を育成しても辞めてしまう:51.6%
- 人材育成を行う時間がない:45.5%
- 人材育成の方法がわからない:10.0%

1位の「指導する人材が不足している」が約6割。社内に教える人がいないという状態は、そのまま外部講師の出番です。2位と3位を合わせて読むと、教える人も、教える時間も、社内には残っていないという姿が見えてきます。研修が売れないのではなく、頼み先が見つかっていないだけ。そういう会社も少なくないと考えられます。
7.2 予算を出す企業は半分。だから「思い出される」ことが効く
同じ調査で、OFF-JT(=通常の業務を離れて行う教育訓練のこと)に費用を支出した企業の割合は50.1%でした。正社員に対する今後3年間の見通しでは「増加させる予定」が34.3%、「減少させる予定」は1.7%。増やす側が圧倒的に多い状態です。
ここから読み取れるのは2つ。予算を持つ会社は約半分に限られること。もう一つは、その半分の中では枠が広がる方向にあることです。問題は、いつその枠が空くかが外から見えないところにあります。
だからこそ、枠が空いた瞬間に思い出される場所にいることが効いてきます。ちょうど検討が始まったときにタイムラインへ流れてくる。Facebookの役割は、まさにここです。営業をかけるのではなく、思い出される確率を上げておく。それが講師にとっての正しい使い方になります。
7.3 決裁者は投稿を見ていない。担当者が社内で使える材料を渡す
法人研修の稟議は、あなたの代わりに担当者が説明します。その場にあなたはいません。決裁する役員が、あなたのFacebookを見に来ることもまずないでしょう。
だとすれば、用意すべきは担当者がそのまま社内に持ち込める一段落です。誰向けの研修で、何が変わって、どういう進め方をするのか。この3つを書いた短い文章を、投稿としても、プロフィールの固定投稿としても置いておく。担当者はそれをコピーして、稟議書に貼れます。
ここを整えると、担当者が動きやすくなります。逆に、雰囲気の良い写真と感想だけが並んでいると、担当者は好意的でも社内で言葉に詰まる。投稿の良し悪しは、担当者が社内で困らないかどうかで決まります。
7.4 研修会社・人材会社と組むという道
Facebookでつながった相手と、そのまま組んでしまう道もあります。志師塾が整理している組み方は、次の3つ。
- 目玉型:相手が集めた参加者の前で、自分が目玉の講師として登壇する
- 同梱型:相手のサービスに、自分の研修をセットで組み込んでもらう
- 行き来型:相手から自分へ、自分から相手へ。顧客が行き来する形
相手の探し方には、はっきりした考え方があります。自分の理想の顧客が、すでにお金を払っている先から逆にたどるやり方です。人事部門が顧客なら、労務のソフト会社、社労士、採用媒体の営業担当。彼らは毎月その部署に出入りしていて、あなたが一年かけて作る接点をすでに持っています。
Facebookは、この人たちと関係を保つのに向いています。相手の投稿に反応し、こちらの専門を見せ続ける。組む話は、たいてい売り込みではなく雑談から始まるものです。
8. 講師のFacebook集客に成功した志師塾卒業生3人の実例
ここまでの内容が、実際にどう形になるのか。志師塾で学んだ講師の方々の歩みを、3人ぶん紹介します。いずれも公開済みのインタビュー記事から引いています。
8.1 森健次朗さん|延べ800の企業・学校へ。伸びたのは口コミの線だった
集中力プロデューサーの森健次朗さん。ミズノで水泳や陸上のオリンピック選手のウェア開発に携わり、シドニー五輪に向けて開発したサメ肌水着は12個の世界新記録に貢献しました。独立後は学習塾の経営を経て講演活動へ。株式会社集中力と一般社団法人日本集中力育成協会の代表を務め、これまでに延べ800の企業や学校、15万人以上に集中力の高め方を指導しています。
順風満帆に見えた講師業は、コロナ禍で止まりました。「講演の依頼がピタッと止まったのです。これはまずい、と正直思いました」。そこで自分が話すだけの形をやめ、集中力を教える先生を養成する仕組みづくりへ舵を切ります。志師塾の門を叩いたのは、この転換のときでした。
集客について森さんが語った言葉が、この記事の1章と重なります。「SNSなどを駆使した集客はもちろん大切です。しかし一番早く簡単なのは、信頼できる仲間の口コミと、彼らとのジョイントベンチャーなのです」。実際に、近隣の卒塾生と定期的に懇親会を開き、お互いの持ち味を確かめ、仕事を紹介し合う関係が続いているとのこと。SNSは、その関係を絶やさないための線として働いています。詳しくは森健次朗さんのインタビュー記事をご覧ください。
