「中小企業診断士の資格をうまくいかせる副業ってあるのかな」
「会社に勤めながら中小企業診断士の資格を活かしてお金を稼ぎたい」
と考えてはいませんか。
中小企業診断士は独占業務がないため、副業は難しいと思っている方もいますが、実際には独占業務がないが故に、多岐にわたる副業を自由に行うことができます。
中小企業診断士の資格でできる主な副業は以下の5つです。
もちろんこれらの副業は、それぞれに特色や必要なスキルが異なるため自分のキャリアに合わせて適切に選ぶ必要があります。
さらに注意すべきは顧客獲得の能力、つまり仕事の受注力は中小企業診断士としての能力とは別物であるということです。
もちろん中小企業診断士としてのキャリアは重要ですが、高額な案件の受注を目指す上では、中小企業診断士としての能力に加えて、それとは異なる仕事の受注力を併せ持つ必要があります。
そこで今回は以下について詳しく解説していきます。
この記事を読めばあなたも、中小企業診断士の資格を上手に活かした副業を行えるようになるでしょう。
1.中小企業診断士ができる副業一覧
冒頭でお伝えした通り、中小企業診断士の資格で行うことができる主な副業は以下の5つです。
副業の業種 | 主な業務 |
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コンサルティング業務 |
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補助金・助成金申請のサポート業務 |
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研修・セミナーの講師 |
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記事の執筆やブログの運営 |
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資格講座の講師や添削指導 |
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ではひとつずつ解説していきます。
1.1 コンサルティング業務
中小企業診断士の資格でできる副業として多くの人が真っ先に思いうかぶのが経営コンサルティング業です。
企業の経営コンサルティングを行うこと自体に資格はなく、誰でも自由に行うことができますが、国家資格である中小企業診断士の資格は信用力が高く、多くの中小企業診断士が経営コンサルタントとして働いています。
経営コンサルティング業務の具体的な内容は、以下のようなものになります。業務は多岐にわたり、様々な側面から企業運営をサポートします。
1.1.1 コンサルティング業務のおもな業務内容
・企業診断
・営業戦略の策定
・業務改善の助言
・新規事業の提案
・M&A戦略やコンプライアンス対応に対するアドバイス
業務は単発で企業からの相談に応じるケースも多くありますが、企業とコンサルティング契約を結び、事業契約の策定や予算の確認、事業の遂行状況の確認など一つの企業を継続的にサポートするというケースもよくあります。
コンサルティング業は平日の対応が必要になるケースが多く、副業では十分な対応ができないということも少なくありません。そのため他の中小企業診断士などとプロジェクトチームを作って対応したり、フルタイムで営業しているプロコンサルタントのサポートとしてコンサルティングに携わるというケースもよくあります。
報酬は中小企業診断士が行う副業としてはたいへん高額です。例えば単発の企業診断や人材採用、コンプライアンス対応に対する診断業務や経営指導の場合、1日あたり30,000~100,000円、さらに中小企業との顧問契約が成立すれば継続的な収入も期待できます。
ただし仕事の受注は簡単ではありません。その意味でも中小企業診断士としての信用力と、仕事の受注力が問われる副業であると言えます。
1.1.2 コンサルティング業務の特徴
・報酬額:◎
1日あたり30,000~100,000円
企業との顧問契約が成立すれば継続的な収入も期待できる
・難易度:△
コンサルティング契約を結び多岐にわたって企業をサポートするため、高いスキルが必要になる
・副業のしやすさ:△
平日の業務が必要になるなど副業での対応が難しいケースもある
・受注のしやすさ:△
受注には実績や知名度が問われる
1.2 補助金・助成金申請のサポート業務
「ものづくり補助金」や「小規模事業者持続給付金」など、政府や自治体が提供する補助金や助成金は多くありますが、綿密な事業計画書の提出を求められるなど、煩雑な申請書類の作成は助成金を申請する中小企業には大きな負担となっています。
