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弁理士の集客方法5選|値下げせず依頼を増やす手順

弁理士の集客方法5選|値下げせず依頼を増やす手順

弁理士の登録人数は増え続ける一方で、企業からの特許出願件数は伸び悩んでいます。仕事を取るために価格を下げ、下げたぶんだけ件数をこなす。そんな消耗戦に入りかけていませんか。

この状況から抜け出す道は、値下げではありません。「選ばれる理由」を先につくってから手法に取り組む順番です。順番さえ守れば、価格ではなく専門性で選ばれる立場に移っていけます。

この記事では、先生業(士業・コンサルタント・コーチ・講師など)の集客・顧客獲得支援を専門としてきた志師塾が、弁理士の集客が難しくなっている理由と、セミナー・Facebook・ブログ・ホームページ・営業という5つの集客方法の使い分けを、取り組む順番のとおりに解説します。

読み終えるころには、明日から何に手を付ければよいのか、順番がはっきり見えているはずです。まずは、多くの弁理士が集客でつまずく理由から確認しましょう。

1. 弁理士の集客が難しくなっている3つの理由

案件が増えない原因を、営業努力の不足に求める前に確認したいことがあります。弁理士という仕事の構造そのものに、集客を難しくする要因があるのです。

1.1 登録者は増え、出願件数は伸び悩んでいる

弁理士の数は増え続けています。反面、企業の出願件数が同じペースで伸びているわけではありません。供給が増えて需要が横ばいなら、起きることはひとつ。価格を下げてサービスを提供する競争です。実際、そうした方向へ流れる事務所は少なくありません。

1.2 手続き代行に見られると、料金で比べられる

出願書類の作成は、外から見ると「どこに頼んでも同じ手続き」に映ります。中身の差、つまり明細書の書きぶりが将来の権利範囲を左右するという事実は、依頼する側にはなかなか伝わりません。差が伝わらなければ、比べる物差しは料金と納期だけになります。

反面、知財戦略の設計、他社権利の回避、権利活用の相談といった領域は、答えが会社ごとに違います。ここは専門性で選ばれる場所であり、価格競争から距離を置ける土俵です。どちらの土俵で戦うかを決めることが、弁理士の集客の最初の分かれ道になります。

1.3 中小企業は「知財を誰に相談すべきか」を知らない

もうひとつ、見落とされがちな事実があります。知財に困っている中小企業やスタートアップは大勢いるのに、その多くが弁理士に相談するという発想を持っていないことです。「うちには関係ない」「まだ早い」と思ったまま、模倣や権利トラブルに直面してから慌てる。

これは、裏を返せば大きな余地でもあります。まだ相談先を知らない層に届く発信ができれば、競争のない場所で出会えます。ここが集客の出発点です。

弁理士が戦う2つの土俵

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2. 弁理士の集客はポジショニングから始める

3つの理由に共通する答えが、ポジショニングです。志師塾では、発信や広告といった手法の前に、まず自分の位置づけを固める「ポジショニング先行」の考え方を大切にしています。順番を守ることが、遠回りに見えて一番の近道です。

2.1 「誰の・どんな知財の悩みを・どう解決するか」で言い切る

難しく考える必要はありません。「誰の」「どんな知財の悩みを」「どう解決する」弁理士なのか。この3つを言い切れれば十分です。「食品メーカーのレシピとブランドを守る弁理士」「大学発スタートアップの知財戦略に伴走する弁理士」といった一言(あくまで例です)なら、相談したい相手の顔がすぐ浮かびます。

絞り方の軸は、技術分野、会社の規模や段階、テーマ(模倣対策・ブランド保護・海外出願など)とさまざまです。自分の技術的な経歴と、力になりたい相手が重なる場所を探してください。「絞ると仕事が減るのでは」という不安は自然ですが、実際は逆になります。絞るからこそ思い出してもらえるのです。

2.2 目指すのは「知財のことなら、あの先生」という第一想起

ポジショニングのゴールは、見込み客の頭の中で「うちの知財のことなら、あの先生」と最初に思い出される状態(第一想起)をつくることです。紹介も口コミも、この第一想起から生まれます。経営者の集まりで「他社に真似されて困っている」という話が出た瞬間に、あなたの名前が挙がるかどうか。集客の成否はここで分かれます。

紹介の種をまく相手も設計しましょう。税理士や中小企業診断士、金融機関の担当者など、経営者と日常的に接する隣接分野の専門家は、知財の話が出ても自分では解決できません。「知財の話が出たら渡せる先」として覚えられていれば、紹介は自然に流れ込みます。

2.3 「高くても選ばれる理由」を先に言葉にする

手数料は、あなたが提供する価値の値札です。「安いから選ばれる」のではなく「この先生だからお願いしたい」と思われる理由を、発信を始める前に言葉として用意しておきましょう。理由が先にあれば、価格は自分で決められるものになります。値引き交渉が始まってから巻き返そうとしても、その場で打てる手はほとんど残っていません。