8.2 佐藤圭さん|1分の自己紹介を磨き、上場企業を含む9社の研修へ
美容師として34年、経営者として19年。4店舗・スタッフ20人の美容室を運営し、2024年2月にM&Aで会社を売却した佐藤圭さん。現在は美容室経営成長コンサルタントとして、リーダーシップ・マネジメント・財務・マーケティングと幅広い研修を担当しています。上場企業を含む9社から研修講師として選ばれている状態です。
志師塾を知ったきっかけは、Facebookでした。「たまたまFacebookで志師塾の広告を見かけ」てセミナーに参加し、入塾を決めています。学んだのは言語化。とくにプロフィールを全面的に見直したことで、「いろんな経験をされてすごい経営者ですね」と言われることが増えたそうです。
成果に直結したのが、4章で扱った1分の自己紹介でした。佐藤さんはビジネス交流団体のBNIで月20回から40回のワンツーワンを重ね、そこで使う1分を志師塾での学びをもとに作り直しています。誰向けに何を提供しているかを先に言い、実績を数字で伝え、最後に「周りに美容室の経営者がいたらご紹介ください」「人材育成に困っている会社があればご紹介ください」と、してほしい行動をはっきり口にする形です。受講開始から8か月から9か月で講座の費用を回収したと語っています(受講された方の実例です。同様の成果を保証するものではありません)。
この4パーツの並びは、そのままFacebookのプロフィールにも置けます。紹介してほしい相手を、名指しに近い粒度で書く。ここまでやって、はじめて相手の頭の中で該当者の検索が始まります。詳しくは佐藤圭さんのインタビュー記事にまとまっています。
8.3 中曽根径子さん|相手がSNSにいないと見極め、組織で受ける形へ
群馬県の公立学校で校長を務め、定年退職した中曽根径子さん。定年退職間際の方のセカンドライフを応援する「大人のためのやりがい起業スクール」を立ち上げたものの、集客に悩んでいました。転機は、Facebookの投稿を見ていたときに志師塾の広告が目に入ったこと。ここでも入口はFacebookでした。
ただ、中曽根さんの判断が面白いのはここから。教員はSNSを見る人が少ないこと、そして個人事業として進めることの難しさを、講座の期間中に講師と志師塾代表の五十嵐和也へ相談しています。返ってきた助言は、個人ではなく組織で活動したほうがよいというもの。そこで対象を定年前後の教員に絞り込み、法人を2つに整理しました。理念を追う一般社団法人 教師セカンドライフ支援協会と、研修を提供する合同会社JEITです。
もう一つ効いたのが、同期とのつながりでした。日本ハラスメントリスク管理協会の代表理事を務める同期との縁から、研修アイテムを1つ増やしました。ハラスメント研修です。さらに、講座で学んだチラシとDMを各種メディアへ送ったところ取材につながり、上毛新聞の社会面掲載とFM群馬への出演という2つの露出を得ました。
6章で触れた「合わないと分かったら手段を替える」を、そのまま実行した例です。Facebookを使わない判断も、Facebookの理解があってこそ。誰がどこにいるかを見てから道具を選ぶ、という順番は変わりません。中曽根径子さんのインタビュー記事もあわせてどうぞ。
8.4 3人に共通していたこと
経歴も専門も、Facebookの使い方さえ三者三様です。それでも共通点がありました。
- Facebookを「自分を売る場」ではなく「人が動く場」として見ていた:森さんは口コミの線として、佐藤さんは紹介の原稿を配る場として使っています
- 投稿の前に、言葉を作り直している:3人が最初に手をつけたのは、更新の頻度ではなくプロフィールと名乗りのほう
- 顧客の居場所を確かめてから道具を選んだ:中曽根さんは、確かめた結果として使わない選択をしました
3人の姿から分かるのは、Facebookの正解が一つではないということ。広告に見つけてもらう入口としても、紹介の原稿を配る場としても、そして使わないと決める判断材料としても機能します。どれを選ぶかを決めるのは、あなたの顧客がどこにいるかという一点。
では、あなたの番ではどこから手をつけるか。業種が違えば、名乗りの決め方も、置く材料も変わってきます。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、この順番を他業種の卒業生の歩みでたどり、置き換えの勘どころまで扱っています。
9. 講師のFacebook集客でよくある質問
9.1 講師のFacebook集客は、何から始めればよいですか?