これらの助成金や補助金の申請をサポートする業務も中小企業診断士の資格を活かすことができる副業の一つです。
具体的な業務としては以下のようなものになります。
1.2.1 補助金・助成金申請のサポート業務の主な業務内容
・申請書の作成や申請のアドバイス
・経営企画書・事業計画書の作成
・面接・プレゼン審査のサポート
・補助金採択後の報告書の作成
など、補助金申請の助言、書類作成から審査、採択後の報告書まで一貫してサポートします。
報酬は成功報酬として受けるとケースでは、目安としては補助金の1割〜2割が相場です。例えばものつくり補助金の場合、一般枠の最高金額は1,000万円ですので
1,000万円×10〜20%=100〜200万円
が報酬となります。
審査を通らなければ報酬がないというリスクはありますが、成功すれば1件あたりの単価は大変高い業務であると言えるでしょう。
計画書の作成などは時間や場所を選ばずに行うことができるという点ではコンサルティング業などに比べて副業に向いている業務であると言えるでしょう。
信用力や実績、受注力が大きく左右することから、コンサルティング業と同様に受注の難易度は高い業務です。
1.2.2 補助金・助成金申請のサポート業務の特徴
・報酬額:◯
補助金の1割〜2割が相場
成功報酬のためリスクがあるが、1,000万円の補助金であれば100〜200万円
・難易度:◯
経営企画書や事業計画書など書類作成のスキルが必要になる
・副業のしやすさ:◯
時間や場所を選ばずに対応できるため副業に向いている
・受注のしやすさ:△
信用力や実績、受注力が大きく左右する
1.3 研修・セミナーの講師
中小企業診断士の資格を副業で活かす上で最適な業種が研修やセミナーの講師です。
研修やセミナーは土日や祝日の開催が多いため、本業への影響を最小限に抑えることができる上、拘束時間が短く、短時間である程度の報酬を得ることができます。
自治体や官公庁、商工会議所などでは、事業者に対して様々な研修やセミナーを主催しており、これに関する講師を常に外部から募集しています。
1.3.1 研修・セミナーの講師の主な業務
・自治体や官公庁などで開催する企業経営に関するセミナー講師
公演のテーマは「事業計画書の書き方」や「銀行との付き合い方」「補助金申請」「ITの導入方法」「営業力向上」など様々で、これらのテーマに応じた内容のセミナーを中小企業診断士としての立場から行います。
このため、中小企業診断士としての資格だけでなく、テーマの即した魅力的なセミナーを実現するための話力も必要になります。
講演料は、名前の売れている中小企業診断士であれば1時間で5万円以上稼げるケースもありますが、実績がなければそこまでの報酬は期待できず、準備の時間なども必要であることを考えると、決して高い報酬が得られる業種ではありません。一回あたり数千円というケースもざらにあります。
ただしセミナーを通じて、地元の事業者に対して自分の顔と名前を宣伝し、コンサルティング業務の受注などに繋げることができるという点でメリットは大変大きいため、機会があれば報酬にかかわらず積極的に請け負うべき業種であると言えます。
1.3.2 研修・セミナーの講師の特徴
・報酬額:◯
知名度が高い場合は1回5万円以上稼ぐことができるが、実績がなければ数千円というケースも多い
・難易度:◯
中小企業診断士としての知識に加えて話力が求められる
・副業のしやすさ:◎
土日、祝日の開催が多く、副業に適している
・受注のしやすさ:△
継続的な受注には実績や知名度が重要になる
1.4 記事の執筆やブログの運営
執筆業も、中小企業診断士の副業として人気が高いものの一つです。具体的な業務は以下のようなものになります。
1.4.1 記事の執筆やブログの運営の主な業務内容
・情報サイトや雑誌などに記事を寄稿する
・自分のブログで記事を掲載する
記事やブログの執筆は時間に拘束されることがなく、ノートパソコンさえあればいつでもどこでも仕事ができるため、副業には最適な業種であると言えます。
情報サイトや雑誌への寄稿は、基本的に執筆依頼に応じて対応するため、中小企業診断士としての知名度や実力が必要になりますが、ブログであれば誰でもすぐに始めることができます。
報酬は執筆依頼を受ける場合は原稿料、ブログの場合は広告料収入になりますが、報酬額についてはあまり期待できません。原稿料の場合、400字あたり2,000~8,000円程度、ブログの場合は閲覧数が伸びるまではほぼ収入は期待できないでしょう。
しかし個人名で記事を書くことから、中小企業診断士の営業活動としては大変効果的です。不特定多数に名前をうることができるという点では、セミナー講師よりもその効果は高いと言えるでしょう。