選ばれる弁理士になる3ステップ

3. 弁理士の集客方法5選|それぞれの役割を知る

ポジショニングが決まったら、いよいよ手法です。弁理士の資格を活かした集客方法のうち、成果が出やすいのは次の5つ。ただし、5つ全部に同時に取り組む必要はありません。それぞれの役割を知り、自分に合う組み合わせを選ぶことが大切です。

手法 主な役割 ポイント
ブログ 専門性と信頼を積み上げる 難しい話をかみ砕けるかで差がつく
ホームページ 信頼の受け皿 つくるだけでは顧客獲得できない
Facebook 経営者との関係を深める 実名だから紹介が生まれやすい
セミナー 価値を体感してもらう Webとの組み合わせで力を発揮
営業(個別相談) 成約を確認する場 会う前の準備で決まる

3.1 専門性を伝える:ブログ・ホームページ

ブログは、あなたの専門性を伝えるのにとても有効な手段です。知財は言葉が難しく、経営者にとっては遠い話に感じられます。だからこそ、難しいことをかみ砕いて書ける弁理士は、それだけで抜きん出ます。「ホームページを作れば顧客を獲得できる」というのは幻想でしかありません。ホームページの役割は、あなたを調べに来た人の背中を押す信頼の受け皿です。

3.2 関係を深める:Facebook

Facebookは、見込み客との関係性を深める道具です。実名でつながる場なので、経営者との距離を縮めやすく、紹介も生まれやすい。日々の発信を通じて人柄と専門性が伝わっていると、「そういえば知財に強い人がいたな」と思い出してもらえます。

3.3 成約を決める:セミナー・営業(個別相談)

弁理士にとって、セミナーは特に相性の良い手法です。知財の必要性に気づいていない層に、その場で気づいてもらえるからです。Webでの集客と組み合わせると、出会いから成約までの流れが一気につながります。個別相談は売り込みの場ではなく、「この先生にお願いしたい」を確認してもらう場。会う前までにどれだけ価値が伝わっているかで、成約率は大きく変わります。

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4. 弁理士の集客を「出願1件」で終わらせない

手法と同じくらい大事なのが、依頼を受けた後の設計です。1件の出願で関係が終われば、毎月ゼロから集客し直すことになります。ここを変えると、事務所の経営は見違えるほど安定します。

4.1 出願は入口、知財の伴走が続きの関係

出願の依頼は、接点としては優秀です。目的がはっきりしていて、企業も頼みやすい。問題は、そこで関係を終わらせてしまうことです。出願は「入口」、知財の伴走は「続きの関係」と決めておくだけで、一つひとつの案件の意味が変わります。

転換のきっかけは、大げさな提案ではありません。出願の内容には、その会社が何で戦おうとしているかが表れています。「この技術を守るなら、この周辺も押さえておくと安心です」と一言添えるだけで、あなたは「手続きを頼む先生」から「事業の相談ができる先生」に変わります。

4.2 料金は「手続きの対価」ではなく「事業を守る対価」

手数料を作業量で説明すると、「今回は簡単な案件だから」と値下げの話になりがちです。弁理士の価値は、書類作成の手間ではなく「将来の争いを未然に防ぐ」「事業の取り分を確保する」ところにあります。権利を取り損ねた損失は、手数料の何倍にもなる。だからこそ、その視点で価値を語れるかどうかが単価を分けます。

4.3 AIも弁理士の集客の武器になる

調査や文章の下書きなど、周辺の作業はAIで大きく時短できます。浮いた時間を経営者との対話や発信に回せば、集客そのものが前に進む。取り入れ方は弁理士のAI活用の記事で解説しています。

出願1件で終わらせない3つの設計

5. 弁理士の集客方法を手法別に深掘りする

ここまでで全体像はつかめたはずです。志師塾では、弁理士の集客方法を手法別に解説した記事を用意しています。取り組みたいところから読み進めてください。実際に依頼を増やした弁理士の取り組みは、弁理士の成功事例インタビューにまとまっています。

5.1 まず土台を整える:ホームページ・ブログ

信頼の受け皿と、専門性の発信。この2つが土台になります。

5.2 見込み客との接点を広げる:Web集客・SNS

土台ができたら、経営者との接点を増やしていきます。

5.3 成約率を高める:セミナー・営業(個別相談)

最後は、出会いを契約に変える場面です。

6. まとめ:弁理士の集客は「選ばれる理由づくり」から

弁理士の集客のポイントをまとめます。

  • 手続き代行に見られると価格で比べられる。戦う土俵を先に決める
  • 手法の前にポジショニング。「誰の・どんな知財の悩みを・どう解決するか」
  • 5つの手法は役割で使い分ける(伝える・深める・決める)
  • 出願1件で終わらせず、知財の伴走という継続の関係へ育てる

取り組む順番さえ守れば、弁理士の集客は着実に積み上がります。値下げで選ばれるのではなく、「先生にお願いしたい」と言われる状態を今日から設計していきましょう。

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