プロフィールの書き直しからです。何を話す講師なのかが一行で伝わる状態にしてから、投稿を増やします。順番を逆にすると、投稿を見て興味を持った人がプロフィールで止まってしまい、せっかくの関心が消えます。書き直しは半日あれば終わる作業です。
9.2 告知は、どのくらいの頻度で出してよいですか?
回数の目安より、比率で考えてください。告知ばかりが続くと、宣伝を流す人として認識されます。日常や現場の気づきを重ねたうえで、告知はその流れの中に混ぜる。開催が近いときに連日出すのは構いませんが、その前後で普段の投稿に戻すことが大切です。告知だけの月をつくらない、と決めておくと崩れにくくなります。
9.3 友達が少ない状態からでも、依頼につながりますか?
つながります。講師の紹介は、数ではなく説明できる人の濃さから生まれるからです。名前しか知らない100人より、あなたの専門と人柄まで分かっている10人のほうが、実際の紹介は出ます。まずは名刺交換した相手と、登壇先で挨拶した相手に申請を送るところから。増やすより、つながった人との1対1を絶やさないほうへ時間を使ってください。
9.4 個人アカウントと仕事用ページは、どちらに力を入れるべきですか?
個人アカウントです。人柄が伝わるのも、反応が返ってくるのも、個人のつながりのほうだから。仕事用ページは、実績や案内を置いておく棚として持っておけば十分です。両方を同じ熱量で更新しようとすると、どちらも中途半端になります。力を入れる場所は1つに絞ってください。
9.5 研修会社に登録していれば、Facebookは要らないのでは?
登録だけでは、依頼の量も単価も自分で動かせません。研修会社が持っているのは「誰に何を売るか」を決める権限で、講師側はその枠に合う人材として選ばれる立場になります。Facebookは、その枠の外に自分の名前で呼ばれる線をつくる道具です。両方を持っておくと、片方が細っても回ります。登録先との関係を保つのにも、日常の発信は効いてきます。
9.6 成果が出るまで、どのくらいかかりますか?
紹介や再依頼という形で表に出るまでは、半年から1年が目安です。関係の積み上げが元になる集客なので、始めた翌月に依頼が来るとは考えないでください。ただ、投稿を見た人からの反応や、久しぶりの連絡は数週間で戻ってきます。その反応を見ながら、書く材料を調整していくのが現実的な進め方になります。
10. まとめ:講師のFacebook集客は「親しみ×専門性」の積み上げ
講師のFacebook集客を、独学で始める5ステップとしてお伝えしました。要点をまとめます。
- 講師は人柄まで含めて商品。だからFacebookと相性が良い
- 利用率は全年代で26.8%と多くはないが、30代・40代に偏っている。依頼者の年代と重なる
- 誰の何を変える講師なのか、輪郭を先に決めてからプロフィールを直す
- 売り込まず、仕事は小出しに。友達の数より、濃い10人
- 紹介は感情で生まれる。紹介する人が使える1分の説明を渡しておく
- 受け皿はホームページ、次の接点は自主開催の場で。効かない相手なら、粘らずに手段を替える
最後に、今日から手をつけられる3つを挙げておきます。
- プロフィールの職業欄を開き、「研修講師」で終わっていないかを確かめる
- 直近の研修で受けた質問を1つ思い出し、答えとセットで1本書いてみる
- 紹介してほしい相手の一文を、プロフィールの自己紹介欄へ追記
Facebookは、すぐに結果が出るメディアではありません。それでも、目に見えないサービスを高い価値で売る講師にとっては、確かな土台になります。投稿の数を追うより、覚えてもらう形をつくることに時間を使ってください。
ここまで読んで、手をつける順番は見えたはずです。残るのは、自分の場合はどこから直すのかという一点。そこだけは、誰かに自分の投稿とプロフィールを見てもらったほうが早く決まります。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーでは、その見立ての付け方を、先生業の実例に沿って扱っています。
告知を出すのが、少し気まずくなってきた講師の方へ
嫌われずに依頼を受けられるかどうかは、文章のうまさではなく、渡す材料がそろっているかで決まります。志師塾の先生業のためのWeb集客セミナーで、そのそろえ方をご覧ください。参加費は無料です。
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この記事について
監修:志師塾(株式会社エクスウィルパートナーズ)。士業・コンサルタント・コーチ・講師といった「先生業」に特化した集客・顧客獲得支援を行い、これまでに3,200名を超える先生業の方を支援してきました。本記事は、講師・研修講師の受講生および卒業生への支援で得た知見と、総務省情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」および厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」の公表資料をもとに構成しています(公的データの確認日:2026年8月30日/支援人数の原本確認日:2026年8月16日)。