1.4.2 記事の執筆やブログの運営の特徴
・報酬額:△
依頼を受けて原稿を執筆する場合400字あたり2,000~8,000円
ブログの場合は広告収入となるため、閲覧数が伸びるまでは期待できない
・難易度:◯
中小企業診断士としての実力は不要だが、文章力は必要になる
・副業のしやすさ:◎
ノートパソコンさえあればいつでもどこでも仕事ができるため副業には最適
・受注のしやすさ:◯
原稿の受注には中小企業診断士としての知名度が必要になる
1.5 資格講座の添削指導や講師
中小企業診断士の試験のための講座や、資格受験のための予備校やスクールでの講師・添削指導も、中小企業診断士の資格を利用した副業の一つです。
資格受験のスクールは夜間や土日に授業や模試を開催することも多く副業にも適しています。業務内容な以下のようなものになります。
1.5.1 資格講座の添削指導や講師の業務内容
・資格に関する予備校などでのセミナー講師
・予想問題や練習問題の作成
・模擬試験の添削
報酬はあまり期待はできません。特に模擬試験の添削などの場合はアルバイト程度の収入になるでしょう。ただし、中小企業診断士としてのキャリアのない人でもできるという利点もあります。
また添削の講師は多くのスクールで募集を行なっており、職を探しやすいという利点もあります。
試験の出題傾向を把握している、受験生にとって有用な情報を多く持っているなどの理由から、特に合格して間もない人が適しているとされているため、コンサルティングなどの仕事を安定的に受注できるようになるまでの間の副業として、資格講座の添削指導や講師を行なっている人も多くいます。
1.5.2 資格講座の添削指導や講師の特徴
・報酬額:△
資格講座の講師を行う場合、1講座あたり5,000円〜10,000円程度
模試の添削の場合、時給1,500〜2,500円程度
・難易度:◎
中小企業診断士としてのキャリアは必要ないため、コンサルティングなどの仕事を安定的に受注できるようになるまでの間の副業として適している
・副業のしやすさ:◎
土日に授業や模試を開催することも多く副業に適している
・受注のしやすさ:◎
多くのスクールで募集を行なっており職を探しやすい
2.中小企業診断士ができる副業の比較
それではこれまで見てきた5つの副業を比較してみましょう。報酬、難易度、副業のしやすさ、受注のしやすさの4つのポイントから比較してみましょう。
2.1 報酬の違いを比較
コンサルティング業務 |
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補助金・助成金申請の サポート業務 |
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研修・セミナーの講師 |
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記事の執筆やブログの運営 |
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資格講座の添削指導や講師 |
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最も高い報酬が期待できるのはコンサルティング業務です。
補助金・助成金申請のサポート業務や研修・セミナーの講師も、単発の業務の報酬として高額な報酬を見込むことができますが、相応に中小企業診断士としての実績や知名度も必要になります。
研修・セミナーの講師や記事の執筆やブログの運営は、顔や名前を宣伝できることから、他の業務の受注につながるというメリットもあるため、報酬にかかわらず機会があれば業務を受注することをお勧めします。
2.2 難易度の違いを比較
コンサルティング業務 |
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補助金・助成金申請の サポート業務 |
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研修・セミナーの講師 |
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記事の執筆やブログの運営 |
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資格講座の添削指導や講師 |
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中小企業診断士としての実績や知名度が特に必要になるのはコンサルティング業務です。
研修・セミナーの講師は中企業診断士の能力に加えて、セミナーで話をするための話力、また記事の執筆やブログの運営は文章を執筆するための文章力が求められます。
資格講座の添削指導や講師は実績が問われることはないため難易度は低いですが、中小企業診断士としてのキャリアにならないという点はデメリットであると言えるでしょう。
2.3 副業のしやすさの違いを比較
コンサルティング業務 |
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補助金・助成金申請の サポート業務 |
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研修・セミナーの講師 |
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記事の執筆やブログの運営 |
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資格講座の添削指導や講師 |
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コンサルティング業務は平日のクライアント対応が迫られるケースも多いため、その他の業種に比べると副業として行う上では難しい側面もあります。
副業でコンサルティングを行う場合は、単独で業務を請け負うのではなく、他の中小企業診断士とチームを組んで対応するケースが多くありますので、中小企業診断士協会やビジネスの交流会などで人脈を広げておくとよいでしょう。
それに比べると補助金・助成金申請のサポート業務や記事の執筆やブログの運営はコンサルティング業務に比べると、就業時間の調整がしやすく、副業としても業務を行いやすいという側面があります。
研修・セミナーの講師や資格講座の添削指導や講師も、土日の開催が多く副業向きの業務と言えます。
2.4 受注のしやすさの違いを比較
コンサルティング業務 |
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補助金・助成金申請の サポート業務 |
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研修・セミナーの講師 |
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記事の執筆やブログの運営 |
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資格講座の添削指導や講師 |
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資格講座の添削指導や講師は募集も多いため、受注は比較的簡単であると言えるでしょう。
コンサルティング業務、補助金・助成金申請のサポート業務や研修・セミナーの講師は中小企業診断士としての実績や知名度、何より業務の受注力・営業力が問われる業種であると言えます。
3.中小企業診断士が知っておくべき副業の探し方
冒頭でもお伝えした通り、中小企業診断士には専業となる業務がないため、そのほかの資格にくらべると、業務を受注する難易度は高いといえます。このため自分で仕事を探し、獲得できることが特に大切になります。
もちろん、がむしゃらに仕事を探してもなかなかよい仕事は見つかりません。まずは中小企業診断士の副業を探す方法として以下の3つの方法を押さえておくべきでしょう。
1.中小企業診断士の関わりの中から仕事を探す
2.クラウドソーシングに登録して仕事を探す
3.HPやブログから仕事の依頼を受け付ける
では一つずつ解説していきます。
3.1 中小企業診断士同士の関わりの中から仕事を探す
中小企業診断士は横のつながりが強く、業界内で仕事を回しあって業務を行なっています。
特に専業の中小企業診断士として活躍している人のもとには多くの仕事の依頼が集まるため一人で仕事を回すことが難しく、資格を持つ仲間にサポートを頼んだり、チームを組んで働くケースがよくあります。
こういった仕事を受注する上で重要になるのは中小企業診断士の人脈を作ることです。そのためには、
・中小企業診断士協会が主催するイベントや勉強会に積極的に参加する
・中小企業診断士同士の懇親会(飲み会など)には積極的に参加する
など先輩診断士と常にコミュニケーションを取れる環境に身を置き、情報を収集することが大切です。実際に飲み会の席で仕事の依頼があるということも珍しいことではありません。
とりわけ副業として中小企業診断士を行う場合、営業に時間をかけることはできません。その意味でも中小企業診断士同士の横のつながりは仕事を探す上での大きな手がかりとなります。
志師塾では、中小企業診断士の資格を活かしたキャリア形成、転職、独立開業などを議論・共有する「中小企業診断士キャリア研究会」を定期的に開催しています。中小企業診断士の資格取得を目指す方も参加可能です。
・同じ士業として、心の支えとなる仲間
・仲間との会話による活力
・紹介などによるビジネスチャンス
を得られるように運営していますので、ご興味のある方は、以下の紹介ページをご覧ください。
3.2 クラウドソーシングに登録して仕事を探す
特に副業で中小企業診断士の仕事を探す際にお勧めなのがクラウドソーシングの利用です。
クラウドソーシングとはインターネット上で、フリーランスで働く人と業務をアウトソーシングしたい人をマッチングするサービスのことです。クラウドソーシングを利用した仕事の受発注は、近年その数を大きく伸ばしており市場も拡大を続けています。
もちろん中小企業診断士の業務も例外ではなく、クラウドソーシングのサイトで検索をすれば、常に中小企業診断士の資格保持者への仕事依頼がたくさん掲載されています。
クラウドソーシングサイトとして特に有名なのは以下の2つです
・クラウドワークス
・ランサーズ
これらのサイトに登録すると、サイト内に自分のページを持つことができ、すぐに営業活動を始めることができます。
規模の小さい案件が多く、報酬に対してサイト利用の手数料が取られるというデメリットはありますが、中小企業診断士としての実績を積むという点から考えれば、特にこれから仕事を始めたい方には最適なサービスであると言えます。
3.3 HPやブログから仕事の依頼を受け付ける
クラウドソーシングへの登録と合わせて行いたいのが自分のホームページの開設です。
自分のホームページは宣伝のためのツールであると同時に仕事を受注する為の窓口です。もちろん1章で紹介したようにブログを併設して広告料収入を得ることもできますが、まず第一に顧客を獲得する為のツールであることを忘れてはいけません。
中小企業診断士に相談をしたい人や仕事を依頼したい人は、もちろん多くの中小企業診断士のホームページを調べて、自分にとって最適な中小企業診断士を探します。
その為、ホームページでどのように実績やスキルをアピールするか、その宣伝力が仕事を受注するためにたいへん大きな要素になります。
4.中小企業診断士として副業で稼ぐための3つのポイント
中小企業診断士の資格を活かした副業を軌道に乗せるためには、以下の3つのポイントを守ることが大切です。
・平日の夜や週末にできる業務スタイルを作る
・請け負った仕事は誠意をもって対応する
・受注力を身に付ける
それぞれ解説していきます。
4.1 平日の夜や週末にできる業務のスタイルを作る
副業を行う上で、もっとも注意すべきポイントは本業の業務に支障をきたさないことです。
一般的な会社員であれば、副業が出来るのは平日の終業後と週末だけです。この時間で無理なくできる業務のスタイルを画一することが大切です。
もちろん長く副業を行うためには休息をとることも大切です。仕事を受注する際には、業務量のバランスを考え無理のないスケジュールで対応することが求められます。
4.2 請け負った仕事は誠意をもって対応する
中小企業診断士としての実績を積み、特に信用力を高めるためには、どんな仕事も誠意をもって対応し、必ずやり遂げることを徹底する必要があります。
副業を始めて間もない頃は、中小企業診断士としての実績も少なく、なかなか思うように仕事を受注することはできません。
受注できたとしても、単価のやすい仕事が多く、なかなか満足のいく収入を稼ぐことは難しいでしょう。本業が忙しい時期には副業である中小企業診断士の仕事をなおざりにしてしまう、という状況も起こり得ることです。
しかし中小企業診断士の実績と信用力は、小さな仕事を誠実に積み重ねることによって形成されます。
小口の案件で実績を残し、顧客からの信頼を得ることが、将来の大きな案件の受注に繋がるもっとも早い近道であるということを忘れないようにしましょう。
4.3 受注力を身に付ける
顧客獲得という点からおさえておくべきもう一つ重要な要素は、案件を受注する為の受注力です。
多くの顧客は中小企業診断士のスキルや実績に精通しているわけではありません。多くの顧客はセミナーを聞いたり、ホームページを閲覧する過程で、その中小企業診断士が信頼できるに足る人物かどうかを判断することになります。
つまり、中小企業診断士としてどんなに実績を積み上げても、その情報を顧客に届けることができなければ仕事の受注には決して繋がりません。
限られた環境やツールで、いかに自分のスキルや実積を正しく伝えることができるかという点において、受注力は中小企業診断士としての実積と同様か、それ以上に案件の受注において大切な要素であると言うことを覚えておきましょう。
5.高単価で受注する力を身に付ける方法
まず知っておくべことは顧客獲得の能力、つまり受注力は中小企業診断士としての能力とは別物であるということです。
もちろん中小企業診断士としての実績は重要ですが、高額な案件の受注を目指す上では、中小企業診断士としての能力に加えて、それとは異なる受注力を併せ持つ必要があります。
しかし、会社員として働いている中小企業診断士の多くは、自分で顧客獲得をした経験がありません。
残念ながら、中小企業診断士にかかわらず、士業に携わる多くの人は本業を重視するあまりこの受注力を高めることにはあまり熱心ではありません。
ではどうすれば営業力と情報発信力を高め、仕事を受注する能力を高めることができるのでしょうか。
中小企業診断士の具体的な成功事例を知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。
タイトル:【成功事例】ライバルとの差別化で30名のオファー獲得|女性起業家のための経営アドバイザー 福島美穂さん
6.自分の会社の副業のルールを必ず確認しよう
中小企業診断士として副業を始める前に、自分が勤務している会社が副業を認めているかどうかを必ず確認しましょう。
働き方改革が進められたことによって、近年では多くの企業や自社の社員の副業を認めるようになりましたが、全ての会社が副業を認めているわけではありません。
また副業を認めている企業でも、会社の許可が必要とされるケース会社の利益を損なわないために副業に関するルールを設定しているケースもあるため注意が必要です。
もちろん禁止されていたり許可が必要にもかかわらず、こっそりと副業を行えば大きな問題になります。
後々のトラブルを避けるためにも自社への確認は欠かさずに行いましょう。
7.まとめ:中小企業診断士の資格を活かす副業5種とメリットを徹底解説
今回は中小企業診断士の資格で行うことができる副業の種類と副業の探し方、そして副業で仕事を受注するためのポイントについて解説しました。
中小企業診断士の資格でできる副業には以下の5つがあります。
副業の業種 | 主な業務 |
---|---|
コンサルティング業務 |
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補助金・助成金申請のサポート業務 |
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研修・セミナーの講師 |
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記事の執筆やブログの運営 |
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資格講座の講師や添削指導 |
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中小企業診断士の副業を探す方法として、以下の3つの方法について解説しました。
・中小企業診断士同士の関わりの中から仕事を探す
・クラウドソーシングに登録して仕事を探す
・HPやブログから仕事の依頼を受け付ける
また副業で仕事を受注し稼ぐためのポイントとして、以下の3点について解説しました。
・平日の夜や週末にできる業務のスタイルを作る
・請け負った仕事は誠意をもって対応する
・受注力を身に付ける
受注力を身に付けることは、安定的に仕事を受注し、さらに高額な仕事の受注を実現する上でも欠かせない要素です。
今すぐ受注力を上げる方法を学んで年商1,000万円以上を目指したい中小企業診断士の方は、高単価で安定的に顧客獲得するためのノウハウをご活用くださいね。
本記事の内容が、中小企業診断士の資格を活かした副業収入を得るきっかけとなれば幸いです。
文:川口翔平(Web集客コンサルタント)/監修:北谷康生(中小企業診断士)
Web集客コンサルタント 川口翔平
志師塾のコピーライティングとWebマーケティングを担当する傍らで、受講生のWebサポートを行っている。
年間6,000名超を集める志師塾のWebマーケティングの一翼を担い、特にWebライティングやSEO(検索エンジン対策)、メルマガ集客の主担当を務める。
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